「お引き立てください」の意味と使い方・丁寧な言い換え敬語

「お引き立てください」は取引先・目上に失礼?

ビジネスメールに使えるもっと丁寧な敬語ってなに?

とご心配のあなたへ。

「お引き立てください」は目上や上司・取引先へのビジネスメールに使っても失礼ということでは無いのですが…

時と場合によっては上から目線に感じられてしまうことがあります。

会話や電話対応であれば問題ないものの、ビジネスメールなど顔の見えないコミュニケーションではより丁寧な敬語に言い換えすると好感度UP。

より丁寧な言い換えにはたとえば、

  • 例文①お引き立てくださいませ
  • 例文②お引き立てのほどお願い申し上げます
  • 例文③お引き立てくださいますようお願い申し上げます
  • 例文④お引き立ていただきますようお願い申し上げます
  • 例文⑤お引き立て賜りますようお願い申し上げます(”賜る”の読みは”たまわる”)
  • 例文⑥お引き立ていただければ幸いです
  • 例文⑦お引き立ていただけましたら幸甚に存じます

などあり。

これらの言い換えの丁寧レベルとしては「お引き立てくださいませ」がもっとも低く、例文⑤⑥⑦がもっとも丁寧。

あとはどれも似たようなレベルです。

くわしくは本文にて。

なお注意点として、

「お引き立て」はおもに顧客や取引先など社外あてにつかい、上司など社内の相手には「ご指導・ご指導ご鞭撻」をつかうのが一般的です。

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ

意味・敬語の解説

「お引き立てください」は「ひいきにしてほしい」という意味。

なぜこのような意味になるのか?

そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

お引き立ての意味は”ひいきにすること”

お引き立て(読み:おひきたて)のそもそもの意味は…

「引き立てること。特に、目をかけて用いること。ひいきにすること。愛顧」

たとえば、

【例文】今後とも倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます → 「ひいきにしてもらうようお願いします」の意味

【例文】平素は格別のお引き立てにあずかり厚くお礼申し上げます → 「ひいきにしてもらいありがとう」の意味

【例文】佐藤さんは会長の引き立てにより、実力もないのに社長に昇格した → 「目をかけて用いること」の意味

のようにして使います。

また、

「ひいきにすること」とはシンプルに要約すると「ファンであること」のような意味。

たとえば、

「私はスターバックスをひいきにしている」のであれば「スターバックスのファンである」というような意味に解釈できます。

“お引き立てください”の意味は「ひいきにしてほしい」

「お引き立てください」としたときの意味は…

「ひいきにしてほしい」
「ひいきにしてくれ」

のような意味に解釈できます。

“お引き立てください”の敬語の種類

「お引き立てください」を敬語としてみていくと…以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「引き立てる」に尊敬語”お(ご)”で「お引き立て」
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「お引き立てくださる」
  • さらに命令形にして「お引き立てください」

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

このようにして元になる語「引き立てる」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

ちなみに敬語「お(ご)」は…

「自分がお引き立てする」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がお引き立てくださる」のであれば尊敬語としての使い方。

というように2パターンあります。

なお「お引き立てしてください」は間違い敬語であるためご注意を。

強い口調となる敬語”お引き立てください”

ここでひとつ注意点を。

「お引き立てください」だけでなく「お(ご)~ください」という敬語は、つよい口調に感じられることがあります。

なぜなら「ください」は敬語ではあるものの結局のところ命令形であるから。

極端なたとえですが、よく母親が子供に

「はやく片付けなさい!!」
「静かにしなさい!!」

といっているのを耳にします。

「~なさい」は”する”の尊敬語”なさる”の命令形。

尊敬語”くださる”の命令形「お(ご)~ください」と似たような成り立ちです。

どちらかというと「お(ご)~ください」のほうが丁寧ではありますが…どちらも結局のところ命令形であり、上から目線に感じられることがあります。

もちろん人それぞれ、感じ方はことなります。

私のようにまったく気にしない人もいれば気分を損ねる上司・目上もいます。

だからといって敬語は丁寧であればよいというわけでもなく、バカ丁寧だとそれはそれで問題あり(”慇懃無礼”-“いんぎんぶれい”といいます)。

で、

シンプルな敬語をつかいすぎると失礼だと言われたり…

本当にむずかしいのですよね。

したがってどんな敬語を使うかは状況や相手を考えてあなたの判断にゆだねられます。

いろんな敬語を知っておくことが重要

もっとも重要なことは、

いろんな敬語フレーズを知っておくこと。

そうすればビジネスシーンに応じてふさわしい敬語を選ぶことができるようになります。

社内の上司にメールするときは「お引き立てください」をつかい、取引先にメールするときは「お引き立ていただければ幸いです」をつかい…

というような感じ。

引き出しを多くもっておくと臨機応変に使い分けすることができます。

そういう意味でこれから紹介する言い換え敬語はどれも本当によくつかいます。

覚えておくと必ず役に立つことでしょう。

丁寧な言い換え敬語

ここまでの解説で「お引き立てください」が敬語として正しいこと、時と場合によってはイマイチになるということが分かりました。

ここからは、

じゃあどういう風に言い換えすればより丁寧な敬語になるの?

という点についてみていきます。

①お引き立てくださいませ

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お引き立てください」の言い換え敬語

  • 例文「お引き立てくださいませ」

意味は『ひいきにしてください』

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

尊敬語「お引き立てくださる」に丁寧語”ます”の命令形「ませ」をつかい丁寧な敬語フレーズにしています。

命令形である点において「お引き立てください」とたいして違いはありませんが、丁寧語「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。

「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。

ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。

なお「お引き立てしてくださいませ」は間違い敬語となるためご注意を。

②お引き立てのほどお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お引き立てください」の言い換え敬語

  • 例文「お引き立てのほどお願い申し上げます」
  • 例文「お引き立てのほどお願い致します」

意味は「ひいきにしてくれるようお願いします」となります。

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

ここで「お引き立てのほど」の「のほど」は限定を避ける言い方で、意味としては「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」と考えることができます。

断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。

たとえば、

  1. ご査収のほどお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」
  2. お取り計らいのほどお願い申し上げます
    意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」
  3. ご検討のほどお願い申し上げます
    意味「検討してくれるよう、お願い」
  4. ご了承のほどお願い申し上げます
    意味「納得してくれるよう、お願い」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「〜のほど」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

「お願い申し上げます」は「お願いいたします」「お願い致します」と言い換えできます。

③お引き立てくださいますようお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お引き立てください」の言い換え敬語

  • 例文「お引き立てくださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「お引き立てくださいますようお願い致します」

意味は『ひいきにしてくれるようお願いします』

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

「ください」単体としての意味は「〜してくれ」「〜して欲しい」の丁寧な言いまわしと考えることができます。

が、

「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。

そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、やんわ〜りとした表現にしています。とても丁寧な敬語フレーズと言えますね。

たとえば、

  1. ご査収くださいますようお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取ってくれるようお願い!」
  2. ご検討くださいますようお願い申し上げます
    意味「検討してくれるようお願い!」
  3. ご確認くださいますようお願い申し上げます
    意味「確認してくれるようお願い!」
  4. ご了承くださいますようお願い申し上げます
    意味「納得してくれるようお願い!」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「●●くださいますようお願い〜」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

④お引き立ていただきますようお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お引き立てください」の言い換え敬語

  • 例文「お引き立ていただきますようお願い申し上げます」
  • 例文「お引き立ていただけますようお願い申し上げます」

意味はどちらも『ひいきにしてもらうようお願いします』

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

「いただきますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+丁寧語”ます”+”ように”

「いただけますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+可能形+丁寧語”ます”+”ように”

⑤お引き立て賜りますようお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お引き立てください」の言い換え敬語

  • 例文「お引き立て賜りますようお願い申し上げます」
  • 例文「お引き立てを賜りますようお願い申し上げます」

意味はどちらも『ひいきにしてもらうようお願いします』

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

「賜りますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜賜る」+丁寧語”ます”+”ように”

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

賜る(たまわる)は「いただく」とおなじく「もらう」の謙譲語ですが、賜るのほうがよりカチッとした表現になります。

文書など公式なビジネスシーンではかならず「賜る」を使いますね。

普段のメールであれば「いただきますよう」でOK。

「くださいますよう」「いただきますよう・いただけますよう・賜りますよう」はニュアンスが違うものの、どれも結局のところ「~してほしい」と言いたいので同じです。

なお「ご了承賜りますよう~」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。 

⑥お引き立ていただければ幸いです

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お引き立てください」の言い換え敬語

  • 例文「お引き立ていただければ幸いです」

意味は『ひいきにしてもらえたら嬉しいなぁ、幸せだなぁ』

つまり『ひいきにしてもらえたら嬉しいです』

相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「~れば」

「幸いです」は「幸い」+丁寧語「です」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。

  • 例文「お引き立ていただけましたら幸いです」
  • 例文「お引き立ていただけますと幸いです」
  • 例文「お引き立て賜れますと幸いです」
  • 例文「お引き立て賜りますと幸いです」
  • 例文「お引き立て賜りますと幸甚に存じます」

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

⑦お引き立ていただけましたら幸甚に存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お引き立てください」の言い換え敬語

  • 例文「お引き立ていただければ幸甚に存じます」
  • 例文「お引き立ていただけましたら幸甚に存じます」

意味は『ひいきにしてもらえたらとても嬉しいです、幸せです』

※ 幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

もうこれでもかというくらい、かしこまった敬語をつかっています。

「いただけましたら」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「~れば」+丁寧語”ます”

「存じます」は謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。

  • 例文「お引き立て賜れますと幸甚に存じます」
  • 例文「お引き立て賜りますと幸甚に存じます」

⑧~その他いろいろな言い換え敬語

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

  • 例文「お引き立ていただきたく存じます
    ※意味は「ひいきにしてもらいたいと思います」
  • 例文「お引き立ていただければと存じます
    ※意味は「ひいきにしてもらえたらと思います」
  • 例文「お引き立ていただきたく、お願い致します
    ※意味は「ひいきにしてもらいたく、お願いします」
  • 例文「お引き立てをお願い致します
    ※意味は「お引き立てをお願いする」
  • 例文「お引き立ていただきたく、お願い致します
    意味は「ひいきにしてほしい、お願いします」
  • 例文「お引き立ていただけましたら幸いです
    ※意味は「ひいきにしてもらえたら嬉しいです」
  • 例文「お引き立ていただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「ひいきにしてもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お引き立ていただければ幸甚に存じます
    ※意味は「ひいきにしてもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お引き立ていただけますか?
    ※意味は「ひいきにしてもらえるか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「お引き立ていただけますでしょうか?
    ※意味は「ひいきにしてもらえるだろうか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「お引き立ていただけますと幸いです
  • 例文「お引き立ていただけますと幸甚に存じます
  • 例文「お引き立て賜りますと幸いです
  • 例文「お引き立て賜りますと幸甚に存じます
  • 例文「お引き立て賜れましたら幸いです
  • 例文「お引き立て賜れましたら幸甚に存じます

なお「ご了承賜りますよう~」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

・「存じる」は「思う」の謙譲語

・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望”~たい”

・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定”たら・れば”

・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+仮定”れば”+丁寧語”ます”

・「賜る」は「もらう」の謙譲語

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

ビジネスメール例文【全文】

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「お引き立てください」の丁寧な言い換えをつかったビジネスメール例文を紹介します。どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしていますので、ご参考にどうぞ。

ビジネス年賀状(取引先あて)

▼年賀状①

あけましておめでとうございます
昨年中は格別のご厚情にあずかり心より御礼申し上げます
本年もかわらぬお引き立てのほどお願い申し上げます

▼年賀状②

あけましておめでとうございます
旧年中はひとかたならぬご厚情にあずかり厚く御礼申し上げますとともに、本年も変わらぬお引き立てのほどよろしくお願いいたします

年賀状は一般的に句読点をつかわない

ビジネスメール例文:サービス終了のお知らせ

メール件名:iPhone5サポート終了のお知らせ

メール本文:

お取引先各位(お客様各位)

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さて表題の件、平成29年12月31日をもちましてiPhone5の下記サービスを終了とさせて頂きます。

お客様には大変ご不便をお掛け致しますが何卒ご高察の上、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。

より一層のサービス向上を目指しスタッフ一同、誠心誠意、努めてまいります。今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

・終了サービス : iPhone 5製造およびサポート(平成29年12月31日にて終了)

・代替サービス : iPhone 6以降の製品へ移行をお願いいたします

以上

ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ

あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。

ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「お引き立て」

ここでは、

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。

+前置きに添えるフレーズを!

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お引き立て」の前置きに添えるフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • どうかお引き立て〜
    「どうかお引き立てのほどお願い申し上げます」
    「どうかお引き立てくださいますようお願い致します」
    「どうかお引き立ていただきますようお願い申し上げます」
    「どうかお引き立て賜りますようお願い申し上げます」
  • 何卒お引き立て〜
    「何卒お引き立てのほどお願い申し上げます」
    「何卒お引き立てくださいますようお願い致します」
    「何卒お引き立ていただきますようお願い申し上げます」
    「何卒お引き立て賜りますようお願い申し上げます」
  • 末永いお引き立て〜
    「末永いお引き立てのほどお願い申し上げます」
    「末永くお引き立てくださいますようお願い致します」
    「末永くお引き立ていただきますようお願い申し上げます」
    「末永くお引き立て賜りますようお願い申し上げます」
  • 今後ともお引き立て〜
    「今後ともお引き立てのほどお願い申し上げます」
    「今後ともお引き立てくださいますようお願い致します」
    「今後ともお引き立ていただきますようお願い申し上げます」
    「今後ともお引き立て賜りますようお願い申し上げます」
  • 今後とも変わらぬお引き立て〜
    「今後とも変わらぬお引き立てのほどお願い申し上げます」
  • 今後とも倍旧の = より一層の
    「今後とも倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます」
    「今後ともより一層のお引き立てを頂きますようお願い申し上げます」

結局どれがもっとも丁寧?

あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。

ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。

※ あくまでも目安としてお考えください。

①会話・電話対応につかえる丁寧レベル

「お引き立て」は手紙や文書・ビジネスメールでつかい会話では用いられないフレーズです…。

いちおう目安として例文を紹介しますが、会話であれば「(今後)お世話になります」で十分に丁寧。

  1. お引き立てください
  2. お引き立てくださいませ
  3. お引き立ていただけますか?
  4. お引き立ていただけますでしょうか?

②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル

「お引き立て」は社外取引先や顧客あての手紙や文書・ビジネスメールでつかい、社内の相手にはあまり用いられないフレーズですが…。

いちおう目安として紹介しておきます。

  1. お引き立てください
  2. お引き立てくださいませ
  3. お引き立ていただけますか
  4. お引き立ていただけますでしょうか
  5. お引き立てをお願い致します
  6. お引き立ていただきたく、お願い致します
  7. お引き立ていただきたく存じます
  8. お引き立ていただければと存じます
  9. お引き立てのほどお願い申し上げます
  10. お引き立てくださいますようお願い申し上げます
  11. お引き立ていただきますようお願い申し上げます
  12. お引き立ていただけますようお願い申し上げます

注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お引き立てくださいませ
  2. お引き立てをお願い致します
  3. お引き立ていただきたく、お願い致します
  4. お引き立ていただきたく存じます
  5. お引き立ていただければと存じます
  6. お引き立てのほどお願い申し上げます
  7. お引き立ていただきますようお願い申し上げます
  8. お引き立ていただけますようお願い申し上げます
  9. お引き立てくださいますようお願い申し上げます
  10. お引き立ていただければ幸いです
  11. お引き立ていただければ幸甚に存じます
  12. お引き立ていただけましたら幸いです
  13. お引き立ていただけますと幸いです
  14. お引き立ていただけますと幸甚に存じます
  15. お引き立ていただけましたら幸甚でございます
  16. お引き立ていただけましたら幸甚に存じます

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

④最上級の丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お引き立て賜りますようお願い申し上げます
  2. お引き立ていただければ幸いです
  3. お引き立ていただければ幸甚に存じます
  4. お引き立ていただけましたら幸いです
  5. お引き立ていただけましたら幸甚でございます
  6. お引き立ていただけましたら幸甚に存じます
  7. お引き立て賜りますと幸いです
  8. お引き立て賜れますと幸いです
  9. お引き立て賜りましたら幸いです
  10. お引き立て賜れましたら幸いです
  11. お引き立て賜りますと幸甚に存じます
  12. お引き立て賜れますと幸甚に存じます
  13. お引き立て賜りましたら幸甚に存じます
  14. お引き立て賜れましたら幸甚に存じます

・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・賜る(たまわる)は公式なビジネス文書や手紙によくつかう

“お引き立ていただく vs お引き立てくださる”の使い方

ややこしいので「お引き立ていただく vs お引き立てくださる」の使い方について。

代表的なパターンを表にまとめておきます。

こまかく解説していくとそれだけで記事がおわってしまいますので、目的にあわせてお使いください。

▼「お引き立ていただく」の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 お引き立ていただく お引き立ていただきます -頂くよう
-頂きますよう
過 去 お引き立ていただいた お引き立ていただきました ×
進行形 お引き立ていただいている お引き立ていただいています -頂いております
過去~現在 お引き立ていただいていた お引き立ていただいていました -頂いておりました
希 望
依 頼
お引き立ていただきたい
お引き立ていただきたく
お引き立ていただくよう
お引き立ていただきたいです
お引き立ていただきますよう
お引き立ていただけますよう
-頂きたく思います
-頂きたく存じます
-頂ければと存じます
可 能 お引き立ていただける お引き立ていただけます -頂けるよう
-頂けますよう
仮 定 お引き立ていただければ お引き立ていただけましたら ×
疑 問 お引き立ていただけるか? お引き立ていただけますか? -頂けますでしょうか
禁 止 お引き立ていただけない お引き立ていただけません ×
命 令 × × ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります。

※ 「頂く」「いただく」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない

▼「お引き立てくださる」の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 お引き立てくださる お引き立てくださいます -くださるよう
-くださいますよう
過 去 お引き立てくださった お引き立てくださいました ×
進行形 お引き立てくださっている お引き立てくださっています -くださっております
過去~現在 お引き立てくださっていた お引き立てくださっていました -くださっておりました
希 望
お引き立てくださるよう お引き立てくださいますよう ×
可 能 × × ×
仮 定 × × ×
疑 問 お引き立てくださるか? お引き立てくださいますか? ×
否 定 お引き立てくださらない お引き立てくださいません ×
命 令 お引き立てください お引き立てくださいませ ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります

※ 「下さる」「くださる」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない

参考記事