志望動機の書き方と例文。就活と転職の疑問を現役メーカー営業マンが解消します

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就職活動や転職で最初につまずくのが「当社の志望動機を教えてください」という設問ではないかと思います。そこで今回は「志望動機の書き方と抑えるコツ」について現役大手化学メーカー営業マンが例文を基に解説していきます。

就職活動や転職のご参考になりましたら嬉しい限りです。

まずは志望動機の例文から!

時間の無い就職活動生のために、まずは結論です。私が大手化学メーカー総合職事務系の就職活動で実際に使っていた志望動機を公開しておきます。

貴社を志望する理由は3つあります。

1、グローバルに活躍したい

私は海外勤務となってグローバルに活躍する人材を目指しています。

海外留学経験のない私にとって、グローバルに活躍する人材になることは、私自身に課したチャレンジです。←実際は海外勤務などしたくない

貴社は海外の売上げが◯◯%以上であり、業界の中でも積極的に海外展開をされているため、自身の成長が実現できると思い、志望しました。

2、若手のうちから大きな仕事にチャレンジしたい

私は大学時代、体育会系◯◯部の一員として、一人だけ素人の状態であったにも関わらず、経験者を主体とする高いレベルの相手にチャレンジする中で成長し最終的にレギュラーのポジションを獲得しました。←実際は素人でもなかったし、レギュラーでもなんでもない。完全に作り話でした。

このような経験から、自身の枠を超えてチャレンジすることが成長につながると確信しております。

そこで、貴社のような少数採用で若手のうちから大きな仕事にチャレンジできる社風の基で働き、自身の成長を実現したく志望しました。

3、裏方的な仕事に徹する自身の性格が活かせる

私は大学時代、体育会系◯◯部に所属しており裏方的な仕事に徹することにより、チームを支えてきました。

具体的には、◯◯というスポーツにおいて◯◯ではなく、◯◯が良い仕事をできるように、地味な◯◯といった仕事に専念し、その結果チームは◯◯という実績をあげることができました。←実際には大した実績を上げていない。そもそもレギュラーでもない。

貴社は化学メーカーの中でもより上流に位置し、産業に欠かせない素材を提供していることから、裏方的な仕事に徹してチームを勝利に導く私の性格を活かせると思い貴社を志望しました。

それでは、志望動機の書き方のポイントを具体的に解説していきますね。

書き方①「志望動機」自体に独自性をだす必要はない

まずはマインドセットです。この点を間違えてしまい、必死にオリジナル志望動機を作ろうとして時間を無駄に消費してしまう就職活動生が多いので、ひとつ目のコツとします。

「志望動機」にはそれ自体にあなたの独自性を出す必要はありません。ありふれた内容で全然構いませんよ。むしろ、志望動機は似たり寄ったりの内容になるのは当たり前です。その理由は、他のライバル就職活動生も同じように企業・業界研究しているからです。

「ありふれた志望動機は企業の採用担当者に嫌われる」って就活セミナーのコンサルが言ってたからその通りにやらなきゃ!!という可愛そうな就活犠牲者が後を絶たないので断言します。

頑張ってオリジナルの志望動機を作ろうとしても時間の無駄。オリジナル志望動機を考える必要は全くありません。事実、私の勤める大手化学メーカーの内定者は私と同じような志望動機を就職活動で使用したと言っていました。

ありふれた内容でも「リライト」によって独自性を出すことは十分にできるのです。

  • 志望動機にオリジナリティーは必要ない
  • 鉄板の志望動機をネット上で調べ、上手に自分のことに置き換えて「リライト」するべし

書き方②業界・企業の特徴を捉えた鉄板志望動機を使う

先の例では1~3の見出し部分が私の志望動機になります。まず結論を持ってきます。

貴社を志望する理由は3つあります。

1.グローバルに活躍したい

中略

2.若手のうちから大きな仕事にチャレンジしたい

中略

3.裏方的な仕事に徹する自身の性格が生かせる

中略

ここでのポイントは、「なんでその業界なの?」「なんでその企業なの?」を明らかにすること。これらの質問は面接でよくある質問です。ここで論理的に答えられないと激しくマイナスポイント。

この質問の意図は面接官があなたの思考力・人となりを確認するための質問であって「企業の志望度」を見るためのものではありません。ただ、実際には「志望度」を気にする企業もあるようですが、そんなしょうもない会社にはエントリーする必要がありません。こっちから願い下げですね。

で、ここからが本題です。

「業界・企業の特徴を捉えた志望動機ってどうやって作るの?」という質問に回答しますと、答えは簡単で「鉄板の志望動機」を使います。

なんや…そんなしょうもないことかいな!!と思われることでしょうが、実は就職活動など簡単なことなのですよ。それではここで鉄板志望動機の有用性をお伝えするために、あなたに逆質問をします。

「鉄板の志望動機」の定義って何?

答えは就活生や内定者に最も使われた志望動機のことです。

「なんで鉄板の志望動機」を使うの?

それは内定しやすいからです。つまり、先輩達が一生懸命に考えた鉄板志望動機を使えば、大きな間違いをしないで済むということです。これを使わない手はないでしょう?

ということで「みんなの就職活動日記」などで受けたい業界・企業の内定者が使った志望動機の例文を上手く自分のことに置き換えたら良いだけです。

  • ゼロから志望動機を作る必要は無い
  • 「鉄板の志望動機」には業界・企業の特徴が捉えられている
  • 従って志望動機を作るには内定者の鉄板志望動機をリライトするだけで良い

書き方③あなたが使える人材であることをアピールする

本当はこの例文で、自分のタフネスをアピールできてないといけません。ということで、やってはいけない例文になっていますが、大学生当時のものをほとんど編集せずに使っているのでご容赦ください。

貴社を志望する理由は3つあります。

1、グローバルに活躍したい

私は海外勤務となってグローバルに活躍する人材を目指しています。

海外留学経験のない私にとって、グローバルに活躍する人材になることは、私自身に課したチャレンジです。←実際は海外勤務などしたくない

貴社は海外の売上げが◯◯%以上であり、業界の中でも積極的に海外展開をされているため、自身の成長が実現できると思い、志望しました。

結局のところ、就職活動や転職をシンプルにすると「企業が使える人材を発掘し採用する場」ということなのです。では志望動機を聞くことに何の意味があるのか?を考えてみましょう。企業側からすれば「企業の志望度」を知りたい訳ではなく、志望動機を聞くことによってその学生の思考力と人間性を確かめているということです。

従って当然、志望動機にも自分が使える人材であることをアピールする必要があります。そこでESに志望動機を書くときには、志望動機の後に自分が役に立てる人材であることをアピールしておきましょうね。

  • 「志望動機を簡潔に書く→自分が役に立てる人材であることをアピール」という流れにする

書き方④やりたい仕事を志望動機にしてしまう

この志望動機では1、2番の項目にあたります。抽象的な目標・やりたい仕事になっていて意味不明だったのですが、具体的なことは面接で必ず聞かれます。そこは対策を十分にしておきました。

貴社を志望する理由は3つあります。

1.グローバルに活躍したい

中略

2.若手のうちから大きな仕事にチャレンジしたい

中略

3.裏方的な仕事に徹する自身の性格が生かせる

中略

「○○という仕事がやりたいから貴社を志望するのです!!」というのは就職活動や転職における志望動機の常套手段。採用する側の企業や面接官にも分かりやすいので、面接がとてもスムーズになります。

たとえ志望していない企業・業界であっても「やりたい仕事・やってみたい仕事」を考えてみてくださいね。書類選考→面接と進んでいくにつれて役に立ちます。

また企業によってはESに「入社したらやりたい仕事を教えてください」といった設問があります。この質問の意図も当然、学生の思考力・人間性を見るためのものですので、内容は重視されていないと考えましょう。