上司からメール返信が来ないとき、返事催促のお願いをするメール書き方について、誰よりも正しく解説していく記事(もちろん例文つき)。
まずは基本として、上司にメール返信の催促をしたいとき「はやく返事をください」「ご返信ください」などの表現はNGとなるのでご注意を。あとあと上司との間にカドが立たないよう、これらの表現を丁寧な敬語に言い換えしましょう。
つづいて基本となる上司へのメール書き方について。以下の手順に沿って「返事を催促するお願いメール」を作成すると、すばらしいビジネスメールになります。
▼上司への催促お願いメール、書き方5ステップ
- 最初に送ったメールをそのまま転送する。したがってメール件名は変えなくてよい(Fw:○○○○、となる)。
↓ - メール本文は「お疲れ様です」で書き始める
↓ - 返事・返信がほしい、ということを丁寧な敬語で伝える
↓ - メール結びは「大変恐れ入りますが…」などと、相手を気づかう一文をいれる
↓ - これにて完了!
それでは具体的に『上司へ催促のお願いをするときメール書き方・例文』を紹介していきます。
※実際に現役営業マンの私が使っている、あるいは部下や後輩から受けたことのある催促お願いメールを紹介しています。
【例文】上司への返信を催促するお願いメール
上司から返信が来ないとき、返事を催促するお願いメール。まずはわかりやすく私のよく使う例文をご紹介。
—ビジネスメール例文—
メール件名:Fw: 販売会議アジェンダのご相談
メール本文:
○○課長
お疲れ様です。
さて、過日に送付しておりました販売会議アジェンダの件、
その後いかがでしょうか。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、
転送メールをご参照の上、ご連絡いただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
メール署名
【書き方】上司に返信を催促するお願いメール
つづいて先ほど使用した例文について、書き方のポイントとなる部分を解説していきます。
1. メール件名の書き方
メール件名:Fw: 販売会議アジェンダのご相談
【メール件名の書き方】上司に返事の催促お願いメールをするとき、最初に送ったメールを転送する。件名は変えなくてよい。
これで新たにメールを作成する必要もなくなることにくわえ、上司にとっても「どの依頼メールだったか?」を瞬時に思い出すことができる。
「メールは見たけど返信し忘れていた」というパターンが多いため、上司とあなたの両者にたいして有効となる。
2. メール宛名の書き方
○○課長
【メール宛名の書き方】個人に送るときは「○○様」、団体に送るときは「○○御中」を使う。また相手が役職者であれば「○○部長」とする。「○○部長 様」はNGとなるのでご注意を。社内の相手にたいしては役職者であろうと「○○さん」でよい会社も増えているので、柔軟に対応する。
3. メール冒頭・挨拶の書き方
お疲れ様です。
【メール冒頭・挨拶の書き方】社内の人にメールするときは、たとえ上司であっても「お疲れ様です」を冒頭の挨拶に使う。違う部署の人にむけたメールであれば「こんにちは」などでも言い換えできる。
4. メール本文の書き方
さて、過日に送付しておりました販売会議アジェンダの件、
その後いかがでしょうか。
【メール本文の書き方①】ここから本題が始まりますよ、という意味で「さて」を使う。そして、そのあとに上司へ依頼する内容を書いていく。ここでは上司からの返信がなかった「会議アジェンダ案確認依頼メール」について、返事の催促をするシーンを想定している。
「前に送っていた相談メールの返事がないのだけど、どうなってますか?」という意味の文章をマイルドな敬語表現にすると例文のようになる。「ご状況いかがでしょうか」「お手元に届いていますでしょうか?」などで言い換えもできる。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、
転送メールをご参照の上、ご連絡いただければ幸いです。
【メール本文の書き方②】忙しい上司を気づかうクッション敬語「お忙しいところ恐れ入りますが」とし、「転送メールをみて返事がほしい」という意味の文章をマイルドな敬語表現にすると例文のようになる。「ご確認」「ご意見」「ご示唆」などで言い換えもできる。
「〜の上」という表現が気にいらなければ「ご参照いただき、」と言い換えもできる。例文では「いただき」の重複を避けるために「〜の上」を使った。
あるいは「メールを転送いたしますので、ご査収(ご確認)いただければ幸いです」としてもよい。
5. メール結び・締めの書き方
何卒よろしくお願い申し上げます。
メール署名
【メール結びの書き方】とくに気をつけるべき点はなく、通常のメール結び・締めくくりの定型文を使うとよい。「何卒よろしくお願い申し上げます」などで言い換えできる。
コレだけは気をつけよう!注意点まとめ
上司から返信が来ないとき、返事を催促するお願いメールを書くときの注意点。気をつけるべきポイントを整理します。上司との関係が悪くならないよう、丁寧なメールを心がけましょう。
【注意】返事の催促はメールではなく、対面または電話が好ましい
上司への催促お願いメールで気をつけたいこと、まずは「返事の催促はメールではなく電話か対面で話すことが望ましい」。
なぜなら、催促メールをしてもそれすらもスルーされる可能性があるから(経験あり)。メールの文章についてああだこうだ考えるのであれば、パパッと行くなり電話して「○○のご相談ありましてメールを送付していたのですが・・・」と催促するほうが手っ取り早いですね。
【注意】返信・返事が本当にきてないか、催促する前によく確認!
上司への催促お願いメールで気をつけたいこと、つづいて「催促する前に、返信・返事が本当にきていないかをよく確認する」。
上司へ返信の催促メールを送ったら…
実はすでに返事きていて、あなたが気づいてないだけだった…。
というサムイ状況になることだけは避けましょう。また返事を確認する前に「ちゃんと自分のメールが上司に送れていたか」を確認する必要もあります。
とにかく自分に非がなかったかをキチッと確認した上で催促メールしましょう。
【注意】上司がメールに気づいてない、という前提で催促する
上司への催促お願いメールで気をつけたいこと、つづいて「上司が最初に送ったメールに気づいてない、という前提で催促する」。
上司はあなたと違い日々、山のようにメールがとどきます。仕事の責任が重いため、自分に関係ないメールでも「cc:」で宛先に含まれていたりして、すべてのビジネスメールを読むことは不可能(私の経験則)。
「メールを見てない上司が悪い」とは考えず、「忙しいからメールを見落としているんだな」という気持ちでやさしさをもって催促しましょう。
【注意】強い表現は避け、できるだけ丁寧な敬語を使う
上司にたいする言葉づかいとして、「ご返事ください」「至急、ご返信ください」などの強い表現を使うのは避けましょう。
以下例文のようなマイルドな敬語、丁寧な言葉づかいをすると上司からの好感度がアップします。積極的に使ってみましょう。
—丁寧な敬語フレーズ—
例文『ご確認(ご連絡・ご示唆)いただきたく存じます。』
例文『ご確認(ご連絡・ご示唆)いただければと存じます。』
例文『ご確認(ご連絡・ご示唆)いただければ幸いです。』
例文『ご確認(ご連絡・ご示唆)いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。』
※そのほかにも便利な敬語・ビジネスフレーズはこちらの記事にてまとめています。→上司へお願いするときに使える敬語10の言葉と、例文50選