「頑張ります」の目上・ビジネスにふさわしい敬語7選、メール例文

「頑張ります」をビジネスシーン(手紙・年賀状・メール)で目上の人に使うと失礼?

とご心配のあなたへ。

「頑張ります」のビジネスシーン(手紙・年賀状・メール・目上・上司など)にふさわしい敬語を紹介する記事。

まずは要点のまとめから。

頑張ります は目上の人に失礼?

頑張ります は敬語としては成り立ちます。

「失礼」とまでは言わないのですが、

ビジネスシーン(メール・手紙・年賀状・目上)では、あまりオススメできない敬語。

理由はおおきく以下2つ。

  1. 使い古されたフレーズであること
    小学生から大人まで使うシンプルな表現であるため今ひとつ、あなたの本気度合いが伝わらないでしょう。
  2. より丁寧な敬語フレーズがあること
    とくにメール・年賀状など文章のときに「頑張ります!」を使うと、あなたの敬語レベルを疑われてしまいます。

ということなので、

ビジネスシーン(手紙・メール・年賀状)で目上の人につかうときには、もっと適切な敬語に言い換えをしましょう。

ざっくりとした解説はこれにて終了ですが、

「頑張ります」のビジネスでふさわしい言い換え敬語について、意味と敬語の解説、注意点を詳しくみていきましょう。

※長文になりますので時間の無い方は「パッと読むための見出し」より目的部分へお願いします。

【例文①】誠心誠意、努めてまいります

ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)にふさわしい、「頑張ります」の言い換え敬語。

まずは
「誠心誠意、努めてまいります」

意味は
「真心を込めて努力していきます」
「ホントに努力します」

かしこまった敬語フレーズとなるため、
くだけた会話シーンではふさわしくないのですが…

年賀状・公式メールなどのビジネスシーンで使うと好感度UPします。

たとえばこんなシーン。

【上司】
この件はすべてキミに任せるよ!

【あなた】
承知いたしました。
ご期待に添えるよう誠心誠意、努めてまいります。

「誠心誠意、努めてまいります」を敬語としてみると、以下のとおりに成り立ちます。

  • 誠心誠意 の意味は「真心を込めて、心の底から」
  • 行く・くる の謙譲語「参る」
  • 丁寧語「ます」

こんな感じなので、
ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)に使えるすばらしい敬語になります。

文章だとビジネスメールの締めくくり・結びに使えるフレーズ。

ほかにもある、
ビジネスシーンに使える例文は以下のとおり。

▼ビジネスメール例文

  • 例文「お客様を第一に誠心誠意努めてまいります
    ・あいさつ文、メールの結び
  • 例文「更なるサービス向上に誠心誠意努めてまいります
    ・ビジネスメール結び、締め
  • 例文「個人情報の適正な取り扱い、管理、維持に誠心誠意努めてまいります
    ・あいさつ文、メールの結び

【例文②】精進して参ります

ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)にふさわしい、「頑張ります」の言い換え敬語。

「精進してまいります」
「精進いたします」

あるいは以下のようなフレーズでもOK。

  • 例文「より一層精進して参ります」
  • 例文「精進して参る所存でございます」
  • 例文「精進したいと存じます」
  • 例文「日々精進を重ねて参ります」

ここで「精進」の意味は

① ひとつのことに精神を集中して励むこと
② 一所懸命に努力すること

であるため「精進して参ります」だと、
「一所懸命に頑張ります!」みたいな意味になります。

使い方は…

かしこまった敬語フレーズであり
年賀状・メールなどのビジネスシーンで使うと好感度UPします。

もちろん、
普段の会話シーンでつかっても丁寧な表現。

たとえば年賀状で上司に「頑張ります!」として締めくくりたいとき。

「より一層仕事に精進して参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」などとして使えます。

また
「精進してまいります・いたします」を敬語としてみると、以下のとおりに成り立ちます。

  • 行く・くる の謙譲語「参る」
  • する の謙譲語「いたす」
  • 丁寧語「ます」

こんな感じなので、
ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)に使えるすばらしい敬語になります。

▼ビジネスメール例文

  • 例文「より一層仕事に精進して参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」
    ・年賀状の締め、結び
  • 例文「客様に安心をお届けするため、日々精進してまいります。変わらぬご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます」
    ・ビジネスメール結び、締め
  • 例文「まだまだ至らない点もございますが、より一層精進て参ります。今後とも宜しくお願い申し上げます
    ・年賀状の結び挨拶、メール結び
  • 例文「サービス向上にむけ日々精進して参ります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます
    ・年賀状の結び挨拶、メール結び

【例文③】まい進して参ります

ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)にふさわしい、「頑張ります」の言い換え敬語。

「誠心誠意、まい進して参ります」

あるいは

「誠心誠意、まい進いたします」

まい進(邁進) の意味は「まっすぐ突き進むこと」であるため

「まい進して参ります」だと、
「一所懸命に頑張ります!」みたいな意味になります。

使い方は…ほとんど「精進」とおなじ。

かしこまった敬語フレーズであり
年賀状・メールなどのビジネスシーンで使うと好感度UPします。

もちろん、
普段の会話シーンでつかっても丁寧な表現。

たとえば年賀状で上司に「頑張ります!」として締めくくりたいとき。

「より一層仕事にまい進して参ります。ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます」などとして使えます。

ほかにもある、
ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)に使える例文は以下のとおり。

▼ビジネスメール例文

  • 例文「より一層仕事にまい進して参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」
    ・年賀状の締め、結び
  • 例文「客様に安心をお届けするため、日々まい進してまいります。変わらぬご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます」
    ・ビジネスメール結び、締め
  • 例文「まだまだ至らない点もございますが、日々まい進して参ります。今後とも宜しくお願い申し上げます
    ・年賀状の結び挨拶、メール結び
  • 例文「サービス向上にむけ日々まい進して参ります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます
    ・メール結び

【例文④】尽力して参ります

ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)にふさわしい、「頑張ります」の言い換え敬語。

「尽力して参ります」

あるいは

「尽力いたします」

尽力 の意味は「力を尽くすこと」であるため

「尽力して参ります」だと、
「全力で頑張ります!」みたいな意味になります。

使い方は…
これまでの例文1~3におなじため省略。

たとえば年賀状で上司に「頑張ります!」として締めくくりたいとき。

「より一層仕事に精進して参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」などとして使えます。

また
「尽力して参ります・いたいします」を敬語としてみると、以下のとおりに成り立ちます。

  • 行く・くる の謙譲語「参る」
  • する の謙譲語「いたす」
  • 丁寧語「ます」

ほかにもある、
ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)に使える例文は以下のとおり。

▼ビジネスメール例文

  • 例文「信頼される企業の実現に向け尽力して参ります
    ・あいさつ文
  • 例文「至らぬ点も多いかと存じますが、より一層のサービス向上に尽力してまいります。何卒よろしくお願いいたします
    ・メール締め、結び

【例文⑤】○○までにやります(会話シーン推奨)

ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)にふさわしい、「頑張ります」の言い換え敬語。

ちょっとこれまでとは違って、会話でカジュアルに使えるフレーズ。

【上司】
この仕事、キミに任せたよ。

【あなた】
承知しました、8月15日までにやります!
承知しました、すぐやります!

こんな感じで使うと、
少なくとも「頑張ります」よりはヤル気に満ちたフレーズになるかと。

注意点としては、
あいさつ文や公式なメールなどのかしこまった文章が必要とされるシーンでは使いません。

あくまでも
上司や親しい取引先の間でのみお使いください。

【例文⑥】全力を尽くします!(会話シーン推奨)

ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)にふさわしい、「頑張ります」の言い換え敬語。

ちょっとこれまでとは違って、会話でカジュアルに使えるフレーズ。

【上司】
この仕事、キミに任せたよ。

【あなた】
全力を尽くします!

最善を尽くします!
ベストを尽くします!

こんな感じで使うと、
少なくとも「頑張ります」よりはヤル気に満ちたフレーズになるかと。

ただ注意点としては、
あいさつ文や公式なメールなどのかしこまった文章が必要とされるシーンでは使いません。

さらに「最善・ベスト」などの表現がイマイチだと思う方もいます。

あくまでも
上司や親しい取引先の間でのみお使いください。

【例文⑦】誠心誠意を尽くして参ります

ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)にふさわしい、「頑張ります」の言い換え敬語。

「誠心誠意を尽くして参ります」

意味は「真心を込めて力を尽くします」
使い方は例文1~3におなじため省略。

ほかにもある、
ビジネスシーン(手紙・メール・目上・上司・年賀状)に使える例文は以下のとおり。

▼ビジネスメール例文

  • 例文「お客様との出会いを大切にし、良いお手伝いができるよう誠心誠意を尽くして参ります
    ・あいさつ文の締め、結び
  • 例文「誠心誠意の住まいづくりを尽くして参ります」
    ・あいさつ文の締め、結び
  • 例文「 たくさんの「ありがとう」を集められる組織を目指し、 今後も誠心誠意を尽くして参ります
    ・あいさつ文の締め、結び
  • 例文「お客様のパートナーとして、よりよいサービスを目指し、これからも誠心誠意を尽くしてまいります
    ・メール結び

まい進・精進・努める・尽力 の違い

例文で紹介したフレーズ
「まい進・精進・努める・尽力」の違いについて少し。

まい進 の意味は「突き進むこと」

まい進して参ります だと
「一所懸命、突き進みます」という意味になります。

精進 の意味は「ひとつのことに精神を集中して励むこと」

精進して参ります だと
「一所懸命、取り組みます」という意味。

努める の意味は「努力する」

努めて参ります だと
「努力していきます」という意味。

尽力 の意味は「力を尽くすこと」

尽力して参ります だと、
「力を尽くします」という意味。

※ 使い方はどれも似たようなものです

意味における違いは…
ほとんど無視できるレベルであり、とにかくどれを使っても

「めっちゃ頑張ります!」

というニュアンスの言葉になります。

したがって
とくにこれらのフレーズを使い分ける必要はありません。

「かしこまり度」でランク付けするのでしたら、

まい進=精進=尽力 > 努める

のような感じ。

だからとって「努める」が悪いわけではなく、どれも丁寧な敬語として使えます。

【例文】頑張ります の言い換え敬語をつかった全文