学生と社会人の違いを面接で質問された時「責任」と答える就活生が多いです。
きっと就活サイトに書かれているからでしょうね。でもその「学生とは違う社会人の責任」って具体的に何でしょうか?あなたは上手く説明できますか?
「責任」といってもその種類はたくさんあります。家庭の責任とか、社会の責任とか…
ここでは「学生と社会人の違い」を「責任の種類」に的をしぼって解説していきます。
学生と社会人の違い①仕事で成果を出す責任
社会人になると結構な額の給料を会社からもらいます。給料に見合うくらいの成果は出さないといけません。
そして報酬額によって責任の大きさは変わります。会社では社長>役員>部長>課長>>>新卒社員という位置付け。
新入社員の仕事に対する責任は小さい、でも学生アルバイトよりは大きい。無駄に頑張る必要はありませんが、報酬額に見合うくらいの仕事はしましょうね。
具体的にどのくらいの仕事が報酬に見合うの?は評価者である上司が決めます(苦笑)。一概にはなんとも言えません。学生アルバイト=マニュアル仕事だけ、社会人=マニュアル+αというイメージ。
《日本人は教育がしっかりしているので特に言わなくても必ず平均以上の仕事をする。一方で外人社員はマニュアル仕事、学生アルバイト並みの仕事しかしない。「責任」という言葉の本質を外人にも覚えてもらいたいものだ》
違い②時間を厳守する責任
会社の就業時間に始まり、アポイントの時間、会議の時間、ディナーの時間…など社会人のスケジュールは分刻み。
ただでさえ予定が詰まっていて忙しいのですが、加えてこれを厳守する必要があります。アポイントや会議の時間を忘れている、なんて論外。10分前には予定の場所にいることが好まれます。
時間にルーズな人は
「人間関係にもルーズな人だ」
「仕事に対する誠意、責任感のない人だ」
「待つために使った私の時間を返せ!」
と相手に思われてしまいがち。
学生の頃は待ち合わせに30分くらい遅刻しても許されますが、社会人になるとそうもいきません。ビジネスチャンスを失う可能性があるからです。
《これは日本限定のビジネス習慣。海外は国によって日本の学生よりも時間にルーズ》
違い③世間の目を気にする責任
学生であれば何をしても犯罪さえ犯さなければ「学生だからねぇ…」という理由で許されます。たとえば酔っ払って通行人とイザコザを起こしても最終的には無罪放免。
いっぽう社会人はそういう訳にもいかず、会社の名前と個人名が公開されます(苦笑)。仕事の時間でなくても「◯◯会社の△△さん」という扱いを受けますので気をつけましょう。←特に大企業
自分は嫌でも常に会社の看板を背負っていて監視されています。常識という言葉を使うのは嫌いなのですが、やっぱり一般的な感覚から外れたような行動はできなくなりますね。
《やらかすと100%ニュースになります》
違い④恋愛にも責任がある
学生だと妊娠した、あるいは妊娠させた時には「中絶か産むか」の選択肢が与えられます。経済的に自立していないため、自分では責任を取らなくても良い場合が多いですよね。
でも社会人はこうなった場合、結婚するしかない。
避妊をしなかったのは自己責任。逃げ道は用意されていません。その辺りのことをよく考えて恋愛しましょう。
違い⑤結婚を視野にいれて恋愛する責任
学生の頃は手当たり次第に女性・男性と付き合っても問題がありません。2股したって5股したって良い、自由。
でも社会人になるとさすがにその先にある「結婚」のことを考えます。
結婚適齢期である20代の時間は限られるわけですから、いつまでもダラダラ煮え切らない付き合いをしていると相手の貴重な時間を奪ってしまいます。
私はちょっとマジメ過ぎるかもしれないのですが、社会人は結婚NGだと思った瞬間に別れ話をするべきです。
《特に女性はいつまでも子供っぽい恋愛をしてる人が多く、気づいたら30代になって周りから誰もいなくなった、というパターン多し。それもすべて自己責任。社会人として私はおすすめできません》
違い⑥家族を支える責任
家庭の事情によって色々な形があると思いますが、あなたの好き勝手ではすまされない、ということ。
両親を金銭面で援助しなければいけない家庭もあります。
あなた自身が結婚したら家庭を(金銭・生活面)で支える責任もあります。子供ができたら教育する責任もあります。
これを放棄する人も中にはいますが、とても社会人とは言えません。
違い⑦お金・生活で自立する責任
学生は何だかんだ、お金も生活も親の保護を受けてます。ところが社会人になると一切なし、甘えは捨てましょう。
社会人でも実家に寄生してヌクヌクと生活している人がいます。私は否定しませんが、おすすめもしません。
少なくとも社会人になったら親の援助は一切受けずに、自分だけでお金も家も工面する、経済的に自立する、という責任があります。
違い⑧社会に還元する責任
学業に励むことが学生の責任。
社会に還元する(社会の役にたつ)ことが社会人の責任。サラリーマンは組織の一部であり、所属する企業の売上・利益に貢献するという姿勢が強い。
それでも、あなたの仕事を誰かが必要としていて最終的には社会に還元されていきます。
意識せずとも仕事をマジメにこなしていれば、社会に還元されているのでご心配なく。
《社会に還元しない・必要とされないビジネスをしている企業の場合、いずれ会社が潰れます。気をつけて下さい》
違い⑨すべて自己責任
自分がする行動に対して、たいていのことは自分で責任をとります。
- 投資に失敗して借金を背負っても自己責任
- 浮気して相手から訴えらるのも自己責任
- 体調管理も自己責任
- 生活するのに十分な給料をもらえないのも自己責任
- 子供に十分な学費をあてられないのも自己責任
実は社会人(サラリーマン)って仕事にはほとんど責任がありません。仕事で何か失敗をやらかしても最終的には上司が責任をとるからです。
むしろ上述したような、仕事以外で自分を管理する責任のほうが大きいと言えます。
《実際には会社が助けてくれたり両親が助けてくれたり、色々なヘルプありますが…こういうマインドでいた方がよいでしょう》
10. まとめ
社会人の責任の種類って実はたくさんあるのです。
面接で学生と社会人の違いを質問された時に普通すぎる回答をすると、面接官もイラッとして意地悪な返しをするもの。
「じゃあ具体的にどんな責任が社会人に必要と考えますか?」
「あなたは現在、責任感がないということですか?」
私が面接官なら100%、こういった具合に聞き返します。
そうなった時に焦らないように自分の発言にはしっかりと「責任」を持ちましょうね。