就職偏差値ランキング2020卒:鉄鋼・非鉄金属メーカー文系&理系

現役メーカー営業マンが作成する2020年新卒用の就職偏差値ランキング。非鉄金属&鉄鋼メーカー文系&理系総合職用です。前回2018年卒用から2年ぶりのアップデートです。就活・転職のご参考にどうぞ。

注1) 理系と文系を共通にしたが競争倍率および学歴フィルターは文系のほうが圧倒的に厳しい。とくに就職偏差値60以上は理系ならそれなりに入れそうな気もするが文系だと、まず大学ごとの採用枠が無ければ相当に厳しい就職活動となる。文系は鉄鋼・非鉄金属業界しか受けてないと全落ちするリスクもあるので滑り止め必須。また理系なら企業さえ選ばなければ何処かしらに内定するだろう。

注2) 対象業種:非鉄金属、鉄鋼、金属製品。なお「*JX金属」「*日鉄ステンレス」のように社名の前に「*」の付いているメーカーは外資ふくむ非上場企業であることを示している。

注3) 2ch就職掲示板とは一切関係ありません。完全に独自で作ってます。

注4) 更新履歴 2019/5; 初版公開

鉄鋼・非鉄金属メーカー2020年卒(総合職)

【70以上】該当なし

***プレミアムゴッド級***

【66~69】該当なし

【65】住友金属鉱山、日本製鉄 (旧:新日鐵住金が社名変更)

***スーパーゴッド級***

  • 住友金属鉱山は市況に左右されやすい鉄鋼・非鉄金属業界において、それなりに高い自己資本比率を有していること、利益率も悪くないこと、仕事量の割に年収が高いことを評価した (大卒なら30歳600-650万円、35歳750-800万円、40歳1000-1200万円が目安 )。年収は大手であればどこもそれなりの水準にはあるが、やはり資産の安全性を見たときにはどの企業も住友金属鉱山に劣る。*ただし非鉄金属分野の鉱山に出資しているため銅やニッケル・チタン価格によってダメージを受ける (価格下落=業績悪化 )。これは総合商社と同じく資源ビジネスを手がける会社の宿命であり、ある程度仕方ない。
  • 日本製鉄は一応、これまで日本の産業界を支えてきた歴史ある鉄鋼メーカーということでトップに置いた。年収は高いがそれなりの仕事量は覚悟しておくこと。総合職なら30代中盤~後半で年収1000万円が見える (それまでは残業代によって1000万円近くなることもある)。

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【64】*JX金属 (JXTGグループ)

【63】住友電気工業、SUMCO

【62】*日鉄ステンレス (日本製鉄G)、JFE

【61】三菱マテリアル

【60】古河電気工業、日立金属、三井金属鉱業、UACJ、日本軽金属、DOWA、神戸製鋼所

***ゴッド級***

  • 総括:会社の規模、経営の安定性、就職難易度、年収などの観点から高い評価を得ている会社たち (筆者の独断と偏見 )。このランクには鉄鋼大手および非鉄金属大手のなかでも特に評価されるべきメーカーが入る。なおJX金属や日鉄ステンレスは売上では大したことはないが、それぞれ巨大グループに属しており待遇も大手並みの年収水準にあることを評価した。神戸製鋼所と三菱マテリアルは近年、不祥事(品質不正)がありマスゴミから激しくバッシングされたが私から言わせると人命に関わることではないので何ら問題ない。10年もすればすっかり忘れ去られるだろう。
  • 激務度および年収:鉄鋼・非鉄金属メーカーは法人を相手にしたビジネス(BtoB)が基本であり、したがって総じて働き方は悪くない。給料は完全に企業によるが、20代は薄給で30代中盤くらいからマシな年収になり、40歳前後で年収900-1100万円が見えるだろう (もちろん企業によるし、ボーナスによる… )。
  • 注意点:労働時間が短く年収もそれなりに高い (労働時間を考えると )ことがメーカー業界全般における魅力であるため、そのような環境じゃなければ即刻転職するべき。我慢して会社にしがみつく必要は全くない。また鉄鋼メーカーや非鉄金属メーカーはもともと国策で設立された企業がほとんどで、歴史も古く、変化も少ないため古い体質の企業が多い。そこはあらかじめ理解しておくべき点である。
  • 業界リスク:鉄鋼は中国メーカー乱立による供給過剰、設備過剰→グローバル市況の悪化 (最近は改善傾向にある )がリスク。また全体的に大手は財務的に健全なメーカーが少なく、将来にわたって安心できるのは住友金属鉱山のみ。川上の原料をおさえておらず、加工だけで成り立つアルミメーカー(UACJ,日本軽金属など)は潰れはしないかもしれないが将来性ない。汎用的な素材で生きていくのであれば鉱山~精製・精錬~加工までの一貫したビジネスが必須である。といっても良質な鉱山はグローバルメジャーや総合商社に抑えられており今さら手遅れなのだけど…

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【59】トーカロ、丸一鋼管、フジクラ、大阪製鐵 (日本製鉄G)、日新製鋼

【58】大平洋金属、東北特殊鋼、山陽特殊製鋼 (日本製鉄G)、*アルミネ、*JFE条鋼

【57】日本発條、愛知製鋼(トヨタG)、リンナイ、*ヤマトスチール、

【56】東洋製罐、JFEコンテイナー、*阪和工材

【55】大阪チタニウム (神戸製鋼G)、*東洋鋼鈑 (東洋製罐G)、*三菱アルミニウム (三菱マテG)

***15枚役***

  • 総括:何かしらのネックがあり完璧とは言えないメーカーたち、就職先としてはそんなに悪くない。ただ規模が小さい (特殊鋼メーカー)、年収が偏差値60以上と比べて低い、年収は高くても離職率も高い、将来性に疑問が残る、規模はでかいが待遇イマイチ (東洋製罐など)、経営の安定感が無い (特にアルミや軽金属メーカー)、ブラック企業臭がする、などなどの理由でこのランクにおいた。仕事量に見合わない給料しかもらえないようなら、すぐに転職するべきである。
  • 選定の理由:丸一鋼管・太平洋金属・山陽特殊鋼は経営が安定していること、トーカロはニッチ高収益企業、あとはそれぞれの業界で大手~中堅と呼ばれる企業群、非上場でも存在感のある企業などが入る。なおこのランクにすら登場しない大企業もあるがそれらは基本、大手らしからぬ待遇の悪さを考慮に入れてランキングをだいぶ下げた。

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【54】エイチワン(ホンダ系)、古河機械金属(古河財閥の源流)、東北特殊鋼(大同特殊鋼G)、東プレ、大紀アルミニウム工業所、栗本鐵工所

【53】パウダーテック、新報国製鉄、大和工業、東京製鐵、立川ブラインド工業、日本精線、川田テクノロジーズ、ケー・エフ・シー、LIXIL

【52】高周波熱錬、三和シャッター、リョービ、中央発條、ファインシンター、淀川製鋼所、三菱製鋼、日本フイルコン、川岸工業、中山製鋼所

【51】アサヒ、カナレ電気、CKサンエツ、東邦チタニウム(日本製鉄G)、駒井ハルテック、東邦亜鉛、ホッカン、タツタ電線、モリ工業、中央可鍛工業、TONE、中部鋼鈑

【50】シンポ、昭和電線、宮地エンジニアリング、川金、アトムリビンテック、文化シヤッター、高田機工、東京製綱、三益半導体工業、日本金属、リンナイ、エスイー、兼房、日本冶金工業、横河ブリッジ、合同製鐵、イハラサイエンス、パイオラックス、中西製作所、共英製鋼、ジーテクト、昭和鉄工、新日本電工、ノーリツ、アーレスティ、*東洋アルミ

***リプレイ級***

  • ありとあらゆる観点からみて、きわめて平均的なメーカーたち。大過なくサラリーマン人生を送りたいなら別に悪くないと思う。年収も仕事量を考えるとまぁそこそこの水準にあり30歳400-500万円、35歳500-600万円、40歳600-800万円が見込まれる(もちろん企業と出世速度による)。でも何度も言うように我慢して定年までしがみつくような企業ではない。

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【45~49】岡部、東京特殊電線、スーパーツール、アルインコ、朝日工業、エンビプロ、神鋼鋼線工業、イワブチ、アルファ、日本伸銅、ネポン、サンコール、長府製作所、特殊電極、日本鋳鉄管、ダイケン、ジェイテックコーポレーション、虹技、MIEコーポレーション、京都機械工具、日本精鉱、日本高周波鋼業、不二サッシ、田中貴金属、フジマック、オーナンバ、稲葉製作所、天龍製鋸、日東精工、高砂鐵工、マルゼン、元旦ビューティ工業、アサカ理研、*中外鉱業、平河ヒューテック、コロナ、東洋シヤッター、共和工業所、ダイニチ工業、丸順、メタルアート、北越メタル、信和、瀧上工業、中央ビルト工業、三ッ星、エムケー精工、那須電機鉄工、東京鐵鋼、サンユウ、大谷工業、ロブテックス、モリテックスチール、三洋工業、トーアミ、サンコーテクノ、FCM、ヤマシナ、JMACS、日本製罐、新家工業、中外鉱業、日本鋳造

***ハズレ役***

  • ありとあらゆる観点から大卒の平均値を下回るであろう非鉄金属・鉄鋼メーカーたち。一部には経営盤石の企業もふくみ会社として劣っているという訳ではないが、あくまでも就職するという観点から見たときの評価としてはこうなる。上位陣と比較して給料で劣っていたり、規模で著しく劣っていたり…などの理由による。給料は低いかもしれないが激務じゃない、という点においてはどの企業もおそらく優れている。あとは不幸にもパワハラ上司に当たってしまったら即刻転職するべきである。上司の当たりハズレであなたの会社人生が決まるので要注意。

2018卒用からの変化点

前回のは2018卒用であり2019卒用は作成し忘れていました…すみません…今回2年ぶりにアップデートしました。前回2018卒用からの変化点を念のため解説しておきます。

1. ランキングを上げた企業、下げた企業

とくに上位ランキングに位置するメーカーにおいて、ランキングを上げた企業・下げた企業について理由を解説しておく。筆者の独断と偏見なのであくまでも参考程度にお考えを。

  • 住友電気工業【68】→【63】
    鉄鋼&非鉄金属メーカーのなかでは素晴らしい企業である。が、誰もが私のように楽して年収もそれなりの企業に就職したいという考えではないと思われるため評価を下げた。
  • 日本製鉄 (旧・新日鐵住金)【66】→【65】
    鉄鋼のグローバル供給過剰によりここ10年くらい業績低迷している。直近は少しずつ供給過剰が解消されて業績は上向きつつあるものの、将来にわたって安定しているとまでは言い切れない。また給料はメーカーのなかでは上位だが、業務量も多いため完全に肯定できない。これまで過大評価だった全体のランキングを少しずつ下げることにした。
  • SUMCO【60】→【63】
    半導体シリコンウェハ世界No.2 (No.1は信越化学=化学メーカーの括り)。半導体需要は今後も伸びつづける未来しか想像できず、成長性の観点からランキングを上げた。そして新規参入に莫大な投資(お金)が必要となるので、彼らの地位を脅かすようなメーカーもなかなか現れないだろう。ただし景気に左右されやすいビジネスであることが難点と言えば難点。働き方や待遇もまったく問題ない、コスパ良し。
  • JFE【64】→【62】
    リーマンショック後の鉄鋼バブル崩壊によりもっとも年収の下がったメーカーのひとつ。基本給は当時とたいして変わらないものの可変部分であるボーナスの減りがひどく、直近は一般的な大手メーカーの待遇と変わらない状態となっている。今後は上向いていくハズだがボーナスは完全に業績次第 (中国共産党の方針次第)なので何とも言えず、ランキングをだいぶ下げた。【参考年収データ】2008年3月期の平均年収1255万円 (平均42.8歳)→2018年3月期942万円 (平均44.2歳)。
  • 住友金属鉱山【65据え置き】
    2018年卒作成時の評価から大きな変化点はないため据え置いた。
  • 三菱マテリアル【63】→【61】
    待遇や働き方はまったく悪くないが、財務体質や利益率の観点から磐石とは言い難いためランキングを下げた。まぁビジネスが汎用的なので仕方ないのだけど…。
  • 日本発條【62】→【57】
    自動車向けばね・スプリング分野にいて国内No.1。経営の安定感と成長性の観点から素晴らしい企業である。が就職先として見たときにはどうにもイマイチな点が多いため、だいぶ下げた。原料ではなく加工品ビジネスで、しかも最終ユーザーが自動車メーカーなので営業は必然的に激務になる(上司にもよるけど)。一般的にあつかうアイテムが川上原料に近いほど仕事はラクで、バネといった加工品のように末端製品に近づけば近づくほど激務となる。ただし人事や経理などの間接部門ならまったく問題はない。間接部門は就職偏差値60くらいと考えておけば良い。
  • 東洋製罐【3 Down】
    年収が大手らしからぬ点を加味して評価を下げた。給料をそんなに気にしないのであれば全く問題ない。
  • その他、どの企業も基本的に1〜3ランクダウンさせた。誰もが私のように楽な仕事でそれなりの給料を目指している訳ではない、という点を考慮に入れた。

2. その他 (化学素材メーカー編と重複)

あと以下2点は化学素材メーカー編と重複するため省略する。

  1. 非上場・外資大手もできるだけ入れた
  2. 将来性を重視しすぎることをヤメた

くわしくは「就職偏差値ランキング2020卒:化学素材メーカー文系&理系」をご参考にどうぞ。

参考記事

『就職偏差値ランキング2020卒:鉄鋼・非鉄金属メーカー文系&理系』へのコメント

  1. 名前:機械系M1 投稿日:2019/08/01(木) 14:14:37 ID:f24e909fd 返信

    大同特殊鋼がランキングに載っていなかったのですが、待遇が悪いので除外したという事でしょうか?それとも、東北特殊鋼が偏差値58と54に二つランクインしていますが、片方が大同特殊鋼という事でしょうか?

    ご教示いただけると幸いです。