「ご了承」意味と敬語での使い方・メール例文(to目上・ビジネス)

つづいて「ご了承・ご了承くださいますよう」を使うときの注意点を解説します。

クレームがあったからといって謝罪メールにホイホイと使ってしまわないよう、十分にご注意ください。

ご了承ください~は謝罪のあとに使う!!

これまでの解説では重要なポイントがぬけていました。

「ご了承くださいようお願い申し上げます」

↑これ自体がお詫びをあらわす敬語ではないということ。あくまでも「お許しくださいね、お願い」という意味であり謝罪としては機能しません。

そこで「申し訳ありません」としっかりと謝罪をしたうえで「ご容赦くださいますようお願い申し上げます」につなげるのが素晴らしい使いかた。

謝罪メール・クレーム対応メールでは結びでつかうことの多い表現です。

お詫びはあくまで「申し訳ございません」「大変失礼いたしました」などのテッパン表現をつかい、そのあとに続けて「ご了承ください」です。

クレーム対応には「ご了承くださいますようお願い申し上げます」を多用しない!

クレーム対応だからといって「ご了承くださいますようお願い申し上げます」を使いすぎないように注意しましょう。

とくにビジネスメールでは同じ表現を多用するとかなりクドイ文章となり、余計に相手を不快にさせるリスクあり。

クレーム対応ではメール文末・結びとして「どうかお許しください」のようなニュアンスで使います。

謝罪メールというのはどうしても同じような表現ばかりになりがち。「申し訳ありません」ばかり使うのもダメだし「ご容赦」ばかりを使うのも好ましくありません。

謝罪をあらわす言葉には、

申し訳ありません・ご容赦・陳謝いたします・失礼いたしました・二度と同じことのないよう、などイロイロな表現がありますのでバランスよく使いましょう。

【例文】ご了承 をつかった謝罪文・メール全文<

最後に「ご了承・ご了承くださいますようお願い申し上げます」を使った謝罪文・謝罪メール・謝罪レターの例文をあげていきます。

例文①会社説明会キャンセル(就活・転職メール)

件名:説明会欠席のご連絡

(就活大学・就活)転職株式会社
人事部
◯◯ 様

お世話になっております。
就活大学の就活太郎です。

さて首記の件、○月△日の会社説明会に参加予定でしたが、諸事情により欠席をいたしたく存じます。お取り計らいを頂いたにも関わらず、誠に申し訳ございません。

また、本来であれば電話にてお詫びを申し上げるべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。次回、会社説明会の機会がございましたら、改めて参加させて頂きたく存じます。

ご了承のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

メール署名

【補足】
1) ご了承=「許してください・認めてください」の意味として使われる
2) そのほかにも「ご容赦ください=許してください」で言い換えできる。その場合は「ご容赦いただければ幸いです」なども使える。
3) 何かをキャンセルするときには詳細な理由は必要なく「諸事情により」だけで良い

参考となる書き方:

例文②内定辞退(就活・転職メール)

件名:内定辞退のご連絡(就活大学・就活)

転職株式会社
人事部
◯◯ 様

平素は大変お世話になっております。
就活大学の就活太郎です。

さて、先日貴社より内定のご連絡をいただいておりましたが諸事情により、内定を辞退いたします。貴重なお時間をいただいておきながら、このような返事となり誠に申し訳ございません。

また、本来であれば直接伺いお詫びするべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。

ご理解とご了承のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

メール署名

【補足】
1) 「ご了承」を使ったが、より謝罪を明確にするには「ご容赦=許すこと」を使っても良い。「ご容赦いただければ幸いです」などとして使う。

参考となる書き方:

まとめ

今回はこれでもかというくらい「了承・了解・承知」について語ってみました。

ありとあらゆる場面を経験し使い倒してください。頭でどうこうなるものではないので、ビジネスシーンで場数を踏んでくださいね。ではでは~~。