「総合化学メーカー」を英語に翻訳すると、どうなるのでしょうか?検索してみても、どうも変な英訳しか出てこないためまとめておきます。
「総合化学メーカー」の英語翻訳は?
Weblio辞書; All embracing manufacturer
Google翻訳; Comprehensive chemical manufacturer
*各サービスのWEBサイトより抜粋
Weblio辞書の「All embracing manufacturer」は直訳すると「全てを包括する(総合)メーカー」となりChemicalを加えると、なんとなくニュアンスが近いような…
一方のGoogle翻訳「Comprehensive chemical manufacturer」。直訳すると「包括的、総合的な化学メーカー」となり、こちらもなんとなく合っていそうな感じがします。
ちなみにメーカーは英語に翻訳すると「maker」ではなく「manufacturer」です。
↑実はこれ、化学メーカーに入社するまで全く知りませんでした。恥ずかしい(私の英語力は入社当時TOEIC300点)…
でも私の勤める大手化学メーカーの役員は「chemical maker」と言っちゃっています。みんな気づいていますが、めんどくさいので誰も訂正しません。和製英語の力、おそるべし。
「総合化学」の英語翻訳は?
一方で、総合化学という単語をWeb翻訳で調べると…
Weblio辞書; Synthetic chemistry (Synthetic=総合)
Google翻訳; General chemistry (General=総合)
*各サービスのWEBサイトより抜粋
こんな感じの翻訳になります。なんとなくGeneral chemistryというほうが誰にでも使い易いような気がします。
で、無駄に引っ張りましたが結論はというと。
総合化学メーカーの英語は存在しない!
以前書いた記事をそっくりそのまま使いますが、理由は以下の通り。
実は、総合化学メーカーというのは日本の新聞記者が作り出した言葉。世界ではどの化学素材メーカーも英語にするとPetrochemical Industry(石油化学業界)のPetrochemical Manufacturer(石油化学メーカー)。
化学メーカーに「総合」もくそもないのです。
結論
「総合化学メーカー」は和製単語。
日本以外の国では通用しない概念なので、英語も存在しない。たとえ総合化学メーカーのことを英語で「General chemical manufacturer」といっても、外国人には通用しません。
総合化学メーカーも化学メーカーも「Chemical manufacturer」もしくは「Petrochemical manufacturer」で大丈夫ですよ。
以上、結論でした。