「拝受 vs. 拝読」の意味と違い・使い分け

つづいて「拝受」の使い方について。

ビジネスメールの例文をまじえながらシーン別に紹介します。

使い方①”受け取ります”と言いたい時

ビジネスシーンにおける「拝受」の丁寧な使い方、その1。

「受け取ります」と言いたいときにはビジネスシーンにおうじて以下のような敬語をつかうと丁寧。

  • 【丁寧】拝受します。
  • 【かなり丁寧】拝受いたします。
    ※「拝受する」の「する」を謙譲語「いたす」に変換し丁寧語「ます」をくっつけた敬語

どちらも意味は「受け取ります」。敬語「拝受」をつかっているため実際にはもっと丁寧なニュアンスとなります。「する」の部分に謙譲語「いたす」をつかうとより丁寧な敬語になります。

◎参考記事:「拝受する」の意味と使い方・ビジネスメール例文

使い方②”受け取りました”と言いたい時

ビジネスシーンにおける「拝受」の丁寧な使い方、その2。

「受け取りました」と言いたいときにはビジネスシーンにおうじて以下のような敬語をつかうと丁寧。

  • 【丁寧】拝受しました。
  • 【かなり丁寧】拝受いたしました。
    ※「拝受する」の「する」を謙譲語「いたす」に変換し丁寧語の過去形「ました」をくっつけた敬語

どちらも意味は「受け取りました」。敬語「拝受」をつかっているため実際にはもっと丁寧なニュアンスとなります。「する」の部分に謙譲語「いたす」をつかうとより丁寧な敬語になります。

▼ビジネス例文▼

  • 【例文】本日ご注文書を拝受しました。
  • 【例文】メール拝受しました。早々にご対応いただき誠にありがとうございます。
  • 【例文】先ほどカタログを拝受しました。ご多忙にも関わらず早々に手配いただきありがとうございます。

◎参考記事:「拝受いたしました」の意味と使い方・ビジネスメール例文

使い方③”受け取っています”と言いたい時

ビジネスシーンにおける「拝受」の丁寧な使い方、その3。

「受け取っています」と言いたいときにはビジネスシーンにおうじて以下のような敬語をつかうと丁寧。

  • 【丁寧】拝受しています。
  • 【かなり丁寧】拝受しております。
  • 【かなり丁寧】拝受いたしております。
    ※「拝受している」の「している」を謙譲語「しておる」に変換し、さらに丁寧語「ます」をくっつけた敬語

どちらも意味は「受け取っています」。敬語「拝受」をつかっているため実際にはもっと丁寧なニュアンスとなります。「する」の部分に謙譲語「いたす」をつかうとより丁寧な敬語になります。

▼ビジネス例文▼

  • 【例文】いつもブログを拝受しています。
  • 【例文】いつもNHK大河ドラマを拝受しおります。
  • 【例文】xxさんの投稿をいつも楽しみに拝受いたしております。

◎参考記事:「拝受しています」の意味と使い方・ビジネスメール例文

使い方④”拝受のご連絡まで””拝受のお礼まで”など

ビジネスシーンにおける「拝受」の丁寧な使い方、その4。

あとは「拝受」単体としてつかうとき。

返信メールで「受け取ったことを報告・連絡します!」と言いたいときにつかう敬語を以下にご紹介。

  • 【それなりに丁寧】まずは拝受のご連絡まで。
  • 【それなりに丁寧】まずは拝受のお礼まで。

とすると「まず手始めに受け取ったことの連絡(報告・お礼など)をしますよ!」という意味となります。受け取ったことを報告・連絡する返信メールでつかう敬語フレーズであり、上司なり目上につかってもまぁそれなりには丁寧です。

あとは。もっとカチッとした敬語にするには…

  • 【かなり丁寧】まずは拝受しましたことをご報告申し上げます。
  • 【かなり丁寧】まずは拝受のお礼までにご連絡(お返事)申し上げます。
  • 【かなり丁寧】略儀ながら、まずは拝受しましたことをご連絡(ご報告)申し上げます。

とするとなお丁寧な敬語になります。意味はさきほどの例文と似たようなもの。ただし完全な文章にしている点で異なります。一般的に文章の一部を省略することはカチッとしたビジネスメールを書く必要のあるシーンではあまり好ましくありません。ご留意を。

※「まずは」は「まず手始めに」の意味であり、とくに短文メールの結びにつかうと丁寧。

※「略儀ながら」は「礼儀の一部を省略しますが」の意味であり、とくに短文メールの結びにつかうと丁寧。

“拝読”の使い方とビジネス例文

つづいて「拝読」の使い方について。

ビジネスメールの例文をまじえながらシーン別に紹介します。

使い方①”読みます”と言いたい時

ビジネスシーンにおける「拝読」の丁寧な使い方、その1。

「読みます」と言いたいときにはビジネスシーンにおうじて以下のような敬語をつかうと丁寧。

  • 【丁寧】拝読します。
  • 【かなり丁寧】拝読いたします。
    ※「拝読する」の「する」を謙譲語「いたす」に変換し丁寧語「ます」をくっつけた敬語

どちらも意味は「読みます」。

ただし敬語(謙譲語)をつかっているため実際にはもっと丁寧で「つつしんで読みます」のようなニュアンスになります。「読むこと」のよりカチッとした敬語が「拝読」だとお考えください。

また「する」の部分に謙譲語「いたす」をつかうとより丁寧な敬語になります。

使い方②”読みました”と言いたい時

ビジネスシーンにおける「拝読」の丁寧な使い方、その2。

「読みました」と言いたいときにはビジネスシーンにおうじて以下のような敬語をつかうと丁寧。

  • 【丁寧】拝読しました。
  • 【かなり丁寧】拝読いたしました。
    ※「拝読する」の「する」を謙譲語「いたす」に変換し丁寧語の過去形「ました」をくっつけた敬語

どちらも意味は「読みました」。ただし敬語(謙譲語)をつかっているため実際にはもっと丁寧で「つつしんで読みました」のようなニュアンスになります。

なお「する」の部分に謙譲語「いたす」をつかうとより丁寧な敬語になります。

▼ビジネス例文▼

  • 【例文】資料を拝読しました。
  • 【例文】xx先生の新著を拝読しました。
  • 【例文】xx教授の論文を拝読いたしました。
  • 【例文】ご推奨いただいた本を拝読いたしました。

あるいは。

  • 【例文】契約書案を拝読しましたところ、いくつか修正をお願いしたい箇所が見つかりました。
  • 【例文】カタログを拝読いたしましたが、製品スペックに関する記載が見あたらず問合せいたしました。

上記のように「読んだところ~・読みましたが~」という意味でビジネスメールにつかっても丁寧です。どの例文も社内メールで目上(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現ですね。

◎参考記事:「拝読いたしました」の意味と使い方・ビジネスメール例文

使い方③”読んでいます”と言いたい時

ビジネスシーンにおける「拝読」の丁寧な使い方、その3。

「読んでいます」と言いたいときにはビジネスシーンにおうじて以下のような敬語をつかうと丁寧。

  • 【丁寧】拝読しています。
  • 【かなり丁寧】拝読しております。
  • 【かなり丁寧】拝読いたしております。
    ※「拝読している」の「している」を謙譲語「しておる」に変換し、さらに丁寧語「ます」をくっつけた敬語

どちらも意味は「読んでいます」。敬語「拝読」をつかっているため実際にはもっと丁寧なニュアンスとなります。「する」の部分に謙譲語「いたす」をつかうとより丁寧な敬語になります。

▼ビジネス例文▼

  • 【例文】いつもブログ記事を拝読しています。
  • 【例文】いつもxx先生のコラムを拝読しおります。
  • 【例文】xxさんの著書をいつも楽しみに拝読いたしております。

使い方④”拝読のご連絡まで””拝読のご報告まで”など

ビジネスシーンにおける「拝読」の丁寧な使い方、その4。

あとは「拝読」単体としてつかうとき。

返信メールで「読んだことを報告・連絡します!」と言いたいときにつかう敬語を以下にご紹介。

  • 【それなりに丁寧】まずは拝読のご連絡まで。
  • 【それなりに丁寧】まずは拝読のご報告まで。

とすると「まず手始めに読んだことの連絡(報告など)をしますよ!」という意味となります。読んだことを報告・連絡する返信メールでつかう敬語フレーズであり、上司なり目上につかってもまぁそれなりには丁寧です。

あとは。もっとカチッとした敬語にするには…

  • 【かなり丁寧】まずは拝読しましたことをご報告申し上げます。
  • 【かなり丁寧】まずは拝読のご報告を申し上げます。
  • 【かなり丁寧】略儀ながら、まずは拝読しましたことをご連絡(ご報告)申し上げます。

とするとなお丁寧な敬語になります。意味はさきほどの例文と似たようなもの。ただし完全な文章にしている点で異なります。一般的に文章の一部を省略することはカチッとしたビジネスメールを書く必要のあるシーンではあまり好ましくありません。ご留意を。

※「まずは」は「まず手始めに」の意味であり、とくに短文メールの結びにつかうと丁寧。

※「略儀ながら」は「礼儀の一部を省略しますが」の意味であり、とくに短文メールの結びにつかうと丁寧。