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逆求人型の新卒サイト。なぜ参加企業がベンチャー・中小ばかり?採用側からみる4つの理由

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流行りつつある逆求人スカウト型・新卒サイト。前回、就活生にとってのメリット・デメリットをまとめました。今回は参加企業の視点で見ます。

2016年11月時点で逆求人スカウト型・新卒サイトの参加企業は大企業・ホワイト企業・有名企業が少なく、中小・ベンチャー企業が多いです。特に私の所属する化学素材メーカーのホワイト企業は参加企業にまったく見当たりません…

なぜ逆求人型の新卒サイトは中小企業・ベンチャー企業ばかりになるのでしょうか?参加企業側のメリットから考えてみます。

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参加企業にベンチャー・中小企業が多い理由①成功報酬 ≒ 採用費が安い?

従来の就活

従来の企業の採用方法を簡単に図式化すると以下の通り(リクナビの場合)。

  1. リクナビに参加企業登録
  2. 企業採用ページを作る(費用は30万円~)
  3. 学生のエントリーを待つ
    ※学生を集客するために合同説明会に出展(費用発生)
    ※学生を集客するためにリクナビ内に企業広告設置(費用発生、リクナビはこれで稼いでいる)

合計採用活動費用:30万円 + α ~

逆求人スカウト型の就活

一方、逆求人型スカウト就活サイトの採用方法を図式化すると以下の通り(キミスカの場合)。

  1. キミスカに参加企業登録(初期費用無料)
  2. 参加企業の求める学生をキミスカが聴取
    (学歴、留学経験、体育会系、TOEICスコア…etc)
  3. 企業の代わりにキミスカが条件に合致する学生を探す
  4. 条件に合った学生のみに説明会案内・選考案内
    ※説明会・マッチングイベント費用発生(無料の場合もあり)
  5. 採用決定(費用発生:1人/30万円程度の成功報酬が相場)

合計採用活動費用:30万円 x 採用人数 + α ~

▼▼▼▼▼▼

旧来型リクナビは固定額で毎年の支払いが発生。実際にはリクナビから採用していなくても参加企業登録しているだけで費用かかる。

逆求人型だと採用決定した場合だけ費用発生(会社によってはイベント開催費用も発生)。

採用にかかる費用はどちらが安いか?これは企業によって違います。

採用人数の少ない企業ほど逆求人型がコスト的に有利。逆求人型サイトに中小・ベンチャー企業が多く参加していて大企業が少ないのは、これが主な要因です。

一方、年間1000人近く採用するメガバンクが逆求人型サイトを使って採用した場合、採用コストがなんと30万円 x 1000人=3億円に!!!!

3億円という金額は大企業にとって大したことの無い金額ですが、さすがに採用のためだけに3億円はバカらしくて使えません…全面的に切り替えると逆にコスト高になることでしょう。今後、逆求人型サイトが大企業へ普及するには値下げが必須です。

理由②採用に手間をかけられない中小・ベンチャー。効率化できると嬉しい

採用活動には上に記した見える費用以外にも、採用担当や社員の工数(人件費)が発生しています。

採用の手間を比べたときにどちらが良いか?比較してみると、欲しい人材を探してくれる逆求人型サイトが有利。

ということは採用にかかる費用がどちらも同じとした場合、逆求人型を使うほうが絶対にコストパフォーマンスがよい。その理由は人事採用担当者の工数(=人件費)を削減できるからです。

超単純な例として採用担当者を2人→1人に減らすことができれば、採用担当者の人件費2000万円+交通費などが浮きます。

※人件費2000万円:総合職を1人雇うと年収・いろいろな費用・福利厚生込みで、平均して年間2000万円くらいかると言われている。

結果、採用に時間と手間をかけられない中小・ベンチャー企業が多くなります。

理由③学歴フィルターを堂々とかけられる

これは中小企業・大企業・ベンチャー企業に共通するメリット。

東大・京大・阪大からしか採用したくない企業にとって、旧来型の就活システムは無駄でしかないのです。

具体的にはリクナビとかの合同説明会に出展した場合、関関同立といった採用したくない大学の学生までもが集まることになります。エントリーシートも同じ。実際には学歴フィルターでふるい落とす大学からも大量のESが届くのですから、採用担当者はたまったものではありません。説明会にかかる費用もバカにはなりません。

で、あからさまに「説明会満席」とかの学歴フィルターをかけた場合、世間的にマズイことに…。

でも逆求人型サイトを使えば、東大・京大・阪大生だけに説明会や選考の案内を出すことができます。そういうシステムなのですから誰も問題にしません。企業側は学歴フィルターをかけたい放題になりますね。

結果、低い費用でとても効率的に欲しい学生を集めることができます。でも①で述べた費用の問題で大企業の参加は限定的。

理由④中小・ベンチャー企業は高学歴学生が欲しい!

旧来型では知名度の低い中小企業・ベンチャー企業(特にBtoBメインの企業)はしょうもない学生しか採用できませんでした。実際、私が営業マンとして多くの中小・ベンチャー企業の社長さんと話す中で「優秀な人材が集まらない」ことに頭を悩ませる経営者が多くいました。

そのうえ、リクナビなどで企業広告をしようとしても費用が高い割に効果が低かった(費用対効果が低い)。

でも逆求人型サイトを使えば、今まで絶対にエントリーしてくれなかった高学歴層に、初期費用ゼロでアプローチできるのですから、中小・ベンチャー企業は使うしかないでしょう。そうして今まで採用できなかった高学歴層からも採用ができるようになります。

《少しでも学生の興味を引いたらこちらの勝ち。いい事ばかり言って情報弱者の就活生をだますことなど、社会人には簡単なことなのですから…ベンチャーの採用担当者も自分のクビがかかっているのです、ごめんなさい…》

逆求人サイト=学歴偏重型の就活を加速させるだけだ

就活生にメリットが多いように見える逆求人サイトですが、これまで見てきたように、本当は企業側にとって都合のよいことばかりなのです。

前回の記事でも指摘しましたが、念のため警告しておきます。

逆求人型の就活サイトを使用する企業は学歴フィルターをかけやすくなります。たとえば、ある企業が「東大生」だけにアプローチしたければ自由にできてしまうのです。企業側からすると今まで「説明会満席事件」とか騒がれていたことが心配なくなります。

残念ながら、今後ますます学歴偏重型の就活が行われることになるでしょうね低学歴の就活生は心してかかりましょう

学生側からの視点では学歴フィルターに引っかかる企業にエントリーしなくて済むので、無駄な作業が一つ減るとも考えられます。

まとめ

中小・ベンチャー・少数採用企業にとっては良いことばかりの逆求人型サイト。

一方、大企業で大量採用系の企業は、費用が高い問題ですべてをリクナビから逆求人型サイトに移すことはできません。参加していたとしても少数しか採用実績が無いものと推測。企業の規模によりますが、新卒30人=900万円くらいまでが追加費用の限界だと思われます。

ちなみに私が大企業の採用責任者なら、こんな感じの採用戦略にしますね(新卒採用数100名として)。

  • 17卒:リクナビ経由で99名採用、キミスカ経由で1名スカウト
  • 18卒:リクナビ経由で95名採用、キミスカ経由で5名スカウト
  • 19卒:リクナビ経由で90名採用、キミスカ経由で10名スカウト
  • 20卒:リクナビ経由で85名採用、キミスカ経由で15名スカウト
  • 21卒:リクナビ経由で80名採用、キミスカ経由で20名スカウト
    ※17~21卒は完全に検証期間。
    ※リクナビ → キミスカへ完全切り替えの採用コスト試算
    ※スカウトした学生の質をウォッチする
    ※メリットが明確になった前提で採用予算をリクナビ → キミスカへ完全シフト
    (キミスカとJOBRASS、OfferBoxの3社で入札。最も低価格のサイトを起用する)
  • 22卒〜:新卒100名スカウト

今後、サービスが浸透していけば費用も下がっていくでしょう。そうなったら参加企業が大企業・ホワイト企業にまで広がって面白くなりそうです。

筆者の小言

「就活のカタチは変わっても、企業が求める人材像は変わらない」

私が最後に言いたいことはこれだけです。今も昔も企業の求める理想の人材像は大して変わりません。

高学歴で、体力があって、頭がよくて、顔もよくて、精神的につよくて、創造的で、語学もできる。

という人材を企業が求めているうちは逆求人型であれ旧来型であれ、同じことです。あまり難しく考える必要はなく、結局は高学歴で自己PR能力の高い学生が人気企業に内定していくのです…

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