「感心する」が目上の人にNGなんて嘘!意味と正しい敬語の使い方

「感心する・感心させられる」は使い方によっては目上の人にもOKです。ただ、使わないほうが無難です。なぜなら「感心する・感心させられる=目上の人に失礼」みたいになっちゃってるから。本当は違うのにねぇ〜。「感心」の意味って実は色々とあって、目上の人に使える表現もあります。

そこで「感心」の正しい意味と使いかた、敬語について解説します。

実は「感心」には3つの意味がある!

まずは基本として「感心」は「心」に「感じる」と書きます。したがって本来の意味を考えると「心に感じる様子 ≒ 感動」を表している言えます。現在では主に3つの意味と使われ方がありますので、一つずつ見ていきましょう。

意味①感動すること

「感心」の一つ目の意味は「何かに素晴らしく感服すること、感動すること」です。

たとえば、

  • 例文)大谷選手のバッティング技術に感心する。

のように使います。この場合、大谷選手のバッティング技術に対して純粋に感動し、「感心」を使って褒め言葉にしています。彼のバッティング技術に感心し、尊敬の念を示すのに目上も目下も関係ないですよね?

したがって「感心する」を「何かに素晴らしく感服する」の意味で使う場合、

相手が目上の人であろうと目下であろうと関係なく、誰にでも使うことができます。

意味②行動や行為が褒められるべき

「感心」の二つ目の意味は「行動や行為が褒められるべきさま」です。

たとえば、

  • 例文)残業を月に100時間もするなんて、◯◯君には感心だねぇ。

のように使います。この場合、残業月100時間という◯◯君の行動に対し、褒め言葉として「感心」を使います。

そもそも、◯◯君の行為を褒めるのは誰でしょうか?普通に考えると、上司や目上の人ですよね?重要なポイントなので、部下が上司に使うとしてもう少し考察しましょう。

すると、たとえば

  • NG 例文)残業を月に100時間もするなんて、◯◯部長には感心しますねぇ。

のようになります。このNG例文でおかしな点は、

  • そもそも部下が上司の行動を褒めることなどあるのだろうか?

という点です。

答えは「目下が目上の人の行為を褒めるのは、完全におかしい」です。たとえば、あなたの上司が残業100時間していたら、

  • 上司の仕事に対する姿勢に感銘を受けました!!
  • 上司の仕事に対する熱意に感激いたしました!!

など「心を動かされた!」的な表現が普通であり「行動を褒める」意味の「感心する」は使えません。

目上の人(上司)の行為を褒めたいときには「感銘を受ける」「感激する」「素晴らしいと思う」「尊敬する」といった表現を使いましょう。

※月100時間の残業は決して褒められることではありません。あくまで例えです。

意味③感服しているが、暗に批判する

「感心」の三つ目の意味は「暗に批判する、バカにする」です。何かの行為に感動しているのですが、決して褒められるべきことではなく、皮肉めいた使い方になります。

たとえば、

  • 例文)ヒカキンのアホらしさには感心するよ。

のように使います。この場合、ヒカキン(Youtuber)のアホらしさに対して感動しているのですが、アホなことは本来、褒められるべきではありません。

したがって「暗にバカにしている」意味として、皮肉っぽく使っています。

「感心する」の敬語は「感心いたします」

目上の人に「感心する」を使いたい時には、敬語に直しましょう。自分が「感心する」ときに使いますから、敬語には謙譲語を選びます。

「する」の謙譲語「いたします」を使い「感心いたします」。過去形は「感心いたしました」が適切な敬語ですね。

ちなみに「感心させられる」という表現もあるのですが、話すと長くなるため、別記事にします。「する」と「させられる」だとニュアンスが若干ちがうのです…日本語って難しい!

ただ、めんどくさいので「感心する」だけ使っておけば問題ないしょう。

「感心する」は目上の人にOK!(なときもある)

「感心する」「感心させる」を目上の人に使うのは失礼だ!という人が多いです。

が、本当のところは

  • 「感心」を「①感服、感動すること」として目上の人に使うことはOKです。
  • 「感心」を「②褒められる様子」「③暗にバカにする様子」として目上の人に使うとNGです。

が正解。

ところが、②③の使い方ばかりに注目が集まって、

「感心する」「感心させられる」を目上の人に使うのはNGだ!!

などという勘違いメディアが後を絶ちません。だけどそれはもう、既成事実のようなものだから、仕方ない。結果として「感心」を目上の人に使わないほうが無難なのです。

でも目上の人に使わない方が無難

で結論は、使わないほうが無難です。なぜなら、日本全体が「感心する・感心させられる=失礼」みたいになっちゃってるから。

こういうのって発言力のあるメディアが書くと、みんな右にならえして、誰も「感心」の本来の意味を考えようとしないのですよね。メディア運営者のリテラシーの無さには「感心」します(意味③の使い方)。

みんながみんな、検索上位にいる記事をコピペしているだけっていう…。結果として、みんな結論が同じになるっていう…。はぁ、やるせない…。

(そういう私も、世の中の流れには逆らえません)

「感心する・感心させられる」の類語・言い換え

「感心する」を使うと失礼!でない時もある、使い方による。というのが正しいのですが…(しつこい)。

「感心する・感心させられる」を使いたくない方のために、目上の人にも使える類語・言い換え表現をまとめます。

類語①感動する

例文)部長の素晴らしい営業テクニックに感動いたしました!

類語②感銘を受ける

部長のドライバーの飛距離に感銘を受けました

類語③感激する

例文)部長からの心温まるプレゼントに感激いたしました!

類語④素晴らしい

例文)素晴らしいスイングですね!

類語⑤感服する

例文)部長の営業スキルには、いつも感服しております。

類語⑥敬服する

例文)部長の努力を怠らない姿勢に敬服しております。

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参考 → 「感銘」「感服」「敬服」「感心」の意味と違い、敬語での使い方

参考 → 「感心」の類語ランキングTOP10【ビジネス敬語】

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