伊藤忠商事の大卒総合職・一般職女性って年収高い?低い?
年収ランキングからは見れない真の年収について。
この記事では
伊藤忠商事の年収に関する以下の疑問を解消していきます。転職・就活のご参考にどうぞ。
・大卒総合職って年収高い?低い?
・一般職女性って年収高い?低い?
・平均年収は?
・初任給/主任/係長/課長/部長の年収は?
・新卒/20代/30歳/35歳/40歳/50歳の年収は?
・給料体系は?
・福利厚生は?
※追記および更新
2017年3月: 一般職の年収を追加
2017年7月: 最新の情報に更新
伊藤忠商事の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
まずは会社全体の年収を見ていきます(数字は2016年の有価証券報告書より)。
平均して年収1300万円超えは驚異的な数字。高年収をキープしています。
- 年次『2016年4/1-2017年3/31』
- 平均年収『1383万円』
- 平均年齢『41.5歳』
- 平均勤続年数『16.9年』
- 対象従業員『4,285人』
- 過去の平均年収推移(平均年齢)
2016年 1382万円(41.5歳)
2015年 1395万円(41.5歳)
2014年 1383万円(41.3歳)
2013年 1389万円(41.1歳)
2012年 1281万円(41.0歳)
2011年 1254万円(41.0歳)
2010年 1257万円(41.0歳)
2009年 1301万円(41.1歳)
「伊藤忠商事」という会社をご存じない就活生のために、ひとこと解説。
伊藤忠商事は5大総合商社の一角。伝統的に繊維・食料・情報通信分野に強く、その後、機械分野なども強化し今の地位を築く。資源ビジネスの比率が低いため、資源バブル崩壊の影響を受けなかった。その結果、2016年3月期決算では5大総合商社でNo.1の純利益を計上。ただし中国への投資が尋常じゃないほど多く、今後の展望には「?」が残る。
- 本社:大阪府大阪市中央区久太郎町四丁目1番3号
- 設立:1949年
- 2015年度決算:
売上 5兆円
純利益 2403億円
商社業界の平均年収ランキング2016年
・第1位 1446万円: 三菱商事
・第2位 1383万円: 伊藤忠商事
・第3位 1363万円: 三井物産
・第4位 1255万円: 住友商事
・第5位 1226万円: 丸紅
・第6位 1095万円: 双日
・第7位 953万円: 豊田通商
・第8位 896万円: 伊藤忠エネクス
・第9位 895万円: ミツウロコグループホールディングス
・第10位 892万円: 三洋貿易
・第11位 882万円: 長瀬産業
商社業界の平均年収ランキングでは伊藤忠商事はNo.2となっており、順当な結果となっています。
実際のところはどうでしょうか?
それでは概要を解説したところで、大卒・総合職の目安年収を見ていきましょう。
伊藤忠商事『大卒総合職の年収まとめ』
伊藤忠商事・大卒総合職の年収について、
まずはシンプルにまとめから。他企業と比較しやすくするために残業代なし・手当なしの目安年収をまとめています。
- 学卒/院卒の初任給『年収430/500万円』
・学卒の初任給24万円/月、大学院卒の初任給27.5万円/月 + ボーナス6ヶ月/年
・新卒でもそれなりのボーナスをもらえるため年収は高くなる
・ちなみにボーナスが満額もらえるのは新卒2年目から。そこでおおきく年収UPする
・残業代と各種手当は別途 - 学部卒6年目28歳『年収875万円』
・主任クラスに昇格
・残業代と手当は別途
・基本給38万円/月+ボーナス11ヶ月
・残業を月30時間とすると残業代込で年収970万円。もっと残業すれば年収1000万円はすぐに超える - 学部卒8年目30歳『年収970万円』
・主任クラス
・基本給42万円/月+ボーナス11ヶ月
・残業を月30時間とすると残業代込で年収1070万円。もっと残業すれば年収1150万円くらいはいける。 - 学部卒10年目32歳『年収1240万円』
・担当課長(係長クラス)に昇格したときの年収。
・総合職であれば数年ほど遅れてもよほどのことがない限り昇格する。
・管理職あつかいとなり残業代はゼロになるが、そのぶん大きくベースが昇給する
・基本給54万円/月+ボーナス11ヶ月 - 学部卒13年目35歳『年収1380万円』
・担当課長(係長クラス)
・管理職であり残業代はゼロ
・基本給60万円/月+ボーナス11ヶ月 - 学部卒16-18年目38-40歳『年収1610万円』
・課長1に昇格したときの年収。
・残業代はゼロになる
・最速38歳からで昇格できない人もいる。
・責任の大きさ、管理するチームの大きさ、業績によって年収は振れる。 - 学部卒18-23年目40-45歳『年収1840万円』
・課長2に昇格したときの年収。
・最速40歳からだが昇格は難しい。
・責任の大きさ、管理するチームの大きさ、業績によって年収は振れる。
- 学部卒23-28年目45-50歳『年収2070万円』
・課長3(副部長)でこれくらいの年収となる。
・昇格は非常にむずかしい。総合職でも同期入社~5%くらい。
・責任の大きさ、管理するチームの大きさ、業績によって年収はおおきく振れる。 - 学部卒28年目50歳『年収2300万円』
・部長に昇格したときの年収。
・昇格は非常にむずかしい。総合職でも同期入社~3%くらい。
・以下同文
総合職の年収まとめ
まとめると、
伊藤忠商事・大卒総合職の年収は高い。とくに35歳までの年収伸びが大きい。その後は出世次第で年収2000万円オーバーが見えます(ただしボーナスに頼る部分がおおきい)。
これは商社業界で共通。
若手の離職率を下げることが狙いかと。
『32歳・担当課長・年収1240万円』
は普通にやっていれば誰もが到達するライン(ただしボーナス次第…)。
また残業代も含めて考えると25-30歳でも年収1000万円を超えます。
そのうえの
38-40歳・課長1・年収1610万円もマジメに仕事をしていれば到達します。努力と運でなんとかなる範囲(ただしボーナス次第…)。
さらにその上になると…
なかなか出世が難しいライン。
また総合商社は海外赴任のチャンスも多し。
そうなると年収は上記の1.5倍~2倍くらいになります。
注意点として
年収はボーナスに頼る部分がおおきいため、今の好調がつづくのを祈りましょう。
伊藤忠商事「一般職女性の年収」
一般職女性の年収は
総合職の年収 x 6-7割くらいにしたイメージ。
若いうちは年収の絶対額が低いため、そこまで大きな差は感じられないでしょう。当たり前ですが年齢を重ねるほどに年収の差は開いていきます。
また
業績がよいときにはボーナスが基本給 x 10-12ヶ月のようになり、とんでもなく多くなるためメーカー総合職より高い年収になる場合あります。
いちおう
目安として一般職女性の年収もまとめておきます。
- 短大卒/大卒の初任給『年収315/370万円』
・短大卒の初任給18.5万円/月、大卒の初任給20.5万円 + ボーナス6ヶ月分
・残業代と各種手当は別途だが、いずれにせよ年収は低い。 - 28歳『年収610万円』
・役職なし
・基本給26.5万円+ボーナス11.0ヶ月分
・残業代と各種手当は別途
・年収はボーナスによる。よほどのことがない限りは「基本給 x 6~12ヶ月」の幅で動く。
・会社の業績がよければ年収はとんでもなく高くなるが、逆もしかり。
・残業を月30時間とすると残業代こみ年収680万円 - 30歳『年収660万円』
・役職なし
・基本給28.5万円+ボーナス11.0ヶ月分
・ボーナスが基本給 x 8ヶ月以上あればメーカー総合職の同年代よりも高い年収。
・残業代と各種手当は別途
・残業を月30時間とすると残業代こみ年収730万円
- 35歳『年収760万円』
・シニア アシスタント
・基本給33万円+ボーナス11.0ヶ月
・残業代と各種手当は別途
・残業時間30H/月とすると残業代こみ年収840万円くらい
- 40歳『年収830万円』
・シニア アシスタント
・基本給36万円+ボーナス11.0ヶ月
・残業代と各種手当は別途
・残業時間30H/月とすると残業代こみ年収920万円くらい。
・そもそも40歳まで働き続ける一般職がいるのか疑問だけど…とにかくボーナスが多ければ銀行やメーカーより断然よい。 - 45歳『年収875万円』
・シニア アシスタント
・基本給38万円+ボーナス11.0ヶ月
・残業時間30H/月とすると残業代こみ年収970万円くらい。 - 50歳『年収920万円』
・シニア アシスタント
・基本給40万円+ボーナス11.0ヶ月
・残業時間30H/月とすると残業代こみ年収1060万円くらい。
一般職女性の年収まとめ
まとめると、
伊藤忠商事・一般職女性の年収は高い。ただしボーナスによります。
総合商社は総じて会社が儲かっていれば気前よくボーナスに還元する仕組み。
赤字になったりしなければ「ボーナス=基本給 x 6-12ヶ月/年」で安定しているものと思われます。
『30歳・役職なし・年収660万円』
は普通にやっていれば誰もが到達するライン(ただしボーナス次第…)。
この時点で残業代もふくめて考えると、ヘタな大企業の総合職よりも年収は高い。
ただし注意点は
住宅手当などの福利厚生が少ないところ。
また
一般職といっても楽な仕事ではなく、それなりの仕事量とストレスは覚悟しておきましょう。まぁメガバンクの一般職よりは素晴らしい職業だと思いますが…。
さらに
総合商社マンと結婚するチャンスが多いことも考えると、かなりお得感のある就職先。
じつは
これが総合商社・一般職における最大のメリットなのかもしれません。