就活生にとっては先の話かもしれませんが、大企業における役職定年の話をしておこうと思います。
役職定年とは?
文字通り役職を定年する年齢のこと。多くの1部上場企業(50%以上)はこの制度を採用しており、50歳前半~中盤で役職から降ろされます(ただし部長以上の役職についていれば除外)。
つまり給料は管理職手前くらいの水準に戻るということ。人によりますが大体20~40%の年収ダウンとなります。年収1200万円だったとしたら40%カットで年収720万円に…という恐ろしい制度。
化学素材メーカーは採用人数が少ないとはいえ、それでも課長以上のポジションは限られます。下からどんどん上がってくるのだから、ある一定の年齢に達したら後輩にポジションを譲りましょう、ということですね。
他業界と比べるとまだ良いほうでしょうが、それでも必ずこの時は訪れます。
この制度のメリットは組織の若返り、デメリットは50歳前半過ぎたら給料が減らされること。
年収カットされたらどうする?
大抵のサラリーマンは、役職定年という終わりが見えているにも関わらずボンヤリと会社生活を送ります。そして気づいた頃には50歳前半…
上司に年収カットを言い渡され、そこで初めて気づかされます。自分の人生は会社にコキ使われて終わるだけだった、ということを。
給料カットされたら転職すれば良いのでは!?ということになりますが無視できないのが退職金。ココで辞めてしまっては退職金が満額(生涯年収の概ね10-15%)受け取れず、7割程度に減らされます。
残された道は不平・不満を抱えながら、黙って定年退職まで勤めることしかないのです。
その上、50歳のおっさんを雇いたいという会社など存在しません。
就活生の大手病を否定する訳ではない
中小企業の課長ポジションではどう逆立ちしても年収1000万円には届かないのですから、一握りの大企業の給料はとても高く入社する価値はあります。
大企業を否定する訳ではなく、例え大手企業に入社できたとしても将来を保証されるものではないよ、ということが言いたいのです。
仮に役職定年を迎えて給料が4割カットになり、年収720万円程度しかなかったら…中小企業の課長並みか、大手化学メーカーでは30代前半の生活に逆戻りです。それが嫌だというあなたは、抗えるだけの何かを持っておきましょう。
副業収入を必ず持っておく
いつも通り分かりやすい結論になってしまうのですが、何かしら半永久的にお金を生み出す副業を持っておくこと。
私は特別なスキルを持たないため、仕方なく得意でもないインターネットビジネスに頼らざるを得ません。それでも副業収入ゼロよりは全然マシです。
今の時代はインターネットが発達し、スキルゼロ初心者でも世界中どこにいようがお金を生み出すことができる、という素晴らしい世の中なのですから常に向上心を持っていたいものですね。
ではでは。いつものようにオチもなく終わりますがご了承ください。