【2016年】製薬会社の世界ランキング売上TOP15

ロシュ(スイス)とメルク(米)は2016年、なんと100億ドル超もの研究開発費を計上。日本円で約1.1兆円…研究開発費だけで小さい国の国家予算くらいありそう。製薬会社の研究開発費は、どの企業もとんでもない金額なのだけど、ついに大台にのった感がある。

つづくノバルティス(スイス)は年間の研究開発費90億ドル(9900億円)、米ファイザーは年間の研究開発費78億ドル(約8600億円)と、天文学的な数字である。

ちなみに、国内No.1の武田薬品工業の研究開発費は約3,000億円(2016年)。

研究開発費は使えば使うほどいいという訳じゃないけど、各企業の新薬開発にたいするモチベーションを知るにはよい指標となる。

売上成長率10%越え:アッヴィ、テバ、ブリストル・マイヤーズスクイブ

2015年対比で売上成長率10%越えを達成したのは、米アッヴィ、イスラエルのテバ、米ブリストル・マイヤーズ・スクイブの3社。

米アッヴィは抗リウマチ薬の「ヒュミュラ®」が成長を牽引、ひとつの医薬品だけで売上の60%強をも占めている。

イスラエルのテバは、ジェネリック医薬品市場の成長に乗っている。

米ブリストル・マイヤーズスクイブは新しい医療分野である「がん免疫」が成長を牽引。

結果として、いずれの企業も2015年から売上ランキングを伸ばしている。

伸び悩む世界ランキング・トップ5

製薬会社の世界ランキングTOP5は売上が停滞気味。とくにスイス・ノバルティスと仏サノフィは2015年対比で売上減。

米ファイザー、米メルク、スイス・ロシュは売上を伸ばしてはいるものの買収による効果が大きい。革新的な新薬がでてこない中、今後も成長を続けるには買収を繰り返していくしかないかと思われる。