①情報収集した気になってる・足りてない
いや、企業分析や業界分析なんてネットと企業パンフレットの情報だけで十分でしょ。それに加えてOB訪問か会社説明会に1回顔を出せば完璧ですね。
私がこう指摘する理由は、人事採用担当のビジネスレベルの低さ。自社のビジネスについて、ネット上の知識ぐらいしかないような人事を相手に就職活動を進めていくのですから、それ以上の知識はまったく必要ありません。
企業説明会は「個別説明会」であれば行く意味あり。なぜなら、個別企業説明会が選考を兼ねている場合があるから。説明会に出ていないとESで落とされる企業もあります。ただしこれは行ってみるまでわかりません(汗)。その年によって採用戦略が違っていて、フタを開けてみるまで何とも言えませんね。
いっぽうで「合同説明会」は行くだけ時間の無駄。選考に必須(企業によって、その場でESを求められる場合もあり)と書いてある場合を除き、行っても全く無意味だと思います。ビジネスの素人である採用担当者が中身のない会社説明をするのですから、ネット上で情報を集めたほうが時間の節約になるでしょう。
②志望動機がイマイチなせい
志望動機がイマイチなせいで落ちる、というのはよく聞く話ですが、そんなことないです。事実、3流大学の私でもこんなしょうもない志望動機を並べるだけで、大手化学素材メーカーの総合職に内定しました。
志望動機が悪いというよりは、以下の点を十分に対策しておくことが重要です。
- 面接での想定質問、想定返答
- ○○という志望動機を考える理由
- エピソード、ストーリー
- その企業に入社したい、という意欲が伝わる話し方
就活においては熱意や何やらの前に、ロジックが破綻しないことが最も重要。どんなツッコミを受けたとしても、面接官の納得いく答えを出せるかどうかで合否が決まります。
なぜなら、ほとんどの就活生は熱意だけであり、肝心の受け答えでロジック破綻を起こしてしまうからです。
③業界を絞りすぎ
業界を絞りすぎた結果として内定がもらえないなんて、そんなことないでしょう!
ひとつの業界に企業がいくつあると思いますか?
上から下まで含めると何百社とあるのですから「一つの業界だけを徹底的に攻める!」というのも立派な作戦ですよ。自信を持ちましょう。
ただ、視野を狭くしすぎて「化学メーカーしか受けない」ということをすると、他にもっといい企業へ行ける可能性がゼロになります。化学メーカーと似たような業界には、非鉄金属メーカーもありますし、食品メーカーも、自動車部品メーカーも、石油元売メーカーも該当します。
右も左もわからず就活を進めている方は、とにかく手当たり次第に攻めても良いでしょう。
就職活動に失敗しないために必要な対策3つ
①自身のスペックに合う企業の発掘20社ほど
悪く言えば滑り止め企業…ということになってしまうのでしょうが、滑り止めも立派な作戦の一つです。文系であれば大量採用のメガバンク、証券会社、生保会社、電気メーカーのSE職あたりは受けておきましょう。理系であればMR職、SE職あたりが大量採用系に該当します。
②高望みする企業・本当に行きたい企業の発掘10社ほど
無謀な挑戦は止めろとは言いません。なぜなら、万が一内定でる可能性も否定できないから。無情にも書類選考ですら通らない可能性が高いですが、通ったらラッキーと思いましょうね。
また、高望み企業はたとえ落ちたとしても一切の反省作業をしません。スペックが足りていなかったという理由だけです。
③なぜなぜを繰り返して頑張るだけ
就活は、場数を踏めば踏むほどコツがつかめてきます。ただし、何も考えずに受け流すだけの就活生にチャンスは訪れません。
- なぜ○○だったのか?
- どうしたら○○できるのか?
という思考を繰り返しましょう。そうやって、少しずつ内定に近づいていくのです。これは誰もが通る道だと思いますので、一度や二度の失敗ではめげないで食らいつきましょう。
おそらく就活は、ほとんどの学生にとって人生で初めてぶち当たる壁になるかと…。ここでギブアップしては後の人生を棒に振ります。
ツライのはほんの一時ですが、得た結果は一生ついてまわります。
まとめ
最後になりましたが、私のような化学素材メーカー大手の5社しかエントリーしない、というとんでもなくバカな就職活動の失敗をしないようにしてください。
理系なら全然OKですが、文系でこんなめちゃくちゃなことをすると99%失敗します。私は本当にただただ運が良かっただけです。
必ず滑り止め企業を受けましょう。どんなに脅迫を受けようと、どんな書類を提出しようと内定辞退は入社前日までOKなのですから。
それでは、皆様のご健闘をお祈り申し上げます!
浅い