敬語「ご面談」のビジネスに最適な使い方すべて

「ご面談」の意味と敬語の種類、ビジネスに最適な使い方のすべてについて。

① 依頼「面談してください」は敬語でなんて言う?

② お礼「面談してくれてありがとう」を丁寧な敬語にすると?

③ 断り「お断りします!面談できません」と言いたいのだけど…

④ 催促「面談してくれた?」を丁寧な敬語にすると?

⑤ 自分の行為「面談します!」の敬語は?

⑥ 禁止「面談してはダメです!」と言いたいときは?

⑦ 希望・意思「面談したい!」ときの丁寧な敬語は?

メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職にはどんな敬語が好ましい?

…などなど。

ここでは敬語「ご面談」にまつわる疑問のすべてに答えを示していきます。

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ。

この記事の目次

“ご面談”の意味と敬語の種類

まずは「ご面談」のそもそもの意味と敬語の種類について。

“面談”の意味は「面会して話すこと」

「面談」の意味は・・・

「面会して直接話をすること」

【例文】キャリア面談のお願い

【例文】別の日にご面談いただけますでしょうか。

ちなみに敬語は「面談」に尊敬語or謙譲語「お(ご)」で「ご面談」となります。

「自分がご面談する」あるいは相手に「ご面談いただく」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がご面談くださる」のであれば尊敬語としての使い方。

というように2パターンあります。

敬語”お(ご)”の使い方

ややこしいので基本的な敬語の使い方についてくわしく解説を。

じつは尊敬語と謙譲語にはどちらも「お(ご)」の使い方があります。

謙譲語としての「お(ご)」の使い方はたとえば、

  • 会議日程のご連絡
  • 忘年会開催のお知らせ
  • 販売状況のご報告
  • 転勤のご挨拶
  • 貴社ご訪問のお願い

こんな感じのフレーズがあります。よくビジネスメールの件名で目にする表現ですね。

ところが例文は自分が「ご連絡・お知らせ・ご報告・ご挨拶」するため「お(ご)」をつかうのはおかしいと感じるかたもいらっしゃることでしょう。

これは、

謙譲語「お(ご)」の使い方を知らないためにくる勘違いです。

尊敬語の「お(ご)」だと勘違いしているために間違い敬語と感じるのですが、実際にはどれも正しい敬語をつかっています。

いっぽうで尊敬語の「お(ご)」は「部長がお戻りになりました」などのようにして、相手の行為をうやまって使う敬語です。

“面談”の敬語①謙譲語

謙譲語の「お(ご)」は尊敬語の「お(ご)」と勘違いしやすい敬語です。

そこで「面談」とのセットで謙譲語となる形をまとめておきます。

①そもそも謙譲語とは…

敬語の一種であり、

謙譲語Ⅰ:自分側から相手側又は第三者に向かう行為・ものごとなどについて、その向かう先の人物を立てて述べるもの。

謙譲語Ⅱ:自分側の行為・ものごとなどを、話や文章の相手に対して丁重に述べるもの。

の2種類あり。

  1. ご面談する
    ご面談します
    ※意味は(自分が)面談する
  2. 面談いたす
    面談いたします
    ※意味は(自分が)面談する
  3. ご面談いたす
    ご面談いたします
    ※意味は(自分が)面談する
  4. ご面談申し上げる
    ご面談申し上げます
    ※意味は(自分が)面談する
  5. ご面談いただく
    ご面談いただきます
    ※意味は(自分が相手に)面談してもらう
  6. 面談していただく
    面談していただきます
    ※意味は(自分が相手に)面談してもらう
  7. 面談させていただく
    面談させていただきます
    ※意味は(自分が)面談させてもらう
  8. ご面談させていただく
    ご面談させていただきます
    ※意味は(自分が)面談させてもらう

※「させていただく」は日本語としておかしい表現になる時もあり、何でもかんでも使える訳ではありません。

※丁寧語「ます」とくみあわせて「〜します」「〜いたします」とするのが丁寧な使い方です。ご留意ください。

ちなみに、これは文化庁の「敬語の指針」においても解説されています。私のような頭の悪い人には難しいのですが、ご興味ありましたら以下のリンクよりどうぞ。

“面談”の敬語②尊敬語

つづいて「面談」とのセットで尊敬語となる形をまとめておきます。

②そもそも尊敬語とは…

敬語の一種であり、相手側又は第三者の行為・ものごと・状態などについて、その人物を立てて述べるもの。

  1. ご面談だ
    ご面談です
    ※意味は(目上なり上司が)面談する
  2. ご面談になる
    ご面談になります
    ※意味は(目上なり上司が)面談する
  3. 面談される
    面談されます
    ※意味は(目上なり上司が)面談する
  4. 面談なさる
    面談なさいます
    ※意味は(目上なり上司が)面談する
  5. ご面談なさる
    ご面談なさいます
    ※意味は(目上なり上司が)面談する
  6. ご面談くださる
    ご面談くださいます
    ※意味は(目上なり上司が)面談してくれる

※丁寧語「ます」とくみあわせて「〜します」「〜いたします」とするのが丁寧な使い方ですのでご留意ください。

“面談”の敬語③丁寧語

つづいて「面談」の丁寧語について。

③そもそも丁寧語とは…

敬語の一種であり、話や文章の相手に対して丁寧に述べるもの。いわゆる「です・ます」口調のこと。

  • 面談します
    ※意味は(自分が)面談する

以上で基本事項のおさらいは終わり。

あとはビジネスシーンごとに使える敬語フレーズをまとめておきます。

依頼「面談してください」は敬語でなんて言う?

まずは依頼・お願いの敬語フレーズ。

目上や上司・取引先に「面談してください」「面談してほしい」と言いたいときに使える例文をご紹介。

これだけでもかなりのボリュームになるのですが…

『ご面談ください』

依頼・お願い「面談してください」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 例文「ご面談ください」

意味は『面談してください』

「面談して」というフレーズを尊敬語「ご面談」に言い換えているため丁寧レベルとしては「面談してください」よりもだいぶマトモ。

ただやはり「〜ください」という命令形である点において、強い口調に感じられてしまうケースあり。

時と場合によっては目上・上司・取引先に不快感をあたえてしまいます。

気になるかたは言い換え例文②以降をつかいましょう。

ちなみに”ご面談ください”の敬語は以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「面談」に尊敬語”お(ご)”で「ご面談
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「ご面談くださる
  • さらに命令形にして”ご面談ください”

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

このようにして元になる語「面談する」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

『ご面談くださいませ』

依頼・お願い「面談してください」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 例文「ご面談くださいませ」

意味は『面談してください』

尊敬語「ご面談くださる」に丁寧語”ます”の命令形「ませ」をつかい丁寧な敬語フレーズにしています。

命令形である点において「面談してください」とたいして違いはありませんが、丁寧語「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。

「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。

ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。

『ご面談いただければと存じます』

依頼・お願い「面談してください」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 例文「ご面談いただければと存じます」

意味は『面談してもらえたらと思います』

「~してもらえたらと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」を可能形にして「お(ご)~いただける」とし、さらに仮定の「たら・れば」をくっつけています。

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

『ご面談いただきたく存じます』

依頼・お願い「面談してください」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 例文「ご面談いただきたく存じます」
    意味は『面談してもらいたいと思います』

あるいはシンプルに、

  • 例文「ご面談いただきたく、お願い致します」
  • 例文「ご面談をお願い致します」

としても丁寧です。

「~してもらいたいと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+願望の「~たい」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

『ご面談いただければ幸いです』

依頼・お願い「面談してください」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 例文「ご面談いただければ幸いです」

意味は『面談してもらえたら嬉しいなぁ、幸せだなぁ』

つまり『面談してもらえたら嬉しいです』

ようするに「面談してほしい!」「面談してください!」という依頼・お願いをあらわしているのですが、このままではあまりにストレート過ぎて目上や上司に使うにはイマイチです。

そこで遠まわしに「面談してもらえたら嬉しいです」として、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズにしています。

「~いただければ幸いです」という敬語フレーズはお願い・依頼のビジネスメールでよく使います。

ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。

  • 例文「ご面談いただけますと幸いです」
  • 例文「ご面談いただけましたら幸いです」
  • 例文「ご面談いただけますと幸甚に存じます」
  • 例文「ご面談いただけましたら幸甚に存じます」
  • 例文「ご面談いただければ幸甚に存じます」
  • 例文「ご面談いただけますと幸いです」
  • 例文「ご面談いただけますと幸甚に存じます」

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

補)”幸いです”の意味は「嬉しいです、幸せです」

【敬語の補足】

※「お(ご)〜いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」を可能形にし「いただける」として、さらに仮定「たら・れば」をくっつけた敬語

※「お(ご)〜いただけますと」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」を可能形にし「いただける」として、さらに丁寧語”ます”をくっつけた敬語

※「お(ご)〜いただけましたら」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」を可能形にし「いただける」として、さらに丁寧語”ます”をくっつけ、さらに仮定「たら・れば」をくっつけた敬語

『ご面談くださいますようお願い申し上げます』

依頼・お願い「面談してください」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 例文「ご面談くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご面談くださいますようお願い致します」

意味は『面談してくれるようお願いします』

とくにビジネスメール結び・締めにつかわれる敬語です。

※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK

ようするに「面談してほしい!」「面談してください!」という依頼・お願いをあらわしているのですが、このままではあまりにストレート過ぎて目上や上司に使うにはイマイチです。

そこで遠まわしに「面談してくれるようにお願い!」として、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズにしています。

ちなみに「ますよう」は「①ます+②よう(様)」という2つの単語からなります。

まず前半部分の「ます」はシンプルに丁寧語の「ます」

つづいて後半の「よう(様)」の意味はいろいろありますが…

ここでは「婉曲 (えんきょく) な命令・希望の意を表す」言葉として使われます。

希望をあらわす「よう(様)」にはたとえば、

  • 【例文】時間に遅れないよう、ご留意ください
  • 【例文】部長に怒られないように気をつける
  • 【例文】風邪などお召しになりませんように

などあり。

ちなみに「ように」でも「よう」でも正しい日本語ですが、「ご面談くださいますようにお願い申し上げます」はあまり一般的ではありません。

また表記は漢字「ます様に」でも平仮名「ますように」でも、どちらも正しい日本語です。

『ご面談いただきますよう・賜りますよう〜』

依頼・お願い「面談してください」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 【例文】ご面談いただきますようお願い申し上げます
  • 【例文】ご面談賜りますようお願い申し上げます
    → 意味は『面談してもらうようお願いします』

あるいは可能形「いただける」をつかい、

  • 【例文】ご面談いただけますようお願い申し上げます
    → 意味は『面談してもらえるようお願いします』

としても丁寧。

とくにビジネスメール結び・締めにつかわれる敬語です。

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

「~いただきますよう」「~賜りますよう」の意味はどちらも「〜してもらうように」

ようするに「面談してほしい!」「面談してください!」という依頼・お願いをあらわしているのですが、このままではあまりにストレート過ぎて目上や上司に使うにはイマイチです。

そこで遠まわしに「面談してもらうようにお願い!」として、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズにしています。

目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なフレーズですね。

ちなみに、

賜る(たまわる)という敬語のほうがよりカチッとした表現になりますので、文書など公式なビジネスシーンではかならず「賜る」を使います。

普段のメールであれば「いただきますよう」でOK。

「くださいますよう」「いただきますよう・いただけますよう・賜りますよう」はニュアンスが違うものの、どれも結局のところ「~してほしい」と言いたいので同じです。

なお「ご了承賜りますよう~」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

【敬語の補足】

※「お(ご)〜いただきますよう」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」+丁寧語”ます”+”ように(様に)”

※「お(ご)〜賜りますよう」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)~賜る」+丁寧語”ます”+”ように(様に)”

『ご面談のほどお願い申し上げます』

依頼・お願い「面談してください」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 例文「ご面談のほどお願い申し上げます」
  • 例文「ご面談のほどお願い致します」

意味は「面談してくれるようお願いします」

とくにビジネスメール結び・締めにつかわれる敬語です。

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

ここで「ご面談のほど」の「のほど」は限定を避ける言い方で、意味としては「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」と考えることができます。

断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。

たとえば、

  1. ご査収のほどお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」
  2. お取り計らいのほどお願い申し上げます
    意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」
  3. ご連絡のほどお願い申し上げます
    意味「連絡してくれるよう、お願い」
  4. ご了承のほどお願い申し上げます
    意味「納得してくれるよう、お願い」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「〜のほど」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

先ほどとおなじく「お願い申し上げます」は「お願いいたします」「お願い致します」と言い換えできます。

その他いろいろな言い換え敬語

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

  • 例文「ご面談をお願い致します
    ※意味は「面談をお願いする」
  • 例文「ご面談いただきたく、お願い致します
    意味は「面談してほしい、お願いします」
  • 例文「ご面談いただけましたら幸いです
    ※意味は「面談してもらえたら嬉しいです」
  • 例文「ご面談いただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「面談してもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「ご面談いただければ幸甚に存じます
    ※意味は「面談してもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「ご面談いただけますと幸いです
  • 例文「ご面談いただけますと幸甚に存じます
  • 例文「ご面談賜りますと幸いです
  • 例文「ご面談賜りますと幸甚に存じます
  • 例文「ご面談賜れましたら幸いです
  • 例文「ご面談賜れましたら幸甚に存じます
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

会話・電話での依頼は”ご面談いただけますか?”

ビジネスメールではなく会話や電話対応シーンで「面談してほしい!」と言いたいときには…

「ご面談くださいますようお願い申し上げます」などは絶対につかいません。

長いうえに丁寧すぎて気持ち悪いですからね。

そこでビジネス会話・電話対応では…

  • 【例文】ご面談いただけますか?
  • 【例文】ご面談いただけますでしょうか?
  • 【例文】ご面談願えますでしょうか?

あるいはシンプルに、

  • 【例文】面談していただけますか?
  • 【例文】面談していただけますでしょうか?

としても丁寧です。

※もちろん「ご面談ください」「ご面談くださいませ」としても丁寧

といった質問フレーズをつかいましょう。

意味としては「面談してもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

一般的に、会話や商談でカチッとした敬語をつかいすぎると、相手とのあいだに壁をつくってしまいます。ようは会話がスムーズに進まなくなってしまうのですよね。

そこで会話シーンではすこしカジュアルな敬語をつかうことをオススメします。

とくに「〜いただけますか?」サラッと言えるためビジネスシーンで重宝するフレーズです。

※「すでに面談してもらえましたか?」と催促・確認するときは過去形「ご面談いただけましたか?」「ご面談いただけましたでしょうか?」とすると丁寧。

敬語の解説

「ご面談いただけますか?」「ご面談いただけますでしょうか?

の敬語の成り立ちとしては…

  • “面談”に「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」で「ご面談いただく」
  • 可能形にして「ご面談いただける」
  • さらに丁寧語”ます”で「ご面談いただけます」
  • 疑問形にして「ご面談いただけますか?」

“〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「ご面談いただけますでしょうか?」

どちらも謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。

どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…

バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」でも構いません。

依頼には『お時間をいただく・頂戴する』もよくつかう

依頼・お願い「面談してください」と言いたいときの敬語フレーズ

「ご面談」をつかった敬語フレーズだけでなく。

とくにビジネスメールで上司・目上・取引先に面談してほしいときには「お時間をいただきたく存じます」などをつかって言い換えても丁寧。

「お時間をいただく」敬語の種類・ビジネスに最適な使い方のすべて

「お時間を頂戴する」意味・敬語の種類・ビジネスにふさわしい使い方

お礼「面談してくれてありがとう」を敬語で言うと?

つづいてお礼の敬語フレーズ。

目上や社内上司・社外取引先に「面談してくれてありがとう」「ご面談ありがとう」と言いたいときに使える例文をご紹介。

※ あくまでも目安としてお考えください。

『ご面談いただきありがとうございます』

お礼・感謝「面談してくれてありがとう」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 例文『ご面談いただきありがとうございます』
  • 例文『ご面談いただきまして、ありがとうございます』

あるいはシンプルに、

  • 例文『ご面談ありがとうございます』

としてもまぁOKです。

意味はどれも『面談してもらいありがとう』

お礼・感謝の意をあらあわすフレーズとしてはもっともオーソドックスな敬語です。

会話シーンではもちろんのことビジネスメールにもつかえる丁寧なフレーズであり、社内上司・目上・取引先にも丁寧ですね。

【敬語の補足】

※「お(ご)〜いただく」は「〜してもらう」の敬語(謙譲語)

『ご面談くださいましてありがとうございます』

お礼・感謝「面談してくれてありがとう」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 例文『ご面談くださいましてありがとうございます』

あるいはシンプルに、

  • 例文『ご面談くださり、ありがとうございます』

としても丁寧です。

意味はどれも『面談してくれてありがとう』

こちらもビジネスメールでよく目にする敬語フレーズですね。目上や上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語です。

ちなみに「ご面談くださいましてありがとう」よりも先ほどの例文「ご面談いただき〜」をつかう方が、よりやわらかい印象の敬語になります。

丁寧な対応を心がけたいときには「ご面談いただく」をオススメします。

【敬語の補足】

※「お(ご)〜くださる」は「〜してくれる」の敬語(尊敬語)

『ご面談賜りありがとうございます』

お礼・感謝「面談してくれてありがとう」と言いたいときの敬語フレーズ

  • 例文『ご面談賜りありがとうございます』
  • 例文『ご面談賜りまして、ありがとうございます』

※「賜り」の読みは「たまわり」

意味はどれも『面談してもらいありがとう』

「いただきありがとう」と「賜りありがとう」は意味としては同じ。

よりカチッとした敬語、堅苦しい敬語は「賜りありがとう」のほうです。

普段のビジネスメールであれば「いただきありがとう」で十分に丁寧。

手紙・年賀状・冠婚葬祭やビジネス文書・公式なビジネスメールのときには「賜る」をよく使います。

【敬語の補足】

※「お(ご)~賜る」は「~してもらう」の謙譲語

“ありがとう”だけじゃないお礼の敬語フレーズ

ここまではビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)でオーソドックスに使えるお礼・感謝の敬語フレーズを紹介しました。

ただ、

お礼するときにいつも「ありがとうございます」を使っていてはビジネス敬語ビギナー。

ここからは「ありがとう」だけじゃないお礼・感謝の敬語フレーズを紹介します。

『感謝申し上げます』など

「ありがとう」だけじゃないお礼・感謝の敬語フレーズ

「感謝」をつかった例文を。

  • 【例文】ご面談いただき感謝申し上げます
  • 【例文】ご面談いただき感謝いたしております
  • 【例文】ご面談いただき感謝いたします

※「ご面談くださり感謝〜」「ご面談くださいまして感謝〜」に言い換えても丁寧

※「ご面談賜り感謝〜」「ご面談賜りまして感謝〜」だとより丁寧

意味はどれも似たようなもの。

ようは「面談してもらいありがとう!」「面談してくれてありがとう!」と言いたいのですが…

丁寧な敬語をつかうとこんな風にややこしい表現になります。

【敬語の補足】

※「お(ご)~いただく」は「~してもらう」の敬語(謙譲語)

※「いたします」は「する」の謙譲語”いたす”+丁寧語”ます”

※「いたしております」は「する」の謙譲語”いたす”+「いる」の謙譲語”おる”+丁寧語”ます”

『深謝いたします』など

「ありがとう」だけじゃないお礼・感謝の敬語フレーズ

「深謝=深く感謝すること」をつかった例文を。

  • 例文「ご面談いただき深謝いたしております」
  • 例文「ご面談いただき深謝いたします」

※「ご面談くださり深謝〜」「ご面談くださいまして深謝〜」に言い換えても丁寧

※「ご面談賜り深謝〜」「ご面談賜りまして深謝〜」だとより丁寧

意味はどれも似たようなも。

ようは「面談してもらい本当にありがとう!」「面談してくれて本当にありがとう!」と言いたいのですが…

丁寧な敬語をつかうとこんな風にややこしい表現になります。

【敬語の補足】

※「いたします」は「する」の謙譲語”いたす”+丁寧語”ます”

※「いたしております」は「する」の謙譲語”いたす”+「いる」の謙譲語”おる”+丁寧語”ます”

『お礼申し上げます』など

「ありがとう」だけじゃないお礼・感謝の敬語フレーズ

「お礼申し上げます」をつかった例文を。

  • 【例文】ご面談いただきお礼申し上げます
  • 【例文】ご面談いただき厚くお礼申し上げます

※「ご面談くださり・ご面談くださいましてお礼〜」に言い換えても丁寧

※「ご面談賜り・ご面談賜りましてお礼〜」だとより丁寧

意味はどれも似たようなもの。

ようは「面談してもらいお礼します!」「面談してくれてお礼します!」と言いたいのですが…丁寧な敬語をつかうとこんな風にややこしい表現になります。

お礼フレーズ参考記事

お礼には『お時間をいただきありがとう~』もよくつかう

お礼・感謝「面談してくれてありがとう」と言いたいときの敬語フレーズ

あとは「ご面談」をつかった敬語フレーズだけでなく「お時間」をつかったフレーズを。

『お時間をいただきありがとうございました』

「ご面談」をつかった敬語フレーズだけでなく「お時間」をつかったお礼フレーズ

  • 例文『先日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました』
  • 例文『先日は面談に際して貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました』

あるいは、

  • 例文『先日は貴重なお時間をいただき、厚くお礼申し上げます』
  • 例文『先日は面談のお時間をいただき、深謝いたします』
  • 例文『先日は面談に際して貴重なお時間をいただき、感謝申し上げます』

などいろいろあり。

「お時間をいただきありがとう」の意味は『時間をもらいありがとう』

会話シーンではもちろんのことビジネスメールにもつかえる丁寧なフレーズであり、社内上司・目上・取引先にも丁寧ですね。

『お時間を頂戴しありがとうございました』

「ご面談」をつかった敬語フレーズだけでなく「お時間」をつかったお礼フレーズ

  • 例文『先日は貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました』
  • 例文『先日は面談に際して貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました』

あるいは、

  • 例文『先日は貴重なお時間を頂戴し、厚くお礼申し上げます』
  • 例文『先日は面談のお時間を頂戴し、深謝いたします』
  • 例文『先日は面談に際して貴重なお時間を頂戴し、感謝申し上げます』

などいろいろあり。

「お時間を頂戴しありがとう」の意味は『時間をもらいありがとう』

会話シーンではもちろんのことビジネスメールにもつかえる丁寧なフレーズであり、社内上司・目上・取引先にも丁寧ですね。

「お時間をいただく」敬語の種類・ビジネスに最適な使い方のすべて

「お時間を頂戴する」意味・敬語の種類・ビジネスにふさわしい使い方

断り「面談できません」は敬語でなんて言う?

つづいて断りの敬語フレーズ。

目上や社内上司・社外取引先に「面談できません!」「面談は無理です!」「お断りします!」と言いたいときに使える例文をご紹介。

『ご面談いたしかねます』

断り「お断りします!面談できません」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】ご面談いたしかねます

意味は「面談することができません」

ようは「お断りします!」「面談できません!」ということなのですが、このままではあまりにストレートすぎて強い口調に感じられてしまいます。上司や目上・取引先につかうにはイマイチですね。

そこで、

「~いたしかねます」という敬語をつかうことで、より丁寧な断りのフレーズにしています

ここで「〜いたしかねる(兼ねる)」は「~することができない」という意味の敬語。否定語であり「〜しかねる」の謙譲語です。

たとえば、

  • 【例文】お受けいたしかねます
    意味は「引き受けることができません」
  • 【例文】ご要望にはお応えいたしかねます
    意味は「要望に応えることができません」
  • 【例文】ご対応いたしかねます
    意味は「対応することができません」

などのようにして使います。ビジネスメールでは例文のように丁寧語「ます」をくっつけて「〜いたしかねます」として使うのが一般的。

【敬語の補足】

※「お(ご)~いたしかねます」は「~する」の謙譲語「お(ご)~いたす」に否定語”~かねる”をくっつけ、さらに丁寧語”ます”をくっつけた敬語

『ご対応いたしかねます』

断り「お断りします!面談できません」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】ご対応いたしかねます

意味は「対応することができません」

ようは「お断りします!」「対応できません!」ということなのですが、このままではあまりにストレートすぎて強い口調に感じられてしまいます。上司や目上・取引先につかうにはイマイチですね。

そこで、

「~いたしかねます」という敬語をつかうことで、より丁寧な断りのフレーズにしています

【敬語の補足】

※「お(ご)~いたしかねます」は「~する」の謙譲語「お(ご)~いたす」に否定語”~かねる”をくっつけ、さらに丁寧語”ます”をくっつけた敬語

『ご要望にお応えすることが叶いません』

断り「お断りします!面談できません」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】xxにより、ご要望にお応えすることが叶いません
  • 【例文】xxのため、ご要望にお応えすることが大変困難な状況でございます
    → 意味は「要望に応えることができない or 難しい」

あるいは、

  • 【例文】xxにより、ご面談することが叶いません
  • 【例文】xxのため、ご面談することが大変困難な状況でございます
    → 意味は「面談することができない or 難しい」

※「叶いません」は「したいけどできない」のようなニュアンス

使い方は「ご面談いたしかねます」と似たようなもの。

ようは「お断りします!!」ということなのですが、このままだと上司や目上・取引先につかうにはあまりにストレートすぎます。「お断りします」は確実に失礼にあたりますので、二度と付き合いたくない相手にだけつかいましょう。

そこで、

「叶いません=したいけどできない」「大変困難な状況です=難しい」といった、遠まわしに断るフレーズをつかっています。

『ご要望に添いかねます』

断り「お断りします!面談できません」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】ご要望に添いかねます

意味は「要望に添うことができません」

使い方は「ご面談いたしかねます」と似たようなもの。

ようは「あなたの面談してほしいという要望には応えることができません!」ということなのですが、このままだと上司や目上・取引先につかうにはイマイチ。

そこで、

「~しかねます=~することができません」というフレーズをつかうことで、より丁寧な断りのフレーズにしています

丁寧な断りのフレーズいろいろ

上司や目上・取引先につかえる丁寧な断りの敬語フレーズは他にもいろいろあり。

飲み会の誘いを断るのであれば「~は遠慮させていただきます

仕事の依頼を断るのであれば「~を見送らせていただきます

内定を辞退するのであれば「内定を辞退いたします

・・・などなど

ビジネスシーンごとにふさわしいフレーズがあります。

以下の記事もご参考にどうぞ。

催促「面談してくれた?」を丁寧にすると?

つづいて催促・確認の敬語フレーズ。

目上や社内上司・社外取引先に「面談してくれた?」「面談してもらった?」と言いたいときに使える例文をご紹介。

『ご面談いただけましたか?』

催促・確認「面談してくれたの?」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】ご面談いただけましたか?

意味は「面談してもらえましたか」

ようするに「すでに面談したのか?」「もう面談したのか?」という催促や確認の意味をあらわしているのですが、このままではあまりにストレート過ぎて目上や上司・取引先に使うにはイマイチです。

そこで遠まわりに「~していただけましたか?=~してもらえましたか?」として、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズにしています。

そんなに丁寧に催促する必要あるの?って思うくらい。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

敬語について解説していると日がくれるため…

わかりやすく以下の例文をそれぞれ見比べてみましょう。

  • 【例文】すでに返事したのか? vs. お返事いただけましたか?
  • 【例文】すでに対応したのか? vs. ご対応いただけましたか?
  • 【例文】すでに予約したのか? vs. ご予約いただけましたか?

どちらが丁寧に感じられるかは一目瞭然ですね。

【敬語の補足】

※「お(ご)~いただけましたか?」は「~してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」を可能形にして「いただける」とし、丁寧語の過去疑問形”ましたか?”をくっつけた敬語。

※現在形「お(ご)~いただけますか?」をつかうと「~してもらえますか?」というお願い・依頼の敬語フレーズとなる。

『ご面談いただけましたでしょうか?』

催促・確認「面談してくれたの?」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】ご面談いただけましたでしょうか?

意味は「面談してもらえたでしょうか」

※ “でしょうか?”は「だろうか?」の丁寧語(敬語)

意味や使い方は「ご面談いただけましたか?」と似たようなものなので省略。

「ご面談いただけましたか」よりも「ご面談いただけましたでしょうか」のほうが丁寧。

ただし、結局のところどちらも上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語です。

あまり気にせず、あなたのお好みでお使いください。

【敬語の補足】

※現在形「お(ご)~いただけますでしょうか?」をつかうと「~してもらえるだろうか?」というお願い・依頼の敬語フレーズとなる。

『面談して頂けましたか?/頂けましたでしょうか?』

催促・確認「面談してくれたの?」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】面談していただけましたか?
    → 意味は「面談してもらえましたか」

あるいは、

  • 【例文】面談していただけましたか?
    → 意味は「面談してもらえたでしょうか」

としても丁寧。

とくに会話や電話対応シーンでつかわれる敬語ですね。

ようするに「すでに面談したのか?」「もう面談したのか?」という催促や確認の意味をあらわしているのですが、このままではあまりにストレート過ぎて目上や上司・取引先に使うにはイマイチです。

そこで遠まわりに「~していただけましたか?=~してもらえましたか?」として、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズにしています。

ただ、

丁寧レベルとしては「ご面談いただけましたか?」「ご面談いただけましたでしょうか?」のほうが上。

カチッとしたビジネス敬語がもとめられるシーンではお気をつけください。

【敬語の補足】

※「~していただけましたか?」は「~してもらう」の謙譲語「~していただく」を可能形にして「〜していただける」とし、丁寧語の過去疑問形”ましたか?”をくっつけた敬語。さらに推量”だろうか”の丁寧語「でしょうか?」をくっつけると「〜していただけましたでしょうか?」という敬語になる。

※現在形「~していただけますか?」をつかうと「~してもらえますか?」というお願い・依頼の敬語フレーズとなる。

『その後いかがでしょうか?』

催促・確認「面談してくれたの?」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】その後いかがでしょうか?
    → 意味は「どうでしょうか」

あるいは、

  • 【例文】ご状況いかがでしょうか?
    → 意味は「状況はどうでしょうか」

としても丁寧。

わざわざ「面談」という言葉を入れずとも「いかがでしょうか?」をつかって確認・催促できます。

「①いかが=どう」+「②でしょうか=だろうか」という2つの語からなるため「どうだろうか?」という意味になりますね。

ちなみに「いかがでしょうか?」はどんな状況であれ確認・催促するのにつかえる丁寧な敬語フレーズ。

目上・社内上司にかぎらず取引先にも丁寧ですし、ビジネスメール・会話シーンをとわず活躍します。

覚えておくとかならず役に立ちます。

【敬語の補足】

※ “でしょうか?”は「だろうか?」の丁寧語(敬語)

その他『ご面談くださいましたか』など

催促・確認「面談してくれたの?」と言いたいときに使える敬語フレーズ

他にはたとえば、

  • 【例文】ご面談くださいましたか?
  • 【例文】ご面談くださいましたでしょうか?
    → 意味は「面談してくれましたか?/面談してくれたでしょうか?」

あるいは、

  • 【例文】ご面談いただましたか?
  • 【例文】ご面談いただましたでしょうか?
    → 意味は「面談してもらいましたか?/面談してもらったでしょうか?」

としてもまぁOKです。

※ “でしょうか?”は「だろうか?」の丁寧語(敬語)

意味や使い方は「ご面談いただけましたか?」と似たようなものなので省略。

どれもまぁ上司・目上・社外取引先につかえる敬語です。

が、あまり一般的ではなくおとなしく「ご面談いただけましたか?」「ご面談いただけましたでしょうか?」のいずれかを使うことをオススメします。

【敬語の補足】

※「お(ご)~くださいましたか?」は「~してくれる」の尊敬語「お(ご)~くださる」に丁寧語の過去疑問形”ましたか?”をくっつけた敬語。さらに「だろうか」の丁寧語”でしょうか”をくっつけると「お(ご)~くださいましたでしょうか?」という敬語となる。

※「お(ご)~いただきましたか?」は「~してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」に丁寧語の過去疑問形”ましたか?”をくっつけた敬語。さらに「だろうか」の丁寧語”でしょうか”をくっつけると「お(ご)~いただきましたでしょうか?」という敬語となる。

自分の行為「面談します!」の敬語は?

つづいて自分の行為につかえる敬語フレーズ。

自分が「面談します!」と言いたいときに使える例文をご紹介。

『ご面談します/面談いたします』

自分の行為「面談します」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】ご面談します
  • 【例文】(ご)面談いたします

意味はどちらも「面談します」

※ひらがな表記「いたします」vs.漢字表記「致します」はどちらもOK

謙譲語の基本形「お(ご)~する」「お(ご)~いたす」に丁寧語”ます”をくっつけて敬語にしています。

ようするに「面談するよ!」という自分の行為をしめす敬語ですね。

どちらも目上・社内上司・社外取引先につかえるフレーズですが「ご面談します」よりも「(ご)面談いたします」のほうが丁寧な敬語となります。

また「ご面談いたします」は「お(ご)」をのぞいて「面談いたします」としても正しい敬語です。

【敬語の補足】

※「お(ご)~します」は謙譲語の基本形「お(ご)~する」に丁寧語”ます”をくっつけた敬語

※「お(ご)~いたします」は謙譲語の基本形「お(ご)~いたす」に丁寧語”ます”をくっつけた敬語。

返事するなら『承知しました』などが丁寧

あるいは…

目上や上司・取引先から「面談してくれますか?」と質問されたとき。

わかりました!」「了解しました!」と返事をする場合は、

  • 【例文】承知しました
  • 【例文】承知いたしました

あるいは、

  • 【例文】かしこまりました
  • 【例文】承りました(うけたまわりました)

としても丁寧です。

意味はどれも「わかりました・了解しました」

※ひらがな表記「いたします」vs.漢字表記「致します」はどちらもOK

ちなみに「承知」の意味は…

  1. 目上の人の命令などをうけたまわること
  2. 相手の願い、要求などを聞き入れること
  3. わかること、知ること

承知=知る+承る(うけたまわる)でなりたちます。

その他『面談させて頂きます』など

自分の行為「面談します!」と言いたいときに使える敬語フレーズ

他にはたとえば、

  • 【例文】(ご)面談させていただきます
    → 意味は「面談させてもらいます」
  • 【例文】(ご)面談させてください
    → 意味は「面談させてくれ」

あるいは、

  • 【例文】ご面談申し上げます
    → 意味は「面談します」

なども丁寧です。

※ただし「させて頂く」「させて下さい」はふさわしいシーンを考えて使うこと。なんでもかんでも使えば丁寧という訳ではない。

意味や使い方は「ご面談します/いたします」と似たようなものなので省略。

とくに「お(ご)~申し上げます」はビジネス文書や手紙・丁寧なビジネスメールにしたいときなど、カチッとした敬語がこのまれるシーンでよくつかわれます。

また「ご面談させて頂きます/させて下さい」は「お(ご)」をのぞいて「面談させて頂きます」「面談させて下さい」としても正しい敬語です。

【敬語の補足】

※「お(ご)~申し上げます」は「~する」の謙譲語に丁寧語”ます”をくっつけた敬語。

※「お(ご)~させて頂きます」は「~させてもらう」の謙譲語「お(ご)~させて頂く」に丁寧語”ます”をくっつけた敬語。

※「お(ご)~させてください」は「~させてくれる」の尊敬語「お(ご)~させてくださる」を命令形にした敬語。

まとめ表

①基本 ②+丁寧語”ます”
現 在 ご面談する
ご面談いたす
ご面談させて頂く
ご面談申し上げる
ご面談します
(ご)面談いたします
(ご)面談させて頂きます
ご面談申し上げます
過 去 ご面談した
(ご)面談いたした
(ご)面談させて頂いた
ご面談しました
(ご)面談いたしました
(ご)面談させて頂きました
進行形 ご面談している
(ご)面談いたしている
(ご)面談させて頂いている
ご面談しています
(ご)面談いたしています
(ご)面談させて頂いています
過去~現在 ご面談していた
(ご)面談いたしていた
(ご)面談させて頂いていた
ご面談していました
(ご)面談いたしていました
(ご)面談させて頂いていました

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります

※ 「致します」「いたします」は漢字でも平仮名でもOK

※「させて頂く」「させて下さい」「申し上げる」はふさわしいシーンとそうでないシーンあり。

※「しています」は「しております」としても丁寧

※(ご)としたフレーズは省略OK

禁止「面談してはダメです」の丁寧な敬語は?

つづいて禁止の敬語フレーズ。

目上や社内上司・社外取引先に「面談してはいけません!」あるいは「面談してはダメです!」「面談は止めてください!」と言いたいときに使える例文をご紹介。

『ご面談いただけません』

禁止「面談してはダメです!」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】ご面談いただけません

意味は「面談してはいけません」

ようは「面談してはダメだよ!」ということなのですが、このままではあまりにストレートすぎて強い口調に感じられてしまいます。上司や目上・取引先につかうにはイマイチですね。

そこで、

「~いただけません=~してはいけません」という敬語をつかうことで、遠まわしに禁止の意味をあらわしているのです。※「~いただけません」は直訳すると「~してもらってはいけません」ですが… ようは禁止「~してはいけません」という意味に解釈できます。

ビジネスシーンでは回りくどい敬語ほど丁寧にみられる傾向にあり。

そういう意味で丁寧といえます。

(本質的には間違っているのですが事実なので仕方ないです)

ちなみに「〜いただけません」はたとえば、

  • 【例文】この車両はご利用いただけません
    意味は「利用してはいけません」
  • 【例文】このトイレはご使用いただけません
    意味は「使用してはいけません」

などのようにして使います。

【敬語の補足】

※「お(ご)~いただけません」は「~してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」に丁寧語の否定形”ません”をくっつけた敬語

『ご面談いただくことはできません』

禁止「面談してはダメです!」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】ご面談いただくことはできません

意味は「面談してもらうことはできません」

使い方は「ご面談いただけません」と似たようなもの。

こちらのほうがよりダイレクトに禁止の意味をあらわすフレーズになります。

ビジネスシーンでは回りくどい敬語ほど丁寧にみられる傾向にあり。

(本質的には間違っているのですが事実なので仕方ないです)

したがって「ご面談いただけません」のほうが丁寧と言えます。

【敬語の補足】

※「お(ご)~いただく」は「~してもらう」の敬語(謙譲語)

希望「面談したい!」ときの丁寧な敬語

つづいてあなたの希望や意思・願望をあらわしたい時につかえる敬語フレーズ。

自分が「面談したい!」と言いたいときに使える例文をご紹介。

『ご面談したく存じます』

希望・意思・願望「面談したい!」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】ご面談したく存じます

あるいは、

  • 【例文】ご面談したく思います

としてもまぁOK。

意味はどれも「面談したいと思います」

謙譲語の基本形「お(ご)~する」に希望の「~したい」をくっつけると「お(ご)~したく」という敬語になります。

また「存じます」は「思います!」という意味の敬語(謙譲語)。

すべてあわせると、

面談したい!」という自分の意思や希望・願望をしめす敬語になりますね。

【敬語の補足】

※「お(ご)~したく」は謙譲語の基本形「お(ご)~する」に希望の”~したい”をくっつけた敬語

※「存じる」は「思う」という意味の敬語(謙譲語)。丁寧語”ます”をくっつけると「存じます」となる。

『(ご)面談いたしたく存じます』

希望・意思・願望「面談したい!」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】(ご)面談いたしたく存じます

あるいは、

  • 【例文】(ご)面談いたしたく思います

としてもまぁOK。

意味はどれも「面談したいと思います」

※ひらがな表記「いたしたく」vs.漢字表記「致したく」はどちらもOK

謙譲語の基本形「お(ご)~いたす」に希望の「~したい」をくっつけると「お(ご)~いたしたく」という敬語になります。

また「存じます」は「思います!」という意味の敬語(謙譲語)。

すべてあわせると、

面談したい!」という自分の意思や希望・願望をしめす敬語になりますね。

どれも目上・社内上司・社外取引先につかえるフレーズですが「ご面談したく存じます」よりも「(ご)面談いたしたく存じます」のほうが丁寧な敬語となります。

また「ご面談いたしたく」は「お(ご)」をのぞいて「面談いたしたく」としても正しい敬語です。

【敬語の補足】

※「お(ご)~いたしたく」は謙譲語の基本形「お(ご)~いたす」に希望の”~したい”をくっつけた敬語。

※「存じる」は「思う」という意味の敬語(謙譲語)。丁寧語”ます”をくっつけると「存じます」となる。

その他『面談させて頂きたく存じます』など

希望・意思・願望「面談したい!」と言いたいときに使える敬語フレーズ

  • 【例文】(ご)面談させていただきたく存じます
    → 意味は「面談させてもらいたいと思います」

あるいは、

  • 【例文】(ご)面談させてください
    → 意味は「面談させてくれ」

としてもまぁOK。

※ひらがな表記「いただきたく」vs.漢字表記「頂きたく」はどちらもOK

「ご面談させて頂きたく存じます」の意味は「面談させてもらいたいと思います」

「~させてもらう」の謙譲語「お(ご)~させていただく」に希望の「~したい」をくっつけると「お(ご)~させていただきたく」という敬語になります。

また「存じます」は「思います!」という意味の敬語(謙譲語)。

すべてあわせると、

面談させてもらいたいと思います!」という自分の意思や希望・願望をしめす敬語になりますね。

また「ご面談させて頂く/下さい」は「お(ご)」をのぞいて「面談させて頂く/させて下さい」としても正しい敬語です。

ただし注意点として「させて頂く」「させて下さい」はふさわしいシーンを考えて使うこと。

あまりに使いすぎると目ざわりな表現ですので、

なんでもかんでも使えば丁寧という訳ではありません。

敬語ビギナーのうちは「ご面談したく存じます」「ご面談いたしたく存じます」をオススメします。

“ご面談いただく vs ご面談くださる”の使い方

ややこしいので「ご面談いただく vs ご面談くださる」の使い方について。

代表的なパターンを表にまとめておきます。

こまかく解説していくとそれだけで記事がおわってしまいますので、目的にあわせてお使いください。

“ご面談いただく”の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 ご面談いただく ご面談いただきます -頂くよう
-頂きますよう
過 去 ご面談いただいた ご面談いただきました ×
進行形 ご面談いただいている ご面談いただいています -頂いております
過去~現在 ご面談いただいていた ご面談いただいていました -頂いておりました
希 望
依 頼
ご面談いただきたい
ご面談いただきたく
ご面談いただくよう
ご面談いただけるよう
ご面談いただきたいです
×
ご面談いただきますよう
ご面談いただけますよう
-頂きたく思います
-頂きたくお願いします
-頂きたく存じます
-頂ければと存じます
可 能 ご面談いただける ご面談いただけます -頂けるよう
-頂けますよう
①仮定
②仮定+可能
①ご面談いただいたら
②ご面談いただければ
①ご面談いただきましたら
②ご面談いただけましたら
×
①疑問+過去
②疑問+可能
③疑+
可+過
①ご面談いただいたか?
②ご面談いただけるか?
③ご面談いただけたか?
ご面談いただきましたか?
ご面談いただけますか?
ご面談いただけましたか?
-頂きましたでしょうか
-頂けますでしょうか
-頂けましたでしょうか
禁 止 ご面談いただけない ご面談いただけません ×
命 令 × × ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります。

※ 「頂く」「いただく」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない

“ご面談くださる”の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 ご面談くださる ご面談くださいます -くださるよう
-くださいますよう
過 去 ご面談くださった ご面談くださいました ×
進行形 ご面談くださっている ご面談くださっています -くださっております
過去~現在 ご面談くださっていた ご面談くださっていました -くださっておりました
希 望
ご面談くださるよう ご面談くださいますよう ×
可 能 × × ×
仮 定 × × ×
疑 問 ご面談くださるか? ご面談くださいますか? ×
否 定 ご面談くださらない ご面談くださいません ×
命 令 ご面談ください ご面談くださいませ ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります

※ 「下さる」「くださる」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない