「ご訪問のほど」意味・使い方のすべて「お願い申し上げます」他

あとは「ご訪問の程よろしくお願い致します」だけでなく、いろいろ使える「ご訪問」の例文を紹介しておきます。

どの例文も上司や目上・取引先などのビジネスメールに使える丁寧な敬語フレーズにしています。ご参考にどうぞ。

すでに登場した例文もありますが、いちおう全てをまとめておきます。

依頼・お願いビジネスメールに使う「ご訪問」

ビジネスシーンにふさわしい「ご訪問」の使い方

何かしら目上や上司・取引先に「訪問してほしい」とお願い・依頼をするときのビジネスメール結び締めとして使います。

たとえば、

• 例文「ご訪問くださいませ」
• 例文「ご訪問をお願い致します」
• 例文「ご訪問いただきたく、お願い致します」
  意味は「訪問してもらいたい、お願いします」
• 例文「ご訪問いただきたく存じます。何卒よろしくお願い致します」
  意味は「訪問してもらいたいと思います」
• 例文「ご訪問いただければと存じます。何卒よろしくお願い致します」
  意味は「訪問してもらえたらと思います」
• 例文「ご訪問の程お願い申し上げます」
  意味は「訪問してくれるよう、お願いします」
• 例文「ご訪問くださいますようお願い申し上げます」
  意味は「訪問してくれるようお願いします」
• 例文「ご訪問いただきますようお願い申し上げます」
  意味は「訪問してもらうようお願いします」
• 例文「ご訪問いただければ幸いです」「ご訪問いただけましたら幸いです」
  意味は「訪問してもらえたら嬉しいです」
• 例文「ご訪問いただければ幸甚に存じます」「ご訪問いただけましたら幸甚に存じます」
  意味は「訪問してもらえたら、とても嬉しいです」
• 例文「ご訪問賜りますようお願い申し上げます」
  意味は「訪問してもらうようお願いします」
• 例文「ご訪問賜れますと幸甚に存じます」
  意味は「訪問してもらえたら、とても嬉しいです」

のようにお願いすると丁寧です。

下の例文ほど丁寧な（丁重な）敬語になります。

ざっくりとは「ご訪問いただければ幸いです・幸甚に存じます」「ご訪問（を）賜りますようお願い申し上げます」がもっとも丁寧な敬語であり、あとはほぼ等しいレベル。

まぁ、ようするにどれも「訪問してね！よろしく」という意味なのですが…

お礼メールに使う「ご訪問」

ビジネスシーンにふさわしい「ご訪問」の使い方

あとは何かしらに訪問してもらったときの、お礼ビジネスメールにも使えます。

たとえば、

のようにビジネスメール書き出しの挨拶にお礼として使うと丁寧です。

まぁ、ようするに「訪問してくれてありがとう！」という意味なのです。

お願い申し上げます ＝ お願い致します

ところでビジネスシーンでは、

「ご訪問くださいますようお願い申し上げます」としても丁寧ではありますが…

「ご訪問くださいますようお願いいたします」「ご訪問くださいますようお願い致します」と言い換えすることもできます。

また「どうか」という意味の「何卒（なにとぞ）」をつかい、

「ご訪問くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます」

頭の片隅にいれておきましょう。

“ご訪問いただく vs ご訪問くださる”の使い方

ややこしいので「ご訪問いただく vs ご訪問くださる」の使い方について。

代表的なパターンを表にまとめておきます。

こまかく解説していくとそれだけで記事がおわってしまいますので、目的にあわせてお使いください。

“ご訪問いただく”の使い方まとめ（すべて敬語）

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります。

※ 「頂く」「いただく」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない

“ご訪問くださる”の使い方まとめ（すべて敬語）

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります

※ 「下さる」「くださる」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない