至極光栄(読み:しごくこうえい)の意味、
ビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい使い方、注意点について。ビジネスメールの例文つきで誰よりも正しく解説する記事。
まずは要点のまとめから。
至極(しごく)の意味は…
① この上ないこと、これ以上ないこと
② 極めて
究極に至る(きゅうきょくにいたる)ということですから「本当にこれ以上はない」という表現です。
光栄(こうえい)の意味は…
業績や行動を褒められたり、重要な役目を任されたりして、名誉に思うこと。
ということで、
上記2つの単語をあわせると至極光栄の意味は…
- この上なく名誉に思うこと
- この上なく光栄に思うこと
ということになります。
「至極光栄」の使い方はホントにいろいろあり、「これ以上なく名誉に思う気持ち」「これ以上なく光栄に思う気持ち」をあらわしたいビジネスシーンに使います。
また、
使い方については例文でみたほうが分かりやすいため、代表的な使い方について少し(意味などくわしくは本文にて)
- 例文①総理にお会いすることができ、至極光栄でございます
- 例文②総理にお目にかかることができ、至極光栄に存じます
- 例文③〜をいただき至極光栄に存じます(でございます)
- 例文④仕事でご一緒できたこと、至極光栄に存じます(でございます)
- 例文⑤お役に立てたとのこと、至極光栄に存じます(でございます)
いずれもおなじく「とてつもなく名誉に思う」「これ以上なく名誉に思う」であり、お礼・感謝のビジネスシーンで主に使います。
「ありがとう」とシンプルにお礼するよりも「至極光栄に存じます=この上なく光栄に思いますわ~」を使うほうが、かしこまった敬語フレーズとなります。
したがって、何かしらの公式な挨拶・スピーチ・ビジネス文書では「至極光栄」を使うほうがクールです。
上記の例文はどれも丁寧な敬語であり、
ビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)で使うのにふさわしい敬語フレーズです。
ざっくりとした解説はこれにて終了ですが、本文中ではいろいろな例文を使いながら意味、使い方、注意点について説明していきます。
至極光栄 の意味と使い方
意味
至極光栄 の意味は冒頭でも解説したとおり
① この上なく名誉に思うこと
② この上なく光栄に思うこと
順序を変えて「光栄至極」としてもおなじ意味です。
たとえば、
「総理にお会いすることができ、至極光栄でございます」とすると、
- 総理に会うことができてこれ以上なく光栄に思う
の意味となり、
「身に余るお言葉をいただき至極光栄です」とすると、
「褒めてもらって、この上なく名誉に思う」という意味の丁寧な敬語フレーズになります。
使い方
「至極光栄」にどんな語を組み合わせるかでイロイロな敬語フレーズを作ることができます。
たとえば、
- 丁寧語「です」を組み合わせると「至極光栄です」
- 丁寧語「ございます」を組み合わせると「至極光栄でございます」
- 「思う」の謙譲語「存じる」を組み合わせると「至極光栄に存じます」
こんな感じで敬語フレーズを作ることができます。
ビジネスシーンでの使い方は、お礼・感謝のシーンで「とてつもなく名誉に思う気持ち」「とてつもなく光栄に思う気持ち」を表したいときに使うとよいでしょう。
至極光栄=光栄至極=光栄の至り
至極光栄と似たようなフレーズに「光栄至極」というのがあります。
なにか違いあるの?
どっちを使えばいい?
という質問をいただくのですが違いはありません。
至極光栄を光栄至極というように順番を変えただけ。意味と使い方はおなじです。
また、
至極光栄とおなじように使える類語というか言い換えには「光栄の至り」「光栄の限り」「光栄の極み」などがあります。
さてここからは、
「至極光栄」のビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい例文と使い方を紹介します。
例文①~でき、至極光栄でございます
至極光栄 のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。
- 例文「~でき至極光栄でございます」
- 例文「~でき至極光栄です」
「~」の部分にはイロイロな言葉が使えます。たとえば、
- 例文「総理にお会いすることができ、至極光栄でございます」
- 例文「総理にお目にかかれて至極光栄でございます」
- 例文「お役に立てて至極光栄です」
- 例文「仕事でご一緒できたこと、至極光栄でございます」
- 例文「お役に立てたとのこと、至極光栄でございます」
「~できて、これ以上なく名誉に思う」
「~できて、この上なく光栄に思う」
「至極光栄」のオーソドックスな使い方となります。ガチでこれ以上ないくらい光栄です、と言いたいときに使いましょう。
使い方
~をいただき至極光栄です の使い方は…
何かしらの名誉におもう出来事があったとき、相手に伝えるお礼のフレーズとして使われます。
「ありがとう」とシンプルにお礼するよりも「至極光栄に存じます=この上なく光栄に思いますわ~」を使うほうが、かしこまった敬語フレーズとなります。
かしこまったフレーズであるため普段のビジネス会話やメールで使うことは少なく、公式なスピーチ・ビジネス公文書・ビジネス挨拶などのシーンで使うとよいでしょう。
例文②~でき、至極光栄に存じます
至極光栄 のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。
- 例文「~でき至極光栄に存じます」
「~」の部分にはイロイロな言葉が使えます。たとえば、
- 例文「総理にお会いすることができ、至極光栄に存じます」
- 例文「総理にお目にかかれて至極光栄に存じます」
- 例文「お役に立てて至極光栄に存じます」
- 例文「仕事でご一緒できたこと、至極光栄に存じます」
- 例文「お役に立てたとのこと、至極光栄に存じます」
意味
「~できて、これ以上なく名誉に思う」
「~できて、この上なく光栄に思う」
「至極光栄」のオーソドックスな使い方となります。ガチでこれ以上ないくらい光栄です、と言いたいときに使いましょう。
例文①至極恐縮でございます との違いは…
丁寧語「ございます」なのか、「思う」の謙譲語「存じる」を使うかにあります。
どちらを使っても構いませんが、「ございます」と「思う」にはちょっとしたニュアンスの違いあり。「思う」をつかうとあくまで自分の意見であることをものがたり、「ございます」を使うと断定するような強い口調になります。
使い方
~をいただき至極光栄に存じます の使い方は…
何かしらの名誉におもう出来事があったとき、相手に伝えるお礼のフレーズとして使われます。
「ありがとう」とシンプルにお礼するよりも「至極光栄に存じます=この上なく光栄に思いますわ~」を使うほうが、かしこまった敬語フレーズとなります。
かしこまったフレーズであるため普段のビジネス会話やメールで使うことは少なく、公式なスピーチ・ビジネス公文書・ビジネス挨拶などのシーンで使うとよいでしょう。
例文③~をいただき至極光栄でございます・に存じます
至極光栄 のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。
- 例文「~をいただき至極光栄でございます」
- 例文「~をいただき至極光栄に存じます」
「~」の部分にはイロイロな言葉が使えます。たとえば、
- 例文「身に余るお言葉をいただき至極光栄に存じます・でございます」
- 例文「このたびはノーベル賞をいただき至極光栄に存じます・でございます」
- 例文「○○の賞をいただき至極光栄に存じます・でございます」
意味
「~してもらって、これ以上なく名誉に思います」
「~をもらって、これ以上なく光栄に思います」
「もらう・~してもらう」の謙譲語「いただく」を使い敬語にしています。
使い方
~をいただき至極光栄でございます・存じます の使い方は…
例文①②とおなじく、何かしらの名誉におもう出来事があったとき、相手に伝えるお礼のフレーズとして使われます。
「ありがとう」とシンプルにお礼するよりも「至極光栄に存じます=この上なく光栄に思いますわ~」を使うほうが、かしこまった敬語フレーズとなります。
かしこまったフレーズであるため普段のビジネス会話やメールで使うことは少なく、公式なスピーチ・ビジネス公文書・ビジネス挨拶などのシーンで使うとよいでしょう。
至極光栄 の類語と言い換え
至極光栄 の類語と言い換えについて。
ビジネスシーンでも使える言い換え表現をざっくりまとめておきます。
名誉
至極光栄 の類語と言い換えについて。
光栄の意味が「名誉であること」ですので、名誉として言い換えもできます。あまり使われませんが…
光栄の至り/光栄の限り/光栄の極み
至極光栄 の類語と言い換え。
- 例文「光栄の至りでございます」
- 例文「光栄の限りでございます」
- 例文「光栄の極みでございます」
「とんでもなく光栄です」
どれも似たような意味で「これ以上はない」、つまり「とんでもなく」「とてつもなく」という意味にとれます。
【注意点】至極光栄 はこう使う!
つづいて「至極光栄」を使うときの注意点を解説します。
敬語を正しく使うことはもちろん、
ふさわしいビジネスシーンを考えて使いましょう。
使いすぎると大げさになる
至極光栄は何か、とんでもなく恐縮しなければいけない事態が起こったときに使います。
たとえば、
【例文】
「総理とお会いすることができ、至極光栄に存じます」
みたいなビジネスシーンで使えますね。
総理に会うことができたたとしたら…それはもう、これ以上ないくらいに光栄だと思わなければいかない事態です。
ところが、こんなのはどうでしょうか?
【例文】
「課長にお会いすることができて至極光栄に存じます」
う~ん、これは賛否両論イロイロとありそうです。課長ていどのポジションであればイチイチ光栄に思うようなことではなく、相手によっては「バカ丁寧だなぁ」と感じるリスクあり。
ということで、
あまり使いすぎると「大げさだなぁ…」と相手に思われるため、ガチで光栄なときにだけ使いましょう。
何が至極光栄なのか?
至極光栄 を使うときには、対象というか、一体なににたいして「至極光栄」であるのかをハッキリとさせて使いましょう。
ノーベル賞などのようなトンデモなく凄い賞をもらったことに対して「至極光栄」なのであれば、
「すばらしい賞をいただき至極光栄です」というようになりますし、
仕事を一緒にすることに対して「至極光栄」なのであれば、
「仕事をご一緒させていただき至極光栄に存じます」となります。
→ 「取り急ぎお礼まで」を目上の人に使わない理由・丁寧な言い換え
【シーン別】違いと使い分け
至極光栄 のビジネスシーン(メール・手紙・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文をみてきましたが…
こんなときにはどれを使う?
というビジネスシーンごとの使い分けを整理しておきます。
ビジネス会話なら…
- 例文「光栄です」
- 例文「光栄に存じます」
会話で「至極光栄」を使いすぎるとバカ丁寧な感じがするため、「光栄です」あるいは「光栄に存じます」で十分です。
ビジネスメール・文書なら…
- 例文「至極光栄でございます」
- 例文「至極光栄に存じます」
ビジネスメール・手紙など文書の場合、
シンプルなフレーズではなくよりかしこまった表現を使うと好感度UP。
なぜなら、文章は会話と違って態度で敬意をしめすことができないから。