「結構です」の代わりに使える7つの敬語(対上司・目上の人)

「結構です」の代わりに上司や目上の人に使える敬語をご紹介。まずは基本として「結構です」の意味と使い方を簡単におさらいしましょう。

「結構です」の意味と使い方:

意味①問題ないです
使い方①「はい、結構です」として許可するときに使う。

意味②必要ないです、お断りします
使い方②「いいえ、結構です」として否定・誘いなどを断るときに使う。

このような意味と使い方をするため、「いいえ結構です/はい結構です」は上司(目上)に使える正しい敬語ということになりますが、「冷たい」と感じてしまう言葉でもあり上司によっては失礼だと感じることでしょう。

したがって上司(目上)との間にカドが立たないよう、「いいえ結構です/はい結構です」ではなくほかの丁寧な敬語に言い換えして使いましょう。

ちなみに「いえ大丈夫です/はい大丈夫です」はNGではないものの、年配の方には通用しない可能性ありますのでご注意を(理由はうしろで解説)。

それでは本文中にて、

・「いいえ結構です/はい結構です」という言葉がなぜ冷たいと感じてしまうのか?

・丁寧な言い換え敬語にするにはどうしたら良いか?

という点につき例文つきで正しく解説していきます。

「結構です」が冷たいと感じる理由

繰り返しにはなりますが、たとえば上司(目上の人)から飲み会などの誘いを断るとき「いいえ、結構です」は敬語の使い方としては正しいです。にも関わらず「冷たい」と感じられる言葉でもあり、上司によっては不快感を与えてしまうでしょう

では、なぜ「結構です」は冷たいと感じてしまうのでしょうか?

その理由は大きく以下3つあります。

  1. 相手からの反論をゆるさない「いいえ結構です/はい結構です」
  2. なぜOK?なぜNG?という部分の説明が抜けている
  3. 断ることを申し訳なく思う気持ちが表れていない

まずひとつめ、「いいえ結構です/はい結構です」という言葉はあなたの意思を強く言い切る言葉です。したがって相手の反論をゆるしません。「いいえ、結構です」と断られた上司(目上)は「お、そうか…すまなかったな…」と言うしかなくなります。心から上司を拒絶したければ使っても構いませんが…。

つづいて、「いいえ結構です/はい構いません」にはなぜOK?なぜNG?という説明が抜けています。結論だけをはっきりとする言葉になります。どんなビジネスシーンでも、結論のあとに何かしらの説明をつけることが一般的です。

最後に、誘いなどを断るときに示すべき「申し訳なく思う気持ち」が表れない問題あり。上司や目上の人からせっかくお誘いをもらったのに…もう少し表現を工夫しましょう。

さらに、これらの言葉は英語にすると「Yes/No」だけを述べている返答となります。シンプルな返答ですが、これでは上司に「冷たい」と感じられても仕方ないでしょう。

「結構です」の代わりに上司に使える7つの敬語

それでは具体的に「①いいえ、結構です(断る)」「②はい、結構です(許可)」の代わりに、上司(目上の人)に使える敬語の例文を紹介します。①②はそれぞれ別の意味ですので、混同しないようにご注意ください。

『すみません…遠慮しておきます』

上司または目上の人からの誘いを断るとき、「いいえ結構です」の代わりに使える言い換え敬語。

「すみません(申し訳ありません)…遠慮しておきます」

やんわりと誘いを断るときの素晴らしいフレーズです。「遠慮しておきます」のすばらしい点は断る理由をつけなくても、それなりに丁寧な表現になっているところ。ポイントとして、最初に「すみません」あるいは「申し訳ありません」と一言、お詫びをいれましょう。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使えます。

–ビジネスシーン例文–

上司『ランチ行くけど、一緒にどう?』『今夜、空いてたら一杯どう?』

あなた『すみません、遠慮しておきます。急ぎの案件がありまして…』

あなた『せっかくのお誘いなのですが、遠慮しておきます。急ぎの案件がありまして…』

※注意)「遠慮しておきます」の後ろに何かしらの理由をつけるとなおさら素晴らしい表現になります。
※注意)ビジネスメールではより丁寧な敬語「遠慮いたします」「ご遠慮申し上げます」を使う。

『お気持ちだけ頂戴します』

上司または目上の人からの誘いを断るとき、「いいえ結構です」の代わりに使える言い換え敬語。

「すみません(申し訳ありません)…お気持ちだけ頂戴します」

こちらも、やんわりと誘いを断るときの素晴らしいフレーズです。「お気持ちだけ頂戴します」のすばらしい点は、「誘いを嬉しいとは思っているけど、断ります」というニュアンスであるところ。ポイントとして「すみません」あるいは「申し訳ありません」「せっかくのお誘いにも関わらず申し訳ありません」と一言、お詫びをいれましょう。

丁寧すぎて、ちょっと上司に使うには大げさな敬語のような気もしますが…相手によって考えましょう。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使えます。

–ビジネスシーン例文–

上司『ランチ行くけど、一緒にどう?』『今夜、空いてたら一杯どう?』

あなた『すみません、お気持ちだけ頂戴します。急ぎの案件がありまして…』

あなた『お気持ちだけ頂戴します。せっかくのお誘いにも関わらず申し訳ありません。』

※注意)「お気持ちだけ頂戴します」の後ろに何かしらの理由をつけるとなおさら素晴らしい表現になります。

『あいにく予定が埋まっておりまして』

上司または目上の人からの誘いを断るとき、「いいえ結構です」の代わりに使える言い換え敬語。

「すみません(申し訳ありません)…あいにく予定が埋まっておりまして」

やんわりと誘いを断るときの常套フレーズ。ポイントとして「すみません」あるいは「申し訳ありません」「せっかくのお誘いにも関わらず申し訳ありません」と一言、お詫びをいれましょう。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使えます。

–ビジネスシーン例文–

上司『ランチ行くけど、一緒にどう?』『今夜、空いてたら一杯どう?』

あなた『すみません、あいにく予定が埋まっておりまして…』

あなた『お気持ちだけ頂戴します。あいにく予定が埋まっておりまして…』

『もう少し自分でやってみます』

これまでは誘いを断るときのフレーズでしたが、少し違った切り口から。

上司または目上の人が仕事でヘルプしてくれるとき、「いいえ結構です」の代わりに使える言い換え敬語。

「(お力添えを頂きたいのは山々ですが)、もう少し自分でやってみます。」

やんわりと上司の仕事ヘルプを断るときの常套フレーズ。「もう少しやらせてください」「やらせて頂きたく存じます」などでも言い換えも可。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使います。

–ビジネスシーン例文–

上司『値上げ案件、難しそうだったら代わりに交渉しようか?』『なにか手伝おうか?』

あなた『いえ、もう少し自分でやってみます。』

あなた『お力添えを頂きたいのは山々ですが、もう少しやらせて頂きたく存じます』

※注意)ビジネスメールではより丁寧な敬語「させて頂きたく存じます」を使う。

『今回は見送らせて頂きます』

上司(目上の人)の何らかの提案を断るとき、「いいえ結構です」の代わりに使える言い換え敬語。

「すみませんが(申し訳ありませんが)、今回は見送らせて頂きます。」

「見送る」という表現を使うことによって、やんわりと断りを入れる素晴らしいフレーズです。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使います。

–ビジネスシーン例文–

上司『今度の新人歓迎会、参加する?』『社長令嬢とのお見合いの件、考えてくれた?』

あなた『すみませんが(申し訳ありませんが)、今回は見送らせて頂きます。』

あなた『せっかくのお誘いですが、今回は見送らせて頂きます。』

『今回はご容赦いただければと存じます』

上司(目上の人)の何らかの提案を断るとき、「いいえ結構です」の代わりに使える言い換え敬語。

「すみませんが(申し訳ありませんが)、今回はご容赦いただければと存じます。」

「ご容赦=許す」という表現を使うことによって、「今回は許しをもらえればと思います」という意味にしています。ちなみに、存じますは「思う」の謙譲語。「〜いただければ幸いです」とするとより丁寧な敬語となります。

かなり丁寧な敬語表現なので会話ではあまり使わず、ビジネスメールで断りを入れるときに使いましょう。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使います。

–ビジネスシーン例文–

上司『今度の新人歓迎会、参加する?』『社長令嬢とのお見合いの件、考えてくれた?』

あなた『誠に申し訳ありませんが、今回はご容赦いただければと存じます。』

※注意)後ろに何かしらの理由をつけると、なおさら素晴らしい表現になります。

『はい、お願いします』

最後に何かしらの許可をするとき、上司または目上の人に使える「はい、結構です」の言い換え敬語。

「はい、お願いします」。

たとえば以下のようなビジネスシーンで使えます。

–ビジネスシーン例文–

上司『この教育資料、もう捨ててもいいかな?』

あなた『はい、お願いします』

「はい、大丈夫です/いえ、大丈夫です」は使わない

「いえ、結構です/はい、結構です」の代わりによく使われる、間違った敬語として「いえ、大丈夫です/はい、大丈夫です」があります。

これを上司(目上の人)に使うのはNGではないのですが、ビジネスシーンではふさわしくない言葉ですのでご注意ください。念のため理由を解説しておきます。