「お大事に」の類語・言い換えランキングTOP10【ビジネスマナー】

「お大事に」の類語・言い換え表現をランキング形式(おすすめ度の高い順)で紹介する記事。

あなたが「お大事に」の類語を知りたい理由は「お大事にどうぞ」を目上の方へ使うと失礼かも!?という情報を見てしまったからでしょう。※違ったらごめんなさい…。

確かに「お大事にどうぞ」は文章として不完全で、NGではないのですが、相当イマイチですね。某飲食店の「ごゆっくりどうぞ〜」にイラっとするのと同じことです。

そこで類語を使って言い換えをし、目上の人に使える正しい敬語にしましょう。

目上の人に使うときは「お大事になさってください」などに言い換え

「お大事に」の意味は辞書によると「相手の体をいたわる挨拶表現」とありますので、「体を大切にしてくださいね」の意味です。「大事に」に尊敬語「お」をつけた敬語ということになります。

※「大事」の意味は辞書によると「名詞:重大な事柄、非常に心配な事態、大がかりな仕事」「形容詞:価値あるものとして大切に扱うさま」ということです。

目上の人に「お大事に」単体で使ってしまうとマズイです。

その理屈を以下にて解説します。

  • 「お大事に」形容詞であり、動詞が抜けているため文章として不完全
  • 英語にすると分かりやすいのですが「お大事に~」「お大事にどうぞ」だと「Careful(気をつけて)」を単体で文章にしてしまっているのと同じこと
  • 「お大事に」には動詞が省略されている!
  • 動詞を補って完全な文章にするのが目上の人に対する礼儀!

ということで、長々と書きましたが、どんな動詞を補うか?で表現の仕方が変わります。

言い換え例文)お大事にお過ごしください。

まずは「お大事に過ごす」を使って「体を大切に過ごしてください」という意味に仕上げましょう。

「過ごしてください」に尊敬語「お〜になる」を使うと「お過ごしになってください」となりますが、「お大事にお過ごしになってください」だとスッキリしない文章になります。したがって、命令形「お〜ください」を使うとよいでしょう。※最後の方は怪しいです。

言い換え例文)お大事になさってください。

次に「お大事にする」を使って「体を大切にしてください」という意味に仕上げましょう。「する」に尊敬語「お〜なさる」を使うと「お大事になさる」となります。さらに命令形「ください」を使って「お大事になさってください」となります。

※「どうぞ」「くれぐれも」を文頭に持ってくると、より丁寧な表現となります。

さて、前置きが長くなりましたが「お大事に」の類語・言い換え表現をランキングしていきましょう!!

「お大事に」の類語・言い換えランキング

なんとな〜くですが、ランキング形式にしてみました。丁寧でおすすめ度合いの高いものほど上位にいます。ただ文章(手紙・ハガキ・メール)と会話でおすすめの表現が違うので、2パターンに分けてランキングします。

会話編ランキング

  1. お大事になさってください。
    ▼堂々の第1位は鉄板の表現から!「風邪ひいちゃった」程度の軽いものから、「骨折しちゃった」という重度なものまで網羅する、シンプルかつオールラウンダーな表現です。
  2. お大事にお過ごしください。
    ▼こちらも鉄板の表現。「お」が2回続くのが気にくわないけど、まぁいいでしょう!
  3. お体にお気をつけください
    ▼上位2つがオールラウンダー過ぎて、こちらはあまり使わないですが…。

手紙・ハガキ・メール編ランキング

  1. どうぞ(くれぐれも)ご自愛くださいませ
    ▼手紙編のベストはやはり、これしかないでしょう!というくらい、よく使われる丁寧な表現です。意味は全て同じなので割愛しますね。
  2. ご自愛ください
    ▼少し丁寧度は落ちますが、十分に使える敬語です。
  3. 一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます
    もはや「お大事に」を使いませんでした(汗)。でも、変な日本語を使うくらいなら、こっちの敬語の方が断然いいですね!
  4. どうぞ(くれぐれも)お大事になさってください
    ▼会話編でも出てきましたが、文章で使う場合はやや丁寧度が落ちます。「どうぞ」「くれぐれも」を使ってなんとかしましょう!
  5. どうぞ(くれぐれも)お大事にお過ごしください
    ▼同上
  6. くれぐれもお体にお気をつけください
    ん〜、「ご自愛ください」をわかりやすい日本語にし、敬語にしてはみたものの…。やはり上位陣には劣りますね。
  7. 該当なし
    ▼引き出しが少なくてすみません…。

※「どうぞ」「くれぐれも」「ご無理なさらず」を文頭に持ってくると、より丁寧な敬語となります。

目上の人に使うとNG!類語・言い換え表現

「お大事に」は他にも多くの類語・言い換え表現があります。ただし、すべて目下か同僚の間で使われる言葉で、ビジネスシーンでは使えません。

  • お大事に〜(親しければ使ってもいい)
  • お大事にどうぞ〜(親しければ使ってもいい)
  • お元気で〜
  • 早く良くなりますように!
  • 早く元気になるといいね!
  • 治るといいね!

参考 → 目上の人に「お大事に」は失礼?丁寧な言い換えと正しい使い方