上司へなにかしらの依頼・お願いするときのメールの書き方を、例文つきで誰よりもわかりやすく解説する記事。まずは基本として、上司への依頼メールは以下のような書き方になっているのが理想的です。
▼上司へのお願い・依頼メール書き方5ステップ
- メール件名は「○○のお願い」「○○のご確認」「○○のご相談」などとする。依頼したいことの内容によって使い分ける
↓ - メール本文は「お疲れ様です」で書き始める
↓ - 「さて首記の件、~~」で依頼次項をシンプルに伝える
↓ - メール結びは「大変恐れ入りますが…」などと、相手を気づかう一文をいれる
↓ - これにて完了!
それではより具体的に、例文を使いながら「上司への依頼・お願いメールの書き方」を学んでいきましょう。
※実際に営業マンの私が使っている、あるいは部下から受けたことのあるビジネスメール例文を紹介しています。
【例文】上司への依頼・お願いメール
まずはわかりやすく、私のよく使う上司への依頼メール例文をご覧ください。
—ビジネスメール例文—
メール件名:販売会議アジェンダのご相談
メール本文:
○○課長
お疲れ様です。
さて首記の件、次回6月10日に予定している販売会議につき、
以下の通りにアジェンダ案を作成いたしました。
10:00-10:30 月度実績レビュー(○○課長)
10:30-12:00 担当報告(各営業担当)
12:00-13:00 昼食
13:15- ~~~
お忙しいところ大変恐れ入りますが、
ご査収の上、追加事項などがありましたらお申し付けくださいますよう、
宜しくお願いいたします。
メール署名
【書き方】上司への依頼・お願いメール
つづいて先ほど使用した例文について、書き方のポイントとなる部分を解説していきます。
1. メール件名の書き方
メール件名:販売会議アジェンダのご相談
メール件名では状況に応じて「~のお願い」「~のご相談」「~のご確認」などを使い分けしよう(長くなるためくわしくは後述)。 【メール件名の書き方】上司に何かを依頼・お願いしたいとき、単純に「○○のお願い」とすればよい訳ではない。ここでは会議アジェンダについて、上司に最終チェックをしてほしい想定。したがって「相談」が好ましい。上司への
2. メール宛名の書き方
○○課長
【メール宛名の書き方】個人に送るときは「○○様」、団体に送るときは「○○御中」を使う。また相手が役職者であれば「○○部長」とする。「○○部長 様」はNGとなるのでご注意を。
3. メール冒頭・挨拶の書き方
例文『お疲れ様です。』
【メール冒頭・挨拶の書き方】社内の人にメールするときは、たとえ上司であっても「お疲れ様です」を冒頭の挨拶に使う。違う部署の人にむけたメールであれば「こんにちは」などでも言い換えできる。
4. メール本文の書き方
さて首記の件、次回6月10日に予定している販売会議につき、
以下の通りにアジェンダ案を作成いたしました。
10:00-10:30 月度実績レビュー(○○課長)
10:30-12:00 担当報告(各営業担当)
12:00-13:00 昼食
13:15- ~~~
【メール本文の書き方】ここから本題が始まりますよ、という意味で「さて」を使う。つづく言葉は「さて首記の件、」「さて掲題の件、」の2つがもっとも使える。「さて」は使わず「首記の件、」だけでもよい。そして、そのあとに上司へ依頼する内容を書いていく。ここでは会議アジェンダ案について、上司に確認依頼したいシーンを想定している。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、
ご査収の上、追加事項などがありましたらお申し付けください。
【メール本文の書き方】ここでは「よく読んで内容を確認し、追記・修正があったら教えてほしい」という依頼を上司にする。したがって「査収(さしゅう)」を敬語(尊敬語)にして使い、例文のようにするとよい。「~してください」は強い表現なので好まれない場面もあるが、「お申し付けください」は「言い付けてください」の謙譲表現なので敬語としてとくに問題ない。
もし「~してください」に違和感があるのであれば、「ご査収の上、追加事項などがありましたらお申し付けくださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。」とする
5. メール結び・締めの書き方
何卒よろしくお願いいたします。
メール署名
【メール結びの書き方】とくに気をつけるべき点はなく、通常のメール結び・締めくくりの定型文を使うとよい。
コレだけは気をつけよう!上司への依頼・お願いメール
【注意】依頼・お願いしたい内容はシンプルに伝える!
いろいろなビジネスメールを見ていると、文章が丁寧になりすぎるあまり依頼・お願いしたい内容が伝わらない人がいます。「で、どうして欲しいの?」という部分が上司にしっかりと分かるように書きましょう。
たとえば先の例文で、あなたの会議アジェンダ案にたいして上司にチェックをお願いするとき、「追加事項などがありましたらお申し付けください」という文章が抜けていると意味不明なメールになるのでご注意を。
【注意】丁重になりすぎないように!
上司は社内の人であるため、気をつかいすぎる必要はありません。目上の人に使う一般的な敬語レベルで十分です。それなのに、丁重なメールを書く部下がいます。たとえば「お世話になっております」という挨拶は社内の人には使いません。
【注意】敬語を正しく使う!
敬語の使い方がおかしくても、上司は指摘してくれません(私も部下が間違った敬語を使っていてもほっときます)。例文で登場した表現はビジネスメールでよく使うフレーズばかりです。ひとつひとつの表現に対して、必ず正しい敬語の使い方をマスターしておきましょう。以下の記事もご参考にどうぞ。
・「ご査収」の意味と正しい敬語での使い方
→「ご査収」意味と目上の人への使い方【例文あり】
・「お忙しいところ」の意味と正しい敬語での使い方
→「お忙しいところ」意味と全使い方|-恐縮ですが-恐れ入りますが-お手数ですが
・「恐れ入りますが」の意味と正しい敬語での使い方
→「お忙しいところ恐れ入りますが」意味と正しい使い方
・ビジネスメール結びの表現まとめ
→【完全版】ビジネスメール締め・結びの例文50選
【メール件名】上司への依頼・お願いメール
上司へ依頼・お願いするメールの件名には、大きくわけて「ご相談」「お願い」の2つの表現が使えるかと思います。状況に応じて使い分けしましょう。
メール件名「○○のお願い」を使うシーン
まずは○○のお願いを使うシーンについて。たとえば以下のようなシーンで上司へ依頼メールするときに使うとよいです。
『上司に資料送付をお願いするとき』
『上司に同行訪問をお願いするとき』
メール件名「○○のご相談」を使うシーン
つづいて○○のご相談を使うシーンについて。上司に意見をもとめたいときや、仕事に関するアドバイスがほしいときに活躍する表現です。「お願い」はこちらの意見を押しつけたいときに使い、「ご相談」はどうしようか悩んでいる案件に使います。たとえば以下のようなシーンで上司へ依頼メールするときに使うとよいです。
『上司に仕事のアドバイスをお願いするとき』
『上司に意見を求めるとき』