「ご同席いただけましたか?」意味と使い方・ビジネス例文

せっかくの機会ですので、催促や確認のビジネスシーン(電話・メール・目上・社外取引先・社内上司・就活・転職)でよくつかわれる敬語を紹介します。

上司・目上・社外取引先にふさわしいフレーズです。ご参考にどうぞ。

その後いかがでしょうか

「ご同席いただけましたか?」だけじゃない

ビジネスメールによく使う催促・確認の敬語フレーズ

  1. 【例文】その後いかがでしょうか
  2. 【例文】ご状況はいかがでしょうか
  3. 【例文】その後、ご状況いかがでしょうか

※ 推量”〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「~いただけましたでしょうか」という敬語になります。

「お返事ください」「ご連絡ください」といった直接的なフレーズの代わりに使える丁寧な敬語表現です。

ここで「いかが」は「どう?」の丁寧な表現。

すると意味は「①そのあと、どうなってる?」「②そのあと状況はどうなってる?」となります。「いかが」を使うことによって、やんわりと相手に催促・確認するフレーズになっていますね。

お手元にございますでしょうか

「ご同席いただけましたか?」だけじゃない

ビジネスメールによく使う催促・確認の敬語フレーズ

  • 【例文】お手元にございますでしょうか

※ 推量”〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「~いただけましたでしょうか」という敬語になります。

「手元にありますか?」の意味で使われ、「あります」のかしこまった丁寧表現「ございます」を使って敬語にしています。

直接的な言い方をするのではなく「届いてますか?」とすることで、やんわりと催促しています。

ちなみに、

  • NG例文「お手元に届いておりますでしょうか?」

は間違い敬語であるためご注意を。「おります」は「いる」の謙譲語「おる」に丁寧語「ます」をくっつけた敬語であり正しいです。

が、謙譲語はそもそも自分の行為・行動を低めて対象を高める敬語であり、相手の行為にたいして使うのは間違いです。そんなときには尊敬語「お手元に届いていらっしゃいますか?」を使うのが正解。

大変失礼とは存じますが~

「ご同席いただけましたか?」だけじゃない

ビジネスメールによく使う催促・確認の敬語フレーズ

  1. 【例文】大変失礼とは存じますが、確認までに連絡いたしました
  2. 【例文】大変失礼とは存じますが、念のため転送メールにて再度送付いたします

意味は「ホントに失礼だとは思うのだけど~」

「存じます」は”思う”の謙譲語「存じる」に丁寧語「ます」をくっつけて敬語にしています。

催促するのはホントに失礼だとは思うのだけど…

という感じのニュアンスであり、相手への気づかいが表れていて好感がもてます。

行き違いでご連絡いただいておりましたら~

「ご同席いただけましたか?」だけじゃない

ビジネスメールによく使う催促・確認の敬語フレーズ

  1. 【例文】行き違いでご連絡いただいておりましたらご容赦ください
  2. 【例文】行き違いでご連絡いただいておりましたら、その旨お申し付けください
  3. 【例文】行き違いでご連絡いただいておりましたら申し訳ございません
  4. 【例文】行き違いでしたら申し訳ありません

※”ご容赦ください”の意味は「許してください」

※”いただく”は「もらう」の謙譲語

※”おります”は「いる」の謙譲語+丁寧語「ます」

催促メールをするのはいいものの、行き違いで相手がすでに対応しているときもあります。あるいは、あなたが気づいていないときもあります。

「なんだよ~、今やってるところだからちょっと待ってくれよ!」

催促メールはタイミングが悪いとこんな風に思われてしまいがち。そんなとき、このひと言を入れておくと相手への配慮が感じられて好感がもてます。

ここでは「連絡をもらっていたら~」の謙譲語として「連絡を頂いておりましたら~」と使っています。連絡をもらうのはあなたであるため謙譲語「おります」は正しい敬語。

誠に勝手を申し上げますが~

ビジネスメールによく使う催促・確認の敬語フレーズ

  1. 【例文】誠に勝手を申し上げますが、会議準備の都合により11月10日までに送付いただきたく存じます
  2. 【例文】誠に勝手を申し上げますが、11月10日までにご出欠の連絡をいただければと存じます

意味はどれも似たようなもので「自分の都合で勝手なことを言うけれども…」。

使い方はとくに期日を設定しなければいけない催促メールというか、ビジネスメール全般で相手を気づかうクッションフレーズとして使われます。

「なんだよ~、期日まで時間ほとんど無いやん!!」

期日を設定したり、催促メールをするときにはタイミングが悪いとこんな風に思われてしまいがち。そんなとき、このひと言を入れておくと相手への配慮が感じられて好感がもてます。

~いただければ幸いです

ビジネスメールによく使う催促・確認の敬語フレーズ

  1. 【例文】ご確認いただければ幸いです
  2. 【例文】ご連絡いただければ幸いです
  3. 【例文】ご返信いただければ幸いです
  4. 【例文】ご返答いただければ幸いです

ようするに「~してほしい!」「~してください!」というあなたの希望をあらわしているのですが、このままではあまりにストレート過ぎて目上や上司に使うにはイマイチです。

そこで遠まわしに「~してもらえたら嬉しいなぁ」として、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズにしています。

ほかにも丁寧なフレーズには、

  • 【例文】ご連絡いただけますと幸いです
    ※意味は「連絡してもらえると嬉しいです」
  • 【例文】ご返答いただければ幸甚に存じます
    ※意味は「返答してもらえたら、とても嬉しく思います」
  • 【例文】ご確認いただけますと幸甚に存じます
    ※意味は「確認してもらえると、とても嬉しく思います」
  • 【例文】ご返信いただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「返信してもらえたら、とても嬉しく思います」

なども似たような意味であり、とても丁寧な敬語です。

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・「存じる」は「思う」の謙譲語

・「いただきたく」は謙譲語”いただく”+希望”~したい”

・「いただければ」は謙譲語”いただく”+可能形+仮定”たら・れば”

・「いただけましたら」は謙譲語”いただく”+可能形+丁寧語”ます”+仮定”たら”

その他イロイロ

“ご同席いただく vs ご同席くださる”の使い方

ややこしいので「ご同席いただく vs ご同席くださる」の使い方について。

代表的なパターンを表にまとめておきます。

こまかく解説していくとそれだけで記事がおわってしまいますので、目的にあわせてお使いください。

“ご同席いただく”の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 ご同席いただく ご同席いただきます -頂くよう
-頂きますよう
過 去 ご同席いただいた ご同席いただきました ×
進行形 ご同席いただいている ご同席いただいています -頂いております
過去~現在 ご同席いただいていた ご同席いただいていました -頂いておりました
希 望
依 頼
ご同席いただきたい
ご同席いただきたく
ご同席いただくよう
ご同席いただけるよう
ご同席いただきたいです
×
ご同席いただきますよう
ご同席いただけますよう
-頂きたく思います
-頂きたくお願いします
-頂きたく存じます
-頂ければと存じます
可 能 ご同席いただける ご同席いただけます -頂けるよう
-頂けますよう
①仮定
②仮定+可能
①ご同席いただいたら
②ご同席いただければ
①ご同席いただきましたら
②ご同席いただけましたら
×
①疑問+過去
②疑問+可能
③疑+
可+過
①ご同席いただいたか?
②ご同席いただけるか?
③ご同席いただけたか?
ご同席いただきましたか?
ご同席いただけますか?
ご同席いただけましたか?
-頂きましたでしょうか
-頂けますでしょうか
-頂けましたでしょうか
禁 止 ご同席いただけない ご同席いただけません ×
命 令 × × ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります。

※ 「頂く」「いただく」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない

“ご同席くださる”の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 ご同席くださる ご同席くださいます -くださるよう
-くださいますよう
過 去 ご同席くださった ご同席くださいました ×
進行形 ご同席くださっている ご同席くださっています -くださっております
過去~現在 ご同席くださっていた ご同席くださっていました -くださっておりました
希 望
ご同席くださるよう ご同席くださいますよう ×
可 能 × × ×
仮 定 × × ×
疑 問 ご同席くださるか? ご同席くださいますか? ×
否 定 ご同席くださらない ご同席くださいません ×
命 令 ご同席ください ご同席くださいませ ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります

※ 「下さる」「くださる」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない