「教える」の敬語|謙譲語と尊敬語、目上・ビジネスメールでの使い方

さいごに「教える」の謙譲語「お教えする・お教えいたす」と、尊敬語「お教えになる・ご教示くださる」を使ったビジネスメールの例文を紹介します。

例文①問い合わせメール

メール件名:貴社製品に関するお問い合わせ

株式会社転職
ご担当者 様

お世話になります。

突然のご連絡、大変失礼をいたします。株式会社就活・開発担当の就活と申します。
この度は貴社ホームページを拝見し、連絡を致しました。

さて首記の件、貴社製品を以下の用途へ適用検討しております。

①検討用途:電気自動車のエンジン部材
②求める物性:高耐熱性、高耐久性

貴社ホームページにて製品一覧を確認しましたところ、
商品AとBが目的に合致すると考えておりますが、いかがでしょうか。

お忙しいところ大変恐れ入りますが、
ご教示のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

メール署名

例文②問い合わせメール(社内)

メール件名:製品Aに関する問い合わせ

自動車部品営業部
ご担当者 様

お疲れ様です。受付の就活と申します。

さて首記の件、受付に以下の問い合わせ電話がございました。

①問い合わせ元:株式会社就活・就活様(電話番号/メール〜〜)
②問い合わせ内容:自動車部品に関する問い合わせ

つきまして、貴部署にて新規問い合わせ対応の
ご担当されている方をご教示ください(ご教示願います)。

よろしくお願い致します。

メール署名

例文②転職の内定後に質問・問い合わせする

メール件名: 処遇に関するお問い合わせ(氏名)

コンサルティング株式会社
人事部 採用ご担当
○○様

お世話になっております。〇〇と申します。
このたびは貴社営業職の内定をいただき、誠にありがとうございます。

さて標記の件、入社後の処遇に関して以下、ご教示いただきたく存じます。

  1. 勤務地
    募集要項には「転勤なし」と記載がございましたが、雇用契約書を確認しましたところ「原則として転勤なし」となっておりました。状況によっては転勤ありとの理解でよろしいでしょうか。
  2. 残業時間
    募集要項には「残業時間:平均30時間」との記載がございましたが、実際の細かな事例などありましたらご教示いただきたく存じます。
  3. 待遇
    募集要項には中途採用であっても同条件・同待遇との記載がございましたが、現役社員の方にお話を伺いましたところ「35歳:課長待遇」が一般的であり、募集要項の「35歳:係長待遇」とは違うとのことでした。誠に恐れ入りますが、ご開示いただける範囲で実情を伺いたく存じます。

不躾な質問にて誠に申し訳ありません。

お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご返事をいただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

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転職のまど
〒xxx-xxxx
●●県●●市●●Δ-Δ-Δ
電話番号:00-0000-0000(090-0000-0000)
メールアドレス:nomad@gmail.com
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【敬語の補足】
・不躾な(ぶしつけな) は「しつけがなっていない・無礼な」の意味
・存じる は「思う」の謙譲語
・恐縮 は「申し訳なく思う気持ち」「恐れ入る気持ち」の意味
・いただく は「もらう」の謙譲語