ご検討(ごけんとう)の意味と使い方・例文

ご検討(読み:ごけんとう)の意味、ビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)にふさわしい使い方、注意点について。

ビジネスメールの例文つきで誰よりも正しく解説する記事。

  1. ご検討 の意味は「よく調べ考えること」
  2. ご検討 の使い方
    1. 使い方「依頼・お願いのビジネスメール結び締め」
    2. あとに続く「〜のほど・〜くださいますよう・〜いただければ幸いです」
    3. 前置きに気づかいのフレーズを!
  3. 例文①ご検討のほどよろしくお願い致します
    1. 意味は「検討してもらうよう、お願いします」
    2. ご検討のほど〜の「のほど」ってどんな意味?
    3. 使い方「依頼・お願いのビジネスメール結び締め」
    4. 「ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます」としても丁寧
    5. ビジネスメールの例文
  4. 例文②ご検討いただければ幸いです
    1. 意味は「検討してもらえたら嬉しいです」
    2. 使い方「依頼・お願いのビジネスメール結び締め」
    3. うしろに「よろしくお願い致します」などを加えて結びにする
    4. ビジネスメール例文(締め結び)
  5. 例文③ご検討くださいますようお願い申し上げます
    1. 意味は「検討してくれるよう、お願いします」
    2. 「くださいますよう」ってどんな意味?敬語の種類は?
    3. 使い方「依頼・お願いのビジネスメール結び締め」
    4. ビジネスメール例文(締め結び)
  6. その他いろいろな例文
    1. ご検討ください
    2. ご検討いただきますようお願い申し上げます
    3. ご検討いただきありがとうございます
    4. ご検討くださいましてありがとうございます
    5. ご検討くださりありがとうございます
  7. ご検討のほど・ご検討くださいますよう・ご検討頂きますよう・ご検討いただければ幸いです の違い
    1. もっとも丁寧なのは「ご検討いただければ幸いです」
    2. 「いただく」vs「くださる」の使い分けは難しい
  8. ご検討の類語と言い換え
    1. ご一考(読み:ごいっこう)
  9. 【注意点】ご検討はこう使う!

ご検討 の意味は「よく調べ考えること」

「ご検討」の意味は「よく調べ考えること」「いろいろな面から調べて、良いか悪いかを考えること」

「ご検討」のもととなる単語は「検討」であり尊敬語「ご」をつかって敬語にしています。

尊敬語をつかっているため自分ではなく相手が「検討すること」をうやまった言い回しです。

具体的には、

相手があなたの提案や製品・サービスを「ご検討する」というようにして使います。

ご検討 の使い方

つづいて「ご検討」の使い方について。

依頼・お願いのビジネスメール結び締めに使うフレーズであり決まりきった使い方のみ。

使い方「依頼・お願いのビジネスメール結び締め」

「ご検討」の使い方。

何かしらの依頼・お願いのビジネスメール結び締めとして使います。取引先など社外あてに限らず、上司や目上など社内あてのメールにも使えます。

たとえば、

  • 例文「ご検討のほどよろしくお願い致します」
  • 例文「ご検討くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご検討ください」
  • 例文「ご検討いただければ幸いです」

のようにして何かの依頼・お願いをともなうビジネス文書やビジネスメールで結び・締めくくりとして使われます。

具体的にはたとえば、見積書を送付するビジネスメールのとき。

ご依頼の件、添付ファイルにて見積書を送付いたします。ご不明な点がございましたらお申し付けください。ご査収の上、ご検討のほど宜しくお願い致します。

みたいにメール結びとして使えます。

まぁ、ようするに「検討してね!よろしく」という意味なのです。

あとに続く「〜のほど・〜くださいますよう・〜いただければ幸いです」

「ご検討」はあとに文章を続けてビジネスメールや文書・手紙の結びを作ります。

すでに登場してはいますがおもに4つの使い方がありますので、まとめとして紹介しておきます。

  1. ご検討のほどよろしくお願いいたします・お願い申し上げます
    意味は「検討してもらうよう、お願い」
    「〜のほど」に深い意味はない
  2. ご検討いただければ幸いです
    意味は「検討してもらえたら嬉しいです」
    「いただく」は「もらう」の謙譲語
  3. ご検討いただきますようお願いいたします・お願い申し上げます
    意味は「検討してもらうよう、お願い」
    「いただく」は「もらう」の謙譲語
    「ますよう」は丁寧語「ます」に「ように」をつづけた敬語
  4. ご検討くださいますようお願いいたします・お願い申し上げます
    意味は「検討してくれるよう、お願い」
    「くださる」は「くれる」の尊敬語
  5. ご検討ください
    意味は「検討してください」
    「ください」は「くれる」の尊敬語「くださる」の命令形

※「お願い申し上げます=お願いいたします」で言い換えできます

前置きに気づかいのフレーズを!

「ご検討」は前置きに気づかいのフレーズを使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • 恐縮=申し訳なく思うこと
    「お忙しいところ恐縮ではございますがご検討〜」
    「お忙しいところ大変恐縮ではございますがご検討〜」
    「たびたび恐縮ではございますがご検討〜」
  • 恐れ入る=申し訳なく思う
    「お忙しいところ恐れ入りますがご検討〜」
    「お忙しいところ大変恐れ入りますがご検討〜」
    「たびたび恐れ入りますがご検討〜」
  • お手数=お手間
    「お忙しいところお手数お掛けしますがご検討〜」
    「お忙しいところ大変お手数ではございますがご検討〜」
  • 勝手を申し上げる=自分勝手を言う
    「誠に勝手を申し上げますがご検討〜」

ざっくりとした解説はこれにて終了。

ここからはよく使う例文とその意味を紹介しておきます。

例文①ご検討のほどよろしくお願い致します

「ご検討」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文「ご検討のほどよろしくお願い致します」
  • 例文「ご検討のほどお願い申し上げます」

意味は「検討してもらうよう、お願いします」

  1. ご検討 = 検討すること
  2. のほど = 「〜してもらうよう」あるいは「〜してくれるよう」の意味
  3. お願い致します = お願いのかしこまった敬語

これらの単語を合体させて意味を考えます。

すると「ご検討のほどよろしくお願い致します」の意味は…

「検討してくれるよう、お願いします」
「検討してもらうよう、お願いします」

のように解釈できます。

ご検討のほど〜の「のほど」ってどんな意味?

ここで「ご検討のほど」の「のほど」は限定を避ける言い方で、意味としては「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」と考えることができます。

断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。

たとえば、

  1. ご査収のほどお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」
  2. お取り計らいのほどお願い申し上げます
    意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」
  3. ご確認のほどお願い申し上げます
    意味「確認してくれるよう、お願い」
  4. ご了承のほどお願い申し上げます
    意味「了解してもらうよう、お願い」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「〜のほど」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

使い方「依頼・お願いのビジネスメール結び締め」

何かしらの依頼・お願いのビジネスメール結び締めとして使います。取引先など社外あてに限らず、上司や目上など社内あてのメールにも使えます。

前半の解説とかぶるため、こまかい部分は省略します。

「ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます」としても丁寧

ところでビジネスシーンでは、

「ご検討のほど宜しくお願い致します」としても丁寧ではありますが…

「どうか」という意味の「何卒(なにとぞ)」をつかい、

「ご検討のほど何卒よろしくお願い致します」

あるいは「お願い致します」とおなじ意味の「お願い申し上げます」をつかい、

「ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます」としても丁寧です。

頭の片隅にいれておきましょう。

ビジネスメールの例文

  • ビジネスメール結び締めの例文
    「お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願い致します」
    「お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご検討のほどよろしくお願い致します」「大変お手数ではございますが、ご検討のほどよろしくお願い致します」
    「お忙しいところお手数お掛けしますが、ご検討のほどよろしくお願い致します」
    「お忙しいところお手数ではございますが、ご検討のほどよろしくお願い致します」

※「恐縮・恐れ入る」はどちらも「申し訳なく思う」の意味

※「お手数」の意味は「お手間」

 

 

例文②ご検討いただければ幸いです

「ご検討」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文「ご検討いただければ幸いです」

意味は「検討してもらえたら嬉しいです」

  1. ご検討 = 検討すること
  2. いただければ = 「〜してもらえれば」の意味の敬語
  3. 幸いです= 「幸せです、嬉しいです」の意味

これらの単語を合体させて意味を考えます。

すると「ご検討いただければ幸いです」の意味は…

「検討してもらえたら嬉しいです」

のように解釈できます。

使い方「依頼・お願いのビジネスメール結び締め」

「ご検討いただければ幸いです」の使い方

何かしらの依頼・お願いのビジネスメール結び締めとして使います。取引先など社外あてに限らず、上司や目上など社内あてのメールにも使えます。

たとえば、

  • 例文「ご検討いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 例文「ご検討いただければ幸いです。よろしくお願い致します」

のようにして何かの依頼・お願いをともなうビジネス文書やビジネスメールで結び・締めくくりとして使われます。

うしろに「よろしくお願い致します」などを加えて結びにする

「ご検討いただければ幸いです」はそれだけではビジネスメール結び締めとしてはイマイチです。

うしろに「よろしく!」的なフレーズを組み合わせて、セットで使うようにしましょう。

すでに例文にはしましたが…

  • 例文「ご検討いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます
  • 例文「ご検討いただければ幸いです。よろしくお願い致します

ビジネスメールの結び締めに使うときにはこんな感じにするとよいでしょう。

ビジネスメール例文(締め結び)

  • 例文「お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討いただければ幸いです。よろしくお願い致します」
  • 例文「お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご検討いただければ幸いです。〃」
  • 例文「大変お手数ではございますが、ご検討いただければ幸いです。〃」
  • 例文「お忙しいところお手数お掛けしますが、ご検討いただければ幸いです。〃」
  • 例文「お忙しいところお手数ではございますが、ご検討いただければ幸いです。〃」

※「恐縮・恐れ入る」はどちらも「申し訳なく思う」の意味

※「お手数」の意味は「お手間」

例文③ご検討くださいますようお願い申し上げます

「ご検討」のビジネスシーン(メール/手紙/文書/社内上司/社外取引先/目上/就活/転職)にふさわしい使い方と、敬語フレーズを使った例文。

  • 例文「ご検討くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご検討くださいますようお願い致します」

意味は「検討してくれるよう、お願いします」

  1. ご検討 = 検討すること
  2. くださいますよう = 「〜してくれるように」の意味の敬語
  3. お願い申し上げます = お願いのかしこまった敬語

これらの単語を合体させて意味を考えます。

すると「ご検討くださいますようお願い申し上げます」の意味は…

「検討してくれるよう、お願いします」

のように解釈できます。

「くださいますよう」ってどんな意味?敬語の種類は?

「ご検討くださいますよう」の「くださいますよう」の敬語はややこしいため、くわしく解説しておきます。

  1. 「くれる」の尊敬語「くださる」の命令形
  2. 丁寧語「ます」
  3. ように

上記のようにして敬語にしています。

「ください」単体としての意味は「〜してくれ」「〜して欲しい」の丁寧な言いまわしと考えることができます。

が、

「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。

そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、やんわ〜りとした表現にしています。とても丁寧な敬語フレーズと言えますね。

たとえば、

  1. ご査収くださいますようお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取ってくれるようお願い!」
  2. ご容赦くださいますようお願い申し上げます
    意味「許してくれるようお願い!」
  3. ご確認くださいますようお願い申し上げます
    意味「確認してくれるようお願い!」
  4. ご了承くださいますようお願い申し上げます
    意味「了解し、承諾してくれるようお願い!」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「●●くださいますようお願い〜」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

使い方「依頼・お願いのビジネスメール結び締め」

「ご検討くださいますようお願い申し上げます」の使い方

何かしらの依頼・お願いのビジネスメール結び締めとして使います。取引先など社外あてに限らず、上司や目上など社内あてのメールにも使えます。

これまでの解説とかぶるため省略します。

ビジネスメール例文(締め結び)

ビジネスメールの結び締めをより丁寧にするためのコツ。相手を気づかうフレーズを組み合わせると、より丁寧なメールになります。

たとえば「お忙しいところ恐縮ですが・恐れ入りますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。

  • 例文「お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご検討くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「大変お手数ではございますが、ご検討くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「お忙しいところお手数お掛けしますが、ご検討くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「お忙しいところお手数ではございますが、ご検討くださいますようお願い申し上げます」

※「恐縮・恐れ入る」はどちらも「申し訳なく思う」の意味

※「お手数」の意味は「お手間」

その他いろいろな例文

あとはあまり使われませんが、ビジネスシーンでも登場することのある「ご検討」をつかった例文を紹介しておきます。

ご検討ください

シンプルに「ご検討ください」とする場合もあります。

「ください」は「くれる」の尊敬語「くださる」の命令形。

単体としての意味は「〜してくれ」「〜して欲しい」の丁寧な言いまわしと考えることができます。

が、

「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。

そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、「ご検討くださいますようお願い申し上げます」としたほうが丁寧ですね。

ご検討いただきますようお願い申し上げます

  1. ご検討 = 検討すること
  2. いただく = 「もらう」の謙譲語
  3. ますよう = 丁寧語「ます」+ように
  4. お願い申し上げます = お願いのかしこまった敬語

これらの単語を合体させて意味を考えます。

すると「ご検討いただきますようお願い申し上げます」の意味は…「検討してもらうよう、お願いします」のように解釈できます。

あまり一般的ではなく、「ご検討くださいますようお願い申し上げます」のほうがよく使われます。理由の考察は次項にて。

ご検討いただきありがとうございます

  1. ご検討 = 検討すること
  2. いただく = 「もらう」の謙譲語
  3. ありがとうございます = お礼

あとは返信メールでお礼するときに書き出しとして「ご検討いただき誠にありがとうございます」などと使うこともできます。

ご検討くださいましてありがとうございます

同じくお礼のビジネスシーンで使える例文。

  1. ご検討 = 検討すること
  2. くださる = 「くれる」の尊敬語
  3. まして = 丁寧語「ます」+接続詞
  4. ありがとうございます = お礼

意味は「検討してくれてありがとう」

「ご検討いただきありがとうございます」のほうが一般的ではありますが、敬語としてはどちらも正解です。

ご検討くださりありがとうございます

同じくお礼のビジネスシーンで使える例文。

  1. ご検討 = 検討すること
  2. くださる = 「くれる」の尊敬語
  3. ありがとうございます = お礼

意味は「検討してくれてありがとう」

「ご検討いただきありがとうございます」のほうが一般的ではありますが、敬語としてはどちらも正解です。

ご検討のほど・ご検討くださいますよう・ご検討頂きますよう・ご検討いただければ幸いです の違い

これまで見てきたように「ご検討」の使い方というか続くフレーズには、

「ご検討くださいますようお願い致します」
「ご検討のほどお願い致します」
「ご検討頂きますようお願い致します」
「ご検討いただければ幸いです

というように主に4つあります。これって何が違うのでしょうか?

「ご検討くださいますようお願い致します」

の意味は「検討してくれるようお願い」

※「くれる」の尊敬語が「くださる」

「ご検討のほどお願い致します」

の意味は「検討してくれるようお願い」「検討してもらうようお願い」

のどちらの意味にも取れる。

「ご検討頂きますようお願い」

の意味は「検討してもらうようお願い」

※「もらう」の謙譲語が「賜る・いただく」

「ご検討いただければ幸いです

の意味は「検討してもらえたら嬉しいなぁ・幸せだなぁ

となり「ご検討くださる」なのか「ご検討いただく」なのか「ご検討のほど」なのか「ご検討いただければ〜」なのかでニュアンスが違います。

どれを使っても丁寧ではありますが使い分けについても考えてみます。

もっとも丁寧なのは「ご検討いただければ幸いです」

いろいろと考えてはみましたがこれまで示した例文はどれも丁寧であり、使い分けする必要性はありません。

強いて言うのであれば「ご検討いただければ幸いです」がもっとも丁寧なお願い・依頼のフレーズ。

これまでと同じようにビジネスメール結び締めとして使います。以下の例文をご参考にどうぞ。

  • 例文「ご検討いただければ幸いです。何卒よろしくお願い致します」
  • 例文「上記につきご検討いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 例文「お忙しいところ大変恐れ入りますが、上記につきご検討いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます」

「いただく」vs「くださる」の使い分けは難しい

せっかくですので「ご検討いただきますようお願い」「ご検討くださいますようお願い」の違いを考えてみます。

たとえば結び・締めに使う「お願い」するときのシーンを考えましょう

すると…

「ご容赦くださいますようお願い申し上げます」
「ご容赦いただきますようお願い申し上げます」
「ご了承くださいますようお願い申し上げます」
「ご了承いただきますようお願い申し上げます」
「ご検討くださいますようお願い申し上げます」
「ご検討いただきますようお願い申し上げます」

こんな敬語フレーズをよく使います。

実はこれらは「くださる」を使うのが一般的です…
「いただく」としても丁寧ではありますが…

ところが、たとえば何かをもらった時のお礼のシーンを考えます。

「たいそうなお品をくださりありがとうございました」
「たいそうなお品をいただきありがとうございました」

もうひとつ、

「いつもご利用くださりありがとうございます」
「いつもご利用いただきありがとうございます」

上記の例文はどれも敬語としては正しい使い方。
ただ圧倒的に「いただき〜」とするほうが多いですね。

で結論としては使う語によって「くださる」がよいのか「いただく」がよいのか、相性がありなんとも言えません。

結び・締めに使うフレーズとしては「くださいますよう」のほうが一般的で、お礼に使うフレーズとしては「いただきありがとう」を使うのが一般的です。

ご検討の類語と言い換え

「ご検討」の類語と言い換えについて。

ビジネスシーンでも使える言い換え表現をざっくりまとめておきます。

ご一考(読み:ごいっこう)

ビジネスシーンで使える「ご検討」の言い換え・類語「ご一考」

「ご一考」の意味は文字どおり「一度考えてみること」。もとになる単語「一考」に尊敬語「ご」をつかって敬語にしています。

たとえば「一考に値する」などとして使いますね。

ビジネスメール結び締めとしては以下のように使うと丁寧です。

  • 例文「ご一考のほどお願い申し上げます」
  • 例文「ご一考いただければ幸いです。何卒よろしくお願い致します」
  • 例文「何卒ご一考くださいますよう宜しくお願い致します」

【注意点】ご検討はこう使う!

この記事を書いた人

大手化学メーカー営業。純資産1億円のサイドFIRE投資家。

20代借金300万から副業と資産運用で人生を逆転。30代で資産1億円を達成し会社に縛られないサイドFIRE生活に。

自身の経験を元にサラリーマンが自由を手に入れるための戦略を語ります。

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