「会う」の敬語(謙譲語・尊敬語)

「会う」の敬語変換(謙譲語・尊敬語・丁寧語)と、

ビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい使い方、注意点について。ビジネスメールの例文つきで誰よりも正しく解説する記事。

まずは要点のまとめから。

会う の謙譲語は…

① お会いする
② お目にかかる(御目に掛かる)

会う の尊敬語は…

① お会いになる
② 会われる

謙譲語は自分の行為につかうことが基本となるため、

  • (自分が)あなたにお会いする
  • (自分が)総理にお目にかかる

として使います。

いっぽうで尊敬語は相手の行為につかうことが基本となるため、

  • (部長が)新人にお会いになる
  • (部長が)新人に会われる

として使います。

ただし、

尊敬語の「~れる・られる」は受身「~れる・られる」と間違われることもおおいため、「~なる」を使うほうが無難。そうすると会うの尊敬語は「お会いになる」を使うのがベター。

ざっくりとした解説はこれにて終了ですが、本文中ではいろいろな例文を紹介しながら使い方、注意点について説明していきます。

会う の謙譲語「お会いする」使い方と例文

まずは「会う」の謙譲語「お会いする」のビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい例文と使い方を紹介します。

使い方

「お会いする」の使い方は先にのべたとおり、

「自分が誰かにお会いする」のようにして自分の行為・行動に使う謙譲語です。

自分をへりくだることで相手を立てる・うやまう敬語が謙譲語であるため、決して相手の行為にたいして謙譲語を使ってはいけません。

たとえば、

  • NG例文「部長が新人にお会いする」
  • NG例文「総理がわたしにお会いする」

のような例文はダメ。

目上のヒトが目下に「会う」と言いたいときには謙譲語ではなく尊敬語を使います。

例文

「会う」の謙譲語「お会いする」のビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい例文。

  1. 例文「お会いできて光栄です」
    ・意味は「会うことができて名誉に思います」
    ・使い方はビジネス会話で目上のヒトや社外の取引先にたいして使えるフレーズ。「お会いすることができて光栄です」としてもOK。
  2. 例文「お会いできて嬉しく思います」
    ・意味は「会うことができて嬉しく思います」
    ・使い方はビジネス会話で目上のヒトや社外の取引先にたいして使えるフレーズ。「お会いすることができて嬉しく思います」としてもOK。
    ・思う の謙譲語「存じます」を使ってもOK
  3. 例文「○○様にお会いするのを楽しみにしております」
    ・意味は「会うことを楽しみにしていますよ」
    ・使い方はアポイントメールや会話の最後に締めくくりとして使う。

会う の謙譲語「お目にかかる」使い方と例文

つづいて「会う」の謙譲語「お目にかかる」のビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい例文と使い方を紹介します。

使い方

「お目にかかる」の使い方は先にのべたとおり、

「自分が誰かにお目にかかる」のようにして自分の行為・行動に使う謙譲語です。

自分をへりくだることで相手を立てる・うやまう敬語が謙譲語であるため、決して相手の行為にたいして謙譲語を使ってはいけません。

たとえば、

  • NG例文「部長が新人にお目にかかる」
  • NG例文「総理がわたしにお目にかかる」

のような例文はダメ。

目上のヒトが目下に「会う」と言いたいときには謙譲語ではなく尊敬語を使います。

例文

「会う」の謙譲語「お目にかかる」のビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい例文。

  1. 例文「お目にかかることができて光栄です」
    ・意味は「会うことができて名誉に思います」
    ・使い方はビジネス会話で目上のヒトや社外の取引先にたいして使えるフレーズ。「お目にかかれて光栄です」としてもOK。
  2. 例文「お目にかかることができて嬉しく思います」
    ・意味は「会うことができて嬉しく思います」
    ・使い方はビジネス会話で目上のヒトや社外の取引先にたいして使えるフレーズ。「お目にかかれて嬉しく思います」としてもOK。
    ・思う の謙譲語「存じます」を使ってもOK

お目にかかるのを楽しみにしております?

ここでひとつ注意点を。

「お目にかかるのを楽しみにしております」は正しい文章ではあるものの、ビジネスシーンでは使われているのを見たことがありません。「お会いするのを楽しみにしております」としましょう。

理由はとくにありません。強いていうなら、わたしの長い社会人生活のなかでそのような表現を一度も見たことがないためです。

会う の尊敬語「お会いになる」使い方と例文

つづいて「会う」の尊敬語「お会いになる」「会われる」のビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい例文と使い方を紹介します。

使い方

「お会いになる」の使い方は先にのべたとおり、

「目上の相手が誰かにお会いになる」のようにして相手の行為・行動に使う尊敬語です。

相手を立てる・うやまう敬語が尊敬語であるため、決して自分の行為にたいして尊敬語を使ってはいけません。尊敬語を自分の行為に使うと、自分で自分をうやまうことになってしまいます。

たとえば、

  • NG例文「私が部長にお会いになる」
  • NG例文「私が総理にお会いになる」

のような例文はダメ。

自分が目上のヒトに「会う」と言いたいときには尊敬語ではなく、自分の行為をへりくだって相手に敬意をしめす敬語(謙譲語)を使います。

例文

「会う」の尊敬語「お会いになる」「会われる」のビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい例文。

  1. 例文「部長が新人にお会いになる」
    ・意味は「部長が新人に会います」
    ・使い方はビジネス会話で「目上のヒトが誰かに会う」というようにして使えるフレーズ。「会われましたか?」としてもOK。
  2. 例文「部長、新人にはもうお会いになりましたか?」
    ・意味は「部長、新人にはもう会いましたか?」
    ・使い方はビジネス会話で「目上のヒトが誰かに会う」というようにして使えるフレーズ。「会われましたか?」としてもOK。

お会いになる・会われる どっちを使う?

ここでひとつ注意点というか、まぎらわしいので少し解説を。

「会う」の尊敬語には、

①お会いになる
②会われる

と2パターンあります。どちらとも正しい敬語なのですが「会われる」は受け身形の「れる・られる」との混同をまねいてしまうためご注意を。

「会われる」だと受け身形と混同することは少ないかとは思いますが…

たとえば

「会議資料、読まれましたか?」だと敬語なのかなんなのか、難しい表現になってしまいます。

そこで

「会議資料、お読みになりましたか?」
「新人とはお会いになりましたか?」

のように「お・ご〜なる」という尊敬語を使うことをオススメします。

 会う の類語と言い換え

会う の類語と言い換えについて。

ビジネスシーンでも使える言い換え表現をざっくりまとめておきます。

お目見えする

会う の類語と言い換え。

お目見えする の意味は 会うの謙譲語「お目にかかる」に同じ。

  • 例文「社長にお目見えする」
  • 例文「総理にお目見えする」

お目もじする(おめもじする)

会う の類語と言い換え。

お目もじする(読み:おめもじする)の意味は 会うの謙譲語「お目にかかる」の女性語。手紙文などに用いる。

  • 例文「近日お目文字いたしたく存じます」

接見する

会う の類語と言い換え。

接見する の意味は「身分の高い人が公式に会見すること。引見」

  • 例文「首相が外国大使に接見する」。

会う の謙譲語・尊敬語はこう使う!

つづいて「会う」の敬語変換(謙譲語・尊敬語・丁寧語)を使うときの注意点を解説します。

敬語を正しく使うことはもちろん、
ふさわしいビジネスシーンを考えて使いましょう。

総理が私にお目にかかります?

「会う」の敬語変換(謙譲語・尊敬語・丁寧語)を使うときの注意点。

きわめて初歩的ではありますが…

謙譲語を使うべき対象がおかしいのはダメ。「お目にかかる・お会いする」は謙譲語であるため、自分の行為にたいして使います。

NG例としてはたとえば、

  • NG例文「総理が私にお目にかかります」
  • NG例文「総理が私にお会いします」
  • NG例文「社長が私にお目にかかります」
  • NG例文「社長が私にお会いします」

こうすると、あなたが総理や社長よりもっとず〜〜っと偉いひと(目上のひと)であると勘違いしてしまいます。

  • 正しい例文「総理が神にお目にかかります」
  • 正しい例文「社長が総理にお会いする」

だと正しい謙譲語の使い方ですね。謙譲語って実は目下のヒトの行為であれば、自分でなくても使えます(ややこしいので解説しませんでしたが)。

あるいは尊敬語を使うと、こんな感じ。

  • 正しい例文「神が総理にお会いになりました」
  • 正しい例文「総理が社長にお会いになりました」

私が総理にお会いになりました??

「会う」の敬語変換(謙譲語・尊敬語・丁寧語)を使うときの注意点。

こちらもきわめて初歩的ではありますが…

尊敬語を使うべき対象がおかしいのはダメ。「お会いになる・会われる」は尊敬語であるため、相手の行為にたいして使います。

NG例としてはたとえば、

  • NG例文「私が総理にお会いになります」
  • NG例文「私が社長にお会いになります」
  • NG例文「社長が総理にお会いになります」

こうすると、あなたが総理や社長よりもっとず〜〜っと偉いひと(目上のひと)であると勘違いしてしまいます。

でも実際にはそんなことはあり得ないハズ。

ということで、

  • 正しい例文「総理が私にお会いになりました」
  • 正しい例文「社長が私にお会いになりました」
  • 正しい例文「総理が社長にお会いになります」

だと正しい尊敬語の使い方となりますで。

あるいは謙譲語を使うと、こんな感じ。

  • 正しい例文「私は総理にお会いしました」
  • 正しい例文「私は社長にお会いしました」
  • 正しい例文「社長が総理にお会いしました」

会う の謙譲語・尊敬語を使ったビジネスメール全文