「ちなみに」意味とビジネスシーンでの使い方、メール例文

「ちなみに」について意味と敬語での正しい使い方・丁寧な言い換え類語を、ビジネスメールの例文つきで誰よりもわかりやすく解説していく記事。

まずは結論として、

「ちなみに〜」の意味は「ついでに言うと・付け加えると」。あとから何かを付け加えるときに使う言葉です。

使い方としては例えば、

  • 例文①「ちなみに申し上げますと、こちらは通話機能もあります」
  • 例文②「ちなみに、私の出身地は北海道です」
  • 例文③「ちなみに、こちらの商品には寿命が短いという欠点があります」
  • 例文④「ちなみにですが、部長はゴルフお好きですか?」

【補足】
※ 例文④はヒトによって「間違っている」と感じるリスクあり(本文にて)

などがあり、ビジネスシーンでは何かを付け加えたいときに使うことの多い表現です。

このまま目上の人やビジネスメールに使っても差し支えないのですが…

そもそも敬語ではないですしラフな表現に聞こえてしまうため、ビジネスで使うにはなんとな〜く引っかかりを覚える目上の人もいます(完全にヒトによる)。

そこで敬語チックな言い換え類語として

  • 言い換え「ちなみに申し上げますと」
  • 言い換え「ちなみに申しますと」
  • 言い換え「付け加えますと」
  • 言い換え「ちなみにですが」
  • 言い換え「補足いたしますと」

などとすると、目上の人(上司・先輩)に対してはもちろんのこと、社外のビジネスメール(就活・転職メールも含む)にも使える、すばらしい表現になります。

これらの敬語チックな表現を使えば、あなたの好感度も大幅にUPすることでしょう。

【補足】
「敬語チックな言い換え」としたのは…「ちなみに」があくまでも接続詞や副詞的につかう言葉であり、敬語が存在しないためです。

ただし注意点として、
どのような敬語や類語に言い換えたとしても「ちなみに」を多用しすぎてはダメ。

これを多用すると補足ばっかりするせつめい足らずなヒト、頭の悪いヒト、という印象を与えてしまうので要注意。

ざっくりとした解説はこれにて終了ですが、くわしくは本文中にて解説していきます。

※長文になりますので、時間の無い方は「パッと読むための見出し」より目的部分へどうぞ。

「ちなみに」の意味は「ついでに言うと」

まずは「ちなみに」ってそもそもどんな意味?

ざっくりと以下2つの意味があります。

  • 意味①ついでに言うと
    ・前に述べた事柄に、あとから簡単な補足などを付け加えるときに用いる
    ・接続詞
    ・あとに「言う」などの動詞をともなって「ちなみに言えば」「ちなみに申しますと」のように副詞的にもつかう
  • 意味②ところで
    ・辞書には載っていない使い方であり、ホントは間違っているのだけど…
    ・とくに最近は「ところで」の意味で使うヒトが多い
    ・例)ちなみにお店の場所ってどこ?

漢字にすると「因みに」となりますので、なにかしらの因果、つまり「関係あること」を意味するとわかります。

したがって「意味②ところで」のような使い方はホントは間違い…「ちなみに」は英語にしても断じて「by the way」とはなりません。

「ちなみに = in addition」とかじゃないかなぁ。英語よりも日本語をまずはちゃんと理解してほしい。

すみません・・・だいぶ逸れましたっ。

「ちなみに」の敬語は存在しない!

ちなみに、これは敬語でもなんでもなくて単なる接続詞・副詞的につかう言葉です。

そして副詞や接続詞に敬語は存在しません。

あるのは丁寧なフレーズ、敬語チックに聞こえるフレーズだけです。

理由はよくよく考えてみるとスグにわかります。

たとえば以下の副詞や接続詞に敬語はあるでしょうか?

  • 副詞
    ・たまに
    ・ときどき
    ・はっきり
    ・しばらく
    ・すぐに
    ・しっかりと
  • 接続詞
    ・だから
    ・しかし
    ・そして
    ・いっぽう
    ・たとえば
    ・つまり
    ・なぜなら

答えは「接続詞や副詞には敬語などない」です。

ところがややこしいもので、ビジネスシーンにはふさわしい表現・ふさわしくない表現があります。

「だからぁ」という接続詞は使わず「ですから」を使ったり、
「なぜならぁ」を使わず「というのも」を使ったり…

こんな具合にビジネスシーンに適した表現を工夫して使っているのです。これには明確なルールがあるわけでなく受け手がどう感じるか?という問題。

つまり、あなたの身近にいる目上のヒトに「失礼だ!」と思われてしまう表現はすべて使わない方が無難です。

日本語ってむずかしい…

【丁寧度UP】「ちなみに」より丁寧な言い換え・類語5つ

「ちなみに」に敬語が存在しない以上はどうしょうもない。単体で使っても構いません。

ただしビジネスシーンでは相手に不快感を与えてしまうリスクあり。

そこで「ちなみに」を敬語チックにした言い換え・類語を例文つきで紹介しておきます。

「なぜなら」よりも「というのも」が好まれるように、すくなくとも「ちなみに」よりは素晴らしい表現にしています。

  • 言い換え「ちなみに申し上げますと」
    ・原型は「ちなみに言うと」
    ・「言う」の謙譲語「申す」に丁寧な表現「上げる」をつかい、さらに丁寧語「ます」をつかっている
    ・意味としては「ちなみに」と同じ
  • 言い換え「ちなみに申しますと」
    ・原型は「ちなみに言うと」
    ・「言う」の謙譲語「申す」に丁寧語「ます」で「申します」
  • 言い換え「付け加えますと」
    ・原型は「付け加えると」
    ・丁寧語「ます」をつかうと敬語チックな表現となる
  • 言い換え「ちなみにですが」
    ・かなりの荒技
    ・「ちなみに」に丁寧語「です」をつかって敬語チックにしている
  • 言い換え「補足いたしますと」
    ・原型は「補足する」
    ・「する」の謙譲語「いたす」に丁寧語「ます」をつかって敬語チックにしている

こんな感じの敬語チックな表現をつかえば、目上の人やビジネスメールでも使える素晴らしく丁寧なフレーズになります。

【注意点】「ちなみに」はこう使う!

つづいて「ちなみに」の使い方と、使うときの注意点を解説します。先ほど紹介した類語・言い換えフレーズにも当てはまりますので気をつけましょう。

【使い方と注意】「ちなみに」は使いすぎない!

そもそもの話ですが商談などビジネスシーンにおいては、何も付け加える必要のない話し方がもっとも好まれます。

「ちなみに」を使いすぎるとどうなるのか?

たとえで考えてみましょう。

▼「ちなみに」を使いすぎるとこうなる!

本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。ちなみに、新しいスマートフォンの紹介に参りました。

この新商品にはカメラ機能が搭載されていて、とても美しい仕上がりになっています。

ちなみに、防水機能はついておりません。

そこでぜひ、御社のビジネス用携帯電話にご採用いただきたく存じます。

ちなみに、価格は1台あたり1万円となります。

ちなみに、5台お買い上げごとに10%の割引を適用させていただきます。

ちなみに、カラーは全部で5種類用意しております。

ちなみに、・・・

さて、どう思われましたか?

「ちなみに」が何かを補足する便利な言葉だといっても、これはやり過ぎで耳につきます。

ということで「ちなみに」を連発していると説明足らずで頭の悪い人か、自分の知識をひけらかしたいだけの人、という印象を与えますので気をつけましょう。

ちなみに私のブログでは「ちなみに」を頻繁に使っています(自虐)。

【使い方と注意】「ちなみに」はビジネスメール1通につき1回まで

じゃあ、どのくらいの範囲であれば「ちなみに」を使っても大丈夫か?

ということですが目安としては、
ビジネスメール1通につき「ちなみに」を使うのは1回まで

あくまでも会話やビジネスメールのアクセントとして使ったほうが良いでしょう。※筆者の勝手な基準です。

ちなみにですが、これは「ちなみに申しますと」などの敬語チックな言い換え類語を用いたとしても同じこと。

できるだけ「補足なし」ですませるようにすることが基本です。

【使い方と注意】ビジネスメールで補足説明したいときは、「※」などを使うとよい

ところがビジネスメールが長くなりすぎた場合、どうしてもたくさん補足をしなければいけない時があります。

そんなときには「ちなみに」ではなく「※(コメ印)」などを使うとよいでしょう。

私もよくブログで使うのですが、たとえばこんな感じ。

【補足】
※1)上司をキレさせたいのなら「ちなみに」をたくさん使おう
※2)ビジネス会話では「ちなみに」を使うシーンはよくある
※3)「ちなみに」は言い換えたとしても敬語にはならない
※4)年利率は15%となります
※5)「ちなみに」をビジネスメールに使うことはない

とくにクレジットカードとか、投資契約にたくさん書いてあるアレです。重要なことは「補足欄」にめちゃくちゃ細かい字で書いてるっていう…

どうでもいいのですが明らかに悪意ありますよね。

【使い方と注意】「ちなみに」をしょっぱなから発するのは論外でNG

かなり初歩的な使い方ではありますが…

ひょっとしたら「ちなみに」を最初の一言から使ってしまう人もいるのかも。これは論外でNGとなる使い方ですので気をつけましょう。

「ちなみに」は何かの情報を付け加えたいときに使う言葉です。

【使い方と注意】最近は「ところで」と同じ意味で「ちなみに」を使うヒトも増えている

冒頭でもすこし述べましたが…

辞書にはない使い方として「ちなみに」を「ところで」と同じ意味として話題を変えるときに使うヒトも増えています。

なにが正解でなにが不正解か、時代とともに言葉も変わってくるためいちおう例文だけ書いておきます。

例文「ちなみにですが、お店の場所はどちらになりますか?」

例文「ちなみに、この商品のLサイズって在庫ありますか?」

本来の「ちなみに」を考えると使い方としては間違っています。

おそらく「ちなみに = by the way だ!」みたいなことを解説しているウェブサイトのせいだと思います。

英語の勉強をする前に、まずは日本語をしっかりと身につけてもらいたいものですね、ハイ。

ただ、繰り返しにはなりますが言葉は時代とともに変わります。もはや正しいと認識されても良いのかもしれません…

まとめ

今回は「ちなみに」の意味と使い方、注意点について、これでもかというくらい語ってみました。

この表現はとても便利で、ビジネスシーンではかなり活躍します。

ありとあらゆる場面を経験し使い倒してください。頭でどうこうなるものではないのでビジネスシーンで場数を踏んでくださいね。ではでは~~。