「ご意見のほど」意味・使い方のすべて「お願い申し上げます」他

「ご意見のほど」の意味、敬語の種類、ビジネスシーンにふさわしい使い方(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)、注意点について。

ビジネスメールの例文つきで誰よりも正しく解説する記事。

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ

意味

「ご意見のほど」の意味は「①意見してくれるよう」「②意見してもらうよう」の2通り考えられます。

ようは「意見してほしい!」と言いたいわけなのですが…

なぜこのような意味になるのか?

そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

“意見”の意味は「主張・考え・思うところ」

「意見」のそもそもの意味は…

  1. ある問題に対する主張・考え。心に思うところ。
    【例文】政治では少数意見も大切にするべきだ
    【例文】あなたの経済制裁に関する意見を述べよ
    【例文】部長のご意見を伺えればと思います

  2. 自分の思うところを述べて、人の過ちをいさめること。異見。
    【例文】総理大臣に意見する
    【例文】社長の経営方針に意見した

ご意見の程~意味は「意見してくれるよう」

ご意見の程〜の意味は「意見してもらうよう〜」あるいは「意見してくれるよう〜」

「ご意見」にかぎらず敬語「お(ご)」には①尊敬語もしくは②謙譲語の2パターンあり。

たとえば、

  1. 上司/目上などの相手が「ご意見くださる」「ご意見だ」→①尊敬語“お(ご)”
  2. 「自分がご意見する」「相手にご意見いただく」→②謙譲語“お(ご)”

というようになります。

ここではどちらの使い方かイマイチはっきりしないですが、とにかくいずれも正しい敬語であるためあまり深く考える必要はありません。

※ なお表記は漢字「ご意見の程」でも、ひらがな表記「ご意見のほど」でもOK

「のほど」ってどんな意味?

ここで「ご意見の程」の「のほど」は断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語。

意味としては「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」のどちらかに考えることができます。

たとえば、

  1. ご査収のほどお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」
  2. お取り計らいのほどお願い申し上げます
    意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」
  3. ご検討のほどお願い申し上げます
    意味「検討してくれるよう、お願い」
  4. ご了承のほどお願い申し上げます
    意味「了解してくれるよう、お願い」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「〜のほど」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

敬語の種類(ざっくり復習)

① 尊敬語とは?
相手をうやまって使う敬語の一種。
相手の行為にたいして使い、自分の行為には使わないことが基本。

敬語の種類はほかに②謙譲語、③丁寧語がある

② 謙譲語とは?
自分をへりくだって下にすることで、相手への敬意をあらわす敬語。
自分の行為に使い、相手の行為には使わないことが基本(例外あり)。

③ 丁寧語とは?
いわゆる「です・ます」口調のこと。

使い方

つづいて「ご意見のほど」の使い方について。

【基本】依頼・お願いビジネスメール結び締め

「ご意見のほど~」の使い方

オーソドックスな使い方は、おもに何かしらの意見をお願いするビジネスメール結び締めとして使います。

上司や目上など社内あてのメールにかぎらず、取引先など社外あてにも使える丁寧なフレーズです。

具体的にはたとえば、

  • 【例文】ご意見の程よろしくお願い致します
  • 【例文】ご意見のほど何卒よろしくお願い致します
  • 【例文】ご意見の程お願い申し上げます
  • 【例文】ご意見のほど何卒よろしくお願い申し上げます

のようにしてお願いすると丁寧です。

意味としてはどれも同じで、ようするに「意見してね!よろしく」ということなのですが、いろいろな表現の方法があります。

なお表記は「ご意見の程」というように漢字を用いてもOKですし「ご意見のほど」と平仮名にしてもOK。

“お願い致します・お願い申し上げます”を続ける

「ご意見のほど」の使い方

さきほど例文にしたとおり「ご意見のほど」のあとには「お願い申し上げます」「お願い致します」などの敬語を続けます。

「お願い申し上げます」「お願い致します」の意味はどちらも「お願いします」

敬語の種類は以下のとおり。

①「お願い申し上げます」の敬語

  • もととなる単語は「願う+言う」であり、
  • 「●●を言う」の謙譲語「お〜申し上げる」で「お願い申し上げる」とし、
  • さらに丁寧語「ます」を使って「お願い申し上げます」という敬語にしています

②「お願い致します」の敬語

  • もとになる単語は「願う」であり、
  • 謙譲語「お〜いたす」で「お願い致す
  • さらに丁寧語「ます」を使って「お願い致します」という敬語にしています

あとは何かを頼んだりするときに添える語「よろしく」を使い

「ご意見の程よろしくお願い致します・お願い申し上げます」としても丁寧ですし、

「どうか」という意味の「何卒(なにとぞ)」を使い「ご意見のほど何卒よろしくお願い申し上げます」としても丁寧。

また、

「お願い申し上げます vs. お願い致します」はどちらを使っても丁寧です。

ただなんとな~く「お願い申し上げます」のほうが堅苦しい感じがするので、より丁寧なメールを必要とするビジネスシーンでは「お願い申し上げます」をよく使います。

“ご意見賜りますよう”だとなお丁寧

ところでビジネスシーンでは「ご意見のほどお願い申し上げます」としても十分に丁寧ではありますが…

「もらう」の謙譲語「賜る(たまわる)」をつかい、

  • 【例文】ご意見賜りますようお願い申し上げます
  • 【例文】ご意見賜りますようお願い申し上げます
  • 【例文】ご意見賜れますと幸いです
  • 【例文】ご意見賜れますと幸甚に存じます

※ 幸甚(こうじん)の意味は「とても嬉しいこと、とても幸せであること」

としても丁寧です。

意味としてはほとんどおなじですが「賜る」はよりかしこまった敬語フレーズになります。

したがってカチッとした敬語が好まれるビジネス文書では「賜る」を使いますね。一方でビジネスメールではそこまで気にする必要はありません。

なお例文にもしたとおり「ご意見賜りますようお願い申し上げます」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

ビジネスメールに使える例文まとめ

ここで「ご意見の程」を使った例文をまとめます。

目上・社内上司にはもちろんのこと、社外の取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズにしています。ご参考にどうぞ。

ご意見の程お願い申し上げます

  • 例文「ご意見の程お願い申し上げます」
  • 例文「ご意見のほど宜しくお願い申し上げます」
  • 例文「ご意見のほど何卒よろしくお願い申し上げます」

※ 何卒(なにとぞ)は「どうか」という意味の丁寧なフレーズ

※ 「宜しく」は「よろしく」と平仮名でもOK

ご意見の程お願い致します

  • 例文「ご意見の程お願い致します」
  • 例文「ご意見のほど宜しくお願い致します」
  • 例文「ご意見のほど何卒よろしくお願い致します」

“お願い申し上げます vs. お願い致します”はどちらも丁寧

繰り返しにはなりますが「お願い申し上げます vs. お願い致します」はどちらを使っても丁寧です。

ただなんとな~く「お願い申し上げます」のほうが堅苦しい感じがするので、より丁寧なメールを必要とするビジネスシーンでは「お願い申し上げます」をよく使います。

ビジネスメール例文

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「ご意見の程」の使い方をビジネスメール例文とともにご紹介。どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。

なお蛇足ですが・・・

ビジネスメールにおいては以下の敬語もオススメです。

① それなりに丁寧「ご意見くださいませ」「ご意見をお願い致します」

② 丁寧「ご意見いただければと存じます」

③ かなり丁寧「ご意見いただければ幸いです」

④ とくにビジネスメール結び/文末につかう

「ご意見いただきますようお願い申し上げます」

「ご意見くださいますようお願い致します」

「ご意見のほどお願い致します」

ビジネスメール例文①上司の意見がほしい(社内)

メール件名:【ご相談】CRM導入の件

営業部 xx部長 (社内上司・目上など)

お疲れ様です。
IT担当・ノマドです。

さて標記の件、昨今のIT推進の流れを受け、弊部では各営業部ライン長の皆さまへCRM導入の検討をお願いしております。

CRM導入のメリットや、くわしい説明などは添付ファイルにて送付いたします。

ご多忙のところお手数ではございますが、
資料にお目通しの上、xx部長のご意見をいただければ幸いです。

以上

ご不明な点等ございましたら何なりとお申し付けください。

宜しくお願い致します。

************
メール署名
************

ビジネスメール例文②意見してほしい(社外)

メール件名: 【ご相談】ITシステム導入の件(転職・ノマド)

ビジネス株式会社
営業部 ○○ 様 (社外取引先)

いつもお世話になっております。
転職・ノマドです。

さて標記の件、貴社への新規ITシステム導入を進めていく中で、現場の方のご意見を伺いたく連絡いたしました。

具体的には受注システムの効率化を図る上で、新システムでは以下の変更を考えております。

現)~~

変更案)~~

上記変更による問題点などございましたら、お気軽にお申し付けください。

突然のお願いにて大変恐れ入りますが、
何卒ご意見の程お願い申し上げます。

************
メール署名
************

ご意見の程・くださいますよう・いただきますよう・賜りますよう・ご意見いただければ幸いです の違い

ところで「ご意見」の使い方というか続くフレーズには、

「ご意見くださいますようお願い致します」

「ご意見のほどお願い致します」

「ご意見いただきますようお願い致します」

「ご意見賜りますようお願い致します」

「ご意見いただければ幸いです

というように主に5つあります。これって何が違うのでしょうか?

「ご意見くださいますようお願い致します」

の意味は「意見してくれるようお願い」

※「くれる」の尊敬語が「くださる」

「ご意見のほどお願い致します」

の意味は「意見してくれるようお願い」「意見してもらうようお願い」

のどちらの意味にも取れる。

「ご意見いただきますようお願い」「ご意見賜りますようお願い」

の意味は「意見してもらうようお願い」

※「〜してもらう」の謙譲語が「(お・ご)〜賜る」「お(ご)〜いただく」

「ご意見いただければ幸いです

の意味は「意見してもらえたら嬉しいなぁ・幸せだなぁ

となり「ご意見くださる」なのか「ご意見いただく」なのか「ご意見の程」なのか「ご意見いただければ〜」なのかでニュアンスが違います。

どれを使っても丁寧ではありますが使い分けについても考えてみます。

もっとも丁寧なのは”ご意見いただければ幸いです”

いろいろと考えてはみましたがこれまで示した例文はどれも丁寧であり、使い分けする必要性はありません。

強いて言うのであれば「ご意見いただければ幸いです」がもっとも丁寧なお願い・依頼のフレーズ。

ほかにも似たような敬語フレーズには、

  • 【例文】ご意見いただければ幸いです
  • 【例文】ご意見いただけますと幸いです
  • 【例文】ご意見いただけましたら幸いです
  • 【例文】ご意見いただければ幸甚に存じます
  • 【例文】ご意見いただけますと幸甚に存じます
  • 【例文】ご意見いただけましたら幸甚に存じます
  • 【例文】ご意見賜れますと幸いです
  • 【例文】ご意見賜れましたら幸甚に存じます

※意味はどれも「意見してもらえたら、とても嬉しく思います」

※下の例文ほど丁寧な(丁重な)敬語になります。

※幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

などもあり。どれをつかっても丁寧な敬語です。

なお「ご意見いただけましたら幸いです」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望「~したい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語「ます」+仮定「たら・れば」

かしこまった文章には「ご意見賜りますよう~」

かしこまった文章、カチッとしたビジネスメールに好まれる敬語は「賜る」をつかったフレーズですね。

「いただく」も同じく「もらう」の謙譲語ではありますが、「賜る」のほうが堅苦しい表現になります。

  • 例文「ご意見賜りますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご意見賜りますようお願い致します」

のようにしてビジネスメールの結びに使うと丁寧ですね。

ビジネスメールによく使うのは「ご意見の程」

「ご意見いただければ幸いです」「ご意見賜りますよう~」が丁寧なフレーズではありますが…

ビジネスメールでもっともよく使われるのは「ご意見の程お願い申し上げます」「ご意見の程お願い致します」です。

ビジネスメールではとかく「いただく」「くださる」ばかりになってしまい、文章が気持ち悪くなってしまうのですよね。

そこで活躍するのが「ご意見のほど~」です。

シンプルかつ丁寧なフレーズであり、すばらしい敬語ですね。

親しい取引先や上司・社内の目上などに対する普段のビジネスメールで、無駄にかしこまった敬語フレーズを使う必要はありません。

“いただく vs くださる”はどちらも丁寧

せっかくですので「ご意見いただきますようお願い」「ご意見くださいますようお願い」の違いを考えてみます。

たとえば結び・締めに使う「お願い」するときのシーンを考えましょう

すると…

「ご容赦くださいますようお願い申し上げます」
「ご容赦いただきますようお願い申し上げます」
「ご了承くださいますようお願い申し上げます」
「ご了承いただきますようお願い申し上げます」
「ご検討くださいますようお願い申し上げます」
「ご検討いただきますようお願い申し上げます」

こんな敬語フレーズをよく使います。

実はこれらは「くださる」を使うのが一般的です…
「いただく」としても丁寧ではありますが…

ところが、たとえば何かをもらった時のお礼のシーンを考えます。

「たいそうなお品をくださりありがとうございました」
「たいそうなお品をいただきありがとうございました」

もうひとつ、

「いつもご利用くださりありがとうございます」
「いつもご利用いただきありがとうございます」

上記の例文はどれも敬語としては正しい使い方。
ただ圧倒的に「いただき〜」とするほうが多いですね。

で結論としては使う語によって「くださる」がよいのか「いただく」がよいのか、相性がありなんとも言えません。

結び・締めに使うフレーズとしては「くださいますよう」のほうが一般的で、お礼に使うフレーズとしては「いただきありがとう」を使うのが一般的です。

ただし本来であればどれも丁寧な敬語であり、使い分けする必要はありません。

【まとめ】結局どれがもっとも丁寧?

あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。

ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。

※ あくまでも目安としてお考えください。

①会話・電話対応につかえる丁寧レベル

下になればなるほど丁寧な敬語になります。また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご意見ください
  2. ご意見くださいませ
  3. ご意見いただけますか?
  4. ご意見いただけますでしょうか?

②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご意見ください
  2. ご意見くださいませ
  3. ご意見をお願い致します
  4. ご意見いただけますか
  5. ご意見いただけますでしょうか
  6. ご意見いただきたく、お願い致します
  7. ご意見いただきたく存じます
  8. ご意見いただければと存じます
  9. ご意見のほどお願い申し上げます
  10. ご意見くださいますようお願い申し上げます
  11. ご意見いただきますようお願い申し上げます
  12. ご意見いただけますようお願い申し上げます

注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご意見くださいませ
  2. ご意見をお願い致します
  3. ご意見いただけますか
  4. ご意見いただけますでしょうか
  5. ご意見いただきたく、お願い致します
  6. ご意見いただきたく存じます
  7. ご意見いただければと存じます
  8. ご意見のほどお願い申し上げます
  9. ご意見いただきますようお願い申し上げます
  10. ご意見いただけますようお願い申し上げます
  11. ご意見くださいますようお願い申し上げます
  12. ご意見いただけますと幸いです
  13. ご意見いただければ幸いです
  14. ご意見いただけましたら幸いです
  15. ご意見いただけますと幸甚に存じます
  16. ご意見いただければ幸甚に存じます
  17. ご意見いただけましたら幸甚でございます
  18. ご意見いただけましたら幸甚に存じます

【敬語の補足】

・「幸いです」は「嬉しいです」の意味

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・「存じる」は「思う」の謙譲語

・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望”~したい”

・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定”たら・れば”

・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+可能形+丁寧語”ます”+仮定”たら”

④最上級の丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご意見賜りますようお願い申し上げます
  2. ご意見いただけますと幸いです
  3. ご意見いただければ幸いです
  4. ご意見いただけましたら幸いです
  5. ご意見いただけますと幸甚に存じます
  6. ご意見いただければ幸甚に存じます
  7. ご意見いただけましたら幸甚でございます
  8. ご意見いただけましたら幸甚に存じます
  9. ご意見賜りますと幸いです
  10. ご意見賜れますと幸いです
  11. ご意見賜りましたら幸いです
  12. ご意見賜れましたら幸いです
  13. ご意見賜りますと幸甚に存じます
  14. ご意見賜れますと幸甚に存じます
  15. ご意見賜りましたら幸甚に存じます
  16. ご意見賜れましたら幸甚に存じます

なお「ご意見いただけましたら幸いです」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・賜る(たまわる)は公式なビジネス文書や手紙によくつかう

+ビジネスメール結び・締めによく使うフレーズ

これまで紹介した例文のなかには、とくにビジネスメール結び・締め・文末によくつかうフレーズもあります。

念のためまとめておきますね。

  1. ご意見のほどお願い申し上げます
  2. ご意見いただきますようお願い申し上げます
  3. ご意見いただけますようお願い申し上げます
  4. ご意見くださいますようお願い申し上げます
  5. ご意見賜りますようお願い申し上げます

“ご意見いただく vs ご意見くださる”の使い方

ややこしいので「ご意見いただく vs ご意見くださる」の使い方について。

代表的なパターンを表にまとめておきます。

こまかく解説していくとそれだけで記事がおわってしまいますので、目的にあわせてお使いください。

“ご意見いただく”の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 ご意見いただく ご意見いただきます -頂くよう
-頂きますよう
過 去 ご意見いただいた ご意見いただきました ×
進行形 ご意見いただいている ご意見いただいています -頂いております
過去~現在 ご意見いただいていた ご意見いただいていました -頂いておりました
希 望
依 頼
ご意見いただきたい
ご意見いただきたく
ご意見いただくよう
ご意見いただけるよう
ご意見いただきたいです
×
ご意見いただきますよう
ご意見いただけますよう
-頂きたく思います
-頂きたくお願いします
-頂きたく存じます
-頂ければと存じます
可 能 ご意見いただける ご意見いただけます -頂けるよう
-頂けますよう
①仮定
②仮定+可能
①ご意見いただいたら
②ご意見いただければ
①ご意見いただきましたら
②ご意見いただけましたら
×
①疑問+過去
②疑問+可能
③疑+
可+過
①ご意見いただいたか?
②ご意見いただけるか?
③ご意見いただけたか?
ご意見いただきましたか?
ご意見いただけますか?
ご意見いただけましたか?
-頂きましたでしょうか
-頂けますでしょうか
-頂けましたでしょうか
禁 止 ご意見いただけない ご意見いただけません ×
命 令 × × ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります。

※ 「頂く」「いただく」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない

“ご意見くださる”の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 ご意見くださる ご意見くださいます -くださるよう
-くださいますよう
過 去 ご意見くださった ご意見くださいました ×
進行形 ご意見くださっている ご意見くださっています -くださっております
過去~現在 ご意見くださっていた ご意見くださっていました -くださっておりました
希 望
ご意見くださるよう ご意見くださいますよう ×
可 能 × × ×
仮 定 × × ×
疑 問 ご意見くださるか? ご意見くださいますか? ×
否 定 ご意見くださらない ご意見くださいません ×
命 令 ご意見ください ご意見くださいません ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります

※ 「下さる」「くださる」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない