「保管いただければ幸いです」意味と使い方・ビジネスメール例文

「保管いただければ幸いです」は「保管してもらえたら嬉しいです」という意味。

ようは「保管してほしい!」「保管してください!」と言いたいわけですが・・・丁寧な敬語にするとこんな風にややこしい表現になります。

使い方は何かしら保管してほしいときのお願い・依頼ビジネスメール。社内上司や目上にかぎらず社外取引先にもつかえる丁寧なフレーズです。

それでは本文にて、意味や敬語の種類、ビジネスシーンにふさわしい使い方、ビジネスメール例文、注意点を解説していきます。

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ

意味と敬語

「保管いただければ幸いです」は「保管してもらえたら嬉しいです」という意味。

ようするに「保管してほしい!」「保管してください!」と言いたいわけですが…

なぜこのような意味になるのか?

そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

“保管の意味は「保存・管理すること」

保管(ほかん)の意味は・・・

「物品を預かって、傷つけたり失ったりしないように保存・管理すること」

【例文】この資料は10年間保管しなければならない

【例文】保管していた忘れ物を廃棄する

“保管いただければ”の意味は「保管してもらえれば」

まずは前半部分。

「保管いただければ〜」の意味は…

「保管してもらえれば〜」
「保管してもらえたら〜」

このように解釈できます。

「保管」のもととなる単語は「保管」であり、「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」をつかって敬語にしています。

「いただければ」の部分は謙譲語「いただく」を可能形にして「いただける」とし、さらに仮定「たら・れば」をつかっています。

なお表記は、

漢字表記「保管頂ければ」vs. ひらがな表記「保管いただければ」の両方ともOK。どちらをつかっても正しい敬語です。

「ご保管いただく」だと気持ちわるいので、ここでは「お(ご)」を省きました。もちろん「ご保管いただく」としても正しい敬語です。

“幸いです”の意味は「嬉しいです、幸せです」

つづいて後半部分。

「幸いです」の意味は…

「嬉しいです」
「幸せです」

このように解釈できます。

もととなる単語は「幸い(さいわい)」であり、丁寧語「です」を使って敬語にしています。

あわせると意味は「保管してもらえたら嬉しいです」

  1. 保管 = 保管すること
  2. ご・お~いただければ = 「〜してもらえれば」の意味の敬語
  3. 幸いです= 「幸せです、嬉しいです」の意味

これらの単語を合体させて意味を考えます。

すると「保管いただければ幸いです」の意味は…

「保管してもらえたら嬉しいです」

のように解釈できます。

ようは「保管してほしい!」「保管してください!」ということなのですが、このままではあまりにストレートすぎて目上や上司・取引先につかうにはイマイチです。

そこで「~してもらえたらと嬉しいです」というように遠回しにして、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズにしています。

そんなに丁寧にお願いする必要あるの?って思うくらい。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

敬語の解説

ややこしいので、これまでの敬語の解説をまとめておきます。

「保管いただければ幸いです」を敬語としてみていくと以下のとおりに成り立ちます。

  • もとになる単語「保管」
  • “〜してもらう”の謙譲語”お(ご)〜いただく”で「保管いただく
  • 可能形にして「保管いただける
  • 仮定「たら・れば」をくっつけて「保管いただければ
  • “嬉しい”の意味である”幸い”に丁寧語”です”をくっつけて「幸いです

→ すべてあわせると「保管いただければ幸いです」という敬語の完成

※漢字表記「保管頂ければ」vs. ひらがな表記「保管いただければ」の両方ともOK。

このようにして元になる語「保管」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

それでは次項より使い方についても見ておきましょう。

ただし「ご保管いただく」だと気持ちわるいので、ここでは「お(ご)」を省きました。以降はすべて省略します。

【使い方】保管の依頼・お願いビジネスメール

つづいて「保管いただければ幸いです」の使い方について。

ようは「保管してほしい!」「保管してください!」という意味なので、そのような依頼・お願いビジネスメールに使います。

取引先など社外あてに限らず、上司や目上など社内あてのメールにも使える丁寧なフレーズですね。

たとえば、

  • 【例文】保管いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
  • 【例文】保管いただければ幸いです。よろしくお願い致します。

※ 意味は「保管してもらえたら嬉しいです。よろしく」

のようにして何かの依頼・お願いをともなうビジネス文書やビジネスメールで結び・締めくくりとして使われます。

もちろん結びでなく文章の途中でつかっても丁寧です。

なお「ご了承いただければ幸いです」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

ビジネスメール例文

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「保管いただければ幸いです」の使い方をビジネスメール例文でご紹介。

どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。

なおビジネスメールにおいては以下の敬語もオススメです。

① それなりに丁寧「保管くださいませ」

② 丁寧「保管いただければと存じます」

③ かなり丁寧「保管いただければ幸いです」など

④ ↓とくにビジネスメール結び/文末につかう↓

「保管頂きますようお願い申し上げます」

「保管くださいますようお願い致します」

「保管のほど宜しくお願い致します」

ビジネスメール例文①保管のお願い返信メール(社外)

メール件名:返信Re: 郵便物到着のご連絡

株式会社ビジネス
営業部 ●●様

いつもお世話になっております。

郵便物の件、承知いたしました。

出張で今週末まで不在にしており、8月18日の18時頃に引き取りに参ります。

大変申し訳ありませんが、それまで保管いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

************
メール署名
************

ビジネスメール例文②保管のお願い返信(社内)

メール件名:返信Re: 宛先間違い郵便物のご連絡

営業部 ●●さん (社内目上)

お疲れ様です。

郵便物の件、承知いたしました。

それでは明日オフィスに戻り次第に貴部署へ伺い、お引き取りいたします。

大変お手数ではございますが、
しばし保管いただければ幸いです。

宜しくお願い致します。

************
メール署名
************

ビジネスメール例文③保管してもらう(社外)

メール件名:書類保管のお願い

ビジネス倉庫
業務部 xx部長 (社外取引先)

大変ご無沙汰しております。
(株)転職・ノマドでございます。

さて標記の件、ISO規定にて保管が義務付けられております書類を貴社xx倉庫へ発送いたしました。

つきまして従来と同様6年間保管いただきたく、お取り計らいの程お願い申し上げます。

以上

ご不明な点等ございましたら何なりとお申し付けください。
宜しくお願い致します。

************
メール署名
************

“保管いただけましたら幸いです”としても丁寧

「保管いただければ幸いです」と似たような敬語には・・・

  • 【例文】保管いただけましたら幸いです
  • 【例文】保管いただけますと幸いです

もあります。言いたいことは「保管してほしい」であり、どちらも丁寧な敬語なので使い分ける必要はありませんが…

いちおう意味と違いについて考えてみます。

“保管頂ければ vs. 頂けますと vs. 頂けましたら”の意味と違い

どちらも結局のところ「保管してほしい!」「保管してください!」という意味になるのですが…こまかくは以下のとおり意味と敬語の違いあり。

  • 「保管いただけますと」だと意味は「保管してもらえると
    → 敬語は”お(ご)~いただく”+可能形+丁寧語”ます”+接続助詞”と”

いっぽうで、

  • 「保管いただけましたら」だと意味は「保管してもらえたら
    → 敬語は”お(ご)~いただく”+可能形+丁寧語”ます”+仮定”たら”
  • 「保管いただければ」だと意味は「保管してもらえたら
    → 敬語は”お(ご)~いただく”+可能形+仮定”れば”

となります。

まとめると・・・

謙譲語「いただく」を可能形にすると「いただける」になり、

「いただける」に丁寧語”ます”+接続助詞”と”をくっつけると「いただけますと」になり、

「いただける」に仮定の「れば」をくっつけると「いただければ」になり、

「いただけますと」に仮定の「たら」をくっつけると「いただけましたら」になります。

なお「保管いただけましたら幸いです」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

どれも丁寧であり使い分けの必要はない

これまで見てきたように、どの敬語もこのうえなく丁寧なフレーズです。したがって上司など社内の目上はもちろんのこと、社外取引先にもつかえますね。

お好きなフレーズを使えばよく、使い分けする必要はありません。

“保管いただけますと幸甚に存じます”だとなお丁寧

さらに死ぬほど丁寧なメールや文書にしたいときには・・・

「幸い」ではなく「幸甚(こうじん)」をつかい、

  • 【例文】保管いただけますと幸甚に存じます
    → 意味は「保管してもらえると、この上なく嬉しく思います」
  • 【例文】保管いただけますと幸甚です
    → 意味は「保管してもらえると、この上なく嬉しいです」

とするともう、本当に死ぬほど丁寧になります。

※ 幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

※ 存じる(ぞんじる)は「思う」の敬語(謙譲語)

これまで紹介した敬語と言いたいことはおなじ。

ただ、幸甚(こうじん)というフレーズのほうがよりカチッとした表現になりますので、文書や手紙・公式なビジネスメールなど本当に堅苦しい文章にしたいときにオススメです。

普段づかいのメールであれば「幸い」で十分に丁寧です。

いちおう意味と違いについて簡単に解説しておきます。

“幸いです vs. 幸甚です”の意味と違い

どちらも結局のところ「嬉しいです!」「幸せです!」という意味になるのですが…

幸甚(こうじん)のほうがより、嬉しさや幸福度合いを強調したフレーズになります。

つまり「幸甚です」とすると意味は・・・

とてつもなく嬉しいです!」「大変ありがたいです!」「この上なく幸せです!」という感じになりますね。

手紙や公式なビジネスメールにおすすめ

これまで見てきたように、どちらの敬語もこのうえなく丁寧なフレーズです。上司など社内の目上はもちろんのこと、社外取引先にもつかえる素晴らしく丁寧な敬語です。

ただ、より堅苦しいというかビジネス文書や手紙むけというか・・・

カチッとした表現は「幸甚(こうじん)」のほうです。

本当に死ぬほど丁寧なメールや文書にしたいときに使いましょう。

ほかにも使える丁寧な敬語

これまで紹介した例文のほかにも・・・

似たような言い換え敬語で、おなじように丁寧なフレーズをまとめておきます。

どれも「保管してほしい!」「保管してください!」と依頼・お願いしたいときのビジネスメールに使えます。

『保管いただければ幸甚に存じます』など

「保管いただければ幸いです」だけじゃない丁寧なビジネス敬語

「幸い」ではなく「幸甚(こうじん)」をつかい、

  • 【例文】保管いただければ幸甚に存じます/幸甚です
    ※意味は「保管してもらえたら、この上なくありがたく思います/です」
  • 【例文】保管いただけますと幸甚に存じます/幸甚です
    ※意味は「保管してもらえると、とても有り難く思います/です」
  • 【例文】保管いただけましたら幸甚に存じます/幸甚です
    ※意味は「保管してもらえたら、この上なくありがたく思います/です」

なども似たような意味であり、とても丁寧な敬語です。

幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

「存じる」は「思う」の謙譲語

「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」

「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+可能形+丁寧語「ます」+仮定「たら・れば」

『保管賜れますと幸いです』など

「保管いただければ幸いです」だけじゃない丁寧なビジネス敬語

「いただく」よりもカチッとした敬語「賜る(たまわる)」をつかい、

  • 【例文】保管賜れますと幸いです
    ※意味は「保管してもらえると嬉しいです」
  • 【例文】保管賜れましたら幸いです
    ※意味は「保管してもらえると嬉しいです」

とするとより丁寧な敬語になります。

「お(ご)~いただく」と「お(ご)~賜る(たまわる)」はどちらも「~してもらう」の謙譲語ですが「賜る」のほうがよりかしこまった表現になります。

『保管賜れますと幸甚に存じます』など

「保管いただければ幸いです」だけじゃない丁寧なビジネス敬語

「いただく」よりもカチッとした敬語「賜る(たまわる)」をつかい、さらに「幸い」よりも大げさな「幸甚(こうじん)」をつかって…

  • 【例文】保管賜れますと幸甚に存じます/幸甚です
    ※意味は「保管してもらえると、この上なくありがたく思います/です」
  • 【例文】保管賜れましたら幸甚に存じます/幸甚です
    ※意味は「保管してもらえたら、この上なくありがたく思います/です」

とするとより丁寧な敬語になります。

幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

「存じる」は「思う」の謙譲語

「賜れますと」は謙譲語「賜る」+可能形+丁寧語「ます」+接続助詞”と”

「賜れましたら」は謙譲語「賜る」+可能形+丁寧語「ます」+仮定「たら・れば」

ビジネスメールでは”保管のほど”もよく使う

他にもビジネスメールでよく使う敬語には「保管のほど」もあります。

ビジネスメールではとかく「いただく」「くださる」ばかりになってしまい、文章が気持ち悪くなってしまうのですよね。

そこで活躍するのが「保管のほど~」です。

使い方はたとえば、

  • 例文「保管のほどお願い申し上げます」
  • 例文「保管のほどお願い致します」

などあり。

“保管のほど”の「ほど」ってどんな意味?

ここで「保管のほど」の「のほど」は限定を避ける言い方で、意味としては「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」と考えることができます。

断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。

もともと、とくに深い意味はありません。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

ちなみに「保管の程」というように漢字をもちいてもOK。あなたのお好みでお使いください。

ビジネス会話・電話では”保管いただけますか?”

ビジネスメールではなく会話や電話シーンであれば…

「保管いただければ幸いです」などは絶対につかいません。

長いうえに丁寧すぎて気持ち悪いですからね。

そこでビジネス会話・電話では…

  • 【例文】保管いただけますか?
  • 【例文】保管いただけますでしょうか?
  • 【例文】保管願えますでしょうか?

※ もちろん「保管ください」「保管くださいませ」でもOK

といった質問フレーズをつかいましょう。

意味としては「保管してもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

「〜いただけますか?」サラッと言えるためビジネスシーンで重宝するフレーズです。

保管して頂けますか?でもOK

あるいはもっとシンプルに、

  • 【例文】保管していただけますか?
  • 【例文】保管していただけますでしょうか?

としてもOKです。

「~していただけますか?」の意味は「~してもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

もちろん「保管いただけますか?」のほうが丁寧。

ただ会話シーンで堅苦しい敬語をつかいすぎると相手とのあいだに壁をつくってしまいます。

そういう意味で会話ではややカジュアルな敬語フレーズをつかっても差し支えありません。

※「すでに保管しましたか?」と催促・確認するときは過去形「保管いただけましたか?」「保管いただけましたでしょうか?」とすると丁寧。もちろん「保管していただけましたか?」でもOK。

敬語の解説

保管いただけますか?」「保管いただけますでしょうか?

の敬語の成り立ちとしては…

  • “保管”に「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」で「保管いただく」
  • 可能形にして「保管いただける」
  • さらに丁寧語”ます”で「保管いただけます」
  • 疑問形にして「保管いただけますか?」

“〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「保管いただけますでしょうか?」

どちらの表現も謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。

どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」を使うのをオススメします。

ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ

あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。

ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「保管」

ここでは、

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。

①メール結びに使うときは「よろしく!」を加えると丁寧

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツ。

「保管いただければ幸いです」はそれだけではビジネスメール結び締めとしてイマイチ。

そこで、

うしろに「よろしく!」的なフレーズを組み合わせて、セットで使うとより丁寧なメール結びになります。

すでに例文にはしましたが…

  • 【例文】保管いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
  • 【例文】保管いただければ幸いです。よろしくお願い致します。
  • 【例文】保管いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

ビジネスメールの結び締めに使うときにはこんな感じにするとよいでしょう。

②どうか・何卒+保管

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「保管」の前置きに添える丁寧なお願いフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • どうか
    例文「どうか保管くださいますようお願い申し上げます」
    例文「どうか保管くださいますようお願い致します」
    例文「どうか保管いただければ幸いです」
    例文「どうか保管いただければと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 何卒=どうか
    例文「何卒保管くださいますようお願い申し上げます」
    例文「何卒保管くださいますようお願い致します」
    例文「何卒保管いただければ幸いです」
    例文「何卒保管いただければと存じます。よろしくお願い申し上げます」

③恐縮・お手数+保管

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「保管」の前置きには強調するフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」だけでなく、申し訳なく思う気持ちや、相手を気づかうフレーズをもってきても丁寧です。

たとえば「誠に勝手を申し上げますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。上司や目上にはもちろんのこと、取引先のメールにも使える丁寧な例文にしています。

  • 恐縮=申し訳なく思うこと
    「お忙しいところ恐縮ではございますが保管〜」
    「お忙しいところ大変恐縮ではございますが保管〜」
    「たびたび恐縮ではございますが保管〜」
  • 恐れ入る=申し訳なく思う
    「お忙しいところ恐れ入りますが保管〜」
    「お忙しいところ大変恐れ入りますが保管〜」
    「たびたび恐れ入りますが保管〜」
  • お手数=お手間
    「お忙しいところお手数お掛けしますが保管〜」
    「お忙しいところ大変お手数ではございますが保管〜」
  • 勝手を申し上げる=自分勝手を言う
    「誠に勝手を申し上げますが保管〜」
  • ご無理申し上げる = 無理を言う
    「ご無理申し上げますが、何卒保管のほどお願い申し上げます」
  • ご多忙とは存じますが=忙しいとは思うけど
    「ご多忙とは存じますが保管〜」

結局どれがもっとも丁寧?