理化学研究所(RIKEN)の年収に関する、以下の疑問を解消するための記事。
- 理化学研究所の研究職って年収高い?低い?
- 理化学研究所の平均年収は?
- 理化学研究所の研究職/事務/ポスドク/テクニカルスタッフ/課長/理事/理事長/の年収は?
- 理化学研究所の一般職(事務職)って年収高い?
- 理化学研究所の研究職とポスドクって年収にどれだけ違いある?
- 理化学研究所の福利厚生は?
それでは研究職・事務職・ポスドク・テクニカルスタッフの年収について、
初任給(学部卒/院卒)〜20歳代・30歳・35歳・40歳・50歳での目安年収と、各役職ごとの目安年収、残業代こみ年収、福利厚生をまとめていきます。転職・就活のご参考にどうぞ。
この記事の目次
理化学研究所の『平均年収・平均年齢』
まずは理化学研究所(RIKEN)の平均年収・平均年齢のデータから(総務省のホームページを参照)。研究職員、事務職・技術職員をわけて開示されています。
①研究職員の平均年収推移
理化学研究所・研究職員の平均年収は900~1000万円のところを行ったり来たりしており、年収高いことがわかります(ただ平均年齢も考えると低いかもですが…)。
なお研究職員には正規職員をメインでふくみ、任期付き契約社員の「ポストドクター」「事務職」「テクニカルスタッフ」は除かれています。
- 年次『2015年度』
- 平均年収『1002万円』
- 平均年齢『46.9歳』
- 対象従業員『311人』
- 過去の平均年収推移
2014年度『995万円』
2013年度『898万円』
2012年度『935万円』
2011年度『995万円』
2010年度『989万円』
②事務職・技術職員の平均年収推移
理化学研究所・事務職・技術職員の平均年収は2015年度に848万円となっており、年収高いことがわかります(ただ平均年齢も考えると低いかもですが…)。
なお事務職・技術職員には正規職員が大半で、任期付きの「ポストドクター」「テクニカルスタッフ」も全員ではないですが年収統計に含まれます。含める・含めないの基準は残念ながら理研にしかわかりません(苦笑)。
- 年次『2015年度』
- 平均年収『848万円』
- 平均年齢『43.7歳』
- 対象従業員『325人』
- 過去の平均年収推移
2014年度『769万円』
2013年度『667万円』
2012年度『695万円』
2011年度『727万円』
2010年度『739万円』
理化学研究所『研究職員の年収まとめ』
理化学研究所(RIKEN)・正規研究職員の年収について、まずはシンプルにまとめから。ポストドクター、事務職、テクニカルスタッフの年収は次項より。
①研究職員『役職ごとの年収』
- 研究員(役職なし)『年収320~530万円』
・大学院修士、大学院博士卒だと係長待遇からスタートするため、現実的にはこの役職になることはない。 - 研究員(主任待遇)『年収600~850万円』
・目安年齢30歳~
・裁量労働手当、住宅手当、役職手当、ボーナス、地域調整手当など込み年収。
・給与体系は年棒制と通常の2パターンあり。年棒制だと毎年上司が年収を決め、それを12分割したものが毎月の給与になる。
・裁量労働制であるため残業代はゼロ、裁量労働手当て3万円/月がある。
・民間他企業と年収比較するときには100万円引いて考えるべき。 - 研究課長代理『年収725~1057万円』
・目安年齢35歳~
・裁量労働手当、住宅手当、役職手当、ボーナス、地域調整手当など込み年収。
・年棒制と通常の2パターンあり。
・民間他企業と年収比較するときには100万円引いて考えるべき。 - 研究課長/研究次長『年収900~1200万円』
・目安年齢40歳~
・民間他企業と年収比較するときには、手当て分の約50~100万円を引いて考えるべき。 - 研究課長/研究次長『年収1000~1200万円』
・目安年齢40歳~
・同上
・年収は課長 << 次長になるべきであるが大きな差はない。さらに次長より課長の年収が高くなったりもする。
- 研究部長『年収1200~1500万円』
・目安年齢45歳~
・同上
・民間他企業と年収比較するときには、手当て分の約50~100万円を引いて考えるべき。
- 役員/監事『年収1361万円』
・プロパー社員の出世限界点、他の役員は天下りポスト
- 役員/理事『年収1400~1565万円』
・2015年度の実績である。
・理事のポストは独立行政法人の天下り多し - 理事長『年収1909万円』
・2015年度の実績である。
・理事長のポストは独立行政法人の天下り多し
注意)住宅手当はMax4万円/月(独身)、Max6万円/月(既婚)となる。上の年収目安に含まれる。
こうしてみると民間企業・大手のほうが年収は高いですね…。年収ではなく純粋に、恵まれた環境で研究をやりたいんだ!という方へおすすめする就職・転職先です。
ちなみに一時期、世間を騒がせた理化学研究所のオボちゃんこと小保方・女子は確かユニットリーダー(課長代理)でしたから年齢も考えると、当時の手当て込み年収800万円くらいですね。
②研究職員『年齢ごとの年収』
年齢 | 役職 | 年収 |
---|---|---|
~30歳 | ~主任待遇 | ~600万円 |
32-35歳 | 課長代理 | 680-700万円 |
36-39歳 | 課長代理 | 700-800万円 |
40-43歳 | 課長代理 -課長 |
820-920万円 |
44-47歳 | 課長-次長 | 900-1000万円 |
48-51歳 | 課長-部長 | 950-1050万円 |
52-55歳 | 課長-部長 | 1000-1200万円 |
56-59歳 | 課長-部長 | 1100-1200万円 |
※裁量労働手当、住宅手当、役職手当、ボーナス、地域調整手当など込み年収。
※手当て込み年収にしているため、民間企業と比較するときには50~100万円を引いて考えること。
※年棒制と通常で年収の決め方は違うものの、おおむね上記のレンジに収まる。
※中央値がおおよその平均年収となる。中央値よりも低いと下位クラス、中央値よりも高いと上位クラス。
理化学研究所『事務職・技術職員の年収まとめ』
①事務・技術職員『役職ごとの年収』
事務・技術職員の役職ごと年収は研究職員とほとんどおなじ。先に作成した『研究職員の役職ごと年収』をご参照のこと。
②事務・技術職員『年齢ごとの年収』
当然のことながら、事務・技術職員の年齢ごとの年収は研究職員よりも大きく劣ります。とくに出世スピードがきわめて遅く、昇給もかなり少ないため年収は低空飛行をつづけます。奇跡的に課長職まで昇進すれば年収は高くなりますが…期待薄です。
また事務・技術職員のほとんどは「任期つき職員」であり、単年の契約か、5-10年の契約となります。結果として大企業の一般職に住宅手当がついたような年収イメージですね。
年齢 | 役職 | 年収 |
---|---|---|
24-27歳 | なし | 410-450万円 |
28~30歳 | なし | 450-500万円 |
32-35歳 | なし~ 主任待遇 |
480-620万円 |
36-39歳 | なし~ 課長代理 |
550-760万円 |
40-43歳 | なし~ 課長代理 |
550-800万円 |
44-47歳 | 主任~ 課長 |
600-1000万円 |
48-51歳 | 主任~ 課長/次長 |
600-1050万円 |
52-55歳 | 主任~ 課長/次長 |
600-1100万円 |
56-59歳 | 課長代理~ 部長 |
800-1200万円 |
※裁量労働手当、住宅手当、役職手当、ボーナス、地域調整手当など込み年収。
※手当て込み年収にしているため、民間企業と比較するときには100万円程度を引いて考えること。
※年棒制と通常で年収の決め方は違うものの、おおむね上記のレンジに収まる。
※中央値がおおよその平均年収となる。中央値よりも低いと下位クラス、中央値よりも高いと上位クラス。役職が変わらないと年収600万円前後でおわる。
※注意)住宅手当はMax4万円/月(独身)、Max6万円/月(既婚)となる。上の年収目安に含まれる。
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こちらからは各会社の選考フローや変わった質問、心掛けた点、などでの情報提供という形で微小ながらお役に立てるかと思います。