銀行員の出世に必要な資格5選

みなさんは銀行員にどのようなイメージを持たれているでしょうか。

給料が高い、安定している、など様々な「良い」イメージを持っている方も多いでしょう。

しかし銀行の内情はそう明るいものではありません。

まず、仕事では確実にノルマを達成しなければなりませんし、壮絶な出世争いに勝ち残れなければ仕事を辞めていくものも多いのが銀行員。

それに加え出世に関わる公的な資格を取るために毎日のように勉強する必要があるのです。

なぜ銀行員には資格が必要なの?

銀行業務は「預金」「為替」「融資」という3本の柱のもとに成り立っています。

これらの業務には法律が深くかかわっており、それらを深く理解しているかを測るため、資格の取得が必要になります。

特に出世して人の上に立つ役職になるのであれば、監督官として高い知識とコンプライアンスを理解している必要があり、これらの指標として資格が活用されているのです。

また、一般的に業務を行う上で、顧客に寄り添い提案をしていくのが銀行の本来の業務です。

その上で、法人対応であれば決算書が読めなければなりませんし、個人であればライフプランニングを共に考えていけるだけの知識(税金や社会保険制度など)を持っている必要があり、これらの習熟度を測るものとして資格が活用されているのです。

他にも生命保険などの第一分野保険、損害保険などの第二分野保険、医療保険などの第三分野保険の販売する資格(生命保険基礎単位・変額・専門単位など)、国債などを販売する資格(証券外務員など)を取得する必要があります。

もうこれだけで頭が痛くなってきそうです…

ベーシックな資格は取って当たり前!出世には影響しない

ちなみに出世に影響するとネットでは書かれることの多いこれらの資格ですが、ベーシックな資格の取得は基本的に出世には左右されません。

取得することがマストな資格には、たとえば銀行業務検定4級やFP3級などあり。

というのもこれらは取得しなければ銀行業務自体することが出来ないため取得することが当たり前、必須の資格だからです。

出世に関わる資格というのは、それ以外の多数存在している取得が奨励されている資格のことを指しているのです。

今回は銀行員の「出世競争に勝ち残るために必要な資格」に焦点を当て紹介するので、今銀行員の方、銀行員に興味ある方などはぜひ参考にしてみてください。

銀行員の出世に必要な資格

銀行業務検定(財務・法務・税務)

銀行員はほぼ全員が取得する必要がある銀行業務検定。

こちらは特に財務・法務・税務に焦点を当てて紹介していきます。

  • 資格の級は財務・法務・税務共に4級~2級まで存在

4級は「銀行業務初級者」3級は「銀行業務初級~中級」、2級は「銀行業務中級~上級」という括りで考えて頂いて間違いないでしょう。

財務とは「財務諸表」「財務分析」から出題され、級が上がるごとに銀行業務に直結していく問題が多数見受けられます。

法務とは「預金」「手形・小切手」「融資」「国内為替」「他金融業務に関わる法律」から出題されます。

  • 銀行業務検定4級の出世役立ち度 ☆☆☆☆☆

※★の数が多いほど出世に寄与することを意味します。

難易度は銀行員の資格としても初級に位置し、入社1年目の方々が受ける資格です。銀行業務初学者に、その業務の基本的な知識を習得しているか測る資格となっています。

この資格は持っていることが銀行員として当たり前で、出世競争に響くことはまずないでしょう。

  • 銀行業務検定3級の出世役立ち度 ★☆☆☆☆

※★の数が多いほど役立つことを意味します。

銀行業務検定で各種3級まで行けば、それなりに知識を持っている行員として認められます。まず日常業務で使う基礎から中級までの知識を取得していると考えて良いでしょう。

この中でも特に税務は計算問題が中心となってくるので、一般的に難易度が他の二つより高いと言われていますが、それでも入社1年目から3年目までに取ってしまう人が多いと言われています。

  • 銀行業務検定2級の出世役立ち度 ★★★★☆

銀行業務検定で一番難しい級は1級ではなく2級となっています。

というのも2級の難易度が高めなので1級をつくる必要がないとされているからです。

これらは銀行員の中堅から上級レベルの役席者までが取っておくべき資格です。これら各種2級は持っていなければ出世できないという銀行も多いようで、出世に関わる資格の一つとしてあげることが出来るでしょう。

FP ファイナンシャルプランナー技能士

FP(ファイナンシャルプランナー技能士)とは、「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング(税金)」「不動産」「相続・事業承継」の6つの項目の習熟度を測る資格であり、銀行業務に直接関わってくる資格です。

これからの銀行業は「どれだけ顧客に満足度を与えられるか」が重要なポイントとなっており、そのためにライフプランニング設計というのは最重要項目です。

預金や融資の話のみならず保険や投資信託、相続や税金など顧客に合った相談や提案をしていく必要があり、そのレベルを測るためにFPの資格は重要になってくるのです。

FPの資格は銀行員にとって出世に響く一つの資格と言っても過言ではありません。

  • FPには1級~3級まで資格があり、特に3級に関しては取得必須としている金融機関もあ理、確実に取っておきたい資格です。

FPには学科と実技の2つの試験があり、両方合格しなければ資格取得者にはなれません。

  • FP3級の出世役立ち度 ☆☆☆☆☆

※★の数が多いほど役立つことを意味します。

  • FP2級の出世役立ち度 ★★★☆☆

FP3級は一般的に簡単だと言われていますが、FP2級から極端に合格率が下がります。出世競争に勝ち抜くためには少なくともFP2級以上を持っている必要があるとされています。

  • FP1級の出世役立ち度 ★★★★★

FP1級に関しては銀行業務資格の中でも最難関であるとされているので、取得できれば出世に直接関わってくると言っても過言ではないでしょう。

日商簿記

銀行業務の花形と言えば「法人融資」です。

この法人融資をするためにはまずもって決算書を読み取る力がなければなりません。

決算書はまれに粉飾されているケースがあります。

銀行員はリスクの回避をするために、利益の過大計上や売上の過大計上をされる粉飾決算を見抜く力が求められます。その力を測る資格として簿記の取得が奨励されています。

  • 簿記3級の出世役立ち度 ☆☆☆☆☆

※★の数が多いほど役立つことを意味します。

簿記は会計論の基本中の基本であり、日商簿記3級程度なら入行して一年目で取得してしまう人が多いでしょう。基本を押さえておけば合格も難しくありません。

すなわち取得するのが当たり前で出世には響きません。

  • 簿記2級の出世役立ち度 ★★★☆☆

日商簿記2級から法人融資に関わるだけのレベルを持っていると認識されます。

取得すれば出世に関わってくる資格が日商簿記2級からです。

  • 簿記1級の出世役立ち度 ★★★★★

日商簿記1級は税理士や公認会計士への登竜門と呼ばれており、ここまで取得する行員は一般的には少ないですが、取得すれば出世に関わってくることは間違いないでしょう。

証券アナリスト

証券アナリストとは、「証券投資分野において高度の専門知識と分析技術を応用し、各種情報の分析と投資価値の評価を行い、投資助言や投資管理サービスを提供するプロフェッショナル」の事を指しています。

  • 証券投資や市場の動きなどに敏感になる必要がある銀行員ですので、この資格は持っていれば出世に響くでしょう。

現在は金利で稼げない時代と言われていますが、こういう状況下で活発な動きを見せるのが証券投資です。その知識は預金を運用して利益を得ている銀行の存続にも関わり、もちろん一顧客のアドバイザーとしても生きてきます。

実務に勝るものはありませんが、相当な知識を保有していることが望ましい投資関係においては、銀行員として取得しておくべき資格と言えるでしょう。

1次試験は「経済」「財務分析」「証券分析」から出題され、「経済」「財務分析」は
90分間、「証券分析」は180分間の試験となっています。

2次試験はほぼ記述式となっています。

  • 証券アナリストの出世役立ち度 ★★★★★

難易度が高いため、他の行員と一線を画す出世資格となることは間違いありません。

中小企業診断士

銀行員で持っておくべき士業資格で一番難しいのはこの中小企業診断士です。

  • 経営コンサルティング業務にどれだけ強いかを測る資格となっています。

FPと似ている資格とよく言われますが、FPが基本的に個人へのコンサルティング業務であるのに対し、中小企業診断士は名前の通り企業向けのコンサルティング業務が中心です。

資格取得に際し学ぶ範囲も大きく違ってきます。

銀行員で特に外回りを担当する人間や、本部で経営支援を中心に行っている部署に配属になるなど、顧客と一番近い場所で本領発揮される資格です。そのため信頼も厚くなり出世には大きく響く資格となるでしょう。

試験には1次試験と2次試験が存在します。

1次試験は「経済学・経済政策」「財務・会計」「経営法務」など7科目から出題され、2次試験は筆記口述試験及び実習が課せられます。

中小企業診断士の難易度は銀行員が取得すべき資格の中で最も高く、日々の努力が求められる資格といえるでしょう。

なお、養成課程とは中小企業診断士1次試験に合格した行員を中小企業大学校という学校に半年間実習生として赴かせることを指し、銀行主体で出向として半年間送り出しているところも多いです。

給料を出しつつ、大学校費用は銀行持ちなので確実に実習をクリアし診断士の資格を取る必要があります。

  • 中小企業診断士の出世役立ち度 ★★★★★

もちろん取得できた時には大きく出世に響く資格なので、あこがれのある資格と言っても過言ではないでしょう。

銀行員の出世には資格取得は欠かせない

以上説明してきた通り、銀行員の出世には資格取得は欠かすことが出来ません。

また先ほど説明した5つの資格も、なるべく上位資格を取るように心がけなければなりません。

銀行業務検定などは4級をいくら持っていても出世に響くものにはなり得ないからです。

銀行員の職位と資格

銀行員には「平社員」から「主任」「支店長代理」「課長」「部長」など職位が与えられることで出世していくことになります。これらは目に見える「肩書」です。

しかし、職位の他に「資格」(これは先ほど説明したFPなどの資格とは違うものです)を与えられる銀行も存在します。

「一般職」から「主事補」「主事」「主幹」「参事補」「参事」などと資格が上がっていきます。これらは目に見えないものとなっています。

資格と職位は並行して上がっていきますが、「平社員で一般職」と「平社員で主事補」では「平社員で主事補」の方が資格上は上の立場となります。しかし肩書がありませんので上司には該当しません。

これが「平社員の主事補」と「支店長代理の主事」になれば「支店長代理の主事」が「平社員の主事補」またはそれより下位資格の上司ということになります。

これらの資格と職位は、「仕事の年次」「仕事の遂行度」そして先ほど説明した銀行業務検定などの「推奨資格取得度合い」によって変わってきます。

つまり出世するにはこの職位および資格を上げていかなければならなく、そのためには確実に資格を取得していく必要があるのです。

推奨資格は数えられない程ある

実は銀行員にとって取得した方が良い資格はもっと沢山存在します。

しかしそれら全てを取得するのはまず不可能でしょう。そのため本当に必要な資格に絞って挑戦する必要があります。

上記の資格を取ってしまった、または他の資格も挑戦したいという方は以下にいくつか挙げておきますので、参考にしてみてください。

  • 税理士(税金のスペシャリスト)
  • 行政書士(行政機関とのパイプ、民法などの法律のスペシャリスト)
  • 宅地建物取引士(不動産売買のスペシャリスト)
  • 土地家屋調査士(不動産登記のスペシャリスト)
  • 不動産鑑定士(不動産鑑定のスペシャリスト)
  • TOEIC(英語の習熟度を測る資格)
  • CFA(金融業のグローバルパスポート)
  • DCプランナー(企業年金のスペシャリスト)
  • 年金アドバイザー(年金のスペシャリスト)
  • 相続アドバイザー(相続のスペシャリスト)
  • 貸金業務取扱主任者(クレジット等貸金業界のスペシャリスト)
  • 金融コンプライアンスオフィサー
  • 金融窓口サービス技能検定(テラー業務など窓口対応のスペシャリスト) など

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