上司へのお礼メール例文10選(食事・贈り物・仕事など状況別)

最後に、上司へのお礼メールで考えうるすべてのパターンに関して、ビジネスシーンごとに例文を紹介します。

※営業職である私が使っている、あるいはこれまでに部下や上司、取引先から送られたことのあるビジネスメール例文になります。

【例文1】飲み会お礼メール

メール件名:昨晩のお礼

○○課長

昨晩はご一緒させていただき、誠にありがとうございました。
○○課長の貴重なお話を伺うことができ、とても勉強になりました。

まだまだ至らない点も多いことと存じますが、
今後ともご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

icon-hand-o-up 【書き方のポイント】飲み会でとくに印象に残る話がなかったときに活躍する表現が「とても勉強になりました」「参考にさせていただきます」などがある。

参考にさせていただきます、より「とても勉強に…」のほうがベター。また、本当はもっと具体的な内容を盛り込むほうがよい。

【例文2】食事のお礼メール

メール件名:食事のお礼

○○次長

昨晩はご馳走になり、誠にありがとうございました。
これまで味わったことのない、
おいしい日本酒と新鮮な海の幸をいただくことができました。

すばらしいお店をご紹介いただきあわせてお礼申し上げます。

至らない点も多々あるかと存じますが、
今後ともご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

icon-hand-o-up 【書き方のポイント】店のチョイスが高級だったり、気の利いた店であったりしたときには、それに関する感想を述べておくとよい。これにプラスして、印象に残った話などを盛り込むとなお素晴らしいお礼メールとなる。

【例文3】贈り物をもらった、お礼メール

メール件名:【御礼】お中元のお品

○○部長

お疲れ様です。

この度は、たいそうなお品をいただき誠にありがとうございました。
家族一同で喜び、とても美味しくいただきました。

なお先日、心ばかりの御礼の品をお送りいたしました。
ご笑納いただければ幸いです。

甚だ略儀ではございますが、
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。

メール署名

icon-hand-o-up 【書き方のポイント】公式な贈り物(お中元・お歳暮など)を上司からもらったときには必ずお返しの品を贈ること。相手からの贈り物を受けとるときには「たいそうなお品」「結構なお品」という表現を使い、相手へ贈るときは「笑納」という謙遜する言葉を使う。

またお礼は本来、会ってするべきものであるため「略儀ではございますが=礼儀を省略しますが」を使うとすばらしいビジネスメールとなる。上司にたいしてはすこし大げさな気もするが、丁寧であることは確か・・・。

【例文4】お土産をもらった御礼メール

メール件名:お土産の御礼

○○課長

お疲れ様です。

この度は、お心遣いをいただき誠にありがとうございました。
部員一同で喜び、とても美味しくいただきました。

またそちらへ伺う際、お返しの品をお持ちいたします。

メールでのご連絡となり大変恐れ入りますが、
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。

メール署名

icon-hand-o-up 【書き方のポイント】社内の出張者がお土産をもってきてくれたけど、不在にしていたときのお礼メール。相手からしょうもないお土産をもらったときには「お心遣い」「お心配り」で十分、高級なお土産だったら「たいそうなお品」「結構なお品」という表現を使う。

【例文5】お見舞金・お祝い金をもらった御礼メール

メール件名:御礼

○○課長

お疲れ様です。

この度は結婚に際してお心遣いをいただき、
誠にありがとうございました。
先日、役所にて入籍の手続きを完了いたしました。

なお、心ばかりの御礼の品をお送りいたしましたので
ご笑納いただければ幸いです。

メールでのご連絡となり大変恐れ入りますが、
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。

メール署名

icon-hand-o-up 【書き方ポイント】慶弔ごとで上司に何かしらの金品をもらったときのメール例文。本当は会ってお返しの品を渡しながら御礼するのが礼儀。会うチャンスがないときに使いましょう。

また、お金をもらったときには「お祝い金をいただき・・・」はNG。「カネをもらった」という言葉はあからさますぎてビジネスシーンでは好まれない。

「お心遣い」「お心配り」などで言い換える。くわえて慶弔ごとでは「忌み言葉」をなるべく使わないように気をつけよう。

【例文6】お願い事をしたときの返信メール

メール件名:Re: 歓送迎会・日時/場所のご相談

○○課長

お疲れ様です。

ご連絡いただいた件につき、承知いたしました。
それでは以下の通りに開催いたしたく存じます。

  1. 候補日程
    6月20日・6月21日・6月22日
  2. 場所
    ○○レストラン(和食)
  3. 目的
    就活さんの歓迎会、ならびに転職さんの送別会

後ほど改めて案内メールを関係者に送付いたしますので、
ご確認のほど何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

icon-hand-o-up 【書き方ポイント】「お疲れ様です」の部分は「ご返事ありがとうございます」「早々にご返信いただき誠にありがとうございます」などと言い換えできる。

【例文7】ゴルフ同伴のお礼

メール件名:御礼

○○部長

お疲れ様です。

先日はゴルフにご一緒させていただき、誠にありがとうございました。
○○部長の終始ていねいなゴルフと、素晴らしいパッティング技術に感銘を受けました。

またプレーに際して至らない点がありましたこと、
改めてお詫び申し上げます。

ご迷惑をおかけしないよう、より一層の練習に努めてまいりますので、
今後とも何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

icon-hand-o-up 【書き方ポイント】上司のゴルフで、なにかしら良い点を見つけておき、ほめる。ほめるべき点がなければ「丁寧なゴルフ」「正確なアイアンショット」「ご指導をいただき、あわせてお礼申し上げます」などが使える。

【例文8】歓迎会のお礼(ゲスト)

メール件名:歓迎会のお礼

皆さま

昨晩は歓迎会を開催していただき、誠にありがとうございました。

○○部長、△△課長はじめ、部・課の皆さまのお心配りに加え、
温かく迎えてくださいましたこと、あわせてお礼申し上げます。

至らない点も多いこととは存じますが、
一日も早く仕事を身につけられるよう全力で努めてまいります。

ご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

icon-hand-o-up 【書き方ポイント】歓迎会を開催してもらったときは、全員をメール宛先にし「皆さま」を使うとよい。歓迎会のスピーチで上司からもらった言葉をメール本文に添えてもよいが、無駄な努力となるためシンプルなお礼メールでよい。

【例文9】送別会のお礼(ゲスト)

メール件名:送別会のお礼

皆さま

昨晩は送別会を開催していただき、誠にありがとうございました。

これまで○○部長、△△課長はじめ、部・課の皆さまの
公私にわたるお力添えにより、充実した毎日を過ごすことができました。
あわせてお礼申し上げます。

新天地におきましても在任中の経験を生かし、
より一層仕事に精進してまいります。

今後ともご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

icon-hand-o-up 【書き方ポイント】異動や退職などで送別会を開催してもらったときは、全員をメール宛先にし「皆さま」を使うとよい。送別会の上司スピーチでもらった言葉をメール本文に添えてもよいが、無駄な努力となるためシンプルなお礼メールでよい。

【例文10】仕事にたいするお礼返信メール

メール件名:Re: 会議資料送付のお願い

○○課長

お疲れ様です。

お忙しいところ、早々にご対応いただき誠にありがとうございます。
会議当日は頂いた資料を元に進めてまいります。

何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

【書き方ポイント】上司に返信メールでお礼するときは、一文で簡単にお礼をし、そのあと何かひと言を添えるとすばらしいビジネスメールになる。

例文で使った敬語の解説

  1. 「いただく」意味:「もらう」の謙譲語
    「いただく」「くださる」の違い、使い分け【ビジネス敬語】
  2. 「伺う」意味:「行く・尋ねる」の謙譲語
    「お伺いしたい」「伺いたい」「伺いたく存じます」正しい敬語は?
  3. 「何卒よろしくお願い致します」意味:どうかよろしくお願いします
    「何卒よろしくお願いいたします」の意味と使い方【ビジネスメール】
  4. 「至らない点も多々あるかと存じますが」意味:未熟なところも多いかと思いますが…
    「至らない点も多々あるかと思いますが」意味と敬語での正しい使い方
  5. 上司へのお願いメールに使えるビジネスフレーズ
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