商社を目指す就職活動生や転職者が内定するために英語は必要なのか?化学メーカー営業マン(現在海外勤務中)として数多くの商社マンを見てきましたが、新卒段階では英語のできない商社マンが大半。
そこで今回は「英語ができない就職活動生でも商社に内定できる理由」を検証していきます。
グローバルビジネスだから英語は必須?それは違うよ。
商社は総合商社、専門商社を問わず大抵グローバルにビジネスを展開しています。したがって、職種関係なく英語でのコミュニケーションが必要とされる機会が多いでしょう。しかし、グローバルビジネスをするからといって「英語ができる人しか採用しない」というのは間違った認識。
企業の人材は多様性が重要
理由は以前も記事にしましたが企業の人材は多様性が重要だからです。英語ができる人もいればできない人もいて企業のビジネスは成り立っているのです。詳しくはこちらの記事にしていますので、宜しければご参照ください。
新卒の段階では英語のできない商社マンが大半
海外顧客との商談やビジネスメールのやりとり。日常業務で英語を多用する商社マンは英語ができないとつらいです。ただし英語は使っていれば自然に身につくもの。日系企業では「英語は入社してから身につければ良い」という考えの企業が多いので、選考にはさほど影響しないと考えてよいでしょう。
これは商社と同じくグローバル展開している化学メーカーも同じで、イメージとして新卒採用数の1~3割くらい帰国子女を採用しますが他は普通の大学生で構成されています。
ビジネスの中心地=アジアでは英語よりもタフネスが重要
会社にもよりますが、ビジネスの中心地は英国、米国やオーストラリアといった英語ネイティブ圏の国々ではなく、東南アジア・インド・アフリカ・中国です。これらの国の人々とビジネスをするにはネイティブ並みの英語など全く必要とされません。TOEICスコアでいうと700点もあれば十分に通用するレベル。
それよりも現地の環境に適応できるタフネスや精神的な強さを求められます。体育会系の学生が商社の就職に強いのはこのような理由があります。
総合商社は専門商社よりも英語力が必要
総合商社マンは専門商社マンよりも英語を使う頻度が高い。それはビジネスがよりグローバルだから。ちなみに商社は海外現地(特にアジア圏)ではビジネスできないことが多く、基本は日系企業の海外拠点を相手に商売をします。海外支店の外国人社員とコミュニケーションをとることがメインなので完璧な英語は全く必要なし。
従って総合商社の採用でも英語ができる・できないは大した問題ではありません。
専門商社は英語ができなくても大丈夫
専門商社の選考でも英語ができる・できないは大した問題ではありません。それよりも過酷な海外生活(アジアの途上国など)に耐えうる根性のある人、激務に耐えうる気合の入った人材を求めているのではないかと思います。
英語は大して重要なスキルではなく、入社して海外転勤や外国人とのコミュニケーションをしている内に自然と身につくからです。