化学素材メーカーの場合、管理職(業績の良い企業なら年収1000万円)までは年功序列で横一線に出世します。
ところが、それよりも上に行きたいとなると年功序列ではなく運と実力と上司に取り入る力が必要。
あなたにとってはだいぶ先の話かもしれませんが、頭の片隅に置いていてくださいね。
まずは予習
人事部は管理職以上の人事権を持たない
実は管理職以上の人事権を持つのは人事部ではなく本部長クラス。従って公正公平な人事など全く期待できません。誰を課長・部長に昇格させるか、誰をどの部・課に配置するかなどなど、本部長が全て決定できます。
これは実績で実力を示す人にとっては辛く、実績を持たない人にとっては有難い制度。もちろん実績もあって本部長にも気に入られている、というパターンが最強。
でもなんだかんだで、上司に取り込むのが上手な人は仕事もしっかりやる傾向にあり。それなりに実績に応じた人事になりがち。
部長になれる人・なれない人
例えば5人の部長候補者がいた場合、本部長クラスに気に入られている管理職がこのポジションにつきます。どうしたら気に入られるの?というのは本部長の性格によるため、一般的に結論付けするのが難しい。ただし一つ言えることは、仕事の実績以上に本部長への社内接待がものを言う世界。
自分にとって都合の良い部下を置きたいのは、誰でも同じです。私が役員だとしてもそうするでしょう。
役員になれる人・なれない人
部長になれる人と同じで自分の上司、専務や社長から気に入られていることが最も重要。何の実績もなく役員になっている人がいるのはそのためです。
ただし再度述べますが、上司に取り込むのが上手な人は仕事もしっかりやる傾向にあり。それなりに実績に応じた人事になりがち。
それでは予習を終えたところで本題に入ります。
方法1;部長以上クラスに気に入られる
これは学閥ではなく◯◯役員派、◯◯チルドレンという派閥。部長以上の中でも出世期待度の高い人に忠誠を誓います。なぜこれが重要かというと、予習欄で述べたように本部長クラスの役員がそこに属する管理職以上の人事権を握っているからです。
そして本部長クラスの決定に重要な要素が直属の上司である部長からの評価。つまり、自分より上の役職者から絶対に嫌われてはならない。ちなみに管理職まではこんなことを全く意識せずともエスカレーターで昇進していきますので、ご安心を。
方法2;役員同士の派閥争いの勝ち馬に乗る
管理職以上になると、どうしても役員クラスのめんどくさいおっさん達との付き合いが増えます。ゴルフ好きの役員ならゴルフの同伴、飲み好きの役員なら社内接待…といった具合に社内接待を頑張らないとダメ。
ただここで悩ましいのは、同じクラスの役員同士というのは仲が悪いという事実。これは出世のライバルになっているためかと思われますが、二兎を追うものは一兎をも得ず。あなたが勝ち馬だと判断した役員に忠誠を誓いましょう。そうすると役員が出世するにつれて、自動的にあなたも引き上げられます。
大企業の役員=勘違いおっさんの集会所
役員クラスになれば、権力を乱用して結構やりたい放題になります。そして色んな人からチヤホヤされるがために、どんどん自分が凄いと勘違いしていきます。社内でも社外でも、そのようなおっさんを相手にするのは本当に骨が折れる。
前回記事にしましたが、手土産で渡したモナカの餡がこし餡じゃないことに激怒するとか、ゴルフで素振りを挟むと激怒するとか、日本酒の◯◯という銘柄が置いてない店を予約した部下に激怒するとか、そんなしょうもないことを深く根に持つのでございます。→すべて実話です。これは特に文系出身の役員に多い。理系出身者は比較的リーズナブル。
正直、役員のことを好きな管理職は誰もいません。めんどくせぇおっさん、早くリタイアしないかなぁ…と内心思っていますが、どんな場面でも口にしたら絶対にダメ。家族での夕食ネタ程度に留めておくこと。
結論;実績・運・上司のお気に入り、全て兼ね備えるべし
実績だけの管理職は「あいつは仕事はできるけど生意気だからなぁ…」
運だけの管理職は「あいつは実績がないからなぁ…」
上司お気に入りだけの管理職は「あいつは部長にはまだ早い…」
という評価になりがち。この中で一番部長職に近いのは上司お気に入りの管理職ですが、それでも上にもっと優秀な人材がいれば部長にはなれない。
ということで、全てを兼ね備えた管理職だけが課長以上のポジションに就きます。
まとめ
大企業のサラリーマン役員なんて、肝っ玉の小さい人間ばかりで全く大したことはない。
一応記事にはしたものの、このようなしょうもないおっさんに頭を下げるくらいなら、私は万年課長ながら社長の年収を越えるべく副業する道を選びます。
愚痴っぽくなってすみません…今日はここまでにします。