「お立ち寄りください」の意味・より丁寧な言い換え敬語・メール例文

「お立ち寄りください」は上司・目上に失礼?

ビジネスメールに使えるもっと丁寧な敬語ってなに?

とご心配のあなたへ。

「お立ち寄りください」は目上や上司・取引先へのビジネスメールに使っても失礼ということでは無いのですが…

時と場合によっては上から目線に感じられてしまうことがあります。

会話や電話対応であれば問題ないものの、ビジネスメールなど顔の見えないコミュニケーションではより丁寧な敬語に言い換えすると好感度UP。

より丁寧な言い換えにはたとえば、

  • 例文①お立ち寄りくださいませ
  • 例文②お立ち寄りいただきたく存じます
  • 例文③お立ち寄りいただければと存じます
  • 例文④お立ち寄りいただけますか?お立ち寄りいただけますでしょうか?
  • 例文⑤お立ち寄りいただきますようお願い申し上げます
  • 例文⑥お立ち寄りくださいますようお願い申し上げます
  • 例文⑦お立ち寄りいただければ幸いです
  • 例文⑧お立ち寄りいただけましたら幸甚に存じます

などあり。

これらの言い換えの丁寧レベルとしては「お立ち寄りくださいませ」がもっとも低く、例文⑦⑧がもっとも丁寧。

あとはどれも似たようなレベルです。

くわしくは本文にて。

それでは、

「お立ち寄りください」の意味、目上につかえるより丁寧な言い換え敬語、ビジネスシーンでの使い方(電話・メール・手紙・文書・社内上司・社外取引先・目上・就活・転職)、メール例文を紹介します。

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ

意味・敬語の解説

「お立ち寄りください」は「立ち寄ってほしい」という意味。

なぜこのような意味になるのか?

そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

立ち寄るの意味は”ついでに行く”

立ち寄る(読み:たちよる)のそもそもの意味は…

  1. 近くに行く。近寄る
  2. 目的地へ行く途中、ついでに訪れる

たとえば、

【例文】エベレストに立ち寄る →「近くに行く」の意味

【例文】買い物の帰りにゲーセンに立ち寄る →「ついでに行く」の意味

のようにして使います。

“お立ち寄りください”の意味は「立ち寄ってほしい」

「お立ち寄りください」としたときの意味は…

「立ち寄ってほしい」
「立ち寄ってくれ」

立ち寄るは「①近くに行く」「②ついでに行く」のどちらかの意味であるためシンプルに要約すると、

①近くに来てほしい

②ついでに来てほしい

のどちらかの意味に解釈できます。

ここで「お立ち寄り」の”お(ご)”は尊敬語。

使い方は文字どおり上司や目上・取引先に立ち寄ってほしいときのビジネスシーンで使われます。

なお「お立ち寄りしてください」は間違い敬語であるためご注意を。

“お立ち寄りください”の敬語の種類

「お立ち寄りください」を敬語としてみていくと…以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「立ち寄る」に尊敬語”お(ご)”で「お立ち寄り」
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「お立ち寄りくださる」
  • さらに命令形にして「お立ち寄りください」

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

このようにして元になる語「立ち寄る」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

ちなみに敬語「お(ご)」は…

「自分がお立ち寄りする」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がお立ち寄りくださる」のであれば尊敬語としての使い方。

というように2パターンあります。

強い口調となる敬語”お立ち寄りください”

ここでひとつ注意点を。

「お立ち寄りください」だけでなく「お(ご)~ください」という敬語は、つよい口調に感じられることがあります。

なぜなら「ください」は敬語ではあるものの結局のところ命令形であるから。

極端なたとえですが、よく母親が子供に

「はやく片付けなさい!!」
「静かにしなさい!!」

といっているのを耳にします。

「~なさい」は”する”の尊敬語”なさる”の命令形。

尊敬語”くださる”の命令形「お(ご)~ください」と似たような成り立ちです。

どちらかというと「お(ご)~ください」のほうが丁寧ではありますが…どちらも結局のところ命令形であり、上から目線に感じられることがあります。

もちろん人それぞれ、感じ方はことなります。

私のようにまったく気にしない人もいれば気分を損ねる上司・目上もいます。

だからといって敬語は丁寧であればよいというわけでもなく、バカ丁寧だとそれはそれで問題あり(”慇懃無礼”-“いんぎんぶれい”といいます)。

で、

シンプルな敬語をつかいすぎると失礼だと言われたり…

本当にむずかしいのですよね。

したがってどんな敬語を使うかは状況や相手を考えてあなたの判断にゆだねられます。

いろんな敬語を知っておくことが重要

もっとも重要なことは、

いろんな敬語フレーズを知っておくこと。

そうすればビジネスシーンに応じてふさわしい敬語を使うことができるようになります。

社内の上司にメールするときは「お立ち寄りください」をつかい、取引先にメールするときは「お立ち寄りいただければ幸いです」をつかい…

というような感じ。

引き出しを多くもっておくと臨機応変に使い分けすることができます。

そういう意味でこれから紹介する言い換え敬語はどれも本当によくつかいます。

覚えておくと必ず役に立つことでしょう。

丁寧な言い換え敬語

ここまでの解説で「お立ち寄りください」が敬語として正しいこと、時と場合によってはイマイチになるということが分かりました。

ここからは、

じゃあどういう風に言い換えすればより丁寧な敬語になるの?

という点についてみていきます。

①お立ち寄りくださいませ

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お立ち寄りください」の言い換え敬語

  • 例文「お立ち寄りくださいませ」

意味は『立ち寄ってください』

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

尊敬語「お立ち寄りくださる」に丁寧語”ます”の命令形「ませ」をつかい丁寧な敬語フレーズにしています。

命令形である点において「お立ち寄りください」とたいして違いはありませんが、丁寧語「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。

「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。

ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。

②お立ち寄りいただければと存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お立ち寄りください」の言い換え敬語

  • 例文「お立ち寄りいただければと存じます」

意味は『立ち寄ってもらえたらと思います』

「~してもらえたらと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「れば」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

③お立ち寄りいただきたく存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お立ち寄りください」の言い換え敬語

  • 例文「お立ち寄りいただきたく存じます」

意味は『立ち寄ってもらいたいと思います』

「~してもらいたいと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+願望の「~たい」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

⑤お立ち寄りいただきたく、お願い致します

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お立ち寄りください」の言い換え敬語

  • 例文「お立ち寄りいただきたく、お願い致します」
  • 例文「お立ち寄りいただきたく、お願い申し上げます」

意味は『立ち寄ってもらいたい、お願い』

「~してもらいたい、お願い!!」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+願望の「~たい」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

⑤お立ち寄りいただければ幸いです

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お立ち寄りください」の言い換え敬語

  • 例文「お立ち寄りいただければ幸いです」

意味は『立ち寄ってもらえたら嬉しいなぁ、幸せだなぁ』

つまり『立ち寄ってもらえたら嬉しいです』

相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「~れば」

「幸いです」は「幸い」+丁寧語「です」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

「~いただければ幸いです」という敬語フレーズはお願い・依頼のビジネスメールでよく使います。以下の例文もご参考にどうぞ。

ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。

  • 例文「お立ち寄りいただけましたら幸いです」
  • 例文「お立ち寄りいただけましたら幸甚に存じます」
  • 例文「お立ち寄りいただければ幸甚に存じます」
  • 例文「お立ち寄りいただけますと幸いです」
  • 例文「お立ち寄りいただけますと幸甚に存じます」

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

⑥お立ち寄りくださいますようお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お立ち寄りください」の言い換え敬語

  • 例文「お立ち寄りくださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「お立ち寄りくださいますようお願い致します」

意味は『立ち寄ってくれるようお願いします』

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

「ください」単体としての意味は「〜してくれ」「〜して欲しい」の丁寧な言いまわしと考えることができます。

が、

「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。

そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、やんわ〜りとした表現にしています。とても丁寧な敬語フレーズと言えますね。

たとえば、

  1. ご査収くださいますようお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取ってくれるようお願い!」
  2. ご検討くださいますようお願い申し上げます
    意味「検討してくれるようお願い!」
  3. ご確認くださいますようお願い申し上げます
    意味「確認してくれるようお願い!」
  4. ご了承くださいますようお願い申し上げます
    意味「納得してくれるようお願い!」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「●●くださいますようお願い〜」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

⑦お立ち寄りいただきますようお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「お立ち寄りください」の言い換え敬語

  • 例文「お立ち寄りいただきますようお願い申し上げます」
  • 例文「お立ち寄りいただけますようお願い申し上げます」

意味はどれも『立ち寄ってもらうようお願いします』

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

「いただきますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+丁寧語”ます”+”ように”

「いただけますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+可能形+丁寧語”ます”+”ように”

⑧~その他いろいろな言い換え敬語

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

  • 例文「お立ち寄りいただけましたら幸いです
    ※意味は「立ち寄ってもらえたら嬉しいです」
  • 例文「お立ち寄りいただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「立ち寄ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お立ち寄りいただければ幸甚に存じます
    ※意味は「立ち寄ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お立ち寄りいただけますと幸いです
    ※意味は「立ち寄ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お立ち寄りいただけますと幸甚に存じます
    ※意味は「立ち寄ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お立ち寄りいただけますか?
    ※意味は「立ち寄ってもらえるか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「お立ち寄りいただけますでしょうか?
    ※意味は「立ち寄ってもらえるだろうか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」

ビジネス会話・電話対応では”お立ち寄りいただけますか?”

ビジネスメールではなく会話や電話対応シーンであれば…

「お立ち寄りくださいますようお願い申し上げます」などは絶対につかいません。

長いうえに丁寧すぎて気持ち悪いですからね。

そこでビジネス会話・電話対応では…

  • 【例文】お立ち寄りいただけますか?
  • 【例文】お立ち寄りいただけますでしょうか?
  • 【例文】立ち寄っていただけますか?
    【例文】立ち寄っていただけますでしょうか?
  • 【例文】お立ち寄り願えますでしょうか?

※もちろん「お立ち寄りください」としてもOK

といった質問フレーズをつかいましょう。

意味としては「立ち寄ってもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

「〜いただけますか?」サラッと言えるためビジネスシーンで重宝するフレーズです。

敬語の解説

お立ち寄りいただけますか?」「お立ち寄りいただけますでしょうか?

の敬語の成り立ちとしては…

  • “立ち寄る”に「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」で「お立ち寄りいただく」
  • 可能形にして「お立ち寄りいただける」
  • さらに丁寧語”ます”で「お立ち寄りいただけます」
  • 疑問形にして「お立ち寄りいただけますか?」

“〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「お立ち寄りいただけますでしょうか?」

どちらの表現も謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。

どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」を使うのをオススメします。

ビジネスメール例文【全文】

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「お立ち寄りください」の丁寧な言い換えをつかったビジネスメール例文を紹介します。どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしていますので、ご参考にどうぞ。

ビジネスメール例文:結婚お祝いのお礼(友人あて)

【to友達】
あなたの結婚にたいして友達からお祝いをもらったとき。お祝いのお礼メールをする例文。仲のよい友達には新住所を伝える。友達との親密度に応じてカジュアルにするかどうかを決めるべき。

メール件名:お礼

○○さん

こんにちは。
お祝いの品、ありがとう!お心遣いホントに嬉しかったよ。新居に引っ越して新婚生活スタートしたよ。おかげさまで毎朝おいしいコーヒーができて、夫婦ともども喜んでます♪

あと、お礼の品を贈ったのでよかったらどうぞ。ではでは。

追伸:
新居の住所を記しておきます、ぜひお立ち寄りくださいね!

新居住所:xxxx

*********
メール署名
*********

ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ

あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。

ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「お立ち寄り」

ここでは、

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。

+前置きに添えるフレーズを!

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お立ち寄り」の前置きに添える丁寧なお願いフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • どうか
    例文「どうかお立ち寄りくださいますようお願い申し上げます」
    例文「どうかお立ち寄りくださいますようお願い致します」
    例文「どうかお立ち寄りいただければ幸いです」
    例文「どうかお立ち寄りいただければと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 何卒=どうか
    例文「何卒お立ち寄りくださいますようお願い申し上げます」
    例文「何卒お立ち寄りくださいますようお願い致します」
    例文「何卒お立ち寄りいただければ幸いです」
    例文「何卒お立ち寄りいただければと存じます。よろしくお願い申し上げます」

+気づかいの敬語フレーズもGood

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お立ち寄り」の前置きには強調するフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」だけでなく、申し訳なく思う気持ちや、相手を気づかうフレーズをもってきても丁寧です。

たとえば「誠に勝手を申し上げますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。上司や目上にはもちろんのこと、取引先のメールにも使える丁寧な例文にしています。

  • 恐縮=申し訳なく思うこと
    「お忙しいところ恐縮ではございますがお立ち寄り〜」
    「お忙しいところ大変恐縮ではございますがお立ち寄り〜」
    「たびたび恐縮ではございますがお立ち寄り〜」
  • 恐れ入る=申し訳なく思う
    「お忙しいところ恐れ入りますがお立ち寄り〜」
    「お忙しいところ大変恐れ入りますがお立ち寄り〜」
    「たびたび恐れ入りますがお立ち寄り〜」
  • お手数=お手間
    「お忙しいところお手数お掛けしますがお立ち寄り〜」
    「お忙しいところ大変お手数ではございますがお立ち寄り〜」
  • 勝手を申し上げる=自分勝手を言う
    「誠に勝手を申し上げますがお立ち寄り〜」
  • ご無理申し上げる = 無理を言う
    「ご無理申し上げますが、何卒お立ち寄りくださいますようお願い申し上げます」
  • ご多忙とは存じますが=忙しいとは思うけど
    「ご多忙とは存じますがお立ち寄り〜」

結局どれがもっとも丁寧?

あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。

ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。

※ あくまでも目安としてお考えください。

①会話・電話対応につかえる丁寧レベル

下になればなるほど丁寧な敬語になります。また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お立ち寄りください
  2. お立ち寄りくださいませ
  3. お立ち寄りいただけますか?
  4. お立ち寄りいただけますでしょうか?

②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お立ち寄りください
  2. お立ち寄りくださいませ
  3. お立ち寄りいただけますか
  4. お立ち寄りいただけますでしょうか
  5. お立ち寄りいただきたく、お願い致します
  6. お立ち寄りいただきたく存じます
  7. お立ち寄りいただければと存じます
  8. お立ち寄りくださいますようお願い申し上げます
  9. お立ち寄りいただきますようお願い申し上げます
  10. お立ち寄りいただけますようお願い申し上げます

注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お立ち寄りくださいませ
  2. お立ち寄りいただきたく、お願い致します
  3. お立ち寄りいただきたく存じます
  4. お立ち寄りいただければと存じます
  5. お立ち寄りいただきますようお願い申し上げます
  6. お立ち寄りいただけますようお願い申し上げます
  7. お立ち寄りくださいますようお願い申し上げます
  8. お立ち寄りいただければ幸いです
  9. お立ち寄りいただければ幸甚に存じます
  10. お立ち寄りいただけましたら幸いです
  11. お立ち寄りいただけましたら幸甚でございます
  12. お立ち寄りいただけましたら幸甚に存じます

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

④最上級の丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お立ち寄りいただければ幸いです
  2. お立ち寄りいただければ幸甚に存じます
  3. お立ち寄りいただけましたら幸いです
  4. お立ち寄りいただけましたら幸甚でございます
  5. お立ち寄りいただけましたら幸甚に存じます

・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・賜る(たまわる)は公式なビジネス文書や手紙によくつかう

【まとめ】お立ち寄りの使い方

いろいろと散らかってきたので「お立ち寄りください」の言い換えと、ほかにもビジネスシーンで使える「お立ち寄り」の使い方をまとめます。