専門商社の志望動機の例文を現役営業マンが考えてみた【就活と転職の話題】

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専門商社の志望動機を考えることは、就職活動生や転職者にとってハードルの高い作業になるかと思います。その理由は、企業研究をしっかりしていないと書けないから。

化学メーカーであればどんな企業も同じような内容で通るのですが、専門商社となるとそうもいきません。それぞれの会社の特徴を捉えていないと、落ちる志望動機にしかならないです…

そこで、現役大手化学メーカー営業マンが「専門商社の志望動機の例文」を考えてみました。

就職活動生や転職者のご参考になりましたら幸いです。

全然業界が違うけど、大丈夫!?

と思われたらどうしよう…化学メーカー営業マンのざれ言など信頼できない!!と言われそうなので、あらかじめ弁明をしておきますね。←自己保身です、はい。

実は、化学メーカーで使う志望動機と専門商社で使う志望動機というのはよく似ています。

大手化学メーカー就職でよくある鉄板の志望動機が「グローバル展開」「新規素材開発」「若手でも大きな仕事にチャレンジできる」の3つです。

そして実はこの3つ、全て専門商社にも当てはまる志望動機なのです(ただし、グローバル展開している専門商社に限る)。

既に専門商社も市場の限られている国内ではなく、海外を向いている会社が多くメーカーと同じような動きをしていますので、化学メーカー勤務の私でも専門商社の志望動機を語れるのですね。

専門商社の志望動機の例文:長瀬産業

早速、例文を作成してみました。ちなみに、ビジネスで付き合いのある「長瀬産業」の志望動機で考えてみました。

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ES設問;志望動機を教えてください。

私が貴社を志望する理由は2つあります。

1、新規材料開発を通じて世界を変えたい

貴社のようモノつくりの機能を持つ企業で材料の開発にお客さんと一体になって取り組み、世界を変える仕事がしたいと考えています。

私は○○の経験から、○○と○○の橋渡し役に勤め、○○という成果を上げました。こういったコミュニケーションを通じて、新たな発見・改善をする手助けが得意なので、貴社の新規素材開発に営業の立場から関わって、世界を変えていきたいです。

2、グローバルに活躍したい

貴社は海外の売上げが50%以上であり、業界の中でも積極的に海外展開をされているため、グローバルで活躍するという自身の目標が実現できると思い、志望しました。

海外留学経験はないのですが、東南アジアやインド、アフリカなど、厳しい地域において○○の経験から、私のタフネスを生かすことができると考えています。

化学メーカーの志望動機とほとんど同じ内容になってしまいました…

それでは、なぜこのような志望動機を作ったかを解説していきますね。

これから解説していきますが、専門商社における志望動機の書き方には2つのポイントがあります。

ポイント1;企業の特徴を捉えた志望動機にする

1、新規材料開発を通じて世界を変えたい

貴社のようモノつくりの機能を持つ企業で材料の開発にお客さんと一体になって取り組み、世界を変える仕事がしたいと考えています。

・・・・・

↑「長瀬産業」は化学系の専門商社の中では最大手で、商社の枠を越えモノつくりも手がけています。これが他社と違う長瀬産業の特徴ですので、志望動機のひとつに組み込みましょう。

2、グローバルに活躍したい

貴社は海外の売上げが50%以上であり、業界の中でも積極的に海外展開をされているため、グローバルで活躍するという自身の目標が実現できると思い、志望しました。

・・・・・

↑こちらも「長瀬産業」が海外売上げ比率50%を越えていて、海外展開に積極的であることを志望動機の一つにしています。

ポイント2;自分がどれだけ役に立てるかアピールする

志望動機で志望する企業のことをどれだけ褒めても無意味です。重要なことは、自分がどれだけ役に立つ人間かをアピールすること。そこで、志望動機の内容は簡潔にして自分の能力をアピールすることを重視します。

中略

私は○○の経験から、○○と○○の橋渡し役に勤め、○○という成果を上げました。こういったコミュニケーションを通じて、新たな発見・改善をする手助けが得意なので、貴社の新規素材開発に営業の立場から関わって、世界を変えていきたいです。

↑ベタですが「橋渡し役」としての機能を発揮できることをアピールしてみました。ここでアピールする自分の能力は「積極性」「気合い」「粘り強さ」などなんでも良いです。

中略

海外留学経験はないのですが、東南アジアやインド、アフリカなど、厳しい地域において○○の経験から、私のタフネスを生かすことができると考えています。

↑どんな企業もタフな人材を求めていることは間違いないです。こちらもベタですが、あなたの自己PRに合う内容にすれば大丈夫です。

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当ブログでは何度も書いていますが、ESは通過することだけが目的であって本気を出すところではないです。従って、ある程度ツッコミどころを残しておき、とにかく会ってみたいと思わせるのが大事。

そして、あらかじめ仕掛けておいたツッコミポイントに対する回答を準備しておけば万全でしょう。ツッコミは受け身の活動ではなく、ツッコミを受けるようにあなたが仕掛けるのです!!

面接で突っ込まれたら…

仮にこんな内容でESを書くとしたら、面接で以下のようなツッコミを受けることが想定されます。想定質問と返答もまとめておきました。

面接での想定質問と回答例;

Q.他の専門商社で、モノつくりしている商社(例えば稲畑産業)もあるよ?

A.確かに稲畑産業も志望する会社の一つです。ただ、モノつくりに対する本気度合いが貴社とは全然違います。具体的には貴社における林原買収などの行動で、貴社の本気度合いが伝わります。従いまして、より開発に力を入れられている貴社のほうが志望度合いが高いです。

Q.なぜ材料開発がしたいの?末端製品の開発でも良いのでは?

A.材料の可能性に魅了されたからです。アイフォンは世界を変えましたが、実際は素材開発があってこそ成せるものであると思います。そういった上流に関わり、真に世界を変えたいのです。

Q.なぜ化学メーカーではなく、専門商社なの?モノつくりならメーカーのほうが向いてるよ?

A.化学メーカーでは、新規素材開発といっても、開発できる商品が自社製品の派生製品に限られてしまうからです。私は自社製品に限らずもっと広い視野で素材というものを見たいので、数多くのアイテムを扱う専門商社である貴社を志望しました。