現役営業マンが作成する就職偏差値ランキング2020年卒用。今回は重工業・重機・工作機械・その他機械メーカーまとめです。
総合職文系・理系を関係なくランキングしています。
注1) 理系・文系共通
注2) 対象業種:機械 (工作機械・重機など)・重工業メーカー。なお「*キャタピラー」のように社名の前に「*」の付いている企業は外資ふくむ非上場であることを示している。
日立製作所などの重電メーカー、ソニーなどの電機メーカーは電機・電子部品にカウント →就職偏差値ランキング2020卒:電機・電子部品メーカー。
注3) 2ch就職掲示板とは一切関係ありません。完全に独自で作ってます。
注4) 更新履歴 2019/6; 初版公開
2019/6; ヤンマー追記
この記事の目次
就職偏差値ランキング2020卒:重工業・機械メーカー
【70以上】該当なし
↑↑ プレミアムゴッド級 ↑↑
【66~69】-
【65】小松製作所
↑↑ スーパーゴッド級 ↑↑
【64】三井海洋開発、クボタ、住友重機械工業、日本精工
【63】三菱重工、DMG森精機
【62】日立建機
【61】ハーモニック・ドライブ・システムズ
【60】ダイキン工業、オプトラン、SMC
【外資系】*🇺🇸キャタピラー ジャパン、*🇺🇸GEジャパン、*🇺🇸ボーイング ジャパン
↑↑ ゴッド級 ↑↑
【59】ホシザキ、ジェイテクト、ナブテスコ
【58】栗田工業、NTN
【57】巴工業、スター精密、グローリー、IHI、在原製作所、マキタ、川崎重工、*🇫🇷エアバス ジャパン
【56】ニューフレアテクノロジー、イーグル工業、理想科学工業、TPR、神鋼環境ソリューション、兼松エンジニアリング、FUJI、オーエスジー、*ヤンマー
【55】セガサミー、タクマ、マックス、昭和真空、水道機工、オイレス工業、レオン自動機、月島機械、日本ピラー工業、ホソカワミクロン、オークマ、日立造船
↑↑ 15枚役級 ↑↑
【54】サンデン (カーエアコン等・いつ潰れてもおかしくない) 、小森コーポレーション、オルガノ、テセック、三菱化工機、やまびこ、椿本チエイン
【53】フジテック、*東芝エレベーター、小田原エンジニアリング、三共、平田機工、CKD、タダノ
【52】サトーホールディングス (バーコード等)、アマダ、日本金銭機械、木村化工機、ローツェ、平和、日精ASB機械、島精機製作所、アイチコーポレーション、川重冷熱工業 (川崎重工G)、アマノ、三浦工業、不二越、THK、東芝機械
【51】フロイント産業、ユニバーサル エンターテインメント、日東工器、三精テクノロジーズ、新晃工業、日特エンジニアリング、北越工業、大豊工業、新東工業、牧野フライス製作所、キッツ
【50】ダイフク (マテハン大手・激務待遇イマイチ)、中野冷機、西部電機、日工、ダイコク電機、イワキ、カワタ、フリュー、新川、ダイベア、東洋機械金属、荏原実業、日本トムソン、太陽工機、TOWA、旭ダイヤモンド工業、日阪製作所、アイダエンジニアリング、ツガミ、ヤマシンフィルタ、日進工具、技研製作所、ヒラノテクシード、澁谷工業、リケン、JUKI、*🇺🇸エコラボ、*🇺🇸ザイレムジャパン
↑↑ リプレイ級 ↑↑
【46~49】東京機械製作所、ゲームカード・ジョイコ、NFK、日本ギア工業、日本ピストンリング、藤商事、キトー、帝国電機製作所、ヤマダコーポレーション、日本エアーテック, テクノスマート、放電精密加工研究所、電業社機械製作所、野村マイクロ・サイエンス、オカダアイヨン、マースグループ、酒井重工業、タクミナ、ミューチュアル、東京自働機械製作所、
小池酸素工業、トーヨーカネツ、住友精密工業、日精樹脂工業、富士精工、サムコ、油研工業、黒田精工、東亜バルブエンジニアリング、太平製作所、蛇の目ミシン工業、ゼネラルパッカー、ソディック、岡本工作機械製作所、鈴茂器工、横田製作所、中北製作所、ワイエイシイ、ヨシタケ、ニッセイ、ナガオカ、トリニティ工業、日本製鋼所、名機製作所、エスティック、加地テック、日本ドライケミカル、ニチダイ、北川鉄工所、丸山製作所、ペガサスミシン製造、前田製作所、旭精機工業、フリージア・マクロス、鶴見製作所、冨士ダイス、エーワン精密、福島工業、前澤給装工業、加藤製作所、ユーシン精機、アネスト岩田、和井田製作所、井関農機、石井鐵工所、酉島製作所、津田駒工業、鉱研工業、大同工業、竹内製作所
↑↑ 外れ役級 ↑↑
【40~45】プラコー、KVK、瑞光、アピックヤマダ、タカトリ、滝澤鉄工所、石井表記、宇野澤組鐵工所、マミヤ・オーピー、サンセイ、マルマエ、ナビタス、前澤工業、ササクラ、ユニオンツール、OKK、セコニック、靜甲、不二精機、中日本鋳工、ミクロン精密、小倉クラッチ、小島鐵工所、豊和工業、タカキタ、キクカワエンタープライズ、富士変速機、ハマイ、北川精機、ダイジェット工業、タツモ、石川製作所、岡野バルブ製造、タケダ機械、パンチ工業、ヒーハイスト精工、エンシュウ、高松機械工業、宮入バルブ製作所、オーイズミ、中村超硬、浜井産業、妙徳、大和冷機工業、NC、高見沢サイバネティックス、赤阪鐵工所、桂川電機、ヤマザキ、オリエンタルチエン工業、明治機械、ニッチツ、エヌ・ピー・シー
↑↑ アルバイト級 ↑↑
ランキングの理由
選定の根拠についてザックリと解説しておく。
偏差値65以上
小松製作所はご存知のとおりパワーショベルなど重機を製造する機械メーカー。国内No.1、グローバルでも米キャタピラーにつぐNo.2。海外売上85%とビジネスのほとんどは海外であるため国内で何が起ころうとほとんど関係ない。
世界のどこかで建設が行われるかぎり重機は必要、長期的にみると伸び続ける産業である (ただし短期的には世界景気の影響を受ける)。あとは新興国メーカーの追随を許さなければ問題ないだろう。
雇用および経営の安定感と仕事マッタリ、それなりの年収である点を評価した。なお年収だけ見たときにはもっと高い企業はたくさんある。20代~30代前半までは給料低く、最速30代中盤~40歳前後・部下なし管理職で900万円はフツーにやっていれば到達できる。その後、ライン課長以上で1000万円超が見える。
偏差値60~64
会社の規模、経営の安定性、就職難易度、年収などの観点から高い評価を得ている会社たち。機械メーカーは数だけは多いが偏差値60以上にふさわしい企業が少ない。
財務的にみて優良企業はたくさんある。でも激務であったり年収が低かったり、財務内容が悪かったり…と何かしらケチをつけたくなる。そのなかでも60以上は、あらゆる観点からまともなメーカーを選んだ (つもりである)。
いちおう企業の解説もふくめザックリとは以下のとおり。
- 三井海洋開発は石油ガスの生産設備メーカー。海洋開発ゼネコンであり工場を持たないため公表の年収≒総合職の年収期待値と考えてよい。40歳1000万円が目安。海外売上100%であるため海外駐在したい人にはほぼ100%チャンスあり、素晴らしい。
- クボタは農業機械などを手がけている重機の大手メーカー。農業用機械の分野では国内シェアNo.1、グローバルでは🇺🇸Deree & Co、🇬🇧CHN Industrial につぐNo.3。海外売上比率は69%であり、国内の依存度が少ない点も魅力。年収は40歳1000万円が目安・仕事マッタリそれなりの給料レベルにある点を評価した。
- 住友重機械工業は産業用機械から建設機械、精密機械などまで広く手がける総合重機メーカー。建設機械が主力。変減速機で国内シェアNo.1、グローバルでもSEWにつぐ世界No.2。売上利益成長と仕事量にたいする待遇の妥当性を評価した。年収は三菱重工より低く川重・IHIより高い。
- 三菱重工は言わずと知れた重工最大手メーカー。とくに防衛面 (武器や兵器)で日本を支えている。年収も高いが総じてメーカーらしからぬ仕事量であるため、このランクにとどめた (部署や上司によるけど…)。
- 日本精工はベアリング大手。ベアリングとは機械を滑らかに動かすための軸受け。ハンドスピナーのようなイメージで「機械産業のコメ」と言われる。自動車むけがもっとも大きく、クルマ1台あたり100個以上つかわれているらしい。40歳1000万円目安。
- DMG森精機は買収によって工作機械メーカー世界No.1となった。年収ふくむ待遇も悪くない。
- 日立建機は建設機械メーカー大手でコマツの縮小版、といっても売上1兆円あり建設機械メーカーとしてはグローバル売上ランキング3位 (No.1 🇺🇸キャタピラー、No.2 コマツに次ぐ)。40歳900万~目安。
- ハーモニック・ドライブ・システムズは売上678億円と中小企業サイズでしかないがニッチ高収益でかつ、過去20年で年率10%以上の高い売上成長率 (CAGR)、さらに年収も大手並みである点を評価した (平均年収851万円/42.5歳)。
- ダイキン工業はエアコン世界大手、ただし大量採用であるためヌクヌク高給とは言い難く、それなりに厳しい環境であるためこの評価に留まる。
- オプトランは光学薄膜装置メーカーで2017年に上場したばかり。早くも業績に陰りが見えてきたが年収の高さを評価した (平均年収1104万円/38.8歳)。安定を求めるヒトにはまったく不向き。
- SMCは空気圧制御機器で世界No.1。海外売上高比率は約7割。財務超優良・年収それなりである点を評価 (ただしボーナス偏重なので業績悪化するとピンチ)。
- 【外資系】*🇺🇸キャタピラー ジャパン (建設機械・世界No.1)、*🇺🇸GEジャパン (重工・重電・世界No.1)、*🇺🇸ボーイング ジャパン (航空機・世界No.1)
また。
外資重工・重機・機械メーカーの中でも待遇に優れるいくつかの企業をこのランクに入れた。
古くからある外資メーカーは実力主義とは言い難く、日本的な要素も多くふくんでいる。したがって20代で1000万円とかには決してならない。ただ上司からの評価や会社業績によって年収は上下し、場合によっては同等の日系メーカーの1.5倍の年収となったりする。普通ランクの評価しかもらえなくても同等の日系より2割ほど年収高くなる。
しかし外資はビジネスの風向きが悪くなるとすぐにリストラを実行するため、これ以上の偏差値は与えられない。したがって長居することはおススメしない。
若いうちは良いが、外資に長く勤めれば勤めるほど、その後の人生保証のなさにおびえることになるだろう。
偏差値55~59
何かしらのネックがありこのランクに留めた大手企業および、規模では劣るが待遇面で優れているためこのランクに入れた中小クラスのメーカーたち。
以下に企業の解説ふくめザックリまとめておく。
- ホシザキ (製氷機・業務用冷蔵庫No.1・管理職900万くらい)
- ジェイテクト (トヨタGの駆動系部品大手・40歳800~900万円が目安)
- ナブテスコ (機械の制御技術コアとし多分野に展開している機械メーカー。部下なし管理職900万円~が目安)
- 栗田工業 (水処理関連の老舗。会社としては優良だし、規模の割に年収も高い。が、仕事まったりとは言い難く仕事量に見合う待遇か疑問であるため評価を下げた)
- 誰もが知る大企業なのに待遇イマイチなIHI、川崎重工、在原製作所 (管理職35歳700万)
- *ヤンマー:農業用機械などで知られるメーカー。クボタの縮小版であり、非上場企業のなかでは売上大きい部類にはいる。年収は30歳500万円 (残業の過多で上下あり)、35歳700万円、その後は出世次第で管理職900万円~が見える。管理職に昇格できなければ40歳750-800万円が期待値。非上場であるため財務状況は不明だが、仕事量にたいする待遇の妥当性を評価した。
- その他:
巴工業 (中小企業だが規模の割に待遇悪くない)、スター精密 (ニッチ高収益かつ、待遇もそれなり)、NTN (ベアリング大手・管理職900万)、グローリー (40歳800万)、マキタ (電動工具大手・管理職800~1200)。 - ニューフレアテクノロジー (ニッチ高収益・東芝子会社)、オーエスジー (ニッチ高収益かつ待遇も悪くない)、セガサミー (アミューズメント大手だが売上右肩下がりで今後はカジノ誘致次第。管理職800万円)、タクマ (プラントエンジ・激務であり残業によって高年収に)、マックス (ホッチキス等の文具・工具大手)、日立造船 (大企業だが財務内容と収益性がイマイチ過ぎる。40歳800万円目標)。
- *🇫🇷エアバス ジャパン (航空機・世界No.2)
機械メーカーは化学素材と同じようにBtoB (法人相手のビジネス)がメインとなっているため、基本的にはそんなに激務になりようが無い。
しかし。
素材分野と大きく違うのは、機械トラブルによるクレームで客から呼び出しをくらうようなケースが多いこと。どんなに完璧に製品をつくっても機械である以上、かならず故障や劣化が発生する。顧客サイドにいる営業や技術サポートはクレームの発生度合いによって激務になるので、そこはあらかじめ覚悟しておくべき点である。(あくまでも一般論だが…)
また。
機械メーカーは装置を売ったら終わりではなく、部品交換や定期メンテナンスなどフォロー体制が重要である。
どんな些細なトラブルでもそれなりに対応するサポート体制・フォローアップ体制が日系企業の強みでもあり、これが日系機械メーカーの成長ドライブでもあるので手を抜かず頑張ってほしい。
偏差値50~54
ありとあらゆる観点からみて、きわめて平均的なメーカーたち。
大過なくサラリーマン人生を送りたいならそんなにヒドイという訳ではない。あくまで相対評価としてこうなった。
年収は30歳400-500万円、35歳500-600万円、40歳700万円が見込まれる(もちろん企業と出世速度による、残業の量にもよる)。明らかに上位陣におとっている企業たちである。
【外資】
*🇺🇸エコラボ (水処理装置・世界No.1)、*🇺🇸ザイレムジャパン (水処理装置・世界No.2)
偏差値49以下
比較的どうでも良いと思われる企業たちを入れた。
2018卒用から上げた企業、下げた企業
前回のは2018卒用であり2019卒用は作成し忘れていました…今回2年ぶりにアップデートしましたが大きくランキングを変えた企業もあります。
そこで、とくに上位ランキングに位置する機械メーカーにおいてランキングを上げた企業・下げた企業をまとめておきます。
- コマツ【67→65】、三菱重工【66→63】、三井海洋開発【66→64】それぞれ過大評価であったため下げた。給料だけでみると三菱重工>三井海洋開発>コマツとなる。
- IHI【65→57】
三菱重工・川崎重工とともに3大重工メーカーのひとつではあるが、上述のとおり大手らしからぬ待遇のイマイチさから評価を下げた。 - 住友重機【64据え置き】
- ジェイテクト【62→59】待遇を考慮に入れて評価し直した。
- 日本精工【61→64】
- ダイキン【60据え置き】、クボタ【60→64】、SMC【60据え置き】
- 前回59から変更;
日立建機【62】、在原製作所【57】、NTN【58】、マキタ【57】、栗田工業【58】それぞれ選定の理由欄でコメントしているため省略。 - 前回58から変更;
セガサミー【55】、日立造船【55】、ナブデスコ【59】 - 前回57から変更;
DMG【63】、サンデン【54】、ホシザキ【59】、タダノ【53】、椿本チエイン【54】 - 前回56から変更;
アマダ【52】、TPR【56】、タクマ【55】、オーエスジー【56】