「お休みさせていただきます」が間違いである理由と正しい敬語

つづいて、
会社を休むメール連絡をするときの例文を紹介しておきます。

例文①当日に会社を休むとき(to上司)

メール件名:申し訳ありません、本日欠勤いたします

○○部長

大変申し訳ありません。
本日、体調不良のため欠勤いたします。

突然の連絡にて大変恐れ入りますが、
ご了承のほどお願い申し上げます。

なお、
本日予定しておりました以下の顧客アポイントはすべて、
先方にキャンセル・延期の連絡をしております。

10:00 東レ(キャンセル連絡済)
13:00 ダイセル(キャンセル連絡済)
15:00 東ソー(翌日同時刻に延期)

ご迷惑をおかけし誠に申し訳ありませんが、
ご容赦くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

例文②事前に会社を休む連絡をするとき(to上司)

メール件名:6月10-12日まで休みを頂きます

○○部長

お疲れさまです。

さて首記の件、
私用により6月10日、11日、12日の期間に休みを頂きます。

なお休み期間中、
小職の仕事は○○さんにサポートをお願いしております。

ご迷惑をおかけし誠に申し訳ありませんが、
ご承認いただければ幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

例文③事前に会社を休む連絡をするときの仕事サポートお願い(to同僚)

メール件名:本日欠勤のお詫びとサポートのお願い

○○様

大変申し訳ありません。
本日、体調不良のため欠勤いたします。

急な連絡にて大変恐れ入りますが、
もし何かトラブルが発生しましたら、サポートをお願いしたく存じます。

また、
携帯電話(xxx-1234-5678)には可能な限り出るようにいたします。ご不明な点がございましたら、お気づかいなくご連絡くださいますよう、お願いいたします。

ご迷惑をおかけし誠に申し訳ありませんが、
お力添えいただければ幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

メール件名:6月10日・欠勤のお詫びとサポートのお願い

例文④当日に休むときの仕事サポートお願い(to同僚)

○○様

お疲れさまです。

さて首記の件、
大変恐れ入りますが所用により、6月10日に休みを頂きます。

つきまして休み期間中、
もし何か急なトラブルが発生しましたら、サポートをお願いしたく存じます。

また、
休み期間中も携帯電話(xxx-1234-5678)には可能な限り出るようにいたします。ご不明な点がございましたら、お気づかいなくご連絡くださいますよう、お願いいたします。

ご迷惑をおかけし誠に申し訳ありませんが、
お力添えいただければ幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

メール署名

▶︎ 「ご尽力」「お力添え」意味と違い、正しい使い方 – メール例文

それぞれの例文について、
くわしい解説はこちら。

▶︎ 【会社を休むときのメール例文5選】当日・事前などシーン別

【まとめ】会社を休むときの正しい敬語フレーズ

いろいろと散らかってきたので、
会社を休むメール・電話連絡するときの正しい敬語フレーズをまとめておきます。

・欠勤させていただきます

・欠勤させてもらいます

・欠勤いたします

・休みます

・休ませていただきます

・休みをいただきます

というフレーズが正しい言葉の使い方となります。

ちなみに私は、
「欠勤いたします」「休みます」「休みをいただきます」を状況に応じて使い分けするようにしています。

▶︎ 【会社を休むときのメール例文5選】当日・事前などシーン別

謙譲語は2つの用法を押さえればOK!

最後に、
何かとややこしい謙譲語の使い方を復習します。

まずは文化庁の「敬語の指針」より、彼らの主張を要約します。

謙譲語には2種類あり「謙譲語Ⅰ」「謙譲語Ⅱ」とする。それぞれの用法は以下のとおり。

  • 謙譲語Ⅰ
    動作・行為のむかう先を立てる敬語
  • 謙譲語Ⅱ
    話の相手(聞き手や読み手)を立てる敬語

はい、これでは意味不明ですね(私の頭が悪いだけかも)。

ということで私が「謙譲語」について整理するとこんな感じになります。

  1. 謙譲語①
    へりくだる表現
    自分の行為・行動に使う
    例えば「伺う」「いたす」

    → 例文「伺います」「報告いたします」「連絡いたします」「対応いたします」
  2. 謙譲語②
    謙譲語の一般形、
    「お(ご)~する」
    「お(ご)~いたす」
    「お(ご)~申し上げる」を使う
    自分の行為や行動であっても使える

    → 例文「ご連絡(報告・対応)」「ご連絡(報告・対応)いたします」「お願いいたします・お願い申し上げます」「ご挨拶いたします・ご挨拶申し上げます」「お詫び申し上げます」

※文化庁のいう謙譲語Ⅰ、Ⅱとはリンクしません。