あなたが「おっしゃる(仰る)通り」の類語を知りたい理由は「おっしゃる通りです」を目上の方へ使うと失礼!!という“デマ情報”を見てしまったからでしょう。※違ったらごめんなさい…。
でもご安心ください。「おっしゃる通りです」は類語や言い換えする必要もなく、目上の人に使える正しい敬語です。
そこでまずはゴミサイトによるデマ情報を修正し、「おっしゃる通りです」の類語・言い換え表現をまとめます。
目上の人に「おっしゃる通りです」は失礼?
意味は「言われたことに同意する、指摘されたとおりです」ということ。
結論として「おっしゃる通りです」は目上の人に使っても敬語としてOKです。
その根拠を論理だてて解説します。
- 「おっしゃる(仰る)」は「言う」の尊敬語
↓ - 「通り」は、同調するとき、何かに倣う(ならう)ときに使う。
たとえば「その通りです」「下記の通り」などで使われる。
↓ - 「通り」に丁寧語「です」をつけて「通りです」としている。
↓ - 「おっしゃる通りです」は尊敬語「おっしゃる」と丁寧語「通りです」の組み合わせ
↓ - 敬語として十分に丁寧な表現となっている!
敬語としてすばらしく丁寧な表現なのに、どこのバカが「おっしゃる通りです」はNGだと言い始めたのでしょうか?
ということで結論づけましたので、この議論は終わりにします。
前置きが長くなりましたが「おっしゃる通り」の類語・言い換え表現を見ていきましょう。
「おっしゃる通りです」の類語・言い換え表現
- おっしゃる通りでございます。
▼おっしゃる = 「言う」の尊敬語。ございます = 「です」の丁寧語 - はい、そうです。
▼シンプルだが、どんな場面でも使える言い換え。 - ごもっともです。
▼ごもっとも = 「もっとも(道理にかなっていること)」に尊敬語・謙譲語「ご」をつけた敬語。です = 丁寧語。これらを併せて「その通り!」の意味となる。シンプルだがシーンを選ばない万能な表現。 - ご指摘の通りです。
▼ご指摘 = 「指摘」に尊敬語・謙譲語「ご」をつけた敬語。 - ご明察の通りです。
▼ご明察 = 「明察(はっきりと真相や自体を見抜くこと)」に尊敬語・謙譲語「ご」をつけた敬語。これらを併せて「あなたの思っている通り!」の意味となる - ご推察の通りです。
▼ご推察 = 「推察(推測すること)」に尊敬語・謙譲語「ご」をつけた敬語。これらを併せて「あなたの思っている通り!」の意味となる - お察しの通りです。
▼お察し= 「察する(推測すること)」に尊敬語・謙譲語「お」をつけた敬語。これらを併せて「あなたの思っている通り!」の意味となる
※「まったくもって」をつけると、より大げさな表現になります。
これらの類語はすべて、ビジネスシーンで使える表現です。
なぜなら、尊敬語または謙譲語の「ご」を使い、丁寧語「です・ます」としているから。敬語としては、すばらしく丁寧な表現です。
目上の人に使うとNG!類語・言い換え表現
「おっしゃる通りです」は他にも多くの類語・言い換え表現があります。ただし、すべて目下か同僚の間で使われる言葉で、ビジネスシーンでは使えません。
- しかり(然り)
- その通り!
- 全くだ!
- まったくもってその通り!
- いかにも(如何にも)!
- 正解!
- おっしゃる通り!
- 確かに!
- 言えてる!
- それな!
- あーね!
- それはある!
これらの類語はすべて、ビジネスシーンではNGとなる表現です。
なぜかというと、動詞が省略されていて、文章として不完全だからです。そのような不完全な言葉を好まない目上の人もいます。※たとえば「よいお年を」などもNGです。
「その通り」は「その通りです」とすべきですし、「いかにも!」は「いかにもおっしゃる通りです」などと、完全な文章にしましょう。