「確認してください」よりも丁寧な言い換え敬語・メール例文

「確認してください」は上司・目上に失礼?

ビジネスメールに使えるもっと丁寧な敬語ってなに?

とご心配のあなたへ。

「確認してください」は目上や上司・取引先へのビジネスメールに使っても失礼ということでは無いのですが…

時と場合によっては上から目線に感じられてしまうことがあります。

会話や電話対応であれば問題ないものの、ビジネスメールなど顔の見えないコミュニケーションではより丁寧な敬語に言い換えすると好感度UP。

より丁寧な言い換えにはたとえば、

  • 例文①ご確認ください
  • 例文②ご確認くださいませ
  • 例文③ご確認いただきたく存じます
  • 例文④ご確認のほどお願い申し上げます
  • 例文⑤ご確認いただきますようお願い申し上げます
  • 例文⑥ご確認くださいますようお願い申し上げます
  • 例文⑦ご確認いただけますか?ご確認いただけますでしょうか?
  • 例文⑧ご確認いただければ幸いです
  • 例文⑨ご確認賜りますようお願い申し上げます(”賜る”の読みは”たまわる”)

などあり。

これらの言い換えの丁寧レベルとしては「ご確認ください」がもっとも低く「例文⑧ご確認いただければ幸いです」「例文⑨ご確認賜りますよう〜」がもっとも丁寧。

あとはどれも似たようなものです。

それでは、

「確認してください」の意味、目上につかえるより丁寧な言い換え敬語、ビジネスシーンでの使い方(電話・メール・手紙・文書・社内上司・社外取引先・目上・就活・転職)、メール例文を紹介します。

意味・敬語の解説

「確認してください」は「確認してほしい」という意味。

なぜこのような意味になるのか?

そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

「確認してください」の意味は「確認してくれ」

「確認してください」のそもそもの意味は…

「確認してほしい」
「確認してくれ」

このように解釈できます。

「確認してください」の敬語の種類

「確認してください」を敬語としてみていくと…以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「確認する」
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「確認してくださる」
  • さらに命令形にして「確認してください」

このようにして元になる語「確認する」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

強い口調となる敬語”確認してください”

ここでひとつ注意点を。

「確認してください」だけでなく「~してください」という敬語は、つよい口調に感じられることがあります。

なぜなら「〜してください」は敬語ではあるものの結局のところ命令形であるから。

極端なたとえですが、よく母親が子供に

「はやく片付けなさい!!」
「静かにしなさい!!」

といっているのを耳にします。

「~なさい」は”する”の尊敬語”なさる”の命令形。

尊敬語”〜してくださる”の命令形「~してください」と似たような成り立ちです。

どちらかというと「~してください」のほうが丁寧ではありますが…どちらも結局のところ命令形であり、上から目線に感じられることがあります。

もちろん人それぞれ、感じ方はことなります。

私のようにまったく気にしない人もいれば気分を損ねる上司・目上もいます。

だからといって敬語は丁寧であればよいというわけでもなく、バカ丁寧だとそれはそれで問題あり(”慇懃無礼”-“いんぎんぶれい”といいます)。

で、

シンプルな敬語をつかいすぎると失礼だと言われたり…

本当にむずかしいのですよね。

したがってどんな敬語を使うかは状況や相手を考えてあなたの判断にゆだねられます。

いろんな敬語を知っておくことが重要

もっとも重要なことは、

いろんな敬語フレーズを知っておくこと。

そうすればビジネスシーンに応じてふさわしい敬語を選ぶ確認することができるようになります。

社内の上司にメールするときは”ご確認ください”をつかい、取引先にメールするときは「ご確認いただければ幸いです」をつかい…

というような感じ。

引き出しを多くもっておくと臨機応変に使い分けすることができます。

そういう意味でこれから紹介する言い換え敬語はどれも本当によくつかいます。

覚えておくと必ず役に立つことでしょう。

丁寧な言い換え敬語

ここまでの解説で「確認してください」が敬語として正しいこと、時と場合によってはイマイチになるということが分かりました。

ここからは、

じゃあどういう風に言い換えすればより丁寧な敬語になるの?

という点についてみていきます。

①ご確認ください

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「確認してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご確認ください」

意味は『確認してください』

「確認して」というフレーズを尊敬語「ご確認」に言い換えているため丁寧レベルとしては「確認してください」よりもだいぶマトモ。

ただやはり「〜ください」という命令形である点において、強い口調に感じられてしまうケースあり。

さきほどの繰り返しにはなりますが、時と場合によっては目上・上司・取引先に不快感をあたえてしまいます。

気になるかたは言い換え例文②以降をつかいましょう。

ちなみに”ご確認ください”の敬語は以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「確認する」に尊敬語”お(ご)”で「ご確認
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「ご確認くださる
  • さらに命令形にして”ご確認ください”

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

このようにして元になる語「確認する」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

ちなみに敬語「お(ご)」は…

「自分がご確認する」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がご確認くださる」のであれば尊敬語としての使い方。

というように2パターンあります。

②ご確認くださいませ

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「確認してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご確認くださいませ」

意味は『確認してください』

尊敬語「ご確認くださる」に丁寧語”ます”の命令形「ませ」をつかい丁寧な敬語フレーズにしています。

命令形である点において「確認してください」とたいして違いはありませんが、丁寧語「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。

「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。

ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。

③ご確認いただければと存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「確認してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご確認いただければと存じます」

意味は『確認してもらえたらと思います』

「~してもらえたらと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「れば」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

④ご確認いただきたく存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「確認してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご確認いただきたく存じます」

意味は『確認してもらいたいと思います』

「~してもらいたいと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+願望の「~たい」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

⑤ご確認いただければ幸いです

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「確認してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご確認いただければ幸いです」

意味は『確認してもらえたら嬉しいなぁ、幸せだなぁ』

つまり『確認してもらえたら嬉しいです』

相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「~れば」

「幸いです」は「幸い」+丁寧語「です」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

「~いただければ幸いです」という敬語フレーズはお願い・依頼のビジネスメールでよく使います。以下の例文もご参考にどうぞ。

ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。

  • 例文「ご確認いただけますと幸いです」
  • 例文「ご確認いただけましたら幸いです」
  • 例文「ご確認いただけますと幸甚に存じます」
  • 例文「ご確認いただけましたら幸甚に存じます」
  • 例文「ご確認いただければ幸甚に存じます」
  • 例文「ご確認いただけますと幸いです」
  • 例文「ご確認いただけますと幸甚に存じます」

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

⑥ご確認くださいますようお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「確認してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご確認くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご確認くださいますようお願い致します」

意味は『確認してくれるようお願いします』

※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK

「ください」単体としての意味は「〜してくれ」「〜して欲しい」の丁寧な言いまわしと考えることができます。

が、

「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。

そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、やんわ〜りとした表現にしています。とても丁寧な敬語フレーズと言えますね。

たとえば、

  1. ご査収くださいますようお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取ってくれるようお願い!」
  2. ご検討くださいますようお願い申し上げます
    意味「検討してくれるようお願い!」
  3. ご確認くださいますようお願い申し上げます
    意味「確認してくれるようお願い!」
  4. ご了承くださいますようお願い申し上げます
    意味「納得してくれるようお願い!」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「●●くださいますようお願い〜」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

⑦ご確認いただきますよう・賜りますよう〜

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「確認してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご確認いただきますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご確認いただけますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご確認賜りますようお願い申し上げます」

意味はどちらも『確認してもらうようお願いします』

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

「いただきますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+丁寧語”ます”+”ように”

「いただけますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+可能形+丁寧語”ます”+”ように”

「賜りますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜賜る」+丁寧語”ます”+”ように”

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

賜る(たまわる)という敬語のほうがよりカチッとした表現になりますので、文書など公式なビジネスシーンではかならず「賜る」を使います。

普段のメールであれば「いただきますよう」でOK。

「くださいますよう」「いただきますよう・いただけますよう・賜りますよう」はニュアンスが違うものの、どれも結局のところ「~してほしい」と言いたいので同じです。

なお「ご了承賜りますよう~」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

⑧ご確認のほどお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「確認してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご確認のほどお願い申し上げます」
  • 例文「ご確認のほどお願い致します」

意味は「確認してくれるようお願いします」となります。

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

ここで「ご確認のほど」の「のほど」は限定を避ける言い方で、意味としては「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」と考えることができます。

断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。

たとえば、

  1. ご査収のほどお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」
  2. お取り計らいのほどお願い申し上げます
    意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」
  3. ご検討のほどお願い申し上げます
    意味「検討してくれるよう、お願い」
  4. ご了承のほどお願い申し上げます
    意味「納得してくれるよう、お願い」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「〜のほど」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

先ほどとおなじく「お願い申し上げます」は「お願いいたします」「お願い致します」と言い換えできます。

⑨~その他いろいろな言い換え敬語

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

  • 例文「ご確認をお願い致します
    ※意味は「確認をお願いする」
  • 例文「ご確認いただきたく、お願い致します
    意味は「確認してほしい、お願いします」
  • 例文「ご確認いただけましたら幸いです
    ※意味は「確認してもらえたら嬉しいです」
  • 例文「ご確認いただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「確認してもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「ご確認いただければ幸甚に存じます
    ※意味は「確認してもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「ご確認いただけますか?
    ※意味は「確認してもらえるか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「ご確認いただけますでしょうか?
    ※意味は「確認してもらえるだろうか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「ご確認いただけますと幸いです
  • 例文「ご確認いただけますと幸甚に存じます
  • 例文「ご確認賜りますと幸いです
  • 例文「ご確認賜りますと幸甚に存じます
  • 例文「ご確認賜れましたら幸いです
  • 例文「ご確認賜れましたら幸甚に存じます
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

ビジネス会話・電話対応では”ご確認いただけますか?”

ビジネスメールではなく会話や電話対応シーンであれば…

「ご確認くださいますようお願い申し上げます」などは絶対につかいません。

長いうえに丁寧すぎて気持ち悪いですからね。

そこでビジネス会話・電話対応では…

  • 【例文】ご確認いただけますか?
  • 【例文】ご確認いただけますでしょうか?
  • 【例文】ご確認願えますでしょうか?

※もちろん “ご確認ください”or”ご確認くださいませ” としてもOK

といった質問フレーズをつかいましょう。

意味としては「確認してもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

「〜いただけますか?」サラッと言えるためビジネスシーンで重宝するフレーズです。

敬語の解説

ご確認いただけますか?」「ご確認いただけますでしょうか?

の敬語の成り立ちとしては…

  • “確認する”に「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」で「ご確認いただく」
  • 可能形にして「ご確認いただける」
  • さらに丁寧語”ます”で「ご確認いただけます」
  • 疑問形にして「ご確認いただけますか?」

“〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「ご確認いただけますでしょうか?」

どちらの表現も謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。

どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」を使うのをオススメします。

ビジネスメール例文【全文】

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「確認してください」の丁寧な言い換えをつかったビジネスメール例文を紹介します。どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしていますので、ご参考にどうぞ。

ビジネスメール例文①日程調整の返事を催促する

to 社内・上司
日程調整メールで上司に「返事を催促する」ときのビジネスメール例文。新たにメールを作る必要はなく、もとのメールを転送して作る。

メール件名:転送Fw:【再送】打ち合わせ日程のご相談

○○ 部長(社内上司)

たびたび申し訳ありません。

さて、過日にメールにてお願いしておりました打合せ日程ご相談の件、その後いかがでしょうか。

大変失礼とは存じますが、念のため先日お送りしましたメールを転送いたしますので、ご確認くださいますようお願い申し上げます。

************
営業部 ノマド
************

補足
・過日 は「過ぎ去った日」つまり過去のこと。「先般」「先日」でも言い換えできる。
・おりました は「いる」の謙譲語「おる」に丁寧語の過去形「ました」を組み合わせて敬語にしている。

ビジネスメール例文②仕事の依頼を催促する

【to社内・上司】
上司への催促メールで「仕事の依頼を催促する」ときのビジネスメール例文。メールで連絡をしていなければ、新たに催促メールを作る。

メール件名:人事評価面談の確認

●● 部長(社内上司)

お疲れさまです。人事部・ノマドです。

さて先般、2017年度・人事評価面談の実施依頼を社内掲示板にて掲載しておりましたが、貴部署の進捗がまだのようでしたので、確認までにご連絡いたしました。その後、ご状況いかがでしょうか。

なお、本メールと行き違いでご報告いただいておりましたらその旨お申し付けください。

お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご確認くださいますようお願い申し上げます。

************
メール署名
************

ビジネスメール例文③取引先へ催促する

【to 社外ビジネス取引先】
日程調整メールで社外ビジネス取引先に「返事を催促する」ときのビジネスメール例文。新たにメールを作る必要はなく、もとのメールを転送して作る。

メール件名:転送Fw: 打ち合わせ日程のご相談(転職・ノマド)

ビジネス 株式会社
研究部 〇〇 様(社外ビジネス取引先)

たびたび申し訳ありません。転職・ノマドでございます。
さて、過日に送付しておりましたお打ち合わせ日程ご相談の件、その後いかがでしょうか。

念のため先日お送りしましたメールを転送いたします。たびたび恐れ入りますが、ご確認くださいますようお願い申し上げます。

************
メール署名
************

補足
・過日 は「過ぎ去った日」つまり過去のこと。「先般」「先日」でも言い換えできる。
・おりました は「いる」の謙譲語「おる」に丁寧語の過去形「ました」を組み合わせて敬語にしている。

ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ

あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。

ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「ご確認」

ここでは、

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。

+前置きに添えるフレーズを!

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「ご確認」の前置きに添える丁寧なお願いフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • どうか
    例文「どうかご確認くださいますようお願い申し上げます」
    例文「どうかご確認くださいますようお願い致します」
    例文「どうかご確認いただければ幸いです」
    例文「どうかご確認いただければと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 何卒=どうか
    例文「何卒ご確認くださいますようお願い申し上げます」
    例文「何卒ご確認くださいますようお願い致します」
    例文「何卒ご確認いただければ幸いです」
    例文「何卒ご確認いただければと存じます。よろしくお願い申し上げます」

+気づかいの敬語フレーズもGood

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「ご確認」の前置きには強調するフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」だけでなく、申し訳なく思う気持ちや、相手を気づかうフレーズをもってきても丁寧です。

たとえば「誠に勝手を申し上げますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。上司や目上にはもちろんのこと、取引先のメールにも使える丁寧な例文にしています。

  • 恐縮=申し訳なく思うこと
    「お忙しいところ恐縮ではございますがご確認〜」
    「お忙しいところ大変恐縮ではございますがご確認〜」
    「たびたび恐縮ではございますがご確認〜」
  • 恐れ入る=申し訳なく思う
    「お忙しいところ恐れ入りますがご確認〜」
    「お忙しいところ大変恐れ入りますがご確認〜」
    「たびたび恐れ入りますがご確認〜」
  • お手数=お手間
    「お忙しいところお手数お掛けしますがご確認〜」
    「お忙しいところ大変お手数ではございますがご確認〜」
  • 勝手を申し上げる=自分勝手を言う
    「誠に勝手を申し上げますがご確認〜」
  • ご無理申し上げる = 無理を言う
    「ご無理申し上げますが、何卒ご確認のほどお願い申し上げます」
  • ご多忙とは存じますが=忙しいとは思うけど
    「ご多忙とは存じますがご確認〜」

結局どれがもっとも丁寧?

あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。

ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。

※ あくまでも目安としてお考えください。

①会話・電話対応につかえる丁寧レベル

下になればなるほど丁寧な敬語になります。また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご確認ください
  2. ご確認くださいませ
  3. ご確認いただけますか?
  4. ご確認いただけますでしょうか?

②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご確認ください
  2. ご確認くださいませ
  3. ご確認いただけますか
  4. ご確認いただけますでしょうか
  5. ご確認をお願い致します
  6. ご確認いただきたく、お願い致します
  7. ご確認いただきたく存じます
  8. ご確認いただければと存じます
  9. ご確認のほどお願い申し上げます
  10. ご確認くださいますようお願い申し上げます
  11. ご確認いただきますようお願い申し上げます
  12. ご確認いただけますようお願い申し上げます

注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご確認くださいませ
  2. ご確認をお願い致します
  3. ご確認いただきたく、お願い致します
  4. ご確認いただきたく存じます
  5. ご確認いただければと存じます
  6. ご確認いただきますようお願い申し上げます
  7. ご確認いただけますようお願い申し上げます
  8. ご確認くださいますようお願い申し上げます
  9. ご確認いただければ幸いです
  10. ご確認いただければ幸甚に存じます
  11. ご確認いただけましたら幸いです
  12. ご確認いただけますと幸いです
  13. ご確認いただけますと幸甚に存じます
  14. ご確認いただけましたら幸甚でございます
  15. ご確認いただけましたら幸甚に存じます

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

④最上級の丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご確認賜りますようお願い申し上げます
  2. ご確認いただければ幸いです
  3. ご確認いただければ幸甚に存じます
  4. ご確認いただけましたら幸いです
  5. ご確認いただけましたら幸甚でございます
  6. ご確認いただけましたら幸甚に存じます
  7. ご確認賜りますと幸いです
  8. ご確認賜れますと幸いです
  9. ご確認賜りましたら幸いです
  10. ご確認賜れましたら幸いです
  11. ご確認賜りますと幸甚に存じます
  12. ご確認賜れますと幸甚に存じます
  13. ご確認賜りましたら幸甚に存じます
  14. ご確認賜れましたら幸甚に存じます

・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・賜る(たまわる)は公式なビジネス文書や手紙によくつかう

【まとめ】ご確認の使い方

いろいろと散らかってきたので「ご確認ください」の言い換えと、ほかにもビジネスシーンで使える「ご確認」の使い方をまとめます。