現役営業マンが作る就職偏差値ランキングの番外編。2017卒、2018卒用と化学素材メーカーのランキングを自作してみたのですが、2chのランキングとまったく違う結果に…
2ch基準が明らかにおかしいと思ったので、2018卒用は新たな基準を自作して作り変えましたww
そこで今回は、就職偏差値ランキングの基準に対する考え方を紹介します。
2ch就職偏差値ランキングの基準
2chの就職偏差値ランキングは以下の基準で作られています。
①W内定で選ばれる>>>②内定者の学歴>③就職難易度
ところがこの基準って、ちまたで使われる就職人気ランキングと変わらない結果になりませんか?
就職人気ランキングを信じてしまう学生のために「真の人気ランキング」として作られたのに、同じ結果になるという皮肉…苦笑。
それでは、2ch基準のおかしさをみていきましょう。
2ch基準は間違っている!
①W内定で選ばれる=世間体重視のランキング
2ch基準ではW内定、つまり2つ以上の内定が出たときに選ばれる企業を一番重視しています。
ところが就職活動生の考える企業選びの基準なんて結局、知名度が高いから、大手企業だから、年収が高いからとか、そういった企業の見栄えだけで決まりますよね!?
結果、ちまたの人気企業ランキングと変わらなくなってしまうのです…
②内定者の学歴=大企業の学歴は、どこも大差ない
たとえば文系で最もランキングの高い総合商社の場合。三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事の社員の学歴はほとんど変わりません。
総合商社に限らず大手企業はどこも同じ。東大・東工大・一橋・京大・阪大・早慶から多く採用するのですから、中・下位クラスの企業ならともかく上位クラスの企業においてランキングの基準には使えません。
③就職難易度=これは必要な指標
これだけは賛同できます。
人気企業ランキングなのですから、就職倍率は重要な指標の一つとして考慮するべき。
就職偏差値ランキングの正しい基準を考える
批判するだけなら誰でもできるので、私の考える就職偏差値ランキングのありかた、基準を解説します。
①将来性+②年収期待値+③学歴+④難易度+⑤規模と業績
この5つの基準を等しく考えるべき。そして以下のように計算します。
▼計算方法:①~⑤の項目について各15点満点で評価。すべてが満点であれば偏差値75
→これをやると「偏差値=相対評価」の定義を覆すことになってしまいますが、ご了承くださいね…
また、なぜこの指標を重視するかについても簡単に解説しておきます。
①将来性
多くの大手企業の場合、つぶれてしまう可能性は低いでしょう。ところが業績が悪くなると、企業はリストラしたり、ボーナスを減らします。将来のあなたの年収に大きく影響します。
②年収期待値
今時点での年収ランキングと、将来もらえるであろう年収の期待値。ベース年収が高いことはもちろん重要。一方でリストラを多く実施する企業、雇用の安定性のない企業は年収期待値が低くなります。
③学歴
2ch基準で解説した通り、ランキングに学歴は使えません。でも少し違う視点から見ると学歴も立派な基準になります。
高学歴・低学歴の中にもいろいろとあるのです。たとえば、高学歴+成績優秀+体育会系+語学+キャラのすべて揃わないと内定できない企業がある一方、単に高学歴だけで通る企業もあります。
こういう視点から判断するのであれば、指標にする価値があります。
④難易度
2ch基準のところで解説したため、省略。
⑤規模と業績
一般的に企業は、規模が大きく業績がよいほど給料が高くなります。
これは指標の一つとして考えるべきでしょう。
まとめ
私も就職活動生だったころ、2ch就職偏差値ランキングの上位企業からエントリーしたものです。でも入社してから私の勤める化学業界のランキングをみると、明らかにおかしいことが判明。
具体的に、化学メーカーはこんな感じのランキングになっていましたが、素人がランキングしているとしか思えないのです。
[66] 三菱化学 信越化学
――― 横綱級ケミカル ―――[65] 東レ 住友化学
[64] 旭化成 三井化学 日東電工
――― 大関級ケミカル ―――
三菱化学の業績と将来性、年収期待値をちゃんとチェックしましたか?
彼らは利益率でみたら3流企業の位置づけでしかありませんし、業績がイマイチなので年収もトップとはいえません…
三菱・三井・住友=旧三大財閥、規模もでかい=すごい!!
みたいな適当な決め方をしているのでしょう(笑)
そして大手企業に勤めた経験すらない、世間知らずの人が就職偏差値ランキングを作ると、2ch掲示板まとめのようなランキングになってしまうのです…
まぁ私の作るランキングも含め、作成者の主観が入っていることは間違いない事実。
ではでは、いつものようにオチもないのですが、これにて失礼しますm(_ _)m