あとは「ご指摘いただきました箇所・点・通り…他」だけでなく、いろいろ使える「ご指摘」の例文を紹介しておきます。
どの例文も上司や目上・取引先などのビジネスメールに使える丁寧な敬語フレーズにしています。ご参考にどうぞ。
お礼・お詫びとしての「ご指摘ありがとう」
「ご指摘いただきました箇所・点・通り…他」だけじゃない「ご指摘」の使い方
- 例文「ご指摘ありがとうございます」
- 例文「ご指摘いただきましてありがとうございます」
- 例文「ご指摘くださいましてありがとうございます」
「ご指摘ありがとうございます」はとくに上司や目上・取引先から何かの指摘を受けたとき。返信ビジネスメール書き出しの挨拶に使います。
具体的にはたとえば、
取引先にだした書類に不備を指摘されたとき。
-ビジネスメール例文-
お世話になっております。
ご指摘いただきありがとうございます。
また書類に不備がございましたこと、深くお詫び申し上げます。ご指摘の箇所を添付ファイルのとおりに修正いたしましたので、ご確認いただければ幸いです。
たびたびお手数ではございますが何卒よろしくお願い申し上げます。
のようにして使うと丁寧です。
まぁとにかく「指摘してくれてありがとう!」という意味ですので、そのようなビジネスシーンであれば大抵は使えますね。
チェックの依頼・お願いビジネスメール結びに使う「ご指摘」
「ご指摘いただきました箇所・点・通り…他」だけじゃない「ご指摘」の使い方
あとは何かしらの書類や資料にチェックのお願い・依頼するビジネスメール結び締めとして使います。取引先など社外あてに限らず、上司や目上など社内あてのメールにも使えます。
たとえば、
- 例文「不備などがございましたら、ご指摘くださいますようお願い申し上げます」
意味は「指摘してくれるようお願いします」 - 例文「不備などがございましたら、ご指摘のほどお願い申し上げます」
意味は「指摘してくれるよう、どうかお願いします」 - 例文「不備などがございましたら、ご指摘いただければ幸いです」
意味は「指摘してもらえたら嬉しいです」 - 例文「不備などがございましたら、ご指摘いただきたく存じます。何卒よろしくお願い致します」
意味は「指摘してもらいたいと思います」 - 例文「不備などがございましたら、ご指摘いただければと存じます。何卒よろしくお願い致します」
意味は「指摘してもらえたらと思います」
「ご指摘いただければ幸いです」がもっとも丁寧な敬語であり、あとはほぼ等しいレベル。
まぁ、ようするに「指摘してね!よろしく」という意味なのです。
ほかにも色々ある「ご指摘」の例文
敬語の種類というのは本当にいろいろあります。
ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。
- 例文「ご指摘いただけましたら幸いです」
※意味は「指摘してもらえたら嬉しいです」 - 例文「ご指摘いただけましたら幸甚に存じます」
※意味は「指摘してもらえれば嬉しく思います」 - 例文「ご指摘いただければ幸甚に存じます」
※意味は「指摘してもらえれば嬉しく思います」
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
ただし「ご指摘ください」より「お申し付けください」を使う
ここでひとつ注意点を。
何かを指摘してもらいたいときに「ご指摘」というのも悪くはないのですが…
ビジネスシーンで使うにはあまり一般的でない敬語フレーズです。なぜだか理由はよく分かりません。上司や目上があなたに「欠点や過失を指し示す」筋合いなど、どこにもないからでしょうか…
じゃあ何がよく使われるのかというと…
一般的には「言い付けてください=命令してください」の意味である「お申し付けください」という敬語をつかいますね。これも「●●ください」という尊敬語の命令形ではあるのですが…
「言い付ける」という言葉はそもそも目上が目下に「命令する」という意味のなので、「お申し付けください」でも十分に丁寧です。
- 例文「書類に不備などがございましたら、何なりとお申し付けください」
意味は「言いつけてください」 - 例文「ご不明な点などがございましたら、遠慮なくお申し付けください」
- 例文「ご不明な点などがございましたら、お気軽にお申し付けください」
参考記事
➡︎ ビジネス挨拶文の例文50選(文書・メール・年賀状・時候ほか)
➡︎ ビジネスメールでの「拝啓・敬具」の書き方と位置
➡︎「ご厚誼」「ご交誼」「ご高配」「ご厚情」の意味と違い、使い分け
➡︎「教えてください」の代わりに使えるビジネス敬語、メール電話の例文
➡︎「ご教示」「ご教授」の意味と違い、使い方・メール例文
➡︎上司へお願いするときに使える敬語10の言葉と、例文50選
➡︎「いただくことは可能でしょうか?」の敬語、目上の人への使い方