【日本生命】一般職(業務職)の年収・福利厚生

公開されていない日本生命・一般職(エリア業務職)の年収および福利厚生について。誰よりも正しく解説していく記事。

日本生命の一般職の年収は高い?低い?

会社の福利厚生はどんな感じ?

などの疑問に答えるために日本生命の一般職(エリア業務職)の年収や福利厚生に関する情報をまとめておきます。

就活・転職活動のご参考にどうぞ。

日本生命の平均年齢・平均勤続年数・平均年収

本題にはいる前にまず公開されている年収情報のまとめ。

日本生命の平均年齢・平均勤続年数・平均給与のデータは以下のとおり(2017年度決算「日本生命の現状2018」 [統合報告書]を参照)。

  • 平均年齢『40.5歳』
  • 平均勤続年数『17.7歳』
  • 内勤職員の平均給与(月額)『298千円』
  • 過去の内勤職員の平均給与(月額)
    2016年『288千円』
    2015年『295千円』
    2014年『295千円』
    2013年『300千円』
    2012年『303千円』
    2011年『297千円』

2017年の平均給与(月額)298千円をベースに、賞与が夏・冬合計4ヵ月分であると仮定して計算すると、年収は、(298千円×16)= 477万円となります。

公開されている情報からは何もわからない

こうしてみると「あれっ?大手企業の割には少ないんじゃないかな?」と思われる方が多いのではないでしょうか。

実は、これにはカラクリがあります。

まず上記の「平均給与(月額)」には、賞与および時間外手当は含まれていません。

ただしこのデータが「一般職の平均給与」ではなく「内勤職員の平均給与」という表現になっていることがポイントです。

日本生命のディスクロージャー資料では、以下のような記載が注書きで小さく書かれています。

内勤職員とは、内務職員、医務職員、労務職員、エルダー職員、特別嘱託、得意先担当職員、特定職員、スタッフの合計です。

つまり。

簡単にいえば給与が相当高い総合職から、一般職、派遣社員や、バイトに毛が生えたような給与水準のスタッフをひとまとめにして「内勤職員」としているのです。

生保会社は高給だと客に非難される。だから年収を低く見せる

なぜこのような数字の印象操作をしているのかというと…

元々どこの生命保険会社の総合職も高給取りであると世間に非難されがち。

さらに日本生命の保険は保険料が高いと言われています。

したがって契約者から「そんなに職員に高い給料を支払っているくらいなら保険料を安くしろ!」という圧力がかけられるかもしれません。

もし実際にそのような状況になり保険料を安くせざるを得なくなってしまうと会社全体の収益が下がってしまいます。

会社としてはそれを恐れているため給与水準の低い職種との合算で平均給与を算出し、総合職の給与水準の高さが目立たないようにしているのです。

以上を踏まえて日本生命・一般職(エリア業務職)の真の年収を紹介します。

日本生命の一般職(エリア業務職)の年収

以下に紹介するのは日本生命における一般職(業務職)の年収であるため2018年から新設されたエリア業務職と完全に同じという訳ではないです。

が、そこまで大きく変わらないと思います。

なお年収をみていくにあたり以下の点にご注意を。

  1. 年齢は学歴や中途採用かどうかなどで大きく変わるため入社年次でみている
  2. 新卒・中途採用とわず未経験からの入社であれば、どんな年齢であれ新入職員レベルからスタート
  3. 中途でも経験者採用であれば前職におうじた年収・役職があたえられる

新入職員『年収312万円』

  • 学卒の初任給22.15万円/月、大学院卒の初任給25.15万円/月
  • 月給20万円+賞与70万円
  • 総合職とは異なり、自分にしっかりと付いて業務を教えてくれる入社3~4年目のトレーナーが付く。
  • 残業は基本的にないため、年収は低い。
  • 総合職と同様、数多くの資格試験を取得しなければならない。

2年目『年収380万~400万円』

  • 月給24万円+賞与87万円
  • 残業次第で400万円程度まで稼ぐことができる。
  • 業務に関するスキルや知識が備わっているかをチェックする習熟度到達試験がある。

3年目『年収400~420万円』

  • 月給26万円+賞与89万円
  • 残業次第で420万円程度まで稼ぐことができる。
  • 優秀な人は新入職員のトレーナーを務めることがある。
  • 業務に関するスキルや知識が備わっているかをチェックする習熟度到達試験がある。

4年目『年収420~440万円』

  • 月給28万円+賞与97万円
  • 残業次第で440万円程度まで稼ぐことができる。
  • 多くの人は新入職員のトレーナーを務める。
  • 業務に関するスキルや知識が備わっているかをチェックする習熟度到達試験がある。

5年目『450~480万円』

  • 月給29万円+賞与100万円
  • 残業次第で480万円程度まで稼ぐことができる。
  • チームの若手の中でリーダー役を任せられる。
  • この年次でも習熟度到達試験があるが、ここが重要で、上位役職に昇格できるかどうかの分かれ道になる。これ以降は役職が上がらない限り年収はほぼ横ばいになる

6年目『年収480~500万円』

  • 月給31万円+賞与106万円
  • 最速で業務主任補に昇格した場合の年収
  • 責任も増え、若手のリーダーとしての機能発揮が求められると同時に、先輩職員と若手とのパイプ役を担わなければならない。

10年目『年収580~600万円』

  • 月給37万円+賞与128万円
  • 役職に付いていなくても年収500~550万円(月給32万円+賞与110万円)は確保可能であり、概ね総合職2年目副主任と同水準の給与となる

11年目『年収600~630万円』

  • 月給39万円+賞与133万円
  • 次の役職に上がるための試験や研修があり、昇格に向けた重要な節目の年になる。
  • ここまで来ると共働きの場合、夫よりも稼いでいるという人も多い。

12年目『年収700~800万円』

  • 月給45万円+賞与155万円
  • 最速で業務主任に昇格した場合の年収。
  • 制度的には総合職の副主任と同格の扱いになるが、組織の中では大変重宝され、課長補佐と同等またはそれ以上の信頼を課長から受ける。そのため、課長補佐がいても、実質的にチームのキーマンになり得る。
  • 同時に、課長補佐に次ぐチームのマネジメント力を求められるため、責任は一気に重くなる。新入職員や入社年次の低いキャピキャピした後輩職員を厳しく指導したり注意しなければならない場面も出てくるため、嫌われる勇気も必要になる。
  • そうしたことから独身でこの役職に就いていると、後輩の業務職からは「お局」扱いされ、「●●さんは、結婚できないから若い自分たちに嫉妬して厳しく当たってくるのよ!」などと言われてしまう。

このように、一般職(エリア業務職)でも、業務主任補、業務主任など「役付き」になれば、中小企業の総合職よりも高いくらいの年収になります。また、業務主任まで昇格した場合、職種変更して総合職になるという道もあります。

残業手当は管理職より下であれば支払われる

一般職(業務職)は残業時間に応じた残業手当が支払われる。

なお課長級以上の管理職には残業手当はつかない。

エリア業務職で管理職になるのはほとんどあり得ないので「残業代あり」と考えておけばOK。

一般職(エリア業務職)の福利厚生の金銭的価値は?

一般職(エリア業務職)の福利厚生は総合職にくらべると圧倒的にわるい。

でも世間一般からしたらまぁ大企業の標準的な一般職の福利厚生レベル。

誰とくらべるかという話ですが。

でも多くが女性であることを考えると…家賃補助は夫や彼氏の会社からでるハズなので無問題かも。

だれもが受けとれるお金になるようなものは通勤手当くらいしかなく、そうするとだいたい5,000円/月くらいの金銭的価値になるかと。

いちおう以下にまとめておきます。

  1. 通勤手当:一定額を上限に支給される。
  2. 社員食堂:東京、大阪にあり、大阪では昼食代が400円以内で済ませられるものの、東京では800円程度かかる。
  3. レジャー関連:自社で保有するゴルフ場や保養所を特別価格で利用できるほか、提携するホテル、レジャー施設、レストランなどでも割引が適用される。一部のアトラクションに出資しているユニバーサル・スタジオ・ジャパンのチケットも割引価格で購入できる。
  4. 自己研鑽関連:実務に関する専門知識・スキルの取得に向けて、通信講座、語学学校、専門学校などの入会金が免除されたり、特別価格で授業を受講できる制度。
  5. その他:退職金制度(確定給付年金・確定拠出年金)、総合福祉団体定期保険(死亡保障)など。

【まとめ】一般職でも彼氏より年収高くなるかも…

日本生命・一般職(エリア業務職)の年収は悪くなく、むしろかなり高い給与水準。

ただしそれも、どこまで上のポジションになれるか次第。

誰もが到達できるラインは入社5年目450~480万円。

ここで止まるとあとはジンワリと上がるだけになります。

そこから先は出世次第。

順調にキャリアウーマンしていれば彼氏や夫の年収も超えてしまうかもしれません(苦笑)。

まぁ目指すかどうかは別としてバリバリ働きたい女性にもやりがいある環境かと思います。

2018年から導入されたエリア業務職の年収もほぼ同じ

日本生命・一般職の採用事情についてすこし補足を。

2018年から一般職の位置付けが変更となっています。

  • 【2017年までの一般職】
    ・総合職や生保レディの事務サポート
    ・学歴は短大卒〜大卒がメイン
    ・後に業務職に改称された

これまではこんな感じ。

ところが2018年からは業務全般のサポートを行うプロフェッショナルとして、エリア業務職という職種の採用に切り替えられました。

  • 【2018年からの一般職】
    ・名称はエリア業務職
    ・総合職や生保レディの事務サポート
    ・学歴は短大卒〜大卒がメイン
    ・後に業務職に改称された

仕事内容はもはや一般職ではない

むかしは一般職(業務職)といえば総合職や生保レディのサポートをするといった位置付けでした。

したがって仕事内容は雑用的なものが多く…

おもに支社の業績管理・販売施策推進業務、コールセンター業務、保険金・給付金支払事務に加え、コピーや書類整理なども担当していました。

しかし。

ここ数年の人事方針の変更により、むかしの一般職の業務をスタッフ職に移管するいっぽう。

一般職(業務職)の専門性をより高め組織の中核として機能発揮したり、生命保険営業もできる人材にシフトさせることになりました。

これによりエリア業務職という職種が新設されたのです。

つまり、よりガチな仕事が求められます。

じゃあそれまでいた一般職はどうなったか?

というと専門スキルをみがき組織の中核をになう人材になるか、生命保険営業を頑張るか、それが嫌なら退職するという道をえらばざるを得なくなりました。

まとめると…

より「エリア総合職」にちかい位置付けにいるのが日本生命の「エリア業務職」です。

エリア業務職は新卒だけでなく中途採用も積極的

エリア業務職の応募にあたっては新卒である必要がなく短期大学・大学卒以上という要件しかありません。

募集要項には他にも…

「未経験歓迎」「家庭と仕事を両立し長くキャリアを築いていきたい方」「学部学科不問」などと記載されています。

新卒採用には該当しないため日本生命のオフィシャルホームページの新卒採用ホームページでは募集されておらず転職サイトに掲載されています。

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『【日本生命】一般職(業務職)の年収・福利厚生』へのコメント

  1. 名前:k 投稿日:2023/09/03(日) 16:29:49 ID:bbf75ee1e 返信

    日本生命に転職し4年目ですが、毎年の年収は入社してからほぼ横ばいです。私だけではなく周りの転職組みんな同じくです。
    このような嘘の情報を流すのはやめていただきたいです。
    美味しい話ばかり流していますが、正直もう一度転職しようか迷うレベルです。