就職偏差値ランキング2020卒:製薬メーカーR&D

現役メーカー営業マンが作成する2020年新卒用の就職偏差値ランキング。製薬・医薬品メーカーR&D総合職用です。就活・転職のご参考にどうぞ。

注1) 製薬メーカーはおなじ会社でもR&D職(研究開発職)とMR職(営業職)で大きく差がある。R&Dは仕事まったり高給、MRは激務高給となり同列に語るのは明らかにオカシイので、それぞれランキングを分けて作成することにした。

注2) 対象業種:先発医薬品、後発医薬品、バイオ医薬品、一般医薬品などを手がける製薬メーカー。なお「*グラクソスミスクライン」「*バイエル薬品」のように社名の前に「*」の付いているメーカーは外資ふくむ非上場企業であることを示している。

注3) 2ch就職掲示板とは一切関係ありません。完全に独自で作ってます。

注4) 更新履歴 2019/5; 初版公開

就職偏差値ランキング2020卒:製薬メーカーR&D

【73~75】該当なし

【72】アステラス製薬 (R&D)

【71】第一三共 (R&D)

【70】エーザイ (R&D)

***プレミアムゴッド級***

  • 総括:大手先発薬メーカーの中から、とくに優良な3社 (アステラス、第一三共、エーザイ)を選んだ。これらの企業に関してとにかく言えるのは仕事マッタリでありながら常に年収ランキング上位にいる、コスパ最高の企業という点につきる。年収もふくめたコスパの観点ではメーカーのなかで間違いなく最高峰に位置する。ランキングは年収の高さと業績安定性の両方を考慮に入れた。
  • 年収および激務度:製薬メーカーは新薬開発に20年単位で時間を要する。そしてうまく上市できる確率は全プロジェクトの1%にも満たない。ブロックバスターを夢見て「ダメ元」の開発をすることになるので基本は仕事マッタリ。上市が見えている新薬パイプライン以外は成果に対するプレッシャーもユルイ。そもそも何の成果も出していない社員が全R&D職の99%以上を占めるのだから。ということで激務になりようがない仕事である。年収は30歳700-800万円、35歳1000万円、40歳1000-1500万円が目安(役職や出世速度による)。
  • 業界リスク:ただし製薬メーカーを取りまくビジネスの状況はそんなに楽観視はできない(ジェネリック医薬品の脅威、日本や米国での薬価改定の動き、新薬開発の難易度が上がっているなど)。そしてほとんどの製薬メーカーは20年前と比べて売上高にしめる研究開発費の割合が2倍になっている。すなわち研究開発にお金を投じても昔ほどのリターンを得られないことを示している。それでも先発薬メーカーはR&Dを辞めたら会社がそもそも終わるので、今後も優秀な人員を確保するために給料は維持し続けるだろう。

※なお本ランキングは研究開発職を対象とし、MR (医薬品の営業)は除く。

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【69】塩野義製薬

【68】小野薬品工業

【67】-

【66】中外製薬 (ロシュG)

【65】-

***スーパーゴッド級***

  • 総括:大手先発薬メーカーで70以上には劣るものの、それでもなお素晴らしい企業たちを選んだ。研究開発職を志望するのであれば、まず先発薬メーカーを狙うべきである。一般薬やジェネリックメーカーはそもそもR&Dにリソースを必要としないので、フツーのメーカーの研究開発と変わらない。
  • 年収および激務度:製薬R&Dは、先発薬メーカーであれば総じて仕事マッタリである。またこのランクの企業は仕事量を考えるとそれなりに年収も高い、30歳700-800万円、35歳900-1000万円、40歳1000-1400万円が見込まれる (もちろん出世速度による)。
  • 選定の理由:先発薬の中でも上記の企業をこのランクに選んだのは、規模ではなく経営基盤や待遇を重視したから。財務安定性だけなら大塚製薬、中外製薬、田辺三菱製薬、協和発酵キリン、塩野義製薬、小野薬品、キッセイ薬品、鳥居薬品、ツムラ、参天製薬など準大手〜中堅どころの製薬メーカーが優れている。が、本ランキングでは年収や激務度、就職難易度も重要なファクターに含めているのでこうなった。

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【64】武田薬品工業

【63】田辺三菱製薬、協和発酵キリン

【62】大塚製薬、大日本住友製薬、キョーリン製薬

【61】参天製薬 (医薬用目薬)、持田製薬

【60】ツムラ (漢方薬)、キッセイ薬品工業、*MSD (メルク日本法人)、*バイエル薬品、*日本ベーリンガーインゲルハイム、*グラクソ・スミスクライン (GSK日本法人)、*日本チバガイギー、*サノフィ、*ファイザー、*大鵬薬品 (大塚G)

***ゴッド級***

  • 総括:会社の規模、経営の安定性、就職難易度、年収などの観点から高い評価を得ている会社たち (筆者の独断と偏見)。待遇において65以上に比べて少しずつ劣るため、このランクにおいたが、それでもなお素晴らしい企業たちである。三菱ケミカルGの田辺三菱製薬、住友化学Gの大日本住友製薬、帝人が大株主となっているキョーリン、キリンGの協和発酵キリンなど、化学メーカーなどを母体にする企業がおもに該当する。あとは中堅クラスの製薬メーカーで待遇が良い企業および、大手でも待遇イマイチな企業 (大塚製薬)がはいる。
  • 選定の理由:それなりに仕事まったり、かつ、それなりに高給である点を評価した。とくに子会社となっている製薬メーカーは必ずしも年収高いとは言えないが、仕事量に見合った年収であると思われる。
  • 激務度および年収:製薬メーカーのR&Dは、先発薬メーカーにかぎり総じて労働時間が短いホワイト職種である。これらの企業の年収は30歳600-700万円、35歳700-900万円、40歳前後で年収1000万円が見えるだろう。*もちろん企業によるしボーナスにもよる…。また総じてワークライフバランスに優れる製薬R&Dではあるが、激務になるかどうかは上司にもよるのでご留意を。こればかりは運としか言いようがないので、ダメな上司に当たってしまったら耐えるか転職すること。
  • 業界リスク:外資はそもそもR&Dを日本で行っていない企業がほとんどなうえ、本土から出される戦略方針を忠実に実行するだけなので、あまり入る意味がない (臨床開発は行なっている)。また大型買収を繰り返す武田薬品のような企業は、就職先としてあまりおススメしない。なぜならほとんど全ての場合、結果的に割高な買い物で経営を苦しめることになるからである (もちろんそうじゃないケースもあるけど…)。M&A素人の考える買収によるシナジーなど幻想にすぎない。それなら自社株買いしたほうがマシ。

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【59】あすか製薬、科研製薬、鳥居薬品(JTの子会社)、日本新薬

【58】ソレイジア・ファーマ、小林製薬 (熱さまシート等)

【57】シンバイオ製薬、ペプチドリーム

【56】そーせいグループ、サンバイオ

【55】アンジェス、ジーエヌアイグループ、ブライトパス・バイオ、JCRファーマ

***15枚役級***

  • 総括・選定の理由:バイオ製薬ベンチャー (カタカナ名の企業多し)および、一般医薬品大手のなかでも待遇に優れている企業 (小林製薬)、その他いろいろ。バイオベンチャーは年収は高いがいつ無くなってしまうかも分からないため、著しくランクを下げた。また、ベンチャーにおいて研究開発職の新卒採用はそもそもほとんど無い (中途採用がメイン)。
  • 激務度および年収:繰り返しになるが、ここに挙げたバイオベンチャーは高給である。ただし潰れるリスク、リストラになるリスクを考えて割に合っているのかというと甚だ疑問に思う。激務じゃないし、転職先としてなら別に構わないけど。また一般医薬品メーカーは総じて薄利多売でありイマイチな企業が多いのだが小林製薬だけは好業績をあげており、年収もそれなりの水準にある (30歳600-700万円、35歳700-800万円、40歳900-1000万円)。

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【54】ロート製薬 (一般用目薬)、日水薬品

【53】大幸薬品 (正露丸)、栄研化学

【52】新薬工業

【51】大正製薬 (リポDなど)

【50】日本ケミファ、日医工、富士製薬工業、アース製薬 (殺虫剤など)、久光製薬 (湿布など)

***リプレイ級***

  • 総括・選定の理由:先発薬ではなく、一般用医薬品大手~中堅・ジェネリック大手など。ここに挙げた企業はいずれも大手~中堅までには入るが、一般薬・ジェネリックをあつかう企業はしょせん邪道であり、とくにR&Dを目指す学生の就職先としてはイマイチ魅力的じゃない。そもそもR&Dにお金を掛けられるほど儲かっていないのだから…。
  • 激務度および年収:先発薬メーカーにくらべて著しく劣る。とくに一般用医薬品やジェネリックは儲かるビジネスではないため、先発医薬品メーカーのように人材やお金を十分に投入できず、一人一人の負担は確実に大きくなる。また扱っている製品がドラッグストアなど小売店に置いてあることも大きなマイナスポイント (無茶苦茶な要求が多い、価格シビア)。
  • 注意点:給料が仕事量に見合わなければ即転職を考えること。さいわい転職市場は今、明らかな売り手市場であるため第二新卒でもまともな企業に転職できるチャンスはいくらでもある。

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【45~49】ジーンテクノサイエンス、メドレックス、東和薬品、キャンバス、リボミック、医学生物学研究所、カルナバイオサイエンス、UMNファーマ、沢井製薬、ビオフェルミン製薬、森下仁丹、養命酒製造、エスエス製薬、わかもと製薬、扶桑薬品工業、カイノス、ミズホメディー、ダイト、オンコセラピー・サイエンス、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、中京医薬品、免疫生物研究所、窪田製薬HD、オリコリスバイオファーマ、ラクオリア創薬、カイオム・バイオサイエンス、ナノキャリア、ヘリオス、ジーンテクノサイエンス、キャンバス、リボミック、カルナバイオサイエンス、フマキラー、その他いろいろ

  • ありとあらゆる観点から大卒の平均値を下回るであろう製薬メーカーたち。一部には経営盤石の企業もふくみ会社として劣っているという訳ではないが、あくまでも就職するという観点から見たときの評価としてはこうなる。上位陣と比較して給料で劣っていたり、規模で著しく劣っていたり、激務で割に合わない…などの理由による。

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『就職偏差値ランキング2020卒:製薬メーカーR&D』へのコメント

  1. 名前:たこ 投稿日:2019/06/01(土) 01:41:45 ID:289a74937 返信

    もう少し業界の知識があれば就活生にとって非常に参考になるランキングになるのに少し残念だ。
    偏差値上の方しか見てないけど思ったこと。
    高すぎ:エーザイ、塩野義、小野、田辺、キョーリン、参天、持田、ツムラ
    低すぎ:武田、大塚、大手外資
    論外:日本チバガイギー、鳥居
    入れてくれ:日本イーライリリー、ヤンセン

    著者の指摘するように近年は開発難度が上がっているためどの企業も数十年後の未来が見えない。
    将来性に大きく関わる現在のパイプラインを評価したうえでランキング付けすべきだと思う。
    そうすると外資大手は内資大手より待遇は下がるが偏差値60台後半~70台に来る。
    外資中堅も田辺よりは上だ。
    エーザイ、塩野義、田辺、武田、大塚は上の通り将来性を評価するなら大きく変わる。
    小野は宝くじ当たっただけ。
    新薬開発してないキョーリン、持田、ツムラはそもそもどうなのか。
    参天は何でこんなに高いのか分からん。
    チバってまだあるの?
    鳥居はR&Dが解体JTに吸収される。
    以上、検討よろしくお願いします。