「大丈夫です」の敬語フレーズ7つ、ビジネスにふさわしい使い方

「大丈夫です」をビジネスシーンや目上のヒトに使うと失礼?

とご心配のあなたへ。

「大丈夫です」の代わりにビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)でつかえる言い換え敬語を紹介する記事。

まずは要点のまとめから。

大丈夫です は目上のヒトに失礼?

大丈夫です は丁寧語「です・ます」をつかって敬語にしており、敬語としては成り立ちます。さらに「大丈夫です」は相手に不快感を与えるような言葉でもありません。

したがって目上のヒトに使っても失礼ではありません。

ただし、
ビジネスシーンで使うには、あまりオススメできない言葉です。

理由はおおきく以下2つ。

  1. Yes なのか No なのか、ハッキリしない
    大丈夫です は「Yes、必要あります」「No、必要ありません」のどちらにも使えます。聞き手にはYes/Noのどちらか判断つかないケースあり。ようはあいまいな返事なのです。ビジネスシーンでのあいまいな返答は後にトラブルを生む可能性あり。
  2. より丁寧な敬語フレーズがあること
    とくにビジネスメール・ビジネス文書などかしこまったフレーズが好まれるシーンで「大丈夫です!」を使うと、あなたの敬語レベルを疑われてしまいます。

ということなので、

ビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)で使うときには、もっと適切な敬語に言い換えをしましょう。

ざっくりとした解説はこれにて終了ですが、

「大丈夫です」のビジネスでふさわしい言い換え敬語について、意味と敬語の解説、注意点を詳しくみていきましょう。

※長文になりますので時間の無い方は「パッと読むための見出し」より目的部分へお願いします。

大丈夫です の意味と使い方

本題に入る前にまず、「大丈夫です」ってそもそもどんな意味?使い方は?という点につきザックリと復習しておきましょう。

大丈夫 の意味

  1. あぶなげがなく安心できるさま。強くてしっかりしているさま
    例文「津波にも大丈夫なようにできている」
    例文「食べても大丈夫ですか」
    例文「危険地帯に行っても大丈夫だ」
  2. まちがいがなくて確かなさま
    例文「時間は大丈夫ですか」
    例文「大丈夫だ、今度はうまくいくよ」
  3. 必要または不要、可または不可、可または否の意で相手に問いかける、あるいは答える
    例文「重そうですね、持ちましょうか」
    例文「いえ、大丈夫です(不要の意味)」
    例文「試着したいのですが大丈夫ですか」
    例文「はい、大丈夫です(可能、または承諾の意味)」

大丈夫です の使い方

大丈夫です の使い方は…

意味③必要または不要、可または不可、可または否の意で相手に問いかける、あるいは答える

として使われることがおおく、

  • はい、大丈夫です(OKの意味)
  • いいえ、大丈夫です(不要の意味)

のようにして自分の意思をあらわすときに活躍するフレーズです。

基本事項の復習はここまで。

ここからは、

「大丈夫です」のビジネスでふさわしい言い換え敬語について詳しくみていきましょう。

いいえ大丈夫です の言い換え敬語

大丈夫です の代わりにビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)に使える言い換え敬語。

まずは、

「いいえ、大丈夫です」というように「いえ、ダメです」「いえ、不要です」の意味で使うシーンでのビジネスにふさわしい言い換え敬語から。

例文①いいえ結構です

いいえ大丈夫です の代わりにビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)に使える言い換え敬語。

  • 例文「いいえ結構です」

意味は「いいえ大丈夫です」とおなじく「もうこれ以上は必要ない」「不要である」。ただし「いいえ結構です」は相手に冷たい印象をあたえてしまうリスクあり。

なぜかというと、

「いいえ結構です」という言葉はあなたの意思を強く言い切る言葉だから。したがって相手の反論をゆるしません。「いいえ、結構です」と断られた上司(目上)は「お、そうか…すまなかったな…」と言うしかなくなります。

心から上司を拒絶したければ使っても構いませんが…。

ビジネスシーンで使うときには注意が必要。むしろできるだけ使わないほうが無難なフレーズですね。紹介しておいてなんですが以降の例文のほうがすばらしいです…

例文②すみません…遠慮しておきます

いいえ大丈夫です の代わりにビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)に使える言い換え敬語。

  • 例文「すみません(申し訳ありません)…遠慮しておきます」

たとえばビジネスシーンで上司や目上のヒトからの誘いを断るとき、「いいえ大丈夫です」の代わりに使えるフレーズであり、やんわりと誘いを断るときの素晴らしい表現です。

「遠慮しておきます」のすばらしい点は断る理由をつけなくても、それなりに丁寧な表現になっているところ。ポイントとして、最初に「すみません」あるいは「申し訳ありません」と一言、お詫びをいれましょう。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使えます。

–ビジネスシーン例文–

【上司】
『ランチ行くけど、一緒にどう?』
『今夜、空いてたら一杯どう?』

【あなた】
『すみません、遠慮しておきます。急ぎの案件がありまして…』
『せっかくのお誘いなのですが、遠慮しておきます。急ぎの案件がありまして…』

※1 「遠慮しておきます」の後ろに何かしらの理由をつけるとなおさら素晴らしい表現になります。
※2 ビジネスメールではより丁寧な敬語「遠慮いたします」「ご遠慮申し上げます」を使う。

例文③お気持ちだけ頂戴します・いたします

いいえ大丈夫です の代わりにビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)に使える言い換え敬語。

  • 例文「すみません(申し訳ありません)…お気持ちだけ頂戴します」
  • 例文「すみません(申し訳ありません)…お気持ちだけ頂戴いたします」

こちらも、やんわりと誘いを断るときの素晴らしいフレーズです。

「お気持ちだけ頂戴します」のすばらしい点は、「誘いを嬉しいとは思っているけど断ります」というニュアンスであるところ。

ポイントとして「すみません」あるいは「申し訳ありません」「せっかくのお誘いにも関わらず申し訳ありません」と一言、お詫びをいれましょう。

丁寧すぎてちょっと上司に使うには大げさな敬語のような気もしますが…社外の取引先など最大限に敬意をしめすべき相手に使いましょう。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使えます。

–ビジネスシーン例文–

  1. 断りのビジネスメール返信
    例文『申し訳ありません、あいにくその日は別件がございまして。今回はお気持ちだけ頂戴いたします。また別の機会にご一緒させていただければと存じます。』
    例文『お気持ちだけ頂戴いたします。せっかくのお誘いにも関わらず申し訳ありません。』
  2. 会話シーンで誘いを断る
    例文『すみません、お気持ちだけ頂戴します。急ぎの案件がありまして…』
    例文『お気持ちだけ頂戴します。せっかくのお誘いにも関わらず申し訳ありません。』
ビジネスメールではより丁寧な敬語を心がける。謙譲語「いたす」をつかって例文のようなフレーズとなる。

例文④あいにく予定が埋まっておりまして/別件がございまして

いいえ大丈夫です の代わりにビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)に使える言い換え敬語。

  • 例文「すみません(申し訳ありません)…あいにく予定が埋まっておりまして」

あるいは

  • 例文「すみません(申し訳ありません)…別件がありまして」

やんわりと誘いを断るときの常套フレーズ。ポイントとして「すみません」あるいは「申し訳ありません」「せっかくのお誘いにも関わらず申し訳ありません」と一言、お詫びをいれましょう。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使えます。

–ビジネスシーン例文–

  1. 断りのビジネスメール返信
    例文『申し訳ありません、あいにくその日は別件がございまして。今回はお気持ちだけ頂戴いたします。また別の機会にご一緒させていただければと存じます。』
    例文『あいにく予定が埋まっており、今回はお見送りさせていただきます。せっかくのお誘いにも関わらず申し訳ありません。』
  2. 会話シーンで誘いを断る
    例文『すみません、あいにく予定が埋まっておりまして…』
    例文『お気持ちだけ頂戴します。あいにく予定が埋まっておりまして…』

例文⑤もう少し自分でやってみます

これまでは誘いを断るときのフレーズでしたが、少し違った切り口から。

上司または目上の人が仕事でヘルプしてくれるとき、「いいえ大丈夫です」の代わりに使える言い換え敬語。

  • 例文「(お力添えを頂きたいのは山々ですが)、もう少し自分でやってみます。」

やんわりと上司の仕事ヘルプを断るときの常套フレーズ。「もう少しやらせてください」「やらせて頂きたく存じます」などでも言い換えも可。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使います。

–ビジネスシーン例文–

【上司】
『値上げ案件、難しそうだったら代わりに交渉しようか?』
『なにか手伝おうか?』

【あなた】
『いえ、もう少し自分でやってみます。』
『お力添えを頂きたいのは山々ですが、もう少しやらせて頂きたく存じます』

例文⑥今回は見送らせて頂きます

いいえ大丈夫です の代わりにビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)に使える言い換え敬語。

  • 例文「すみませんが(申し訳ありませんが)、今回は見送らせて頂きます。」

たとえば上司や目上のヒトの何らかの提案を断るとき、「見送る」という表現を使うことによって、やんわりと断りを入れる素晴らしいフレーズです。

ビジネスシーンでは「いえ、不要です」みたいな直接的な表現は好まれません。ところがあいまいすぎるとそれもそれで悪いのですよね~。相手に不快感をあたえないように、でも自分の意思をハッキリとするというバランスが難しいところ。

たとえば以下のようなビジネスシーン・ビジネスメールで使います。

–ビジネスシーン例文–

【上司】
『今度の新人歓迎会、参加する?』
『社長令嬢とのお見合いの件、考えてくれた?』

【あなた】
『すみませんが(申し訳ありませんが)、今回は見送らせて頂きます。』
『せっかくのお誘いですが、今回は見送らせて頂きます。』

させて頂く は「させてもらう」の謙譲語。使いすぎは厳禁。

例文⑦今回はご容赦いただければと存じます

いいえ大丈夫です の代わりにビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)に使える言い換え敬語。

  • 例文「すみませんが(申し訳ありませんが)、今回はご容赦いただければと存じます。」

「ご容赦=許すこと」という表現を使うことによって、「今回は許しをもらえればと思います」という意味にしています。ちなみに、存じますは「思う」の謙譲語。「〜いただければ幸いです」とするとより丁寧な敬語となります。

かなり丁寧な敬語表現なので会話ではあまり使わず、ビジネスメールで断りを入れるときに使いましょう。

はい大丈夫です の言い換え

大丈夫です の代わりにビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)に使える言い換え敬語。

つづいて、

「はい、大丈夫です」というように「はい、OKです」「はい、可能です」の意味で使うシーンでのビジネスにふさわしい言い換え敬語を紹介。

例文⑧はい、お願いします

はい大丈夫です の代わりにビジネスシーン(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)に使える言い換え敬語。

  • 例文「はい、お願いします」

たとえばビジネスシーンで「相手に許可をするとき」に「はい大丈夫です」の代わりに使います。

–ビジネスシーン例文–

上司
『この教育資料、もう捨ててもいいかな?』

あなた
『はい、お願いします』

あいまい過ぎる「大丈夫」という言葉

冒頭でもすこし触れましたが…

「大丈夫です」をビジネスシーンで使わないほうが無難である理由は「大丈夫」という表現があいまいすぎるからです。

そこで、完全に蛇足ですが「大丈夫」のあいまいさについて語ります。

大丈夫 はイロイロ解釈できる

「大丈夫です」は「大」+「丈夫」で成り立っていますので、直訳すると意味は「ものすごく丈夫です」ということになります。

念のため辞書で調べると「大丈夫」には以下3つの意味があります。

  1. あぶなげがなく安心できるさま
    例:この刺身、食べても大丈夫ですか?
  2. 間違いなくて確かなさま
    例:時間は大丈夫ですか?
  3. 必要または不要、可または不可、可または否の意で相手に問いかける、あるいは答える
    例文「重そうですね、持ちましょうか」
    例文「いえ、大丈夫です(不要の意味)」
    例文「試着したいのですが大丈夫ですか」
    例文「はい、大丈夫です(可能、または承諾の意味)」

で、

なぜ「大丈夫」があいまいになるのかというと…例で考えたほうが分かりやすいため

「この刺身、食べても大丈夫ですか?」の意味を考えてみましょう。

じつはこれって2つの解釈ができます。

ひとつは「刺身がクサってないか、食べても健康に被害ないかを確認したい」であり、ふたつめの解釈は「自分が食べてもいいものか?誰か他の人のではないか?」確認したい、です。

結局のところ「大丈夫」という言葉の意味はすごくあいまい。どんな風にも解釈できてしまうのです。

まぁ、それが良いところでもありますが…。

したがって、

やっぱりこれまで紹介したような言い換えフレーズを使うほうがビジネスシーンでは好ましいのですよね。