「構いません」の代わりに使える8つの敬語(対目上の人・ビジネス)

「構いません」の代わりに目上の人(上司など)やビジネスメールに使える敬語を、誰よりも正しく紹介していく記事。まずは基本として「構いません」の意味と使い方を簡単におさらいしましょう。

「構いません」の意味と使い方、例文:

・意味『問題ないです、差し支えありません』
・敬語『構わない + 丁寧語です・ます』

・使い方『了承するときに使うフレーズ』

・例文『私はどちらでも構いません』
・例文『はい、構いません』

このような意味と使い方をするため、上司(目上)に使える正しい敬語ということになりますが、上司によっては失礼だと感じる人もいることでしょう。

「構いません」という言葉が失礼だと感じる理由には以下3つあります。

  1. 「問題ありません」が目上の人に対して失礼にあたる理由と同じ。なんとなく冷たい表現に感じてしまう。
  2. 「構いません = どうでもよいです」という印象を相手にあたえてしまう。本来の意味は違うのだけど…受け手側の問題である。

したがって上司(目上)やビジネスパートナーとの間にカドが立たないよう、「構いません」ではなくほかの丁寧な敬語に言い換えして使いましょう。

ちなみに、構いませんの言い換えとしてよく使われる「はい大丈夫です」や「結構です」はNGではないものの、使わない方が無難ですのでご注意を(理由はうしろで解説)。

それでは本文中にて、

・丁寧な言い換え敬語にするにはどうしたら良いか?

・「はい大丈夫です/いいえ大丈夫です」という言い換えがなぜイマイチなのか?

・「結構です」という言い換えがなぜイマイチなのか?

という点につき例文つきで正しく解説していきます。

「構いません」の代わりに上司に使える7つの敬語

それでは具体的に「構いません」の代わりに、上司(目上の人)に使える敬語の例文を紹介します。

「構いません」はそれ自体、とくに失礼にあたるようなこともないのですが、冒頭で述べた理由により好まれないため言い換える方が無難です。

『一向に差し支えありません』

「構いません」の言い換えとして、目上の人(上司など)やビジネスメールで使える敬語。

「一向に差し支えありません」

「構いません」とまったく同じ意味であり、私にはその違いを説明できないのですが…。ビジネスシーンでは「差し支えありません」が良しとされています。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使います。

–ビジネスメール例文–

ビジネス相手『大変申し訳ありません。諸事情により貴社訪問日程を変更させていただきたく存じます…後略』謝罪・お詫び

あなた『承知いたしました、一向に差し支えありません』返信メール

『お気になさらずにお願いします』

「構いません」の言い換えとして、目上の人(上司など)やビジネスメールで使える敬語。

「お気になさらずにお願いします」

相手への配慮を感じる素晴らしいフレーズです。

意味は文字どおり「気にしないでね」となり、「お気になさらずに」は「する」の尊敬語「お〜なさる」を使って敬語にしています。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使えます。

–ビジネスメール例文–

ビジネス相手『大変申し訳ありません。諸事情により貴社訪問日程を変更させていただきたく存じます…後略』謝罪メール

あなた『承知いたしました、お気になさらずにお願いします』返信メール

※注意)ビジネスメールではより丁寧な敬語「お願いいたします」「お願い申し上げます」を使う。
※注意)「構いません」とは違う意味となるが、例文のようなシーンであれば使える。

『お気になさらないでください』

「構いません」の言い換えとして、目上の人(上司など)やビジネスメールで使える敬語。

「お気になさらないでください」

先ほどの「お気になさらずにお願いします」を少し変えただけですが…意味としてはほとんど同じであり、丁寧度は先ほどの例文が上。

違いはメールでよく使うか、会話でよく使うかにあります。

ビジネス会話ではかしこまり過ぎると大げさに聞こえてしまい、逆に悪印象となるため「お気になさらないでください」くらいの丁寧レベルがほどよいです。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使えます。

–ビジネスシーン例文–

ビジネス相手『大変申し訳ありません。お約束の時間に10分ほど遅れてしまいそうでして…』

あなた『かしこまりました、お気になさらないでください』

あなた『かしこまりました、お気をつけてお越しください』

※注意)「構いません」とは違う意味となるが、例文のようなシーンであれば使える。

『お気になさらぬようお願い致します』

「構いません」の言い換えとして、目上の人(上司など)やビジネスメールで使える敬語。

「お気になさらぬようお願い致します」

先ほどの「お気になさらずにお願い致します」を少し変えただけですが…意味はほとんど同じであり、丁寧度も同じ。否定「ない・ぬ」のどちらを使うか?という違いだけです。ビジネスメールにおいて、謝罪・お詫びメールの返信に使うことの多いフレーズです。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使えます。

–ビジネスメール例文–

ビジネス相手『ご配慮いただいたにも関わらず、大変申し訳ありません。…後略』謝罪メール

あなた『かしこまりました、お気になさらずにお願いいたします』返信メール

※注意)「構いません」とは違う意味となるが、例文のようなシーンであれば使える。

『差し障りありません』

「構いません」の言い換えとして、目上の人(上司など)やビジネスメールで使える敬語。

「(一向に)差し障りありません」

「差し支えありません」とまったく同じ意味であり、私にはその違いを説明できないのですが…。とにかく「構いません」の言い換えとして失礼にあたらない敬語となります。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使います。

–ビジネスメール例文–

ビジネス相手『サーバー移管に伴い、メールサービスが以下時間帯にて休止いたします…後略』謝罪・お詫び

あなた『承知いたしました、一向に差し障りありません』返信メール

『お気遣いなくお願いします』

「構いません」の言い換えとして、目上の人(上司など)やビジネスメールで使える敬語。

「お気遣いなくお願いします(お願い致します)」

こちらも相手への配慮を感じるすばらしいフレーズ。「お気遣いなく」は「お構いなく」や「お気になさらぬよう」と同じ意味。とにかく「構いません」の言い換えとして失礼にあたらない、すばらしい敬語となります。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使います。

–ビジネスシーン例文–

ビジネス相手『サーバー移管に伴い、メールサービスが以下時間帯にて休止いたします…後略』謝罪・お詫び

あなた『承知いたしました、お気遣いなくお願い致します』返信メール

※注意)「構いません」とは違う意味となるが、例文のようなシーンであれば使える。

『お気をつけてお越しください』

「構いません」の言い換えとして、目上の人(上司など)やビジネスメールで使える敬語。

「お気をつけてお越しください」

これは取引先や上司など目上の人から遅刻の連絡があったときに限り、使えるフレーズ。「気をつけて来てくださいね」という意味。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使います。

–ビジネスシーン例文–

ビジネス相手『大変申し訳ありません。お約束の時間に10分ほど遅れてしまいそうでして…』お詫び電話

あなた『かしこまりました、お気をつけてお越しください』

『はい、お願いします』

「構いません」の言い換えとして、目上の人(上司など)やビジネスメールで使える敬語。

「はい、お願いします」

目上の人に何かしらの許可をするとき、「構いません」では失礼にあたるため、単純に「お願いします」とすれば丁寧な言い方となります。

たとえば以下のようなビジネスシーンで使えます。

–ビジネスシーン例文–

上司『この教育資料、もう捨ててもいいかな?』

あなた『はい、お願いします』

「はい大丈夫です」は目上の人には使わない

「構いません」の代わりによく使われる、間違った敬語として「はい、大丈夫です」「結構です」があります。

これを上司(目上の人)に使うのはNGではないのですが、ビジネスシーンではふさわしくない言葉ですのでご注意ください。念のため理由を解説しておきます。