専門商社の志望動機に使えるネタ16選と例文【就職活動と転職の話題】

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就職活動や転職で最も悩ましい志望動機。「年収が高いことです!」なんて口が裂けても言えないし…どうしようか?

という悩める就職活動生のために、現役大手化学メーカー営業マンが志望動機を考えていくシリーズです。今回は「専門商社の志望動機に使える例文」を考えてみました。

就職や転職のご参考になりましたら嬉しい限りです。

「志望動機」自体に独自性をだす必要はない

すでに何度も解説をしていますので簡潔に説明します。「志望動機」にはそれ自体にあなたの独自性を出す必要はありません。ありふれた内容で全然構いませんよ。

むしろ、志望動機は似たり寄ったりの内容になるのは当たり前です。その理由は、他のライバル就職活動生も同じように企業・業界研究しているからです。

「ありふれた志望動機は企業の採用担当者に嫌われる」とは良く言われていることですが、そんなことは全くありません。事実、私の勤める大手化学メーカーの内定者は私と同じような志望動機を就職活動で使用したと言っていました。

ありふれた内容でも独自性を出すことは十分にできます。長くなりますので、この話題は別のコラムにしておきますね。

さて、それでは本題に入っていきましょう!!

1、なぜ商社なのか?

これは省いてしまっても良いのかもしれませんが、業界を絞る理由は面接での頻出質問の一つですので念のため例を挙げておきますね。

日本品質の商品を世界に広めて人々の役に立ちたい

商社の輸出入ビジネスはグローバルですが、基本は日系メーカーに原料を卸したり、日系メーカーの商品を販売するのがメイン。そこでこのような志望動機を作ってみました。

【例文】

「貴社を志望する理由は、日本品質の商品を世界に広めて人々の役に立ちたいからです。私がこのように考える背景には、海外旅行先での経験があります。トイレットペーパーひとつとっても海外にあるものは中国メーカーの怪しい商品ばかりで最悪の品質でした。

そこで、たとえば日本メーカー製のティッシュやレシートなどといった、世界に類をみない高品質の商品を世界に広めて人々の生活の役に立ちたいと強く感じました。

これは自社製品に限られるメーカーではなく、広くリソースを使える商社でこそ達成できると思いました。」

ヒトと関わる仕事がしたい

自前の設備を持たない商社はヒトが財産。ヒトとの関係性の中でビジネスを構築していく仕事です。従って、ヒトと積極的に関わっていく「社交性」と「積極性」が求められます。

【例文】

「ヒトと積極的に関わっていく仕事がしたい。これが商社を志望する理由です。私がこのように考える背景には、海外留学での経験があります。

そこで私は様々な国籍・背景を持つヒトと積極的に関わり、語学のみに留まらず○○という自身と友人の成長を達成してきました。ヒトと関わる中で自身と他人の成長を達成できるという醍醐味のある、商社を志望しました。」

グローバルに活躍したい

商社マンはメーカーに先駆けて未開の地にどんどん突き進んでいく仕事。ビジネスが伸びる国は、これまでは中国・韓国・東南アジア、これからはインド・アフリカです。つまり必然的に、これらのタフな国に出張や赴任となる可能性が高いということ。英語は二の次で、どんな環境でも生きていける人材が求められます。

【例文】

「貴社を志望するのは、グローバルに活躍する人材を目指しているからです。具体的には、私自身の強みであるタフネスを活かして、インドやアフリカといったタフな地域で活躍する人材を目指したいです!!グローバルに展開している商社であれば、目標が達成できると思い志望しました!」

自身の人間力で勝負したい

くどいですが、商社はヒトが財産というのは本当です。会社の看板を背負っているとはいえ、商社の仕事は個人のビジネスセンスと人間関係によって支えられています。

そこで定番ですが「人間力で勝負したい!」というようなことを言うのは的を得ています。

ストイックに追い込むのが好きだ

激務だけど高収入なのが商社の特徴。激務であることは一般的に知られているので、企業側も隠したりはしません(苦笑)。激務に耐えうる、激務が好きなストイックな人間であることをアピールできるとポイントが高いです。

ビジネス企画がしたい

自前の設備を持たない商社は無限にリソースを使えます。従って、川上から川下までビジネスを全て制覇するこような企画を立ち上げられることが魅力ですね。

2、なぜ専門商社なのか?

「商社を志望するのであれば総合商社でもよいのでは?」という面接での質問に答えられるようにするための志望動機を考えてみました。

「お客さんと一体となって進める開発」にチャレンジしたい

やりたい仕事を引き合いに出して志望動機を語るのは常套手段。

専門商社の仕事内容は、サプライヤーとユーザーを繋げてマージンを貰う仕事がメイン。ユーザーの開発プロジェクトに深く入り込んで、必要なサプライヤーを全てセットで提案できる商社マンは重宝されます。

総合商社でも当然できますが、総合商社はざっくりと全体的な構築をするだけなのでイマイチ、もっとマニアックに攻めることができるのが専門商社の魅力。

【例文】

「貴社を志望するのは、お客さんと一体になって進める開発にチャレンジしたいからです。私は○○サークルの活動で後輩を指導する過程で、ヒトの成長を手助けする楽しみを知りました。

従って、ユーザーとサプライヤーの両方の成長を手助けできる専門商社という仕事に魅力を感じました。」

地に足のついたビジネスがしたい

どちらかというと投資家的な総合商社とは違い、専門商社は地に足をつけて泥臭い現場で仕事をする機会が多いです。

【例文】

「投資家的な総合商社の仕事よりは、現場で泥臭く仕事をしたい。これが専門商社を志望する理由です。私がこのように考える背景には、4年間勤めたアルバイト先での現場リーダーとしての経験があります。そこで私は現場から出たお客様の○○という要望を受け、それを改善することで○○といった成果を上げることができました。

このようにお客様との関わりのなかで、現場でモノを考え提案し改善していくというプロセスが得意なので志望しました。」

現場が好きだ

商社マンは華やかなイメージとは実際には全然違っていて、泥臭く足で稼ぐ仕事がメインです。←営業であればどの会社もそうでしょうけど…専門商社マンは特に。

従って、デスクに座って考えるだけの人は必要ありません

【例文】

「専門商社を志望する理由はビジネスの現場で働く仕事がしたいからです。私は○○という経験から、机に座って戦略を構築するタイプではなく、フットワーク軽く行動する中で状況を見極め、柔軟に対応する中で結果を出してきました。

現場からモノを考えて発信し行動する自身の性格が、専門商社の現場で活かせると思い、志望しました。」

日本のモノづくりに貢献したい

商売はグローバルなので日系のユーザー・サプライヤーだけを相手にビジネスするわけではないですが、こういう志望動機もあって良いと思います。事実、こういった高い志を持つ専門商社マンもいます。

経験則ですが、総合商社は投資家なので日本のモノづくりに貢献するのが難しく、マニアックに攻める専門商社ならではの仕事ですね。

【例文】

「貴社を志望する理由は、営業活動を通して顧客の成長の手助けをし日本のモノづくりに貢献したいからです。私がこのように考える背景には、海外旅行先での経験があります。トイレットペーパーひとつとっても海外にあるものは中国メーカーの怪しい商品ばかりで最悪の品質でした。

そこで、たとえば日本メーカー製のティッシュやレシートなどといった、世界に類をみない高品質の商品を世界に広めて人々の生活の役に立ちたいと強く感じました。

これは自社製品に限られるメーカーではなく、広くリソースを使える商社でこそ達成できると思いました。」

3、なぜその分野(化学・鉄鋼・食品など)なのか?

「なぜその分野を志望するのか」というのは、特に重要な項目ではないです。なぜなら面接官も社員も別にその分野にこだわって入社したわけではないからです。学生にその分野である理由を求めるのは、単に就職活動生の内面を見るために使われる質問です。

「なんで鉄鋼系ではなく化学系の専門商社なの?」という、よくある面接での質問に答えられるようにするために、志望動機には書かないとしても考えておきましょうね。

○○という分野に魅力を感じた

もう単純に魅力がある理由を語ります。それ以外の理由を考えることは、なかなか難しいですね…

生活に必要な○○という分野で世界に貢献したい

う~~ん。これも当たり障りのない内容ですが…仕方がないですね…

4、なぜその企業なのか?

業界大手企業は、実はなぜ自社なのかには拘りがありません。「なぜウチの会社なの?」という質問の意図は「この学生の考え方・人となりを見極めたい」ということなのです。面接官は就職活動生の思考力と人柄を見るために様々な質問をするのですね。

従って内容は重要ではないので、こちらもありふれた内容にしました。文章に疲れたので例文は省略しますが、ご了承くださいね…

社員面談や会社説明会で見たまま・感じたままをご自身の言葉で表現するのが一番よいと思います。

社員の人柄

自分のやりたい商品企画ができる会社だと感じた

積極的にチャレンジできる社風だと感じた

日本のモノづくりを盛り上げようという雰囲気を感じた

1~4の組み合わせで勝負するべし

志望動機はひとつに絞る必要がありません。2つ、3つ並べてESに書きましょう。

これをするメリットはこちらの記事で詳しく解説していますので、ご一読ください。

常に王道を行く。省エネ就活のススメ

ところで私は、ライバルの就職活動生と差別化しようとしてトリッキーな志望動機を考えるのは止めたほうが良いと思います。理由は時間がいくらあっても足りませんし、そもそも就職活動はすべて茶番なのですから…無駄な努力は極力なくした「省エネ就活のススメ」をしたいのです。

ということで常に王道で勝負します。就職活動は時間を使わず省エネで内定を得ることが一番重要であって、その他のことはどうでもいいことです。

三菱商事に内定した?

三井物産に内定した?

阪和興業に内定した?

長瀬産業に内定した?

だからって、それがどうしたのですか?

年収1500万円と年収500万円の違いなんて、あって無いようなものです。収入が足りなければ副業すれば良いだけの話ですからね。

以上、最後は蛇足でしたがお役に立てましたら幸いです。