「お引き立てのほど」の意味、敬語の種類、ビジネスシーンにふさわしい使い方(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)、注意点について。
ビジネスメールの例文つきで誰よりも正しく解説する記事。
※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ
この記事の目次
意味
「お引き立てのほど」の意味は「①ひいきにしてくれるよう」「②ひいきにしてもらうよう」の2通り考えられます。
なぜこのような意味になるのか?
そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。
お引き立ての意味は”ひいきにすること・ご愛顧”
「お引き立て」の意味は…
「ひいきにすること」「引き立てること」「お引き立て」
「引き立てる」という動詞が元になる語となっており「自分は引いて」「相手を立てる」つまり、「ひいきにすること」のような意味として考えるのが妥当となります。
「ひいきにする」とはたとえば、あなたがトヨタ車の大ファンであるときに「私はトヨタ車をひいきしています」などのように使いますね。
「お(ご)」は謙譲語or尊敬語のどちらも使い方があり、あとに続く語によって謙譲語or尊敬語が決まります。
自分が相手に「お引き立ていただく」のであれば謙譲語の「お(ご)」
上司・目上・社外取引先など相手が「お引き立てくださる」のであれば尊敬語の「お(ご)」
というように2パターンあります。
お引き立ての程~意味は「ひいきにしてくれるよう」
「お引き立て」のもととなる単語は「引き立てる」であり、尊敬語なのか謙譲語なのかイマイチはっきりとしない「お(ご)」をつかって敬語にしています。
- 「相手にひいきにしてもらうよう」と考えるのであれば謙譲語の「お(ご)」
- 「相手がひいきにしてくれるよう」と考えるのであれば尊敬語の「お(ご)」
となります。これは語りはじめると長くなるためひとまず置いておき、細かくは補足①②をご参照ください。
なお表記は「お引き立ての程」というように漢字を用いてもOKですし「お引き立てのほど」と平仮名にしてもOK。
お引き立ての程~の「のほど」ってどんな意味?
断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。
たとえば、
- ご査収のほどお願い申し上げます
意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」 - お取り計らいのほどお願い申し上げます
意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」 - ご検討のほどお願い申し上げます
意味「検討してくれるよう、お願い」 - ご了承のほどお願い申し上げます
意味「了解してくれるよう、お願い」
などのようにして使います。
これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「〜のほど」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。
ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。
補足①敬語の種類(ざっくり復習)
① 尊敬語とは?
相手をうやまって使う敬語の一種。
相手の行為にたいして使い、自分の行為には使わないことが基本。
敬語の種類はほかに②謙譲語、③丁寧語がある
② 謙譲語とは?
自分をへりくだって下にすることで、相手への敬意をあらわす敬語。
自分の行為に使い、相手の行為には使わないことが基本(例外あり)。
③ 丁寧語とは?
いわゆる「です・ます」口調のこと。
補足②謙譲語の一般形まとめ
謙譲語の「お・ご」は尊敬語の「お・ご」と勘違いしやすい敬語です。
セットで謙譲語として覚えておくと役に立つフレーズを以下にまとめます。
- お(ご)〜する
お(ご)〜します - お(ご)〜いたす
お(ご)〜いたします - お(ご)〜いただく
お(ご)〜いただきます - お(ご)〜差し上げる
お(ご)〜差し上げます - お(ご)〜申し上げる
お(ご)〜申し上げます - お(ご)〜させていただく
お(ご)〜させていただきます
※「させていただく」は日本語としておかしい表現になる時もあり何でもかんでも使える訳ではない
「〜」の部分にイロイロな語がきて謙譲語になります。たとえば「了承」「確認」「連絡」「検討」「容赦」「査収」「取り計らい」など。
また丁寧語「ます」とくみあわせて「〜します」「〜いたします」とするのが丁寧な使い方ですのでご留意ください。
ちなみに、これは文化庁の「敬語の指針」においても解説されています。私のような頭の悪い人には難しいのですが、ご興味ありましたら以下のリンクよりどうぞ。
使い方
つづいて「お引き立てのほど」の使い方について。
【基本の使い方】挨拶ビジネスメール結び締め
「お引き立てのほど~」の使い方
オーソドックスな使い方は、おもに何かしらの挨拶をともなうビジネスメール結び締めとして使います。
たとえば異動の挨拶・新年の挨拶・本社移転などの挨拶etc…
上司や目上など社内あてのメールにかぎらず、取引先など社外あてにも使える丁寧なフレーズです。
具体的にはたとえば、
- 【例文】お引き立ての程よろしくお願い致します
- 【例文】お引き立てのほど何卒よろしくお願い致します
- 【例文】お引き立ての程お願い申し上げます
- 【例文】お引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます
「お引き立て」の意味は…
「ひいきにすること」「引き立てること」「お引き立て」
のようにしてお願いすると丁寧です。
意味としてはどれも同じで、ようするに「ひいきにしてね!よろしく」ということなのですが、いろいろな表現の方法があります。
なお表記は「お引き立ての程」というように漢字を用いてもOKですし「お引き立てのほど」と平仮名にしてもOK。
“お願い致します・お願い申し上げます”を続ける
「お引き立てのほど」の使い方
さきほど例文にしたとおり「お引き立てのほど」のあとには「お願い申し上げます」「お願い致します」などの敬語を続けます。
「お願い申し上げます」「お願い致します」の意味はどちらも「お願いします」
敬語の種類は以下のとおり。
①「お願い申し上げます」の敬語
- もととなる単語は「願う+言う」であり、
- 「●●を言う」の謙譲語「お〜申し上げる」で「お願い申し上げる」とし、
- さらに丁寧語「ます」を使って「お願い申し上げます」という敬語にしています
②「お願い致します」の敬語
- もとになる単語は「願う」であり、
- 謙譲語「お〜いたす」で「お願い致す」
- さらに丁寧語「ます」を使って「お願い致します」という敬語にしています
あとは何かを頼んだりするときに添える語「よろしく」を使い
「お引き立ての程よろしくお願い致します・お願い申し上げます」としても丁寧ですし、
「どうか」という意味の「何卒(なにとぞ)」を使い「お引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます」としても丁寧。
また、
「お願い申し上げます vs. お願い致します」はどちらを使っても丁寧です。
ただなんとな~く「お願い申し上げます」のほうが堅苦しい感じがするので、より丁寧なメールを必要とするビジネスシーンでは「お願い申し上げます」をよく使います。
“お引き立て賜りますよう”としても丁寧
ところでビジネスシーンでは「お引き立てのほどお願い申し上げます」としても十分に丁寧ではありますが…
「もらう」の謙譲語「賜る(たまわる)」をつかい、
- 【例文】お引き立て賜りますようお願い申し上げます
- 【例文】お引き立てを賜りますようお願い申し上げます
- 【例文】お引き立てを賜れますと幸いです
- 【例文】お引き立てを賜れますと幸甚に存じます
※ 幸甚(こうじん)の意味は「とても嬉しいこと、とても幸せであること」
としても丁寧です。
意味としてはほとんどおなじですが「賜る」はよりかしこまった敬語フレーズになります。
したがってカチッとした敬語が好まれるビジネス文書では「賜る」を使いますね。一方でビジネスメールではそこまで気にする必要はありません。
なお例文にもしたとおり「お引き立てを賜りますようお願い申し上げます」というように「を」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。
ビジネスメールに使える例文まとめ
ここで「お引き立ての程」を使った例文をまとめます。
目上・社内上司にはもちろんのこと、社外の取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズにしています。ご参考にどうぞ。
お引き立ての程お願い申し上げます
- 例文「お引き立ての程お願い申し上げます」
- 例文「お引き立てのほど宜しくお願い申し上げます」
- 例文「お引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます」
※ 何卒(なにとぞ)は「どうか」という意味の丁寧なフレーズ
※ 「宜しく」は「よろしく」と平仮名でもOK
お引き立ての程お願い致します
- 例文「お引き立ての程お願い致します」
- 例文「お引き立てのほど宜しくお願い致します」
- 例文「お引き立てのほど何卒よろしくお願い致します」
“お願い申し上げます vs. お願い致します”はどちらも丁寧
繰り返しにはなりますが「お願い申し上げます vs. お願い致します」はどちらを使っても丁寧です。
ただなんとな~く「お願い申し上げます」のほうが堅苦しい感じがするので、より丁寧なメールを必要とするビジネスシーンでは「お願い申し上げます」をよく使います。
+前置きに添えるフレーズを!
ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。
「お引き立て」の前置きに添えるフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。
たとえば以下のようなフレーズがあります。
- どうかお引き立て〜
「どうかお引き立てのほどお願い申し上げます」
「どうかお引き立てくださいますようお願い致します」
「どうかお引き立ていただきますようお願い申し上げます」
「どうかお引き立て賜りますようお願い申し上げます」 - 何卒お引き立て〜
「何卒お引き立てのほどお願い申し上げます」
「何卒お引き立てくださいますようお願い致します」
「何卒お引き立ていただきますようお願い申し上げます」
「何卒お引き立て賜りますようお願い申し上げます」 - 末永いお引き立て〜
「末永いお引き立てのほどお願い申し上げます」
「末永くお引き立てくださいますようお願い致します」
「末永くお引き立ていただきますようお願い申し上げます」
「末永くお引き立て賜りますようお願い申し上げます」 - 今後ともお引き立て〜
「今後ともお引き立てのほどお願い申し上げます」
「今後ともお引き立てくださいますようお願い致します」
「今後ともお引き立ていただきますようお願い申し上げます」
「今後ともお引き立て賜りますようお願い申し上げます」 - 今後とも変わらぬお引き立て〜
「今後とも変わらぬお引き立てのほどお願い申し上げます」 - 今後とも倍旧の = より一層の
「今後とも倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます」
「今後ともより一層のお引き立てを頂きますようお願い申し上げます」
ビジネスメール例文
こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。
ここでは「お引き立ての程」の使い方をビジネスメール例文とともにご紹介。どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。
例文①サービス終了のお知らせビジネス文書
平成29年8月28日
株式会社ビジネス
ビジネス文書部 ビジネス太郎 様
〒123‐4567
東京都渋谷区○○1-1-1 渋谷ビル13F
株式会社レター文書
営業部
担当:転職 一郎
TEL/FAX:xxx-xxxx-xxxx/oooo
e-mail:shukatsu@shukatsu
●●サービス終了のお知らせ
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、平成29年12月31日をもちまして下記のとおり●●のサービスを終了とさせて頂きます。お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
より一層のサービス向上を目指しスタッフ一同、尽力して参ります。今後とも変わらぬお引き立てのほど何卒お願い申し上げます。
敬具
記
・終了サービス : iPhone 5サポート(平成29年12月31日にて終了)
・代替サービス : iPhone 6以降のバージョンへ移行をお願いいたします
以上
ビジネスメール例文②赴任・着任後の異動挨拶メール
メール件名:着任のご挨拶
拝啓 春暖の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて私こと、4月1日付でxx支社■■営業部部長を拝命し、過日着任いたしました。zz支社▲▲営業部在任期間中は、多大なご厚情とご指導を賜り、厚くお礼申し上げます。
これまでの経験を活かし、今後は■■営業部において●●事業の発展に力を尽くして参る所存でございます。
今後とも一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
甚だ略儀ではございますが、
まずはメールをもちましてご挨拶申し上げます。 敬具
——————————-
メール署名
——————————-
※ただし社内メールには「ご指導」「ご指導ご鞭撻」をつかうのが一般的です
お引き立ての程・くださいますよう・いただきますよう・賜りますよう・お引き立ていただければ幸いです の違い
ところで「お引き立て」の使い方というか続くフレーズには、
「お引き立てくださいますようお願い致します」
「お引き立てのほどお願い致します」
「お引き立ていただきますようお願い致します」
「お引き立て賜りますようお願い致します」
「お引き立ていただければ幸いです」
というように主に5つあります。これって何が違うのでしょうか?
「お引き立てくださいますようお願い致します」
の意味は「ひいきにしてくれるようお願い」
※「くれる」の尊敬語が「くださる」
「お引き立てのほどお願い致します」
の意味は「ひいきにしてくれるようお願い」「ひいきにしてもらうようお願い」
のどちらの意味にも取れる。
「お引き立ていただきますようお願い」「お引き立て賜りますようお願い」
の意味は「ひいきにしてもらうようお願い」
※「〜してもらう」の謙譲語が「(お・ご)〜賜る」「お(ご)〜いただく」
「お引き立ていただければ幸いです」
の意味は「ひいきにしてもらえたら嬉しいなぁ・幸せだなぁ」
となり「お引き立てくださる」なのか「お引き立ていただく」なのか「お引き立ての程」なのか「お引き立ていただければ〜」なのかでニュアンスが違います。
どれを使っても丁寧ではありますが使い分けについても考えてみます。
もっとも丁寧なのは”お引き立ていただければ幸いです”
いろいろと考えてはみましたがこれまで示した例文はどれも丁寧であり、使い分けする必要性はありません。
強いて言うのであれば「お引き立ていただければ幸いです」がもっとも丁寧なお願い・依頼のフレーズ。
ほかにも似たような敬語フレーズには、
- 【例文】お引き立ていただければ幸いです
- 【例文】お引き立ていただけますと幸いです
- 【例文】お引き立ていただけましたら幸いです
- 【例文】お引き立ていただければ幸甚に存じます
- 【例文】お引き立ていただけますと幸甚に存じます
- 【例文】お引き立ていただけましたら幸甚に存じます
- 【例文】お引き立て賜れますと幸いです
- 【例文】お引き立て賜れましたら幸甚に存じます
※意味はどれも「ひいきにしてもらえたら、とても嬉しく思います」
※下の例文ほど丁寧な(丁重な)敬語になります。
※幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」
などもあり。どれをつかっても丁寧な敬語です。
なお「お引き立てをいただけましたら幸いです」というように「を」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望「~したい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語「ます」+仮定「たら・れば」
かしこまった文章には「お引き立て賜りますよう~」
かしこまった文章、カチッとしたビジネスメールに好まれる敬語は「賜る」をつかったフレーズですね。
「いただく」も同じく「もらう」の謙譲語ではありますが、「賜る」のほうが堅苦しい表現になります。
- 例文「お引き立て賜りますようお願い申し上げます」
- 例文「お引き立て賜りますようお願い致します」
のようにしてビジネスメールの結びに使うと丁寧ですね。
ビジネスメールによく使うのは「お引き立ての程」
「お引き立ていただければ幸いです」「お引き立て賜りますよう~」が丁寧なフレーズではありますが…
ビジネスメールでもっともよく使われるのは「お引き立ての程お願い申し上げます」「お引き立ての程お願い致します」です。
ビジネスメールではとかく「いただく」「くださる」ばかりになってしまい、文章が気持ち悪くなってしまうのですよね。
そこで活躍するのが「お引き立てのほど~」です。
シンプルかつ丁寧なフレーズであり、すばらしい敬語ですね。
親しい取引先や上司・社内の目上などに対する普段のビジネスメールで、無駄にかしこまった敬語フレーズを使う必要はありません。
“いただく vs くださる”はどちらも丁寧だけど…
せっかくですので「お引き立ていただきますようお願い」「お引き立てくださいますようお願い」の違いを考えてみます。
たとえば結び・締めに使う「お願い」するときのシーンを考えましょう
すると…
「ご容赦くださいますようお願い申し上げます」
「ご容赦いただきますようお願い申し上げます」
「ご了承くださいますようお願い申し上げます」
「ご了承いただきますようお願い申し上げます」
「ご検討くださいますようお願い申し上げます」
「ご検討いただきますようお願い申し上げます」
こんな敬語フレーズをよく使います。
実はこれらは「くださる」を使うのが一般的です…
「いただく」としても丁寧ではありますが…
ところが、たとえば何かをもらった時のお礼のシーンを考えます。
「たいそうなお品をくださりありがとうございました」
「たいそうなお品をいただきありがとうございました」
もうひとつ、
「いつもご利用くださりありがとうございます」
「いつもご利用いただきありがとうございます」
上記の例文はどれも敬語としては正しい使い方。
ただ圧倒的に「いただき〜」とするほうが多いですね。
で結論としては使う語によって「くださる」がよいのか「いただく」がよいのか、相性がありなんとも言えません。
結び・締めに使うフレーズとしては「くださいますよう」のほうが一般的で、お礼に使うフレーズとしては「いただきありがとう」を使うのが一般的です。
ただし本来であればどれも丁寧な敬語であり、使い分けする必要はありません。
【まとめ】結局どれがもっとも丁寧?
あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。
ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。
※ あくまでも目安としてお考えください。
①会話・電話対応につかえる丁寧レベル
下になればなるほど丁寧な敬語になります。また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。
- お引き立てください
- お引き立てくださいませ
- お引き立ていただけますか?
- お引き立ていただけますでしょうか?
②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル
おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。
- お引き立てください
- お引き立てくださいませ
- お引き立ていただけますか
- お引き立ていただけますでしょうか
- お引き立てをお願い致します
- お引き立ていただきたく、お願い致します
- お引き立ていただきたく存じます
- お引き立ていただければと存じます
- お引き立てのほどお願い申し上げます
- お引き立てくださいますようお願い申し上げます
- お引き立ていただきますようお願い申し上げます
- お引き立ていただけますようお願い申し上げます
注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望”~したい”
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定”たら・れば”
・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語”ます”+仮定”たら”
③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル
おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。
- お引き立てくださいませ
- お引き立てをお願い致します
- お引き立ていただきたく、お願い致します
- お引き立ていただきたく存じます
- お引き立ていただければと存じます
- お引き立ていただきますようお願い申し上げます
- お引き立ていただけますようお願い申し上げます
- お引き立てくださいますようお願い申し上げます
- お引き立ていただければ幸いです
- お引き立ていただければ幸甚に存じます
- お引き立ていただけましたら幸いです
- お引き立ていただけますと幸いです
- お引き立ていただけますと幸甚に存じます
- お引き立ていただけましたら幸甚でございます
- お引き立ていただけましたら幸甚に存じます
補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK
補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」
なお「お引き立てをいただけましたら幸いです」というように「を」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望”~したい”
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定”たら・れば”
・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語”ます”+仮定”たら”
④最上級の丁寧レベル
おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。
- お引き立て賜りますようお願い申し上げます
- お引き立ていただければ幸いです
- お引き立ていただければ幸甚に存じます
- お引き立ていただけましたら幸いです
- お引き立ていただけましたら幸甚でございます
- お引き立ていただけましたら幸甚に存じます
- お引き立て賜りますと幸いです
- お引き立て賜れますと幸いです
- お引き立て賜りましたら幸いです
- お引き立て賜れましたら幸いです
- お引き立て賜りますと幸甚に存じます
- お引き立て賜れますと幸甚に存じます
- お引き立て賜りましたら幸甚に存じます
- お引き立て賜れましたら幸甚に存じます
なお「お引き立てを賜りましたら幸いです」というように「を」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。
・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK
・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」
・賜る(たまわる)は公式なビジネス文書や手紙によくつかう