ご返信が遅くなり~
「ご返信が遅くなり申し訳ありません」
「ご連絡が遅くなり申し訳ありません」
こんな使い方をするヒトもいます。
「ご連絡する」であれば謙譲語「お・ご~する」を使っているので正しいのですが…
「ご連絡」だけで使うと尊敬語「お・ご」と、謙譲語「お・ご~する」のどっちにもとれるのですよね。
ここで「連絡」は自分がするのですから尊敬語「お・ご」は間違いで、謙譲語であれば正しいのですが…
「xxのご連絡」「○○のご相談」「就任のご挨拶」としてメール件名に使うこともあるので、まぁ使っても間違いとは言い切れない敬語ですね。
ただし、
これをやり始めるとメールが「お・ご」だらけになって非常に読みにくくなるため、文章のバランスを考えましょう。
謙譲語は自分の行為を下にして(へりくだって)相手を立てる敬語の一種。
尊敬語は相手の行為を敬って使う敬語の一種。※ホントはもっとややこしいです
お伺いします・伺います 正しい敬語はどっち?
- 例文「お伺いします」
- 例文「伺います」
どちらも正しいような気がしますが…
答えは「伺います」が正しく、「お伺いします」は間違い敬語。
どちらも「行く・尋ねる・訪ねる」の謙譲語「伺う」をつかった表現ですが、「お伺いします」は二重敬語となりNG。謙譲語「お〜ます」+謙譲語「伺う」というように、同じ種類の敬語を2回使ってしまっているためNG。
ただし、
あまりにビジネスシーンで普通に使われているからいちおう、「お伺いします」もOKとされていますが・・・。あまり美しくない表現なので、これから「伺う」を使うあなたは「伺います」としましょう。
【参考記事】「お伺い」「伺う」の意味とメールでの正しい使い方【例文あり】
◎いただく
「いただく」の意味は「(自分が)もらう」であり、「もらう」の謙譲語。
以下の例文のように使います。
- 例文「部長から年賀状をいただいた」
- 例文「早々にご連絡いただき、誠にありがとうございます」
「ご連絡くださいまして~」でもOK - 例文「ご検討いただきますよう、お願い申し上げます」
- 例文「ご了承いただきたく存じます。何卒よろしくお願いいたします」
- 例文「ご了承いただければ幸いです。何卒宜しくお願い申し上げます」
- 例文「傘を貸していただけますか?」
「(相手が)くれる」の尊敬語「くださる」をつかって言い換えできる場合もあり。主語があきらかに自分なら「いただく」、主語があきらかに他人であれば「くださる」というように使い分けします。
ビジネスシーンでは結構テキトーで大丈夫です。
×お伺いさせて頂きます!
「お伺いさせて頂きます」というのは間違い敬語。
「伺う」という謙譲語に「お~させていただく」という謙譲語をつかっているから。おなじ「訪問する」という言葉に2回おなじ敬語を使うことは二重敬語となりNGです。
さらには、
「させていただきます」というのは敬語としては正しいものの、あなたの意思が感じられなくなるため多用は厳禁。「させてもらう」が原型で、これを謙譲語にすると「させていただく」となるのですが…
つまり、
「お伺いさせていただく」の意味は、「訪問させてもらう」となります。
が、
「訪問する」のはあなたの意思ですよね?
「訪問させてもらう」だと、あたかも相手から許しを得えなければ訪問できない!といった感じがします。
けどそんなことはなくって、
あくまでもあなたの意思で訪問するのですから…
「訪問いたします」「伺います」「伺いたく存じます」といった敬語をつかうべき。