化学素材メーカー総合職の年収ランキング。給料の高い企業はココだ|就活・転職者むけ

化学素材メーカー総合職の年収ランキングは結構適当だという話を以前にしました。今回は真の年収ランキングに迫るべく現役営業マンが各社の実情を研究していこうと思います。

就職活動や転職活動のご参考になりましたら幸いです。

化学メーカー年収ランキング上位23社
【2017卒用:東洋経済社しらべ】

まずは復習から。「就職四季報2017年版ー東洋経済」の年収ランキングから化学素材メーカーと思われる会社を抜粋しました。東洋経済社のデータを使うメリットは総合職だけの平均年収が集計されているところです。工場の一般職を平均年収の集計に含めてしまうと一般職の年収に限りなく近づいてしまい、総合職として就職や転職を希望するかたには全く意味のないランキングになります。

業界順位 全体順位 社名 業種 平均年収 平均年齢 職種
1 25 旭硝子 ガラス・土石 1,073 41.0 総合職
2 55 積水化学工業 化学 959 43.1 総合職
3 74 住友化学 化学 913 39.5 総合職
4 77 日本ガイシ ガラス・土石 909 40.3 総合職
5 84 旭化成グループ 化学 902 41.2 総合職
6 102 昭和電工 化学 877 41.6 総合職
7 104 日産化学工業工業 化学 875 40.7 総合職
8 108 日本パーカ
ライジング
化学 873 42.5 総合職
9 121 三菱化学 化学 864 42.6 総合職
10 123 クラレ 化学 860 40.9 総合職
11 133 花王 日用品・化学 853 42.2 総合職
12 134 日油 化学 852 41.9 総合職
13 138 富士フィルム 化学 850 41.9 平均
14 164 信越化学工業 化学 836 42.5 平均
15 178 大陽日酸 化学 824 42.5 総合職
16 186 三井化学 化学 819 40.0 総合職
17 191 東レ 化学 816 39.8 総合職
18 219 帝人 化学 804 42.5 総合職
19 226 日本ペイントH 化学 800 41.2 総合職
20 236 DIC 化学 797 41.7 総合職
21 240 日立化成 化学 796 42.2 総合職
22 257 住友ベークライト 化学 789 43.8 総合職
23 257 東亞合成 化学 789 46.8 総合職

出典:東洋経済ONLINE

化学メーカー総合職の年収ランキング
【2017年卒用:筆者調べ】

平均年収をベースにしてしまうと会社によって平均年齢が違っていたり、条件が異なりますので一番シンプルに年収をランキングできる方法を考えます。それが「年収1,000万円を超えるのが何歳になるか」。この年齢が早ければ早いほど年収が高い企業だといえます。

そこで私の持っている情報に基づいて総合職の年収ランキングをしていくと、こうなります。

年収1,000万円までの到達年齢ランキング

▼少数採用の化学メーカーは誰でもエスカレーターで課長(年収1,000万円超え)になれるとはいえ、出世する速度は人によって若干違います。あくまでも目安としてお考えください。

・1位 33歳:富士フィルム

・2位 35歳:積水化学工業

・3位 38歳:旭硝子、東レ、三菱化学、住友化学、日東電工、クラレ

・4位 40歳:信越化学工業、旭化成、三井化学、昭和電工、東ソー、ダイセル、日本ガイシ、三菱レーヨン、三菱樹脂、花王、その他同等レベルの企業

・5位 42歳:帝人、日本ペイント、関西ペイント、上記以外の大手~中堅上位企業

不明:その他

化学メーカーで年収が高い企業の特徴

傾向①業績の良い企業ほど上位にいく

会社の業績が良い=ボーナスが良い企業は上位にきます。同じランクの会社でも業績の良い企業と悪い企業とでは年収が20-30%程度違います。

重要なのは20年後もこの業績を維持できているかということですが…

傾向②規模が大きい企業ほど上位にいく

化学メーカーにとって規模感は結構大事だったりします。旧財閥系化学メーカーが大した利益もあげていないのに給料がそれなりに良いのは規模感のお陰です。

傾向③大手企業でもケチな場合がある

規模感も十分で業績も良いのに給料が他の企業よりも悪い場合は、単に企業側がケチだからです。

傾向④特例

富士フィルムと積水化学工業は特別です。これらの企業が年収の高い理由は別コラムにまとめていますので、ご参照ください。