「お体に気をつけて」の目上・ビジネスシーンにふさわしい敬語７選

「お体に気をつけて」をビジネスシーン（手紙・メールなど）で目上の人に使うと失礼？

相手を気づかいたいときに使う
「お体に気をつけて」の目上・ビジネスシーン（手紙・メール）にふさわしい敬語を紹介する記事。

まずは要点のまとめから。

お体に気をつけて　は目上の人に失礼！

・動詞が省略されており、文章として不完全であるためNG
・目上の人への言葉づかいとしては完全な文章にするのが礼儀
・おなじように以下のような表現も目上のヒトに失礼にあたる
NG例×「お大事に～！」
NG例×「お元気で～！」

お体に気をつけて　を丁寧な敬語に言い換える必要あり！

・このままでは目上の人に失礼となるため言い換えが必要

ということなので
目上の人につかうときにはもっと丁寧な敬語に言い換えするか、

「お体にお気をつけてお過ごしください」

というように完全な文章にすると目上の人（上司）はもちろんのこと、社外の取引先にたいするビジネスメールにも使えるすばらしい敬語になります。

ほかにもビジネスシーン（手紙・メール）で使える丁寧な言い換えには、以下のような敬語があります。

▼「お体に気をつけて」の言い換え敬語・例文

【補足】
「どうぞ」「どうか」「くれぐれも」といった言葉を前におくと柔らかい印象になります。たとえば「どうぞお大事にお過ごしください」など

ざっくりとした解説はこれにて終了ですが、

それぞれの言い換え表現について、意味と敬語の解説、注意点を詳しくみていきましょう。

※長文になりますので、時間の無い方は「パッと読むための見出し」より目的部分へお願いします。

この記事の目次

お体に気をつけて　の目上・ビジネスシーンにふさわしい敬語

まず「お体に気をつけて」は目上の人に使っても敬語としては成り立ちます。

ただ受け手の気持ちの問題で、つかうと失礼に感じられてしまうリスクあり。

なぜかというと
「お体に気をつけて！」は動詞が省略されていて文章として不完全だから。

そのような不完全な言葉を好まない目上の人もいます。敬語を使うときは、すこしでもリスクのある表現は使わないのが無難。

ほかにもたとえば、以下のフレーズもおなじ理由でNGとなるためご注意を。

したがって目上の人に使うときは完全な文章にするか、
ほかの丁寧な敬語に言い換えをしましょう。

前置きが長くなりましたが、
ビジネスシーン（手紙・メール）にふさわしい「言い換え敬語」を紹介していきます。

「お体に気をつけて」の目上・ビジネスシーン（手紙・メール）にふさわしい敬語。

まずはフツーに
「お体にお気をつけてお過ごしください」

意味は
「お大事に！」「お元気で！」などいろいろな意味にとれます。

使い方は
相手をきづかうビジネスシーンで使われるフレーズです。

敬語としてみると
尊敬語「お・ご」＋尊敬語「くださる」の命令形「ください」で成り立ちます。したがって目上の人やビジネスシーンで使えるすばらしい敬語になります。

【補足①】
尊敬語「くださる」の命令形「ください」は不適切なビジネスシーンもあるので要注意。たとえば何かを依頼やお願いするシーンでは「ご容赦ください」ではなく「ご容赦くださいますようお願いいたします」などとする

【補足②】
「どうか」「くれぐれも」「どうぞ」などを文頭につけると、より柔らかい印象のフレーズになります。

「お体に気をつけて」の目上・ビジネスシーン（手紙・メール）にふさわしい敬語。

つづいて
「お大事になさってください」

意味は文字どおり「お大事に！」「体を大切にしてください」

使い方は
相手をきづかうビジネスシーンで使われるフレーズです。

敬語としてみると
尊敬語「お・ご」＋「する」の尊敬語「なさる」＋尊敬語「くださる」の命令形「ください」で成り立ちます。

したがって目上の人やビジネスシーンで使えるすばらしい敬語になります。

▼「お大事になさってください」の例文

例文①風邪をひいた上司への気づかい
目上の人「風邪ひいてたから早退するわ。申し訳ない…」
あなた「それは大変ですねぇ。お大事になさってください」
例文②お見舞いメール
「病院暮らしは何かとご不便もあろうかとお察しいたしますが、この際は、お大事になさって一日も早くご回復されますよう、心よりお祈りいたします」

お大事に！　は失礼にあたる

・NGとなる理由は動詞を省略した不完全なフレーズだから
・目上の人に敬語を使うときは、いかなるときにも完全な文章にすることを心がけましょう